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103 眠れない朝
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すっかり寝入っていたが、慌ただしく扉を叩く音で目が覚めた。
同室のフレアたちも飛び起き、皆で夜着の上にガウンを羽織り玄関に駆けつけた。
まだ朝も明けていない早い時刻にも関わらず、すでに館内の殆どが起きていて、人垣の向こうでシルバーブロンドの頭が見え、殿下自ら玄関口で来客の応対をしている。
「わかった。支度をするので少し待て」
彼がそう言い、チャールズさんに出かける支度を手伝うよう指示する声が聞こえた。
玄関口から踵を返して階段へ向かう彼に道を開けるため、階段下にいた使用人たちが後ろに下がり、その後ろにいた私たちも自然と後ろに下がった。
階段に向かう殿下と視線が合った。帰宅が遅いと聞いてたので、恐らく殆ど寝ていないのだろうが、シルクの夜着の上に少し厚手の茶色のガウンを肩で羽織り、堂々とした足取りで歩いていく。
少し寝乱れた髪が見え、少しは休むことが出来たのかなぁと心配になった。
その心配が顔に出ていたのか、安心させるように微笑み返してくれる。
「ねえ、何があったのかな」
横にいたフレアが私の袖を引っ張り、二人で玄関口にいる人物に注意を向けると、男は警羅隊の制服を来ていた。
「街で何か事件でもあったのかな」
「どうやら人が死んでいたみたいだぞ」
私がそう言うと、私たちよりも早く着いて殿下たちの側にいた使用人の一人が教えてくれた。
「ええ!こわい」
フレアがそう言って震えた。
ただ人が死んでいただけでここまで慌てて警羅がやって来ることはない。恐らく大きな事故、もしくは殺人。
その場にいる使用人たちの間でざわめきが起こり、色々な憶測が飛び交う。
そうこうしているうちに支度を終えた殿下が降りてきた。
急いでいるとは言え、身支度は完ぺきだ。
白いシャツの上に濃紺のジャケット、ベージュのスラックス。膝丈の焦げ茶色のブーツを履き、腰には剣を帯びている。
階段を降りながら、後で着替えを警羅隊の詰め所まで届けるようにとチャールズさんに話をしている。
「ウィリアム、そなたは帰宅したばかりだろう?警護は他の者に任せるから、そなたはゆっくり休んで後から来い。他の者もな」
玄関口で渡された皮の手袋に手を通しながら、慌てて駆け寄ってきたウィリアムさんに気づいて殿下が声をかけた。
「……しかし」
「先は長い。あまり根を詰め過ぎるな。体が持たないぞ」
殿下も同じ時刻に帰宅しているにも関わらず、呼び出しに応じ出掛けていこうとしているが、そのことは抜きにしてウィリアムさんたちを休ませようと気遣いを見せる。
呼びに来た警羅の者が朝早くの呼び出しに申し訳なさそうに謝った。
「そなたのせいではない。これが私の務めだ」
なおもついていこうとするウィリアムさんを押し止めながら、先に帰宅していたエリックさんや他の騎士団の人を指名し、これは命令だと言う。
改めて殿下の代わりはいないのだと痛感する。
すべてを統括し、権限を持ち、その責任を果たさなければならない。
「起こしてすまなかったが皆も休むように。今日は王都の屋敷からも助っ人がやってくるが、今日明日と収穫祭はまだ続く。準備は滞りなく」
そう言い、後のことをチャールズさんに任せ、殿下は出掛けていった。
殿下が出掛けてしまうと他の使用人たちはもう少し休もうと自室に引き上げていく。私もフレアたちに部屋へ戻ろうと声をかけられ、休むまもなく出掛けていった殿下が気になり休む気も無くなっていたが、無理矢理にでも休んでおかないと後がきつい。
前世、警察官に成り立ての頃、私が主に赴いたのは交通事故現場が殆ど。轢き逃げ、衝突事故、玉突き事故。鉄屑のようにひしゃげた車、水没した車。
赤い血を流し、救出される遺体や重傷者たち。
ここでは、当然自動車もバイクもない。
乗り物は馬車や馬だから救出に重機もレッカーも必要ない。
死亡原因で言えば低い方だ。
戦争を除けば圧倒的に多いのは病死。そして強盗などに殺される殺人。乱闘などで殺し会うというのもある。
それらはまだ殺人が判明するだけましだ。
開発されていない山道での転落死などや獣に襲われて死ぬ、なんてのもあるし、何よりも遺体が見つからないのが権力者などに秘密裏に殺され、行方不明になるとともに生死もわからなくなるなどということ。
警察ドラマのような臨場はあまり経験がなかった。検死解剖も立ち会ったことはない。
前世なら人一人の不審死など大事件だ。
だが、ここでは素性が知れない者の死などいちいち騒ぎ立てることはない。
それが、まだ暗いうちから警羅が領主を呼びに来るほどの事件だ。
事件のことも気になるし、殆ど休むまもなく出ていった殿下のことも気になった。
フレアたちはまた寝入ったのか寝息が聞こえてくる。
今日は午後からパレードが待っている。館では明日の宴に向けた準備もある。休んでいた方がいいのはわかるが、寝られないならぐずぐずと寝転がっているのももったいないと思い、同室のフレアとミーシャさんを起こさないよう静かに身支度をして部屋を出た。
厨房担当の者はすでに起きている時間なので、厨房からは物音が聞こえる。
手伝うことはないかと聞きに行こうとしたところで、マーサさんに出くわした。
「まだ起きるのは少し早いのではなくて?」
「何だか、目がさえて……」
「そう、だったら私の部屋でお茶でもどう?」
休憩室ではなく、マーサさんの部屋に呼ばれたことに、何か個人的な話があるのだろうと思ったが、断る理由もなく、お言葉に甘えて、と言われるままに従った。
「今、お茶を入れるからそこに座っていてね」
寝台と衣装棚。小さな物書き用の机と椅子が二脚。整理箪笥の上には茶器のセットが置かれている。
マーサさんはポットを持って厨房にお湯をもらいに行き、私は二脚ある椅子のひとつに腰かけて待った。
昨日、祝いの食卓でマーサさんに思わず口を滑らせたことが気にかかり、内心は穏やかではなかった。
乳母である彼女としては、殿下のこれからを案じ、私のような者が殿下のまわりを彷徨くのを快く思っていないのではないだろうか。
「お待たせ。もう少し待っててね」
お湯を持って戻り、揃えた茶器でお茶を入れ始める。
マーサさんの様子から、別に私を牽制しようとしているようには見えないが、わざわざ自室に私を呼び寄せる程、個人的な話をしたいと思っているなら、殿下のこと以外ないと思う。
「さあ、どうぞ、クッキーも召し上がれ」
お茶とクッキーを目の前に置き、もう一脚の椅子にマーサさんも座る。
「……ありがとうございます。いただきます」
クッキーを一つ手に取り、口に頬張る。
「どう?美味しい?ここのクッキーは私も好きなのよ」
「はい、とっても美味しいです」
微かにハーブがきいていて本当に美味しかった。
甘すぎないのもいい。
「気に入ってもらえてよかったわ。これ、キルヒライル様も好きなのよ」
「そ、そうですか」
殿下の名前が出て、動揺を隠すようにお茶を飲む。
黙って見ていたマーサが、私がお茶を飲み込むのを待って話を切り出した。
「単刀直入に聞くわね。あなた、殿下のことはどう思ってるの?」
同室のフレアたちも飛び起き、皆で夜着の上にガウンを羽織り玄関に駆けつけた。
まだ朝も明けていない早い時刻にも関わらず、すでに館内の殆どが起きていて、人垣の向こうでシルバーブロンドの頭が見え、殿下自ら玄関口で来客の応対をしている。
「わかった。支度をするので少し待て」
彼がそう言い、チャールズさんに出かける支度を手伝うよう指示する声が聞こえた。
玄関口から踵を返して階段へ向かう彼に道を開けるため、階段下にいた使用人たちが後ろに下がり、その後ろにいた私たちも自然と後ろに下がった。
階段に向かう殿下と視線が合った。帰宅が遅いと聞いてたので、恐らく殆ど寝ていないのだろうが、シルクの夜着の上に少し厚手の茶色のガウンを肩で羽織り、堂々とした足取りで歩いていく。
少し寝乱れた髪が見え、少しは休むことが出来たのかなぁと心配になった。
その心配が顔に出ていたのか、安心させるように微笑み返してくれる。
「ねえ、何があったのかな」
横にいたフレアが私の袖を引っ張り、二人で玄関口にいる人物に注意を向けると、男は警羅隊の制服を来ていた。
「街で何か事件でもあったのかな」
「どうやら人が死んでいたみたいだぞ」
私がそう言うと、私たちよりも早く着いて殿下たちの側にいた使用人の一人が教えてくれた。
「ええ!こわい」
フレアがそう言って震えた。
ただ人が死んでいただけでここまで慌てて警羅がやって来ることはない。恐らく大きな事故、もしくは殺人。
その場にいる使用人たちの間でざわめきが起こり、色々な憶測が飛び交う。
そうこうしているうちに支度を終えた殿下が降りてきた。
急いでいるとは言え、身支度は完ぺきだ。
白いシャツの上に濃紺のジャケット、ベージュのスラックス。膝丈の焦げ茶色のブーツを履き、腰には剣を帯びている。
階段を降りながら、後で着替えを警羅隊の詰め所まで届けるようにとチャールズさんに話をしている。
「ウィリアム、そなたは帰宅したばかりだろう?警護は他の者に任せるから、そなたはゆっくり休んで後から来い。他の者もな」
玄関口で渡された皮の手袋に手を通しながら、慌てて駆け寄ってきたウィリアムさんに気づいて殿下が声をかけた。
「……しかし」
「先は長い。あまり根を詰め過ぎるな。体が持たないぞ」
殿下も同じ時刻に帰宅しているにも関わらず、呼び出しに応じ出掛けていこうとしているが、そのことは抜きにしてウィリアムさんたちを休ませようと気遣いを見せる。
呼びに来た警羅の者が朝早くの呼び出しに申し訳なさそうに謝った。
「そなたのせいではない。これが私の務めだ」
なおもついていこうとするウィリアムさんを押し止めながら、先に帰宅していたエリックさんや他の騎士団の人を指名し、これは命令だと言う。
改めて殿下の代わりはいないのだと痛感する。
すべてを統括し、権限を持ち、その責任を果たさなければならない。
「起こしてすまなかったが皆も休むように。今日は王都の屋敷からも助っ人がやってくるが、今日明日と収穫祭はまだ続く。準備は滞りなく」
そう言い、後のことをチャールズさんに任せ、殿下は出掛けていった。
殿下が出掛けてしまうと他の使用人たちはもう少し休もうと自室に引き上げていく。私もフレアたちに部屋へ戻ろうと声をかけられ、休むまもなく出掛けていった殿下が気になり休む気も無くなっていたが、無理矢理にでも休んでおかないと後がきつい。
前世、警察官に成り立ての頃、私が主に赴いたのは交通事故現場が殆ど。轢き逃げ、衝突事故、玉突き事故。鉄屑のようにひしゃげた車、水没した車。
赤い血を流し、救出される遺体や重傷者たち。
ここでは、当然自動車もバイクもない。
乗り物は馬車や馬だから救出に重機もレッカーも必要ない。
死亡原因で言えば低い方だ。
戦争を除けば圧倒的に多いのは病死。そして強盗などに殺される殺人。乱闘などで殺し会うというのもある。
それらはまだ殺人が判明するだけましだ。
開発されていない山道での転落死などや獣に襲われて死ぬ、なんてのもあるし、何よりも遺体が見つからないのが権力者などに秘密裏に殺され、行方不明になるとともに生死もわからなくなるなどということ。
警察ドラマのような臨場はあまり経験がなかった。検死解剖も立ち会ったことはない。
前世なら人一人の不審死など大事件だ。
だが、ここでは素性が知れない者の死などいちいち騒ぎ立てることはない。
それが、まだ暗いうちから警羅が領主を呼びに来るほどの事件だ。
事件のことも気になるし、殆ど休むまもなく出ていった殿下のことも気になった。
フレアたちはまた寝入ったのか寝息が聞こえてくる。
今日は午後からパレードが待っている。館では明日の宴に向けた準備もある。休んでいた方がいいのはわかるが、寝られないならぐずぐずと寝転がっているのももったいないと思い、同室のフレアとミーシャさんを起こさないよう静かに身支度をして部屋を出た。
厨房担当の者はすでに起きている時間なので、厨房からは物音が聞こえる。
手伝うことはないかと聞きに行こうとしたところで、マーサさんに出くわした。
「まだ起きるのは少し早いのではなくて?」
「何だか、目がさえて……」
「そう、だったら私の部屋でお茶でもどう?」
休憩室ではなく、マーサさんの部屋に呼ばれたことに、何か個人的な話があるのだろうと思ったが、断る理由もなく、お言葉に甘えて、と言われるままに従った。
「今、お茶を入れるからそこに座っていてね」
寝台と衣装棚。小さな物書き用の机と椅子が二脚。整理箪笥の上には茶器のセットが置かれている。
マーサさんはポットを持って厨房にお湯をもらいに行き、私は二脚ある椅子のひとつに腰かけて待った。
昨日、祝いの食卓でマーサさんに思わず口を滑らせたことが気にかかり、内心は穏やかではなかった。
乳母である彼女としては、殿下のこれからを案じ、私のような者が殿下のまわりを彷徨くのを快く思っていないのではないだろうか。
「お待たせ。もう少し待っててね」
お湯を持って戻り、揃えた茶器でお茶を入れ始める。
マーサさんの様子から、別に私を牽制しようとしているようには見えないが、わざわざ自室に私を呼び寄せる程、個人的な話をしたいと思っているなら、殿下のこと以外ないと思う。
「さあ、どうぞ、クッキーも召し上がれ」
お茶とクッキーを目の前に置き、もう一脚の椅子にマーサさんも座る。
「……ありがとうございます。いただきます」
クッキーを一つ手に取り、口に頬張る。
「どう?美味しい?ここのクッキーは私も好きなのよ」
「はい、とっても美味しいです」
微かにハーブがきいていて本当に美味しかった。
甘すぎないのもいい。
「気に入ってもらえてよかったわ。これ、キルヒライル様も好きなのよ」
「そ、そうですか」
殿下の名前が出て、動揺を隠すようにお茶を飲む。
黙って見ていたマーサが、私がお茶を飲み込むのを待って話を切り出した。
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