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第三章
⑤★
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それからルウは、何度もそこを指で摘んだり弾いたりした。
「ああ、ほら、赤い珊瑚みたいに綺麗に色付いて、だんだん膨れてきた。ここもヒクついて、物欲しそうにしている。涎を垂らしていらやしいな」
「やだ…そんな…言わないでよ」
耳から聞こえる卑猥な表現と、ルウの指が私の敏感な部分に触れる刺激に、私は身悶える。でも、今のところ表面を弄っているだけで、肝心な部分、その奥の気持ちいいところには触れてもらえない。
「あ、勝手に腰を揺らして、しょうがないなぁ…そんなに気持ちいい?」
いわゆる言葉責めとじれったい触り方に、もどかしくなって、腰が勝手に揺れるのを止められない。
ルウにそんな言葉責めが出来るとは思わかなった。
「ねえ、デルフィーヌ、オレがいない間、ここ自分で触ったりした?」
衝撃の質問に目を見開く。
「………え…あ、あの…」
「オレはデルフィーヌを思って何度もヤッたよ。あの切れ端をデルフィーヌだと思って口に咥えて。何回も引き千切った。あれで四代目だ」
さっきもそうけど、私をオカズに何度もしていたと、ルウは恥ずかしがることなく、むしろ堂々と話す。
「他の…女の人は…」
「そんなのいるわけない! そりゃ、誘惑されたけど、ちゃんと断ったって、言ったよね。初めからオレにはデルフィーヌだけだ」
この見た目で勇者で、誘惑はいくらでもあっただろう。
なのに、それをすべて撥ね退けて来たと言う。
それを裏付ける証拠は何もないけど、ルウが嘘を言っているかどうかは小さい時から側にいるので、何となくわかる。
ならば、私も正直に答えるしかない。
どんな私でも、ルウなら受け入れてくれる。そんな確信があった。
「私も…ルウのこと、恋しく思っていたよ」
夜、ふと空を見上げてルウの髪の色とよく似た月を見ると、急に彼が恋しくなった。
勇者の姉として徹し、モブキャラとして生きる運命だしても、私にも感情はある。
なし崩し的な展開だったけど、ルウとのあの夜は私の中の女を目覚めさせた。
まるで初めから対になるために造られたかのように、初めて受け入れたルウの太くて大きな剛直は、私の中でピタリと嵌まった。
入り口の浅いところも、奥の深いところも、律動で擦られた場所も、私の中に深く刻み込まれた快感の記憶が、時折私を苛めた。
もちろん、ルウの話を聞いていると、回数で言えばルウの方が遥かに多そうだ。
「デルフィーヌ」
ルウの手が足の付根に伸びてきて、その濡れた部分に指が触れる。
溢れた蜜を指に絡めて前後に動かし、全体に広げて行く。
クチュクチュという音が響く。
「オレのこと思ってデルフィーヌがここ触ってたって聞いたら、堪んないな。しばらくぶりだから、また馴さないときついだろうね。もう少し我慢して」
肉を割ってスルリと指が差し込まれる。その違和感にビクリとなる。自分でするのと触られるのでは、全然違う。自分でやるときは、どこかおっかなびっくり加減しながら触っていた。
でもルウの指は容赦なく差し込まれ、入口辺りを掻き回す。
「んんん…あ、はぁ…ああ」
「ここ、デルフィーヌの気持ちいいところだね。覚えているよ」
クリストスを表からと裏から同時にトントンされて、電気ショックを与えられたようになる。
その反動で中の指をぎゅっと締め付けた。
「待ってて。もうすぐもっと奥をトントン突いてあげるから」
指が更に増やされて、更に圧迫感が増す。
私の中を弄りながら、唇や胸に口づけして、空いた片方の手で自分の服を器用に脱いでいく。
「ほら、こんなになって、もうビショビショだよ」
三本目の指を入れて中を広げ、すっと指を抜いてから、今度はそこに顔を埋めて舌で舐め回しだした。
指とは違う生暖かくざらりとした感触に、また絶頂が迫ってくる。
固い洞窟の壁に私の喘ぎ声や、言葉責めするルウの声や、水音が響く。
サラウンドのような臨場感が、更に羞恥を煽り、絶叫とともに達してしまった。
「ああ、ほら、赤い珊瑚みたいに綺麗に色付いて、だんだん膨れてきた。ここもヒクついて、物欲しそうにしている。涎を垂らしていらやしいな」
「やだ…そんな…言わないでよ」
耳から聞こえる卑猥な表現と、ルウの指が私の敏感な部分に触れる刺激に、私は身悶える。でも、今のところ表面を弄っているだけで、肝心な部分、その奥の気持ちいいところには触れてもらえない。
「あ、勝手に腰を揺らして、しょうがないなぁ…そんなに気持ちいい?」
いわゆる言葉責めとじれったい触り方に、もどかしくなって、腰が勝手に揺れるのを止められない。
ルウにそんな言葉責めが出来るとは思わかなった。
「ねえ、デルフィーヌ、オレがいない間、ここ自分で触ったりした?」
衝撃の質問に目を見開く。
「………え…あ、あの…」
「オレはデルフィーヌを思って何度もヤッたよ。あの切れ端をデルフィーヌだと思って口に咥えて。何回も引き千切った。あれで四代目だ」
さっきもそうけど、私をオカズに何度もしていたと、ルウは恥ずかしがることなく、むしろ堂々と話す。
「他の…女の人は…」
「そんなのいるわけない! そりゃ、誘惑されたけど、ちゃんと断ったって、言ったよね。初めからオレにはデルフィーヌだけだ」
この見た目で勇者で、誘惑はいくらでもあっただろう。
なのに、それをすべて撥ね退けて来たと言う。
それを裏付ける証拠は何もないけど、ルウが嘘を言っているかどうかは小さい時から側にいるので、何となくわかる。
ならば、私も正直に答えるしかない。
どんな私でも、ルウなら受け入れてくれる。そんな確信があった。
「私も…ルウのこと、恋しく思っていたよ」
夜、ふと空を見上げてルウの髪の色とよく似た月を見ると、急に彼が恋しくなった。
勇者の姉として徹し、モブキャラとして生きる運命だしても、私にも感情はある。
なし崩し的な展開だったけど、ルウとのあの夜は私の中の女を目覚めさせた。
まるで初めから対になるために造られたかのように、初めて受け入れたルウの太くて大きな剛直は、私の中でピタリと嵌まった。
入り口の浅いところも、奥の深いところも、律動で擦られた場所も、私の中に深く刻み込まれた快感の記憶が、時折私を苛めた。
もちろん、ルウの話を聞いていると、回数で言えばルウの方が遥かに多そうだ。
「デルフィーヌ」
ルウの手が足の付根に伸びてきて、その濡れた部分に指が触れる。
溢れた蜜を指に絡めて前後に動かし、全体に広げて行く。
クチュクチュという音が響く。
「オレのこと思ってデルフィーヌがここ触ってたって聞いたら、堪んないな。しばらくぶりだから、また馴さないときついだろうね。もう少し我慢して」
肉を割ってスルリと指が差し込まれる。その違和感にビクリとなる。自分でするのと触られるのでは、全然違う。自分でやるときは、どこかおっかなびっくり加減しながら触っていた。
でもルウの指は容赦なく差し込まれ、入口辺りを掻き回す。
「んんん…あ、はぁ…ああ」
「ここ、デルフィーヌの気持ちいいところだね。覚えているよ」
クリストスを表からと裏から同時にトントンされて、電気ショックを与えられたようになる。
その反動で中の指をぎゅっと締め付けた。
「待ってて。もうすぐもっと奥をトントン突いてあげるから」
指が更に増やされて、更に圧迫感が増す。
私の中を弄りながら、唇や胸に口づけして、空いた片方の手で自分の服を器用に脱いでいく。
「ほら、こんなになって、もうビショビショだよ」
三本目の指を入れて中を広げ、すっと指を抜いてから、今度はそこに顔を埋めて舌で舐め回しだした。
指とは違う生暖かくざらりとした感触に、また絶頂が迫ってくる。
固い洞窟の壁に私の喘ぎ声や、言葉責めするルウの声や、水音が響く。
サラウンドのような臨場感が、更に羞恥を煽り、絶叫とともに達してしまった。
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