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24 ハレス子爵の好奇心
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宰相の部屋を出てから、子爵は自分の部屋に戻り、急ぎの用件だけを片付けて早めに自宅へ戻ることにした。
先ほどの件を進めるため、自宅に帰る道すがら王都内にある第三近衛騎士団の詰所に寄り、ウィリアム・ドルグランを訪ねたが、今日は非番だということだったので、明日出勤したら自分を訪ねるように伝言を残してそのまま帰宅した。
「お帰りなさいませ」
常よりも早い帰宅の主を、執事のジベルが出迎え、馬丁が彼の乗ってきた馬を引き取りに玄関に現れた。
妻のアンジェリーナはどこかの茶会だかに出席していて留守だった。
「そういえば、ドルグランから頼まれた馬はどうしている?」
旧知の仲であり、自分の部下の兄である彼に、馬を預かって欲しいと頼まれたのはつい数日前だった。
王主催の宴の開催が急遽決まったこともあり、忙しさにかまけて執事に任せていたため、馬も馬の持ち主のこともまだきちんと見ていない。
「今日の昼間も馬の世話をしに厩舎に来ていたようです」
部屋に向かう主に付き従い、階段を上がりながら執事が答えた。
「どのような人物だ?確か、ハインツとか言ったか」
身分の保証は自分がするとドルグランが請け負うので、彼の父の同郷の者であるということ以外のことは聞いていなかったため、軽い好奇心で訊いた。
「ローリィ・ハインツさんですね…………馬の世話もよく手慣れた、女性のような見目をした御仁です」
少し間を置いて言った執事の答えが想像と違っていたので、彼は自室の扉を開けようとした手を止めた。
「何だ、それは?」
「何だとおっしゃられましても」
主の問いかけに、執事も返答に困った様子だった。
初めて馬を引き連れて邸を訪れたその人物を見て、ジベルも驚いた。
軽く首の後ろで赤みの入ったブロンドの髪を束ね、鮮やかな紫の瞳がはつらつと輝いていた。
主からはどこかの田舎から出てきた平民だと聞いていた。どんな田舎者が来るのかと思っていたので、少女のような青年(?)の訪れに、邸にいる女性たちは色めき立った。
馬丁と話をして3日おきくらいで様子を見に来るということになったと知ると、その日は邸に勤める殆どの女性が休みを返上して出勤すると言ってきた。
奥方ですら、予定していた茶会の時間をずらした。
そのことを主に話すと、普段では見ることがないほど口を開けて呆然としている。
「それは………是非一度お目にかかりたいものだな」
子爵にとって、単なる知人の知り合い以上に関心のなかった人物に、俄然興味が湧いたのは言うまでもない。
しかし、宰相に頼まれた事案のこともあり、個人的な興味はひとまず置いておかなければとも思う。
だが、その機会は意外に早く訪れることになった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
次の日、子爵はドルグランの訪問をいつになく心待ちにしていた。
昨日、自分より遅く帰宅した妻に、例の馬の持ち主について尋ねると、嬉々として顔を綻ばせて話し出した。
つまりは、ご婦人方が好む恋物語に出てくるような美少年らしく、物腰も優雅で礼儀正しく、とても田舎から出てきたばかりとは思えないということだった。
その日、約束していたギュンター子爵の茶会でもその話で盛り上がり、茶会に来ていたご婦人方に大層羨ましがられたと言っていた。
普段厳しい顔つきしかしない自分と一緒になった妻は、表情が豊かで、そこが楽しくて気に入っているのだが、自分以外の男のことを誉められも、正直気持ちのいいものではない。いわゆる恋愛感情ではなく、美しい花や美術品を愛でる様子に似ているようにも思った。
そんなことを思い出していると、執務室の扉を叩く音がし、士官がドルグランの来訪を告げた。
「すまない、急に呼び立てて」
士官に案内されて入ってきたウィリアム・ドルグランに、そう言うと、相手もちょうど用があったのでと答え、促されて執務机の前に置かれた椅子に座った。
「暫く誰も通すな」
上官の言葉に士官の青年は会釈して「かしこまりました」と言って部屋を出ていった。
「人払いとは……何か問題でも?」
急な呼び出しであったこともあり、ウィリアム・ドルグランが緊張した面持ちで向き合った。
子爵は昨日の宰相との話を伝え、彼の知っている中でちょうどいい人材がいないか尋ねた。
「そうですね……あまり騎士らしくなく、しかしそれなりに腕が立つ者……副団長のおっしゃるように、なかなかに難しい条件です。しかも、確実に敵とおぼしき者ともつながりがないとなりますと……」
「そうか………」
予想していた答えに子爵も深いため息を吐いた。
「まあ、何人か当たってみます」
「すまない。難しいことはわかるが、なるべく早く頼む。それで、そちらの用件とは?」
呼んだのは自分だが、相手も用があると言っていたので、そちらに話を向けた。
「あ、そうなのです。例の馬を預かっていただいている者と、少々手合わせをしたいという話になりまして、色々お願いばかりで申し訳ありませんが、そちらのお庭をお借りしたいと思いまして」
「あの馬の?」
思いがけない話に子爵は身を乗り出してきた。
馬のことを頼んだ時は、あまり関心を示さす事務的に受け答えされただけに、ウィリアムはおやっという顔をした。
「実は私も昨日まであまり気に止めていなかったのだが、ほら、王主催の宴のあれやこれやで忙しかったものでな」
「そうですね」
近衛騎士団の者は少なからず皆がそうだったので、ウィリアムも頷いた。
「昨日、ふとそのことを思い出したので執事や妻に彼のことをきいて、一度会ってみたいと思ったのだ。なかなかの美少年らいしな。邸に勤める女性陣の殆どが色めき立ったそうだ」
「美少年………まあ、そうですね……私の妻も、よく似たものです」
昨日家に訪ねてきた時、初めて来た日と違い、男の出で立ちを、していたことを思いだし、ウィリアムは顔をひきつらせた。
舞屋の女性たちの要望だと言っていたが、自分の妻も見惚れていたので、子爵の言うことも理解できた。
「そなたの嫁もか?ますます会ってみたくなったな」
自分は庭を使わせて欲しいと頼んだだけなのに、すっかり副団長も会う前提で話をしている。
しかめっ面の代名詞のような子爵には珍しい反応だった。
ここでその人物が自分の父の弟子だと知ったら、彼はどう思うだろう。
そして、女だと知ったら………
ウィリアムは後半の部分は子爵家の女性陣の夢を壊すようでとても言えなかった。
「副団長は私の父のことはご存知ですか?」
「モーリス・ドルグラン殿か?もちろん覚えている。大柄な体格ながら動きも俊敏であったな」
「ハインツ殿は父に武芸の手解きを受けていたそうです。しかもあの父も腕前を誉めるほどに」
「モーリス殿の!同郷の者とは聞いていたが、それはますます会ってみたい。良けれ私も手合わせ願いたい」
子爵の膨らみすぎる程の期待に、ウィリアムは眩暈を覚えた。
「で、いつがいいのだ?宰相との約束の件もあるから、あまり悠長にもしていられないしな、明日はどうだ?」
「一度聞いてみます……」
結局、明日の午後に子爵邸で落ち合うということになり、ウィリアムはそのことを帰りに伝えるため、舞屋に立ち寄った。
急な展開に彼女も驚いていたが、馬を預かってもらっている礼もできるということで、二つ返事で了承した。
先ほどの件を進めるため、自宅に帰る道すがら王都内にある第三近衛騎士団の詰所に寄り、ウィリアム・ドルグランを訪ねたが、今日は非番だということだったので、明日出勤したら自分を訪ねるように伝言を残してそのまま帰宅した。
「お帰りなさいませ」
常よりも早い帰宅の主を、執事のジベルが出迎え、馬丁が彼の乗ってきた馬を引き取りに玄関に現れた。
妻のアンジェリーナはどこかの茶会だかに出席していて留守だった。
「そういえば、ドルグランから頼まれた馬はどうしている?」
旧知の仲であり、自分の部下の兄である彼に、馬を預かって欲しいと頼まれたのはつい数日前だった。
王主催の宴の開催が急遽決まったこともあり、忙しさにかまけて執事に任せていたため、馬も馬の持ち主のこともまだきちんと見ていない。
「今日の昼間も馬の世話をしに厩舎に来ていたようです」
部屋に向かう主に付き従い、階段を上がりながら執事が答えた。
「どのような人物だ?確か、ハインツとか言ったか」
身分の保証は自分がするとドルグランが請け負うので、彼の父の同郷の者であるということ以外のことは聞いていなかったため、軽い好奇心で訊いた。
「ローリィ・ハインツさんですね…………馬の世話もよく手慣れた、女性のような見目をした御仁です」
少し間を置いて言った執事の答えが想像と違っていたので、彼は自室の扉を開けようとした手を止めた。
「何だ、それは?」
「何だとおっしゃられましても」
主の問いかけに、執事も返答に困った様子だった。
初めて馬を引き連れて邸を訪れたその人物を見て、ジベルも驚いた。
軽く首の後ろで赤みの入ったブロンドの髪を束ね、鮮やかな紫の瞳がはつらつと輝いていた。
主からはどこかの田舎から出てきた平民だと聞いていた。どんな田舎者が来るのかと思っていたので、少女のような青年(?)の訪れに、邸にいる女性たちは色めき立った。
馬丁と話をして3日おきくらいで様子を見に来るということになったと知ると、その日は邸に勤める殆どの女性が休みを返上して出勤すると言ってきた。
奥方ですら、予定していた茶会の時間をずらした。
そのことを主に話すと、普段では見ることがないほど口を開けて呆然としている。
「それは………是非一度お目にかかりたいものだな」
子爵にとって、単なる知人の知り合い以上に関心のなかった人物に、俄然興味が湧いたのは言うまでもない。
しかし、宰相に頼まれた事案のこともあり、個人的な興味はひとまず置いておかなければとも思う。
だが、その機会は意外に早く訪れることになった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
次の日、子爵はドルグランの訪問をいつになく心待ちにしていた。
昨日、自分より遅く帰宅した妻に、例の馬の持ち主について尋ねると、嬉々として顔を綻ばせて話し出した。
つまりは、ご婦人方が好む恋物語に出てくるような美少年らしく、物腰も優雅で礼儀正しく、とても田舎から出てきたばかりとは思えないということだった。
その日、約束していたギュンター子爵の茶会でもその話で盛り上がり、茶会に来ていたご婦人方に大層羨ましがられたと言っていた。
普段厳しい顔つきしかしない自分と一緒になった妻は、表情が豊かで、そこが楽しくて気に入っているのだが、自分以外の男のことを誉められも、正直気持ちのいいものではない。いわゆる恋愛感情ではなく、美しい花や美術品を愛でる様子に似ているようにも思った。
そんなことを思い出していると、執務室の扉を叩く音がし、士官がドルグランの来訪を告げた。
「すまない、急に呼び立てて」
士官に案内されて入ってきたウィリアム・ドルグランに、そう言うと、相手もちょうど用があったのでと答え、促されて執務机の前に置かれた椅子に座った。
「暫く誰も通すな」
上官の言葉に士官の青年は会釈して「かしこまりました」と言って部屋を出ていった。
「人払いとは……何か問題でも?」
急な呼び出しであったこともあり、ウィリアム・ドルグランが緊張した面持ちで向き合った。
子爵は昨日の宰相との話を伝え、彼の知っている中でちょうどいい人材がいないか尋ねた。
「そうですね……あまり騎士らしくなく、しかしそれなりに腕が立つ者……副団長のおっしゃるように、なかなかに難しい条件です。しかも、確実に敵とおぼしき者ともつながりがないとなりますと……」
「そうか………」
予想していた答えに子爵も深いため息を吐いた。
「まあ、何人か当たってみます」
「すまない。難しいことはわかるが、なるべく早く頼む。それで、そちらの用件とは?」
呼んだのは自分だが、相手も用があると言っていたので、そちらに話を向けた。
「あ、そうなのです。例の馬を預かっていただいている者と、少々手合わせをしたいという話になりまして、色々お願いばかりで申し訳ありませんが、そちらのお庭をお借りしたいと思いまして」
「あの馬の?」
思いがけない話に子爵は身を乗り出してきた。
馬のことを頼んだ時は、あまり関心を示さす事務的に受け答えされただけに、ウィリアムはおやっという顔をした。
「実は私も昨日まであまり気に止めていなかったのだが、ほら、王主催の宴のあれやこれやで忙しかったものでな」
「そうですね」
近衛騎士団の者は少なからず皆がそうだったので、ウィリアムも頷いた。
「昨日、ふとそのことを思い出したので執事や妻に彼のことをきいて、一度会ってみたいと思ったのだ。なかなかの美少年らいしな。邸に勤める女性陣の殆どが色めき立ったそうだ」
「美少年………まあ、そうですね……私の妻も、よく似たものです」
昨日家に訪ねてきた時、初めて来た日と違い、男の出で立ちを、していたことを思いだし、ウィリアムは顔をひきつらせた。
舞屋の女性たちの要望だと言っていたが、自分の妻も見惚れていたので、子爵の言うことも理解できた。
「そなたの嫁もか?ますます会ってみたくなったな」
自分は庭を使わせて欲しいと頼んだだけなのに、すっかり副団長も会う前提で話をしている。
しかめっ面の代名詞のような子爵には珍しい反応だった。
ここでその人物が自分の父の弟子だと知ったら、彼はどう思うだろう。
そして、女だと知ったら………
ウィリアムは後半の部分は子爵家の女性陣の夢を壊すようでとても言えなかった。
「副団長は私の父のことはご存知ですか?」
「モーリス・ドルグラン殿か?もちろん覚えている。大柄な体格ながら動きも俊敏であったな」
「ハインツ殿は父に武芸の手解きを受けていたそうです。しかもあの父も腕前を誉めるほどに」
「モーリス殿の!同郷の者とは聞いていたが、それはますます会ってみたい。良けれ私も手合わせ願いたい」
子爵の膨らみすぎる程の期待に、ウィリアムは眩暈を覚えた。
「で、いつがいいのだ?宰相との約束の件もあるから、あまり悠長にもしていられないしな、明日はどうだ?」
「一度聞いてみます……」
結局、明日の午後に子爵邸で落ち合うということになり、ウィリアムはそのことを帰りに伝えるため、舞屋に立ち寄った。
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