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第一章 巡礼の街
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イルジャの手がアルブのシャツの裾から入り込み、肌を撫でていく。
「あ、イル…あ」
温かい手が体温の低いアルブの肌を滑ると、そこから火が灯されたかのように、火照りだした。
シャツはたくし上げられ、鎖骨から下の肌が顕になる。
「あ、あんまり…見ないで…み、みっともないから…」
貧相な己の体を見られたくなくて、アルブは訴えた。
「確かに細いが、みっともなくない。白い肌にほんのり淡い花びらのような乳首が、とても美しい」
シミひとつない白い肌に、イルジャの愛撫で刺激を受けて勃ち上がった乳首がピンと上向いているのがアルブにも見えた。
「美味しそうな蕾だ」
「お、おいし…あ、ああ」
イルジャがその片方を舌で舐め上げた。熱くざらついた舌に触れられ、アルブの体をゾクゾクした快感が走り抜けた。
舌先が敏感になった乳首の周りを押し潰しながら転がすと、アルブは耐えきれなくなって、背中を仰け反らせた。
「や、あ、イルジャ…んん…」
乳首を口に含みながら、もう片方を爪で引っ掻かれアルブは身悶えする。そうこうしている内にズボンが下ろされ、股間のものがまろび出る。
解放されたアルブのそれは、ビンビンに張り詰め、先端から既にねっとりとした先走りが湧き出ていた。
「アルブ」
乳首から口を離したイルジャが、名を呼ぶ。
「このまま、進めてもいいか?」
いっぱいいっぱいなアルブと違い、イルジャはまだ冷静な部分を残しているらしく、アルブに問いかけてきた。
「俺はアルブが今すぐほしい。アルブを俺のものにしたい。でも、アルブがこの場の雰囲気に逆らえず、無理をしているなら」
「ぼ、僕は…僕も、イルジャが好きだよ。イルジャに触られるのは、嫌いじゃない。ううん、もっと触れて」
アルブは彼の手を掴まえて、その手を自分の頬に添える。
「僕を、イルジャのものにして…イルジャとなら、怖くない」
「優しくする。無理だと思ったら言ってくれ」
「うん」
イルジャがズボンを下ろす。彼のそそり勃つものは、アルブのより大きく太い。
女性と男性で体の造りが違うことは、アルブもわかっている。
女性が男性のモノを受け入れる場所が男にはない。そのため、男同士の場合は受け手がどの場所で受け入れるかは理解している。
そしてそれが苦痛を伴うだろうことも、予想はつく。
しかし、アルブはイルジャにされることなら、耐える覚悟は出来ていた。
アルブはただ、イルジャが自分を求めてくれるということに、無常の歓びを感じていた。
この森を出て、新しい場所で生きることには不安があったが、彼が自分を求めるなら、それに応えることが出来るなら、今は応えたい。
イルジャの手が触れるだけで、アルブは心地良さに酔いしれ、その温もりをもっと感じたいと思った。
「あ…んん、ぁ」
イルジャの手が勃起したアルブの陰茎を優しく握り込み、上下にゆっくりと扱き出す。
アルブはその気持ち良さに恍惚とした表情を浮かべる。
「アルブ、その顔…綺麗だ。ゾクゾクする」
「あ、イルジャ、あ、あん、ぁぁ」
イルジャの手の動きが次第に速くなる。アルブは何が何だかわからずに、ただ与えられる快感にむせび泣く。
「アルブ、こっちへ」
イルジャが体を引き寄せ、背中越しに抱きしめ、アルブの股で自分の陰茎を後ろから挟み込んだ。
「イルジャ」
何をするのかと思っていると、アルブのものを扱きながら、アルブの太ももを使って後ろから腰をついたり引いたりを繰り返す。
「あ、あん、あ、イルジャ、はぁ」
「気持ちいいか」
「わ、わから…あぁ…んん」
自分の陰茎を上下に擦りながら、イルジャは腰つきを更に激しく動かす。
大きなイルジャの手にすっぽり収まるアルブのもの。
イルジャの手と陰茎に擦られて、耐えきれずアルブはイルジャの手の中に射精した。
夢精はしたことがあるが、こんなふうに勢いよく放ったのは初めてだった。
生成された精液が尿道を通って放出される快感を知り、アルブは暫く呆然としていた。
「ご、ごめ…」
べとべとになったイルジャの掌を見て、アルブが謝った。
「大丈夫だ」
「でも…」
「気持ち良かったか?」
そう聞かれて、アルブはコクリと頷いた。
イルジャの手の中で、自分のそれはさっきより萎えている。しかし、挟み込んだイルジャのは、まだ硬く張り詰めている。
「悪いが、もう少し付き合ってくれ」
首を巡らせイルジャの顔を見ると、彼は微笑んで唇を重ねてきた。
「ん…あ、」
同時にイルジャは再び腰を動かし始めた。
「ん…んあ、あ」
イルジャのものがアルブの陰茎の裏側を擦り、亀頭の括れに当たる。
「ん…んん、」
舌が絡みつき、乳首を摘まれ、アルブはまたもや快感の波が襲ってくるのを感じた。
片方の手でイルジャの後頭部を引き寄せ、もう片方はそっとイルジャのものを握りしめる。太くて熱いそれは更に質量を増し、さっきより大きな波がアルブに襲ってきた。
「んん、っ」
くぐもった声がイルジャの口から漏れ、さっきのアルブよりもっとたくさんの精液が勢いよく飛び出した。
太ももに挟んだイルジャの陰茎が、収縮しながら二度三度と射精した。
「あ、イル…あ」
温かい手が体温の低いアルブの肌を滑ると、そこから火が灯されたかのように、火照りだした。
シャツはたくし上げられ、鎖骨から下の肌が顕になる。
「あ、あんまり…見ないで…み、みっともないから…」
貧相な己の体を見られたくなくて、アルブは訴えた。
「確かに細いが、みっともなくない。白い肌にほんのり淡い花びらのような乳首が、とても美しい」
シミひとつない白い肌に、イルジャの愛撫で刺激を受けて勃ち上がった乳首がピンと上向いているのがアルブにも見えた。
「美味しそうな蕾だ」
「お、おいし…あ、ああ」
イルジャがその片方を舌で舐め上げた。熱くざらついた舌に触れられ、アルブの体をゾクゾクした快感が走り抜けた。
舌先が敏感になった乳首の周りを押し潰しながら転がすと、アルブは耐えきれなくなって、背中を仰け反らせた。
「や、あ、イルジャ…んん…」
乳首を口に含みながら、もう片方を爪で引っ掻かれアルブは身悶えする。そうこうしている内にズボンが下ろされ、股間のものがまろび出る。
解放されたアルブのそれは、ビンビンに張り詰め、先端から既にねっとりとした先走りが湧き出ていた。
「アルブ」
乳首から口を離したイルジャが、名を呼ぶ。
「このまま、進めてもいいか?」
いっぱいいっぱいなアルブと違い、イルジャはまだ冷静な部分を残しているらしく、アルブに問いかけてきた。
「俺はアルブが今すぐほしい。アルブを俺のものにしたい。でも、アルブがこの場の雰囲気に逆らえず、無理をしているなら」
「ぼ、僕は…僕も、イルジャが好きだよ。イルジャに触られるのは、嫌いじゃない。ううん、もっと触れて」
アルブは彼の手を掴まえて、その手を自分の頬に添える。
「僕を、イルジャのものにして…イルジャとなら、怖くない」
「優しくする。無理だと思ったら言ってくれ」
「うん」
イルジャがズボンを下ろす。彼のそそり勃つものは、アルブのより大きく太い。
女性と男性で体の造りが違うことは、アルブもわかっている。
女性が男性のモノを受け入れる場所が男にはない。そのため、男同士の場合は受け手がどの場所で受け入れるかは理解している。
そしてそれが苦痛を伴うだろうことも、予想はつく。
しかし、アルブはイルジャにされることなら、耐える覚悟は出来ていた。
アルブはただ、イルジャが自分を求めてくれるということに、無常の歓びを感じていた。
この森を出て、新しい場所で生きることには不安があったが、彼が自分を求めるなら、それに応えることが出来るなら、今は応えたい。
イルジャの手が触れるだけで、アルブは心地良さに酔いしれ、その温もりをもっと感じたいと思った。
「あ…んん、ぁ」
イルジャの手が勃起したアルブの陰茎を優しく握り込み、上下にゆっくりと扱き出す。
アルブはその気持ち良さに恍惚とした表情を浮かべる。
「アルブ、その顔…綺麗だ。ゾクゾクする」
「あ、イルジャ、あ、あん、ぁぁ」
イルジャの手の動きが次第に速くなる。アルブは何が何だかわからずに、ただ与えられる快感にむせび泣く。
「アルブ、こっちへ」
イルジャが体を引き寄せ、背中越しに抱きしめ、アルブの股で自分の陰茎を後ろから挟み込んだ。
「イルジャ」
何をするのかと思っていると、アルブのものを扱きながら、アルブの太ももを使って後ろから腰をついたり引いたりを繰り返す。
「あ、あん、あ、イルジャ、はぁ」
「気持ちいいか」
「わ、わから…あぁ…んん」
自分の陰茎を上下に擦りながら、イルジャは腰つきを更に激しく動かす。
大きなイルジャの手にすっぽり収まるアルブのもの。
イルジャの手と陰茎に擦られて、耐えきれずアルブはイルジャの手の中に射精した。
夢精はしたことがあるが、こんなふうに勢いよく放ったのは初めてだった。
生成された精液が尿道を通って放出される快感を知り、アルブは暫く呆然としていた。
「ご、ごめ…」
べとべとになったイルジャの掌を見て、アルブが謝った。
「大丈夫だ」
「でも…」
「気持ち良かったか?」
そう聞かれて、アルブはコクリと頷いた。
イルジャの手の中で、自分のそれはさっきより萎えている。しかし、挟み込んだイルジャのは、まだ硬く張り詰めている。
「悪いが、もう少し付き合ってくれ」
首を巡らせイルジャの顔を見ると、彼は微笑んで唇を重ねてきた。
「ん…あ、」
同時にイルジャは再び腰を動かし始めた。
「ん…んあ、あ」
イルジャのものがアルブの陰茎の裏側を擦り、亀頭の括れに当たる。
「ん…んん、」
舌が絡みつき、乳首を摘まれ、アルブはまたもや快感の波が襲ってくるのを感じた。
片方の手でイルジャの後頭部を引き寄せ、もう片方はそっとイルジャのものを握りしめる。太くて熱いそれは更に質量を増し、さっきより大きな波がアルブに襲ってきた。
「んん、っ」
くぐもった声がイルジャの口から漏れ、さっきのアルブよりもっとたくさんの精液が勢いよく飛び出した。
太ももに挟んだイルジャの陰茎が、収縮しながら二度三度と射精した。
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