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61 馬上
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高らかにティーポットを掲げ、初めて殿下の前で入れたようにお茶を入れると、殿下以外のその場にいた皆が口をあんぐりと開けていた。
今日も熱いお湯がかかることもなく無事に入れることができた。
「どうぞ殿下」
茶器を彼の前に置き、皆が呆気にとられているうちに元の席に戻った。
見せ物になった気分だ。
「ありがとう」
殿下をそう言ってお茶を口に含む。
「申し訳ないが、この後司祭を訪ねることになっている。時間がないのでこれで失礼する」
「あ、それはお引き留めして失礼いたしました。教会に行かれるのでしたら、こちらのものもいくつかお持ち下さい」
そう言って農場主は使用人にテーブルにある食べ物を持たせてくれた。
私たちはもてなしに感謝をして、早々にそこを引き上げた。
それから殿下は何も言わず馬を進め、教会に着くと馬から降りて中に入って行った。
三人で慌てて馬から降り、馬の世話をレイさんに任せて教会に入ると、ちょうど殿下が奥の部屋に入って行くのが見えた。
「殿下、お待ちください」
クリスさんが声をかけると、殿下が立ち止まってこちらを見た。
「クリスとレイは農場主からの食べ物を持ってここでまて。ローリィはついてこい」
「はい」
それだけ言うと殿下は先に奥に入っていき、私は殿下を追いかけて走って行った。
「これは、殿下、お久しぶりでございます」
「久しいな、フィリップ。ネヴィルのこと、連絡をくれて礼をいう」
「いえ、お礼など。領主館の者は殿下に気兼ねして連絡を躊躇しておりましたが、私の判断で勝手なことをしました」
司祭は部屋の応接用の椅子を示す。
白髪混じりで、司祭を名乗るだけあり柔和な印象の方だった。
殿下がこの地の領主となった翌年に赴任されてきたそうで、殿下が不在だったこの六年は領主代理で領内の祭事を執り行ってくれていた。
「今年は最終日のダンスから開放されて有難いことです。最後までいらっしゃるのでしょう?」
「そのつもりだ」
「ところで、そちらの方は?」
フィリップ司祭は入り口に立ったままの私を見て殿下に訪ねた。
「王都から連れてきた使用人です。読み書きが出来るというので、ネヴィルの代わりを勤めてもらっています」
「ローリィと言います。よろしくお願いします」
「そうですか、こちらこそよろしくお願いします」
「ローリィ、ここに来て座りなさい」
殿下が自分の隣に座るよう指示する。
私は殿下が座っている側とは反対から回り込み、指示された場所に座った。ただしできるだけ端に寄り殿下とは離れて座る。
あまり大きくないソファなのでそれほど離れているわけではなかった。
「それでネヴィルさんの具合はいかがですか?」
私が座ると同時に司祭が訊いた。
「意識は戻り、特に後遺症もないということだ。肋骨が折れているのでしばらくは動けないだろうが」
「それは良かった。フィリアさんも安心でしょう」
「ところで、そのネヴィルの事故のことなのだが、いくつか不審な点がある」
「と、いいますと?」
「まず、馬が何かに驚いたことで落馬したのだが、どうやら誰かが故意に馬を傷つけたようなのだ」
「なんと………それでは誰かがネヴィルを狙って?」
司祭が一気に青ざめた。
「ネヴィルを狙ったかどうかはまだわからない。偶然通りかかったのかも知れない。事故があった場所は領内とは言え、地元の者ばかりが通る道でもなかった」
「物盗りか何かでしょうか」
「金目のものは特に持っていなかったようだ。ただ、持っているように見えて、ということはあり得る。今朝現場に行ってみたが、木々が繁った辺りに幾人かの足あとがあった。人が通る場所でもないので、恐らくそこに潜んでいたのだろう。ただの通りすがりの犯行ということも考えられるが、念のため怪しい者を見かけていないか、司祭もそれとなく聞いてみてくれ」
「わかりました。ですが、今の時期は少し難しいかと」
司祭も協力には同意したが、時期が悪いと言った。
「確かに、今、葡萄の収穫期だ。いつもより人手が必要なため、あちこちで臨時の人足を雇っていて顔見知りでない者も多い。加えて祭りも控えていて商人などの往き来も頻繁だ。顔もわからない人物を探すのは困難だろう」
司祭の懸念ももっともだと頷く。
「明日、顔役たちの所にも行って同じように頼んでくるつもりだ」
だからと言って何もしないわけにはいかない。
「神に祈りを捧げに来る方を疑いたくありませんが、致し方ありません」
「頼む。ああ、それと、今日巡回した農場から食べ物を預かってきた。子どもたちにやってくれ」
教会では畑仕事で忙しい親に代わって子どもたちの面倒をみている。いわゆる保育園のシステムを担っている。
前世でも警察官になりたての頃、交通安全の指導にいくつか行ったことがあったなぁ。
「それは、ありがとうございます。よろしければ殿下から直接お渡しいただいても?その方が子どもたちも喜びます。以前もよく来ていただいていましたよね。あの時の子達はもう残っていませんが」
へえ、殿下って子どもは苦手じゃなかったんだ。
殿下が子どもたちに囲まれる様子を想像して、何だか意外だと思った。
「まだ行くところがあるので、今日はやめておこう」
意外だと思ったのが、顔に出ていたのか、殿下がこちらを見て言う。
「そうですか」
司祭は残念そうだ。
「六年前とは、私も色々変わっている」
どこか寂しげに聞こえて、殿下の方を見る。
「お顔の傷のことを気にしていらっしゃるのですか?」
私の方からは見えないが、向かいに座る司祭からは右頬の傷が見てとれる。
「王子や王女にも最初は怖がられた。ここの子どもたちもそうだろう」
子どもはいい意味でも悪い意味でも正直だ。
司祭もそれがわかって無理に進めることはしなかった。
巡回の合間に時折立ち寄ると司祭に伝え、私たちは教会を出た。
その日は領主館の敷地内にある醸造所が最後だと言うことで、私たちは領主館の方へ戻って行く。
「あ、あの、さしでがましいようですが………よろしいでしょうか」
馬上で私は殿下に話しかけた。
教会へ着くまでは無言だったので、再びの沈黙が苦しかったのもあるが、私にはどうしても今、言っておきたいことがあった。
「何だ?」
私は前を向いているので自分の顔を見られることがない。殿下の顔色も伺うこともできないが、今はそれが有難い。
「確かに、子どもたちは最初驚くかも知れませんが、その、皆わかっています。殿下が、マイン国との戦を止めてくれたことを、そのために傷を負われたことも………国民は、皆、殿下の献身に感謝しています」
もちろん、具体的にどんなことがあったのか私の知るところではないが、体を張って国のために努力してくれているのはわかっている。
王族だからと言って下に命令するだけのお飾りではない。
「……」
「私ごときが、偉そうにすいません」
最後は尻すぼみになった。
さっきよりも沈黙が痛い。
「………ぅ」
「え」
「ありがとう」
軽く身を寄せてすぐ耳許で私にだけ聞こえるように囁かれた。
「○△×☆」
思わず背中を仰け反らせ、囁かれた左の耳を押さえた。
「……な……」
「動かない方がいい。落ちるぞ」
身動ごうとする私の腰に軽く触れ、動きを制する。
さっきの不機嫌さとうって変わって楽しそうだ。
「なら耳の側でしゃべらないでください」
「仕方ないだろう。同じ馬に乗っているのだから」
今度は右の耳許でしゃべられ、私は両方の耳を押さえることになった。
「大丈夫、落ちませんから」
実際、子どもの時から一度も落ちたことはない。鍛えた体幹のお陰で、馬上でサーカスなみの曲芸だってできる。
そう言うと殿下はまた面白そうに笑った。
サーカスという下りではよくわからないようだった。
「色々な芸を持っているな」
お茶の入れ方、ヨガ、マッサージ、読み書きや計算も芸のうちに入るかは別だが、他にはあるのかと聞かれた。
剣技や体術、舞もあったが、それは内緒にした。
そうこうする内に領主館へと続く道にたどり着いたが、目指すのはワイン醸造所なので、館の方には行かず醸造所へと続く道に入って行った。
今日も熱いお湯がかかることもなく無事に入れることができた。
「どうぞ殿下」
茶器を彼の前に置き、皆が呆気にとられているうちに元の席に戻った。
見せ物になった気分だ。
「ありがとう」
殿下をそう言ってお茶を口に含む。
「申し訳ないが、この後司祭を訪ねることになっている。時間がないのでこれで失礼する」
「あ、それはお引き留めして失礼いたしました。教会に行かれるのでしたら、こちらのものもいくつかお持ち下さい」
そう言って農場主は使用人にテーブルにある食べ物を持たせてくれた。
私たちはもてなしに感謝をして、早々にそこを引き上げた。
それから殿下は何も言わず馬を進め、教会に着くと馬から降りて中に入って行った。
三人で慌てて馬から降り、馬の世話をレイさんに任せて教会に入ると、ちょうど殿下が奥の部屋に入って行くのが見えた。
「殿下、お待ちください」
クリスさんが声をかけると、殿下が立ち止まってこちらを見た。
「クリスとレイは農場主からの食べ物を持ってここでまて。ローリィはついてこい」
「はい」
それだけ言うと殿下は先に奥に入っていき、私は殿下を追いかけて走って行った。
「これは、殿下、お久しぶりでございます」
「久しいな、フィリップ。ネヴィルのこと、連絡をくれて礼をいう」
「いえ、お礼など。領主館の者は殿下に気兼ねして連絡を躊躇しておりましたが、私の判断で勝手なことをしました」
司祭は部屋の応接用の椅子を示す。
白髪混じりで、司祭を名乗るだけあり柔和な印象の方だった。
殿下がこの地の領主となった翌年に赴任されてきたそうで、殿下が不在だったこの六年は領主代理で領内の祭事を執り行ってくれていた。
「今年は最終日のダンスから開放されて有難いことです。最後までいらっしゃるのでしょう?」
「そのつもりだ」
「ところで、そちらの方は?」
フィリップ司祭は入り口に立ったままの私を見て殿下に訪ねた。
「王都から連れてきた使用人です。読み書きが出来るというので、ネヴィルの代わりを勤めてもらっています」
「ローリィと言います。よろしくお願いします」
「そうですか、こちらこそよろしくお願いします」
「ローリィ、ここに来て座りなさい」
殿下が自分の隣に座るよう指示する。
私は殿下が座っている側とは反対から回り込み、指示された場所に座った。ただしできるだけ端に寄り殿下とは離れて座る。
あまり大きくないソファなのでそれほど離れているわけではなかった。
「それでネヴィルさんの具合はいかがですか?」
私が座ると同時に司祭が訊いた。
「意識は戻り、特に後遺症もないということだ。肋骨が折れているのでしばらくは動けないだろうが」
「それは良かった。フィリアさんも安心でしょう」
「ところで、そのネヴィルの事故のことなのだが、いくつか不審な点がある」
「と、いいますと?」
「まず、馬が何かに驚いたことで落馬したのだが、どうやら誰かが故意に馬を傷つけたようなのだ」
「なんと………それでは誰かがネヴィルを狙って?」
司祭が一気に青ざめた。
「ネヴィルを狙ったかどうかはまだわからない。偶然通りかかったのかも知れない。事故があった場所は領内とは言え、地元の者ばかりが通る道でもなかった」
「物盗りか何かでしょうか」
「金目のものは特に持っていなかったようだ。ただ、持っているように見えて、ということはあり得る。今朝現場に行ってみたが、木々が繁った辺りに幾人かの足あとがあった。人が通る場所でもないので、恐らくそこに潜んでいたのだろう。ただの通りすがりの犯行ということも考えられるが、念のため怪しい者を見かけていないか、司祭もそれとなく聞いてみてくれ」
「わかりました。ですが、今の時期は少し難しいかと」
司祭も協力には同意したが、時期が悪いと言った。
「確かに、今、葡萄の収穫期だ。いつもより人手が必要なため、あちこちで臨時の人足を雇っていて顔見知りでない者も多い。加えて祭りも控えていて商人などの往き来も頻繁だ。顔もわからない人物を探すのは困難だろう」
司祭の懸念ももっともだと頷く。
「明日、顔役たちの所にも行って同じように頼んでくるつもりだ」
だからと言って何もしないわけにはいかない。
「神に祈りを捧げに来る方を疑いたくありませんが、致し方ありません」
「頼む。ああ、それと、今日巡回した農場から食べ物を預かってきた。子どもたちにやってくれ」
教会では畑仕事で忙しい親に代わって子どもたちの面倒をみている。いわゆる保育園のシステムを担っている。
前世でも警察官になりたての頃、交通安全の指導にいくつか行ったことがあったなぁ。
「それは、ありがとうございます。よろしければ殿下から直接お渡しいただいても?その方が子どもたちも喜びます。以前もよく来ていただいていましたよね。あの時の子達はもう残っていませんが」
へえ、殿下って子どもは苦手じゃなかったんだ。
殿下が子どもたちに囲まれる様子を想像して、何だか意外だと思った。
「まだ行くところがあるので、今日はやめておこう」
意外だと思ったのが、顔に出ていたのか、殿下がこちらを見て言う。
「そうですか」
司祭は残念そうだ。
「六年前とは、私も色々変わっている」
どこか寂しげに聞こえて、殿下の方を見る。
「お顔の傷のことを気にしていらっしゃるのですか?」
私の方からは見えないが、向かいに座る司祭からは右頬の傷が見てとれる。
「王子や王女にも最初は怖がられた。ここの子どもたちもそうだろう」
子どもはいい意味でも悪い意味でも正直だ。
司祭もそれがわかって無理に進めることはしなかった。
巡回の合間に時折立ち寄ると司祭に伝え、私たちは教会を出た。
その日は領主館の敷地内にある醸造所が最後だと言うことで、私たちは領主館の方へ戻って行く。
「あ、あの、さしでがましいようですが………よろしいでしょうか」
馬上で私は殿下に話しかけた。
教会へ着くまでは無言だったので、再びの沈黙が苦しかったのもあるが、私にはどうしても今、言っておきたいことがあった。
「何だ?」
私は前を向いているので自分の顔を見られることがない。殿下の顔色も伺うこともできないが、今はそれが有難い。
「確かに、子どもたちは最初驚くかも知れませんが、その、皆わかっています。殿下が、マイン国との戦を止めてくれたことを、そのために傷を負われたことも………国民は、皆、殿下の献身に感謝しています」
もちろん、具体的にどんなことがあったのか私の知るところではないが、体を張って国のために努力してくれているのはわかっている。
王族だからと言って下に命令するだけのお飾りではない。
「……」
「私ごときが、偉そうにすいません」
最後は尻すぼみになった。
さっきよりも沈黙が痛い。
「………ぅ」
「え」
「ありがとう」
軽く身を寄せてすぐ耳許で私にだけ聞こえるように囁かれた。
「○△×☆」
思わず背中を仰け反らせ、囁かれた左の耳を押さえた。
「……な……」
「動かない方がいい。落ちるぞ」
身動ごうとする私の腰に軽く触れ、動きを制する。
さっきの不機嫌さとうって変わって楽しそうだ。
「なら耳の側でしゃべらないでください」
「仕方ないだろう。同じ馬に乗っているのだから」
今度は右の耳許でしゃべられ、私は両方の耳を押さえることになった。
「大丈夫、落ちませんから」
実際、子どもの時から一度も落ちたことはない。鍛えた体幹のお陰で、馬上でサーカスなみの曲芸だってできる。
そう言うと殿下はまた面白そうに笑った。
サーカスという下りではよくわからないようだった。
「色々な芸を持っているな」
お茶の入れ方、ヨガ、マッサージ、読み書きや計算も芸のうちに入るかは別だが、他にはあるのかと聞かれた。
剣技や体術、舞もあったが、それは内緒にした。
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