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77 街歩き
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国の治安を担うのは騎士団。
そして各貴族の領地の治安を担うのは警羅隊。
主にその領地出身の者で構成されているため、基本他の土地の者が入隊することもない。
騎士団が前世でいう軍部なら、警羅は警察のようなものだ。地域性が強いので、アメリカのレンジャーに近いのかもしれない。
警羅隊の詰所は街のほぼ中央に位置している。
建物は高い塀に囲まれ、裏には罪人を一時的に収容する牢屋もある。
私が入るのを許されたのは入り口の受付と待合所までで、それ以上奥に入ることは許可されなかった。
殿下が中にいる間、私は馬の世話を任され、その後は昼まで自由にしていいと言われた。
前の夜は早く寝たので、その日は朝早く目が覚めた。
体を動かしてみるが、まだ少し体が強ばっているが何とか動ける。
昨日着ていた衣服は落馬のせいで汚れたため、洗いに持っていかれた。
私は手持ちの服からワンピースを取り出す。そのままだと馬に乗りにくいので下に黒いパンツを履く。
朝食を手早く済ませ、殿下の執務室へ挨拶に行くと、今日は一日休んでいてもいいと言われた。
「いえ、大丈夫です」
昨日、殿下には私がクリスさんたち同様、護衛の一人だと知られてしまった。
なら、今後はネヴィルさんの代理というだけでなく堂々と護衛として付き従えるというものだ。
「無理をするな」
「無理はしていません」
「だが……」
「お心遣いありがとうございます。私のケガの具合はお聞き及びかと思います。その上で、恐れながら、これがクリスさんや他の者であったら、同じように休めとおっしゃいますか」
そう言うと、殿下は黙ってしまった。
しばらく沈黙し、引き下がったのは殿下だった。
「本当に、頑固者だな」
「ありがとうございます」
「誉めているわけでは……まあ、いい」
(やはり簡単には飼い慣らせないか)
後の言葉は小声で聞こえなかった。
(まあいい。今は好きにさせてやろう。簡単に手の内に転がっては面白くない)
そんなことを殿下が思っているとは思わず、黙ってこちらを見返す殿下に、私は少々意固地過ぎたかなと不安になった。
「すいません、生意気なことを言いました」
「本当にそう思うなら、連れていく変わりに次は私の言うことをきいてくれるか?」
何でも、というべきなのだろうが、それも少し躊躇われる。
身構える私に、殿下が心配するな、と前置きする。
「今から警羅隊の詰所に行く。昨日の賊の尋問だ。連れていくのは構わないが、尋問には立ち合わせられない。その間は何をしていてもいいが、それでもついてくるか?」
尋問は決して優しいものではない。口頭で脅して口を割るならいいが、そうでなければ待っているのは拷問だ。
キルヒライルはいざとなれば残酷になれる。その姿を彼女に見せたくはない。
彼女の体のことを気遣ったのもあるが、今日連れていきたくなかったのはそれもあった。
「尋問は警羅の仕事だし、警羅隊の詰所に行くのだ。周りは腕の立つ者ばかりなのだから警護の必要はないだろう?その間、街の中を自由に見て回ったらいい。昨日の褒美だと思ってくれたらいい。」
強引についていくと言い張った手前、その条件をのむしかなかった。私にとって何のデメリットもない。
そして今、私は馬の世話も終えて一人街の中をぶらぶらしている。
街のあちこちは収穫祭を前にかなり華やかになりつつある。
雑貨屋を窓ガラス越しに覗き、花屋の軒先にある花の香りを嗅ぐ。
貸本屋の中に入り、旅行記や詩集などさっと読める本に眼を通す。
喉が渇いてきたのでどこかでお茶でも飲もうかと店を探していると、右の脇道から飛び出してきた人にぶつかった。
「わ!」
「お」
きゃっと言えないあたり、女子力がたらない。
ぶつかってぐらついたが、倒れることはなかったが、相手の方がぶつかった反動でバランスを崩して仰向けに倒れそうになる。
「危ない!」
とっさに手を伸ばし、倒れかけた人の背中に手を伸ばし支える。
まるでダンスのホールドのように上半身を支える女と支えられる男。逆のシチュエーションなら胸キュンものだが、男女が反対だとまるでコントだ。
男が被っていた外套が外れ、顔の造作が丸見えになる。
男の左目は眼帯で覆われ、左側には額から首まで火傷の後が見えた。
「すいません、余所見をしていて、大丈夫ですか?」
助け起こしてから、謝ってケガはないか訊ねる。
「いえ、私の方こそ急に飛び出してすいません」
一瞬顔の火傷に視線を向けたが、男がさっと外れた外套を目深に被り直し、不躾だったことに気がつく。
男はそのまま足をひきずりながら立ち去ろうとしたが、数歩でよろりとその場に座り込む。
「どうしましたか?」
慌てて駆け寄って助け起こす。
「大丈夫ですか?ぶつかった時にどこか痛めましたか?」
同じように膝をついて顔を覗き混むと、少し驚いて眼を見開く鳶色の瞳とぶつかる。
「あの………どうしましたか?もしかして具合でも悪いのですか?」
「……ですか?」
「はい?」
「恐ろしくないのですか?」
何のことを言っているのかと思ったが、男が自分の火傷の部分を指差す。
「男でも、女性は特にこの顔を見て大抵の方は怯えます。中には失神する方も……」
浅黒い肌にケロイドが浮き上がる。確かに初めて見れば驚くし、嫌悪する人もいるだろう。
年齢は三十代から四十代と言ったところだろうか。
「すいません、気に障りましたか?じっと見たつもりはなかったのですが」
この人だって好きで火傷を負ったわけではない。誰でも見られたくないものだ。ましてやそれが顔にあるなら尚更、人間の価値は顔ではないと言っても、どうしても一番目につくところだ。
「……気に障るなど、決してそんなことは」
「なら良かったです。あの、立てますか?ここでずっと座り込んでいるわけにもいきませんし……」
座り込んでいるため、周りからジロジロ見られていることが気になった。
「あ、ああ、そうですね」
そう言って立ち上がろうとするが、左足に力が入らないのか、立ち上がる時にまたもやよろめく。
今度はしっかりと横から支えることができた。
「すいません、重ね重ね。女性に支えていただくなんて、初めてです。ああ、お洋服も汚してしまいましたね」
何とか立ち上がると、男は何度も礼を言う。
体格はがっしりとしていて背も高い。私でなければ支えるのも難しかっただろう。
「足をどうにかされましたか」
少し引きずるように歩くので挫いたのかと思って訊いた。
「違います。実は火傷は左半身の殆どにあって、左の足の傷が少々皮膚を引っ張っているのです。普段は何もないのですが、疲れるとますますひどくなるのです」
「あの、良ければ肩をお貸ししましょうか?少し先に公園があったので、お急ぎでなければそこで休みましょう」
「ご迷惑ではないのですか?」
「ちょうど私も喉が乾いて休憩しようと思っていたので」
男が躊躇う様子を見せるので、女に肩を貸すと言われて、嫌な思いをしているのかと思ったが、よろしくお願いします。と言われたので、男の左腕を肩に回す。
「すいません、お言葉に甘えます。少し休めば大丈夫だと思いますので、私はユリシスと言います」
歩きながら男が名乗る。
「ローリィと言います」
私たちはそこから歩いて五分ほどのところにある公園に向かった。
そして各貴族の領地の治安を担うのは警羅隊。
主にその領地出身の者で構成されているため、基本他の土地の者が入隊することもない。
騎士団が前世でいう軍部なら、警羅は警察のようなものだ。地域性が強いので、アメリカのレンジャーに近いのかもしれない。
警羅隊の詰所は街のほぼ中央に位置している。
建物は高い塀に囲まれ、裏には罪人を一時的に収容する牢屋もある。
私が入るのを許されたのは入り口の受付と待合所までで、それ以上奥に入ることは許可されなかった。
殿下が中にいる間、私は馬の世話を任され、その後は昼まで自由にしていいと言われた。
前の夜は早く寝たので、その日は朝早く目が覚めた。
体を動かしてみるが、まだ少し体が強ばっているが何とか動ける。
昨日着ていた衣服は落馬のせいで汚れたため、洗いに持っていかれた。
私は手持ちの服からワンピースを取り出す。そのままだと馬に乗りにくいので下に黒いパンツを履く。
朝食を手早く済ませ、殿下の執務室へ挨拶に行くと、今日は一日休んでいてもいいと言われた。
「いえ、大丈夫です」
昨日、殿下には私がクリスさんたち同様、護衛の一人だと知られてしまった。
なら、今後はネヴィルさんの代理というだけでなく堂々と護衛として付き従えるというものだ。
「無理をするな」
「無理はしていません」
「だが……」
「お心遣いありがとうございます。私のケガの具合はお聞き及びかと思います。その上で、恐れながら、これがクリスさんや他の者であったら、同じように休めとおっしゃいますか」
そう言うと、殿下は黙ってしまった。
しばらく沈黙し、引き下がったのは殿下だった。
「本当に、頑固者だな」
「ありがとうございます」
「誉めているわけでは……まあ、いい」
(やはり簡単には飼い慣らせないか)
後の言葉は小声で聞こえなかった。
(まあいい。今は好きにさせてやろう。簡単に手の内に転がっては面白くない)
そんなことを殿下が思っているとは思わず、黙ってこちらを見返す殿下に、私は少々意固地過ぎたかなと不安になった。
「すいません、生意気なことを言いました」
「本当にそう思うなら、連れていく変わりに次は私の言うことをきいてくれるか?」
何でも、というべきなのだろうが、それも少し躊躇われる。
身構える私に、殿下が心配するな、と前置きする。
「今から警羅隊の詰所に行く。昨日の賊の尋問だ。連れていくのは構わないが、尋問には立ち合わせられない。その間は何をしていてもいいが、それでもついてくるか?」
尋問は決して優しいものではない。口頭で脅して口を割るならいいが、そうでなければ待っているのは拷問だ。
キルヒライルはいざとなれば残酷になれる。その姿を彼女に見せたくはない。
彼女の体のことを気遣ったのもあるが、今日連れていきたくなかったのはそれもあった。
「尋問は警羅の仕事だし、警羅隊の詰所に行くのだ。周りは腕の立つ者ばかりなのだから警護の必要はないだろう?その間、街の中を自由に見て回ったらいい。昨日の褒美だと思ってくれたらいい。」
強引についていくと言い張った手前、その条件をのむしかなかった。私にとって何のデメリットもない。
そして今、私は馬の世話も終えて一人街の中をぶらぶらしている。
街のあちこちは収穫祭を前にかなり華やかになりつつある。
雑貨屋を窓ガラス越しに覗き、花屋の軒先にある花の香りを嗅ぐ。
貸本屋の中に入り、旅行記や詩集などさっと読める本に眼を通す。
喉が渇いてきたのでどこかでお茶でも飲もうかと店を探していると、右の脇道から飛び出してきた人にぶつかった。
「わ!」
「お」
きゃっと言えないあたり、女子力がたらない。
ぶつかってぐらついたが、倒れることはなかったが、相手の方がぶつかった反動でバランスを崩して仰向けに倒れそうになる。
「危ない!」
とっさに手を伸ばし、倒れかけた人の背中に手を伸ばし支える。
まるでダンスのホールドのように上半身を支える女と支えられる男。逆のシチュエーションなら胸キュンものだが、男女が反対だとまるでコントだ。
男が被っていた外套が外れ、顔の造作が丸見えになる。
男の左目は眼帯で覆われ、左側には額から首まで火傷の後が見えた。
「すいません、余所見をしていて、大丈夫ですか?」
助け起こしてから、謝ってケガはないか訊ねる。
「いえ、私の方こそ急に飛び出してすいません」
一瞬顔の火傷に視線を向けたが、男がさっと外れた外套を目深に被り直し、不躾だったことに気がつく。
男はそのまま足をひきずりながら立ち去ろうとしたが、数歩でよろりとその場に座り込む。
「どうしましたか?」
慌てて駆け寄って助け起こす。
「大丈夫ですか?ぶつかった時にどこか痛めましたか?」
同じように膝をついて顔を覗き混むと、少し驚いて眼を見開く鳶色の瞳とぶつかる。
「あの………どうしましたか?もしかして具合でも悪いのですか?」
「……ですか?」
「はい?」
「恐ろしくないのですか?」
何のことを言っているのかと思ったが、男が自分の火傷の部分を指差す。
「男でも、女性は特にこの顔を見て大抵の方は怯えます。中には失神する方も……」
浅黒い肌にケロイドが浮き上がる。確かに初めて見れば驚くし、嫌悪する人もいるだろう。
年齢は三十代から四十代と言ったところだろうか。
「すいません、気に障りましたか?じっと見たつもりはなかったのですが」
この人だって好きで火傷を負ったわけではない。誰でも見られたくないものだ。ましてやそれが顔にあるなら尚更、人間の価値は顔ではないと言っても、どうしても一番目につくところだ。
「……気に障るなど、決してそんなことは」
「なら良かったです。あの、立てますか?ここでずっと座り込んでいるわけにもいきませんし……」
座り込んでいるため、周りからジロジロ見られていることが気になった。
「あ、ああ、そうですね」
そう言って立ち上がろうとするが、左足に力が入らないのか、立ち上がる時にまたもやよろめく。
今度はしっかりと横から支えることができた。
「すいません、重ね重ね。女性に支えていただくなんて、初めてです。ああ、お洋服も汚してしまいましたね」
何とか立ち上がると、男は何度も礼を言う。
体格はがっしりとしていて背も高い。私でなければ支えるのも難しかっただろう。
「足をどうにかされましたか」
少し引きずるように歩くので挫いたのかと思って訊いた。
「違います。実は火傷は左半身の殆どにあって、左の足の傷が少々皮膚を引っ張っているのです。普段は何もないのですが、疲れるとますますひどくなるのです」
「あの、良ければ肩をお貸ししましょうか?少し先に公園があったので、お急ぎでなければそこで休みましょう」
「ご迷惑ではないのですか?」
「ちょうど私も喉が乾いて休憩しようと思っていたので」
男が躊躇う様子を見せるので、女に肩を貸すと言われて、嫌な思いをしているのかと思ったが、よろしくお願いします。と言われたので、男の左腕を肩に回す。
「すいません、お言葉に甘えます。少し休めば大丈夫だと思いますので、私はユリシスと言います」
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