46 / 118
46 内職
しおりを挟む
「私はユイナと言います」
「おれはファビオだ。すまないが、頼む」
「はい。あ、水は少しずつこまめに飲んでくださいね。でないとまたぶり返しますから」
「わかったよ」
ファビオさんを建物の影で休ませて、私は彼の店番をすることになった。
彼の売り物は革製品。鞣した革そのままや、それをベルトや小物入れなどに加工している。
「ファビオさんは職人ですか?」
某チキンで有名な店の創業者を若くした感じの雰囲気のファビオさんについて訊ねた。
「本業はそうらしいね。でも注文をもらって作るだけじゃなかなか金にならないから、こうして余った革で片手間に作ったものなんかを売っているそうだよ」
私の質問にミランダさんが答える。
「それよりおじょうちゃんは、どうしてここに? 着ている物も上等そうだけど、こんなところで店番なんか…頼んだ私らが言うことじゃないけど」
「お世話になっている人に用意してもらったもので、私は特にお金持ちではないです」
「そうか…でもさっきのファビオへの処置は、前にも世話したことがあると言っていたけど」
「夏場はそうなる人が多くて、体の調子が悪い人を看病したり健康管理が仕事でしたから」
聖女召喚の時にも、財前さんが熱中症で寝込んでいたところだった。
「ミランダさんも気をつけてくださいね。喉が乾いたと思ったときには、もう遅い時もあります。寒い時でも水分はきちんととってください。人間の体の七割は水分ですから」
「へ、七割も…そんな風には思えないけどね」
ミランダさんが驚いて自分の体を眺め回した。
魔法があるせいか、ここでは人体の仕組みについての知識が不足している。彼女たちが知らないだけかも知れないけど。それとも体の造りも違う?
「ところでさ、聖女様が召喚されたって聞いたよね」
「は、はい。神殿も聖女様に会いに来た人でいっぱいでした。色々な国からも来てるみたいですね」
「私らも行ってみたけど、私らみたいな下々の者はなかなか会えないね。それでも聖女様が現れてくれて、これで魔獣の被害がなくなるかと思うと有り難いことだよ」
「やっぱり、魔獣の被害って大変ですか」
魔獣と言われてもまだピンとこない。アフリカなどの平原でライオンなどの猛獣に出くわすようなものなのか。それすら、サファリパークのような放し飼いの所で飼育員から餌の肉を与えられているような姿しか見たことがない。魔獣に襲われるということが現実にあって、誰か大切な人が命を奪われる。そんな世界なのだ。ここは。
「王都はまだ魔獣の被害はないけど、魔巣窟に近いところでたくさん死んでるのは確かさ。騎士団が討伐に何度も赴いてはいるけど、元を断たないといつまでも被害は続く。でもようやく聖女様が現れてくれて、これで希望ができたよ」
私は目の前に広がる市場の風景を眺めた。平和そうに見える生活に影を落とす魔巣窟の存在。
財前さんの存在は、ここでは大きな希望なんだ。
これまでまったく別の世界にいた人物が、この世界の希望になるなんて不思議な縁だ。
財前さんがそうなら、私はどうなんだろう。
ここでは財前さんにひっついて召喚された存在。
でもそんな人物が自分の存在価値を見出して生き抜いていく話もあった。
それはその人がその物語の主人公だから有り得る話だった。
元の世界でも単なる保健室の先生で、特に注目される存在でもなかったのに、異世界に来て急に特別な存在になるなんてことや、何か偉業を成し遂げるようなことになるわけがないか。
「魔巣窟、早く無くなるといいですね」
「ああ、そうだね」
薄い雲が風に流れて行くのを眺めながら、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと思った。
『もし必要なら、私がここにいる間のあなたの役割について、考えてあげます』
『先程言ったでしょ、ここで何か役割をと…『私の恋人』役というのはどうですか?』
夕べアドルファスさんに言われたことを思い起こす。
その提案を受けるべきかわからない。ただ、『アドルファスさんの恋人』という言葉が私の胸を騒がせる。あのキスの続きが待っているのだとしたら…
彼は私を「女」として求めてくれている?
それから何人かお客さんが来て、鞣した革と革財布とベルトが売れた。
値切られたりもしたので、ファビオさんにその都度金額について訊ね、交渉しながらだった。
この国では銅貨と銀貨、金貨と大金貨があり、紙幣はない。
銅貨二十枚が銀貨一枚と、銀貨三十枚が金貨一枚と、大金貨一枚で金貨五十枚の価値だと知った。
ミランダさんの一ヶ月の稼ぎは大体金貨二枚程度だそうで、イメージでは金貨一枚十万円といったところだろうか。彼女は旦那さんと二人の子供と暮らしている。旦那さんは農業をしていて、そこで育てた花をミランダさんが売っているのだそうだ。
「本当に平民なのかい」
貨幣価値についてまったく無知な私を見てミランダさんが言った。
「もちろんです。両親も平民ですし…」
異世界から聖女とともに来たと言っていいのかわからないので、言葉を濁す。
「お客とのやり取りを見てると、そんな感じもするけどね。でも計算も早いし学があるようだし」
「迷惑をかけたね」
「ファビオさん、もう大丈夫ですか?」
ミランダさんになんて答えていいかと悩んでいると、体調を取り戻したファビオさんが戻ってきた。
随分顔色も良くなり、頭痛も収まったようだ。手遅れになる前で良かった。もっと酷い状態だと点滴などが必要になったりして、私では治すことができなかった。
「ミランダもありがとよ」
「隣同士だ。こんな時に助け合わないとね」
「おじょうちゃんにも何か礼をしないと」
「いいんです。たまたま通りかかっただけですから」
「そうは言っても…」
「なら、この細長く切った革をもらってもいいですか?」
「それは余って捨てるやつだから、ほしいならタダで上げるが、そんなのどうするんだ?」
「ちょっと思いついたことがあって…」
短い切れ端の端と端を結んで輪っかを作り、そこに長さが同じ革紐を二本、半分に折って表と裏にして通した。
それを交互に編んでいき、先を少し残して結び目を作って最初に作った輪の中に通した。
「おれはファビオだ。すまないが、頼む」
「はい。あ、水は少しずつこまめに飲んでくださいね。でないとまたぶり返しますから」
「わかったよ」
ファビオさんを建物の影で休ませて、私は彼の店番をすることになった。
彼の売り物は革製品。鞣した革そのままや、それをベルトや小物入れなどに加工している。
「ファビオさんは職人ですか?」
某チキンで有名な店の創業者を若くした感じの雰囲気のファビオさんについて訊ねた。
「本業はそうらしいね。でも注文をもらって作るだけじゃなかなか金にならないから、こうして余った革で片手間に作ったものなんかを売っているそうだよ」
私の質問にミランダさんが答える。
「それよりおじょうちゃんは、どうしてここに? 着ている物も上等そうだけど、こんなところで店番なんか…頼んだ私らが言うことじゃないけど」
「お世話になっている人に用意してもらったもので、私は特にお金持ちではないです」
「そうか…でもさっきのファビオへの処置は、前にも世話したことがあると言っていたけど」
「夏場はそうなる人が多くて、体の調子が悪い人を看病したり健康管理が仕事でしたから」
聖女召喚の時にも、財前さんが熱中症で寝込んでいたところだった。
「ミランダさんも気をつけてくださいね。喉が乾いたと思ったときには、もう遅い時もあります。寒い時でも水分はきちんととってください。人間の体の七割は水分ですから」
「へ、七割も…そんな風には思えないけどね」
ミランダさんが驚いて自分の体を眺め回した。
魔法があるせいか、ここでは人体の仕組みについての知識が不足している。彼女たちが知らないだけかも知れないけど。それとも体の造りも違う?
「ところでさ、聖女様が召喚されたって聞いたよね」
「は、はい。神殿も聖女様に会いに来た人でいっぱいでした。色々な国からも来てるみたいですね」
「私らも行ってみたけど、私らみたいな下々の者はなかなか会えないね。それでも聖女様が現れてくれて、これで魔獣の被害がなくなるかと思うと有り難いことだよ」
「やっぱり、魔獣の被害って大変ですか」
魔獣と言われてもまだピンとこない。アフリカなどの平原でライオンなどの猛獣に出くわすようなものなのか。それすら、サファリパークのような放し飼いの所で飼育員から餌の肉を与えられているような姿しか見たことがない。魔獣に襲われるということが現実にあって、誰か大切な人が命を奪われる。そんな世界なのだ。ここは。
「王都はまだ魔獣の被害はないけど、魔巣窟に近いところでたくさん死んでるのは確かさ。騎士団が討伐に何度も赴いてはいるけど、元を断たないといつまでも被害は続く。でもようやく聖女様が現れてくれて、これで希望ができたよ」
私は目の前に広がる市場の風景を眺めた。平和そうに見える生活に影を落とす魔巣窟の存在。
財前さんの存在は、ここでは大きな希望なんだ。
これまでまったく別の世界にいた人物が、この世界の希望になるなんて不思議な縁だ。
財前さんがそうなら、私はどうなんだろう。
ここでは財前さんにひっついて召喚された存在。
でもそんな人物が自分の存在価値を見出して生き抜いていく話もあった。
それはその人がその物語の主人公だから有り得る話だった。
元の世界でも単なる保健室の先生で、特に注目される存在でもなかったのに、異世界に来て急に特別な存在になるなんてことや、何か偉業を成し遂げるようなことになるわけがないか。
「魔巣窟、早く無くなるといいですね」
「ああ、そうだね」
薄い雲が風に流れて行くのを眺めながら、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと思った。
『もし必要なら、私がここにいる間のあなたの役割について、考えてあげます』
『先程言ったでしょ、ここで何か役割をと…『私の恋人』役というのはどうですか?』
夕べアドルファスさんに言われたことを思い起こす。
その提案を受けるべきかわからない。ただ、『アドルファスさんの恋人』という言葉が私の胸を騒がせる。あのキスの続きが待っているのだとしたら…
彼は私を「女」として求めてくれている?
それから何人かお客さんが来て、鞣した革と革財布とベルトが売れた。
値切られたりもしたので、ファビオさんにその都度金額について訊ね、交渉しながらだった。
この国では銅貨と銀貨、金貨と大金貨があり、紙幣はない。
銅貨二十枚が銀貨一枚と、銀貨三十枚が金貨一枚と、大金貨一枚で金貨五十枚の価値だと知った。
ミランダさんの一ヶ月の稼ぎは大体金貨二枚程度だそうで、イメージでは金貨一枚十万円といったところだろうか。彼女は旦那さんと二人の子供と暮らしている。旦那さんは農業をしていて、そこで育てた花をミランダさんが売っているのだそうだ。
「本当に平民なのかい」
貨幣価値についてまったく無知な私を見てミランダさんが言った。
「もちろんです。両親も平民ですし…」
異世界から聖女とともに来たと言っていいのかわからないので、言葉を濁す。
「お客とのやり取りを見てると、そんな感じもするけどね。でも計算も早いし学があるようだし」
「迷惑をかけたね」
「ファビオさん、もう大丈夫ですか?」
ミランダさんになんて答えていいかと悩んでいると、体調を取り戻したファビオさんが戻ってきた。
随分顔色も良くなり、頭痛も収まったようだ。手遅れになる前で良かった。もっと酷い状態だと点滴などが必要になったりして、私では治すことができなかった。
「ミランダもありがとよ」
「隣同士だ。こんな時に助け合わないとね」
「おじょうちゃんにも何か礼をしないと」
「いいんです。たまたま通りかかっただけですから」
「そうは言っても…」
「なら、この細長く切った革をもらってもいいですか?」
「それは余って捨てるやつだから、ほしいならタダで上げるが、そんなのどうするんだ?」
「ちょっと思いついたことがあって…」
短い切れ端の端と端を結んで輪っかを作り、そこに長さが同じ革紐を二本、半分に折って表と裏にして通した。
それを交互に編んでいき、先を少し残して結び目を作って最初に作った輪の中に通した。
5
お気に入りに追加
954
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
キャベツとよんでも
さかな〜。
恋愛
由緒だけはある貧乏男爵令嬢ハイデマリーと、執事として雇われたのにいつの間にか職務が増えていた青年ギュンターの日常。
今日も部屋を調える――お嬢様の疲れが癒えるように、寛いでもらえる様に――
一見ゆったりとした緩い日常の話です。設定もユルいです。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる