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第三章

⑥★

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「デルフィーヌ、またイッちゃった?」

 胸を上下させて、ぐったりと弛緩する私の耳もとでルウが囁く。
 蕩けた目でルウを見上げると、ごくりと彼が唾を飲み込む音が聞こえた。

「もう限界…デルフィーヌの中、これで掻き回させて」

 ズボンを下ろすと、ルウは真っ直ぐ天に向かってそそり立つ自分のものを顕にした。
 まるで凶器のようだ。
 血管が浮き出て、張り詰めたそれを突き立てられたら、お腹が裂けてしまうかも知れない。
 でも一度は入ったのだから、入るのだろう。

 そう思いながらも、逃げ腰になる。

「む、無理」

「おっと、だめだよ、逃がさないから。辛かったら強化魔法かけてあげるから、頑張って」

 どう足掻いても逃さない気合がルウから放たれる。
 片足を掴んで私の足を大きく広げると、イッたばかりでまだヒクヒクしている場所に先端が当てられたのがわかった。
 自分自身の鈴口から滲み出たものと、私から溢れ出た愛液とを混ぜ合わせながら、入り口の浅いところでぐりぐりと押しつけてくる。

「まだ、怖い? ここはこんなにオレのをほしがってるように見えるけど」

 先端だけを挿れたり出したりしているだけで、奥には挿れようとしない。
 入ったかと思えば、すぐに引き抜かれる。
 抜こうとする瞬間、逃がすまいと勝手に私の中が収縮する。
 それでもルウは襞を擦りながら、引き抜いて、外陰をぐるり先端で円を描くようにして刺激する。
 そうかと思えば、膨れたクリトリスをその先っぽでつんつん突ついてくる。

「ん・・あん、そんなこと・・はあ」

 さっき愛撫されて敏感になっていたせいもあり、それだけで全身に震えが走る。

「な、なんで・・なに・・」

 我慢できないと言っておきながら、焦らすようなことをされてフラストレーションが一気に高まる。
 
「ここ・・オレのとデルフィーヌのが、上と下でキスしてる」

 そう言って先端で再び同じ箇所を突きながら、上の口でもチュッチュッとキスをしてくる。

「も、もう・・やだ、焦らさないでよ・・」

 唇を無理矢理ずらして、文句を言うと、くぐもった笑い声がルウから漏れた。

「げ、限界だって言ってたのに・・」
「ああ、限界だ。でも、少しくらい焦らしてもいいだろ? ずっとこの瞬間を心待ちにしていたんだから。デルフィーヌも、オレと同じ位思ってくれないと。それにオレのがほしくてヒクヒクしてるの、すごくそそる」

 そう言って私を見下ろすルウの怪しく光る瞳に、ぞくりとした。
 まるで勇者と言うより魔王のようで、真っ直ぐに私がほしいと言うルウの中に、ヤンデレの片鱗が垣間見えた気がした。

「ねえ、言ってよ。ほしいって。ルウのがほしいって。そしたら挿れてあげる。オレだって、早くデルフィーヌの中に入りたい」
「ほ、・・しい。ルウの・・早く・・」 
「了解」
「あ!」

 するりとクリトリスから割れ目をつたい、ルウが中に押し入ってきた。
 待ち構えていたものがようやく与えられた歓びで、歓喜の声が上がる。

「ああああ、デルフィーヌ。いい、デルフィーヌがオレに絡みついてくる。やばい、今にもイキそう」
「ルウ、ああ、ん、はあ」
「デルフィーヌ、最高だ」

 襞を擦りながら最奥にルウが辿り着く。一瞬息を詰めてから、お腹にぐっと力を込めて腰を引く。
 縊れが襞を引っ掻き、それがまた気持ちいいところに触れて喘いだ。

「ああ、んん、ああああ」

 奥を突いてまたギリギリまで引いて、ルウの腰が激しく動く。グチョグチョと水音を立てながら、溢れる蜜に滑りが良くなり、ますます律動が激しさを増していく。
 激しく揺さぶられる度に乳房が揺れて、そこにルウが齧りつきながら、腰の動きは止まらない。
 何度も引いては突くを繰り返され、そのたびに中を擦りつけられ、その心地よさに惚けていく。

「デルフィーヌ、デルフィーヌ」
「ああ、あ、ルウ、だめ、そんなに激しくしちゃ、や、ああ」

 か弱い令嬢ならとっくに意識を手放しているかも知れない。それほどルウの動きは激しく、容赦が無い。

「あん、ああ、だめ、だめ、そんなとこ、イク、イッちゃう、だめ、いっしょは」

 同時にクリストスを親指の腹で転がされ、さらに奥まで突き立てられて、肌がぶつかり卑猥な音が洞窟に響き、返ってくる。

「クッ」
「あああああ」

 密口ギリギリまで腰を引いたルウが、息をひゅっと吸って一番奥に一気にぶつかってきた。

「○×△★!!!!!!」

 お腹いっぱいにその存在感を示すルウを、ぎゅうんと締めつける。

「んん、デルフィーヌ、絞めすぎ・・食い千切られそうだ」
「ルウ・・あ」
「デ、デルフィ・・」

 腰を浮かせて中一杯にルウを受け入れると、熱いものが注がれた
 一度だけでなく、二度三度とそれは繰り返された。
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