皎き忌み子と太陽の皇子

七夜かなた

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第二章 イルジャの秘密

4*

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「……あ、ん…はぁ、ん、イルジャ」
「腰が揺れているぞ。気持ちいいか」
「う…ん…あ…」

 アルブの白く柔らかい尻肉にイルジャの指が食い込み、後孔を指が抜き差しする。
 うつ伏せになって腰を突き出し、アルブは自分の勃起したものを扱きながら、悩まし気な声を漏らし、腰を揺らした。
 初めての日から、毎晩二人は抱き合った。
 互いのものを握りあい、イルジャがこうやってアルブの後孔を解し、少しずつ体を慣らしている。
 最初固かったアルブも、毎晩解されるうちに柔らかくなり、今ではイルジャの指三本を受け入れられるまでになっていた。
 朝早くから二人で畑に出て薬草の世話をし、食事を取る。
 二日に一回、昼からアルブは薬草を売りに街へ行き、その間イルジャは彼の帰りを待つ。
 そして夜になると二人はこうして抱き合う。
 そんなやり取りが一週間続いていた。

「そろそろか」

 イルジャは後孔から指を抜いて膝を立て、熱り立つ先端を宛てがった。

「アルブ、初めは辛いが、後で気持ちよくなるから」
「イルジャ…」

 既にこれまで体験したことのない快楽を与えられている。これ以上のものがあるのかと、後ろを向きかけた。

 ズブリ

「あ、ああ…ん、あ」

 指とは違う。指三本よりずっと太くて熱いものが、侵入して来る。

「アルブ、こっちを向いて」

 腰を動かしアルブを突き刺しながら、背後から顎を捉え後ろを向かせると、イルジャは喘ぐアルブの唇を覆った。

「ん…ふっ…ん…」 
 
 舌を絡みつかせ口腔を舐め回し、アルブの声を呑み込み腰を更に押し進める。

「……っ…」
「アルブ、力を抜け…っ…あぁ」
「イルジャ…は、ぁ」

 深い口づけを交わし、イルジャの熱い陰茎を受け入れながら、感じたことのない痛みと身の内に広がる疼きに、アルブの意識は飛びそうになる。
 
「あ、ん…イルジャ…」

 イルジャの手が、自分のものを掴むアルブの手に重なり一緒に扱き出す。
 内と外、そして重なる唇と背中に触れるイルジャの肌。アルブは全身でイルジャを感じる。
 その幸福感が痛みよりも勝る。
 この痛みはイルジャが自分を求めている証。
 自分の中で、イルジャのものがまた大きくなるのを感じる。それには到底及ばないながらも、イルジャの手の内に収まっている自分のものも、また固く張り詰めている。
 
「あ、ふぁ、あ…あ、あぁ」

 お尻に何かが当たる。

「アルブ…全部入った」

 唇を僅かにずらし、イルジャが囁く。当たったのはイルジャの体。本当にイルジャのもの全て自分が呑み込んでいるのがわかる。その証拠にお腹が内側から圧迫されている。
 
「ようやくひとつになれたな」
「イルジャ…僕、僕、もう…」

 お腹にギュンと力が入り、今にも達しそうになる。吐き出したいのに、先端を指で押されそれが出来ない。
 
「……アルブ…そんなに締め付けるな…引き千切られそうだ」
「だ、だって…イルジャ…僕」
「もう少し、もう少し耐えてくれ。一緒に…イこう」

 イルジャも随分苦しそうだった。
 自分だけが苦しいのではない。

「…はやく…して」
 
 潤んだ瞳でアルブが見上げる。

「わかった…動くぞ」
「…!!ひゃっ」

 イルジャが腰を動かし、お尻から引き抜く。括れが中をかいて、アルブはその刺激に声にならない悲鳴を上げた。
 同時にアルブの熱り立ったものを扱く手が動き出し、全身に官能の波が一気に押し寄せた。

「わ、あ、イルジャ…ぁん、はぁ、ひぅっ…あ」

 イルジャの肉棒が出たり入ったりするたびに、アルブは背中を仰け反らせたり、丸めたりと体をしならせる。ズグンと奥を貫かれると、目の前に星が飛び散り、頭が痺れた。パンパンとイルジャの体が白く柔らかなお尻の肉にぶち当たる。
 空気を求めて喘ぐアルブの口を、イルジャが塞ぎ息を吹き込む。
 
「イルジャ…だめ、もう…はぁ」
「もう少し…もう少しだ」

 アルブの睾丸が大きく膨れ、射精寸前まで来ている。お尻にぶつかるイルジャのものも、発射の準備が出来上がっている。

「イく…あぁ、もう…」

 もう耐えきれなくなり、先にアルブが射精し、シーツに飛び散らせる。一歩遅れてイルジャが中から抜いて、熱く滾ったものが背中に注がれるのがわかった。
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