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74 頑張ります
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その後すぐに、レイさんたちがやって来た。私と殿下は互いにそれ以上気まずい思いをせずにすんだ。
遺体と共に男たちを荷馬車に乗せ、殿下と私はそれぞれ別々の馬に乗る。私たちが乗っていた馬は逃げた後、共に領主館の近くで見つかった。
館に戻ると殿下はチャールズさんやクリスさんと共に後始末に追われ、私は殿下の指示でマーサさんに傷の手当てを受けるべく自分の部屋に行くように言われた。
そして今に至る。
遠慮がちに扉が叩かれ、そっとフレアが中を除き込む。
「ローリィ、入っていい?」
「どうぞ」
私は寝台から体を起こし、手招きして彼女を迎え入れる。
「たいへんだったね、大丈夫?」
私のケガのことを心配して訊いてくれる。
「ありがとう、ちょっと背中に打ち身があるだけ。すぐに治るから」
そう聞いて彼女もホッとしたようだ。
「あのね、ケガで大変だと思うけど、今日、他の皆も連れてきたんだ。それと、昨日の衣装の話なんだけど、ちょっと試作品ができたから、見てほしいんだ」
昨日の今日でもう試作品ができたと聞いて驚いた。
「今朝、一番に話をしに行ってきたから」
へへへとフレアが笑う。それだけ楽しみにしているのだろう。気合いのいれ具合がすごい。
「みんなにも、ローリィを紹介したいし、入ってもらっていい?」
「ちょっと手狭かもしれないけど、どうぞ」
「みんなー、入っていいって」
扉から外に顔を出してフレアが声をかけると、ミーシャさんを先頭に同じ山車に乗る面々が入ってきた。
仕立て屋に勤めるマリリンさんの妹二人は双子さんで、マリーとモリー、メンバーの中で最年長ミーシャさんのお姉さんはジュリアさん。
二人部屋を一人で使わせてもらっているが、六人が入るとかなり窮屈だ。
「ミーシャに聞いた通り作ってみたんだけど、どうかな?」
マリーが祭りの衣装を既に着用しており、変更した部分を見せるように、裾を少しあげる。
私が提案したのはスカートの中に鮮やかな色裏地を付けるもの。表のスカートを持ち上げてチラチラと見せる。
前世でのフレンチカンカンの衣装を元にしている。
本場ならストッキングやガーターベルトを着けるが今回は葡萄を踏み潰すのでそれは止めておく。変わりにテニスのアンダーコートのような物を履く。いわゆる見せパンだ。
振り付けによっては太ももから下を丸見せすることもあり、かなり冒険的な試みだ。
「せっかくだから、それぞれ色違いにしようと思って、ほら、青、緑、黄、赤、紫、ピンクとかね」
ちなみにマリーは黄色だ。
「ほんとに皆いいの?その、足がかなり見えてしまうし、いやならいやって言ってください」
私は皆に確認する。男性には喜ばれるかもしれないが、一部の方からは確実に批判をいただくことになるだろう。
もちろん、振り付けではできるだけ足を見せる頻度も少なくするつもりだ。
「まあ、まったく恥じらいがないわけではないけど」
ジュリアさんたちもそこは少し考えたという。
「でも、今やらないと来年には結婚してできなくなるかも、それに、もしどこかの子達が先にやっちゃったら、二番煎じになってしまうでしょ?」
そうだ、そうだ、とみんなが頷く。
皆が思い切りのいい子達ばかりで助かった。
その後、私の衣装のために採寸をし、一通りの振り付けを教えあった。
互いの立ち位置を決め、連携した振り付けについて打ち合わせをし、誰がどの色にするか決めた。
マリーは黄、モリーがピンク、フレアが青、ミーシャが緑、ジュリアが赤、私は紫。
パン屋のジュリアは朝が早いということで、その日は早いうちに解散とした。各自練習をして三日後くらいにまた会うことにして、私の衣装もその時に仮縫いということになった。
マリリンさんの旦那様が皆を迎えに来てくれ、三人はそれぞれの家に帰って行った。
皆が帰ってからしばらくフレアたちと練習をし、彼女たちは残りの仕事に戻っていった。
フレアたちが部屋を出ていくと、マーサさんが夕食を運んできてくれた。
今日だけはゆっくりしなさい、という気遣いからだったが、収穫祭の踊りのことや何やらで少しもおとなしくしていないことで、マーサさんに小言を言われた。
マーサさんはこちらの世界の母さまより、前世のお母さんに似ていた。共働きでいつも忙しくしていた印象がある。
大学進学と同時に家を出て、就職してからも殆ど帰らなかった。いつでも会えるという甘えがあったかもしれない。
あんなに突然、死ぬなんて思わなかった。
私が胸を撃たれて死んだって聞いた時、お母さんはどう思っただろう。親不孝だったなぁ、ごめんね、お母さん。なんて思っていると、じわっと涙が滲んだ。
「え、あら、ごめんなさい、きつく言ったつもりはなかったんだけど」
私の涙を勘違いしたマーサさんが慌てる。
私は違う違うと首を横に振るが、通じなかったようだ。
「兎に角、今日はもう休みなさい」
私はマーサさんに無理やり寝台に押し込められた。
まだ眠くはなかったが、彼女の言うとおりにする。いきなり涙ぐんで驚かせてしまった負い目もある。
「マーサさん」
ポンポンと私の頭を撫でるマーサさんに声をかける。
幼児扱いには目をつぶる。
「何ですか?」
優しく見下ろしてくれる彼女の目を見つめる。
「質問の答えですけど……」
「ああ、キルヒライル様が好きか嫌いか、という話?」
マーサさんは寝台に腰掛けた。
「安心して下さい」
「……え?」
「キルヒライル様のことは好きです。立派な方だと思います。私、もっともっとお役に立てるように頑張りますね」
「…………」
「?………マーサさん?どうかしましたか?」
「いえ……そう、そうね、でもあんまり気負い過ぎてはだめよ」
「はい」
「じゃあ、私はまだ仕事があるから。ゆっくり休んで」
「……はい、ありがとうございます」
キルヒライル様のことは好き。
ありのまま、受け入れてくれる懐の大きい人。無茶をすればきちん叱ってくれて、身分が高くても奢らず、下の者にも分け隔てなく大事にしてくれる。
ちょっと意地悪なところもあるけど。
暖かくて力強い腕に抱きすくめられると、こんな自分でもか弱い存在に思えた。
でもそれではダメだ。
護衛なら、殿下にあんな心配をさせてはいけない。
ちゃんと殿下に護衛として受け入れてもらえるように、もっと頑張らなくては。
護衛としてならいつまでも側にいられる。落馬でこんなケガをしている場合ではない。
祭りでもしっかり盛り上げて、殿下の威信を示すのだ。
いつか、キルヒライル様がどこかのご令嬢と結婚しても、優秀な護衛として、側にいさせてくれるかも知れない。
キルヒライル様がどこかの誰かと結婚する。
その時は笑って祝福しよう。
胸が苦しいのは落馬のせい。そうに決まってる。
遺体と共に男たちを荷馬車に乗せ、殿下と私はそれぞれ別々の馬に乗る。私たちが乗っていた馬は逃げた後、共に領主館の近くで見つかった。
館に戻ると殿下はチャールズさんやクリスさんと共に後始末に追われ、私は殿下の指示でマーサさんに傷の手当てを受けるべく自分の部屋に行くように言われた。
そして今に至る。
遠慮がちに扉が叩かれ、そっとフレアが中を除き込む。
「ローリィ、入っていい?」
「どうぞ」
私は寝台から体を起こし、手招きして彼女を迎え入れる。
「たいへんだったね、大丈夫?」
私のケガのことを心配して訊いてくれる。
「ありがとう、ちょっと背中に打ち身があるだけ。すぐに治るから」
そう聞いて彼女もホッとしたようだ。
「あのね、ケガで大変だと思うけど、今日、他の皆も連れてきたんだ。それと、昨日の衣装の話なんだけど、ちょっと試作品ができたから、見てほしいんだ」
昨日の今日でもう試作品ができたと聞いて驚いた。
「今朝、一番に話をしに行ってきたから」
へへへとフレアが笑う。それだけ楽しみにしているのだろう。気合いのいれ具合がすごい。
「みんなにも、ローリィを紹介したいし、入ってもらっていい?」
「ちょっと手狭かもしれないけど、どうぞ」
「みんなー、入っていいって」
扉から外に顔を出してフレアが声をかけると、ミーシャさんを先頭に同じ山車に乗る面々が入ってきた。
仕立て屋に勤めるマリリンさんの妹二人は双子さんで、マリーとモリー、メンバーの中で最年長ミーシャさんのお姉さんはジュリアさん。
二人部屋を一人で使わせてもらっているが、六人が入るとかなり窮屈だ。
「ミーシャに聞いた通り作ってみたんだけど、どうかな?」
マリーが祭りの衣装を既に着用しており、変更した部分を見せるように、裾を少しあげる。
私が提案したのはスカートの中に鮮やかな色裏地を付けるもの。表のスカートを持ち上げてチラチラと見せる。
前世でのフレンチカンカンの衣装を元にしている。
本場ならストッキングやガーターベルトを着けるが今回は葡萄を踏み潰すのでそれは止めておく。変わりにテニスのアンダーコートのような物を履く。いわゆる見せパンだ。
振り付けによっては太ももから下を丸見せすることもあり、かなり冒険的な試みだ。
「せっかくだから、それぞれ色違いにしようと思って、ほら、青、緑、黄、赤、紫、ピンクとかね」
ちなみにマリーは黄色だ。
「ほんとに皆いいの?その、足がかなり見えてしまうし、いやならいやって言ってください」
私は皆に確認する。男性には喜ばれるかもしれないが、一部の方からは確実に批判をいただくことになるだろう。
もちろん、振り付けではできるだけ足を見せる頻度も少なくするつもりだ。
「まあ、まったく恥じらいがないわけではないけど」
ジュリアさんたちもそこは少し考えたという。
「でも、今やらないと来年には結婚してできなくなるかも、それに、もしどこかの子達が先にやっちゃったら、二番煎じになってしまうでしょ?」
そうだ、そうだ、とみんなが頷く。
皆が思い切りのいい子達ばかりで助かった。
その後、私の衣装のために採寸をし、一通りの振り付けを教えあった。
互いの立ち位置を決め、連携した振り付けについて打ち合わせをし、誰がどの色にするか決めた。
マリーは黄、モリーがピンク、フレアが青、ミーシャが緑、ジュリアが赤、私は紫。
パン屋のジュリアは朝が早いということで、その日は早いうちに解散とした。各自練習をして三日後くらいにまた会うことにして、私の衣装もその時に仮縫いということになった。
マリリンさんの旦那様が皆を迎えに来てくれ、三人はそれぞれの家に帰って行った。
皆が帰ってからしばらくフレアたちと練習をし、彼女たちは残りの仕事に戻っていった。
フレアたちが部屋を出ていくと、マーサさんが夕食を運んできてくれた。
今日だけはゆっくりしなさい、という気遣いからだったが、収穫祭の踊りのことや何やらで少しもおとなしくしていないことで、マーサさんに小言を言われた。
マーサさんはこちらの世界の母さまより、前世のお母さんに似ていた。共働きでいつも忙しくしていた印象がある。
大学進学と同時に家を出て、就職してからも殆ど帰らなかった。いつでも会えるという甘えがあったかもしれない。
あんなに突然、死ぬなんて思わなかった。
私が胸を撃たれて死んだって聞いた時、お母さんはどう思っただろう。親不孝だったなぁ、ごめんね、お母さん。なんて思っていると、じわっと涙が滲んだ。
「え、あら、ごめんなさい、きつく言ったつもりはなかったんだけど」
私の涙を勘違いしたマーサさんが慌てる。
私は違う違うと首を横に振るが、通じなかったようだ。
「兎に角、今日はもう休みなさい」
私はマーサさんに無理やり寝台に押し込められた。
まだ眠くはなかったが、彼女の言うとおりにする。いきなり涙ぐんで驚かせてしまった負い目もある。
「マーサさん」
ポンポンと私の頭を撫でるマーサさんに声をかける。
幼児扱いには目をつぶる。
「何ですか?」
優しく見下ろしてくれる彼女の目を見つめる。
「質問の答えですけど……」
「ああ、キルヒライル様が好きか嫌いか、という話?」
マーサさんは寝台に腰掛けた。
「安心して下さい」
「……え?」
「キルヒライル様のことは好きです。立派な方だと思います。私、もっともっとお役に立てるように頑張りますね」
「…………」
「?………マーサさん?どうかしましたか?」
「いえ……そう、そうね、でもあんまり気負い過ぎてはだめよ」
「はい」
「じゃあ、私はまだ仕事があるから。ゆっくり休んで」
「……はい、ありがとうございます」
キルヒライル様のことは好き。
ありのまま、受け入れてくれる懐の大きい人。無茶をすればきちん叱ってくれて、身分が高くても奢らず、下の者にも分け隔てなく大事にしてくれる。
ちょっと意地悪なところもあるけど。
暖かくて力強い腕に抱きすくめられると、こんな自分でもか弱い存在に思えた。
でもそれではダメだ。
護衛なら、殿下にあんな心配をさせてはいけない。
ちゃんと殿下に護衛として受け入れてもらえるように、もっと頑張らなくては。
護衛としてならいつまでも側にいられる。落馬でこんなケガをしている場合ではない。
祭りでもしっかり盛り上げて、殿下の威信を示すのだ。
いつか、キルヒライル様がどこかのご令嬢と結婚しても、優秀な護衛として、側にいさせてくれるかも知れない。
キルヒライル様がどこかの誰かと結婚する。
その時は笑って祝福しよう。
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