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第204話 アルが気になる理由
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「ここの路地を曲がって行ったと思うんだけどな・・・」
「そうですか、どこかの建物にはいったのでしょうか。どんな服装だったんです?」
「あー・・・?服装は、今の俺達と変わらなかったような」
「僕らと?じゃあなんで冒険者だと思ったんですか?」
「・・・いや、あの時は一瞬だったがそう思えたんだが、なんでだ?」
「いやいや、僕がきいてるんですけど。しっかりしてくださいよ」
アルが見かけたという冒険者がいたあたりまで戻り、路地の方に入っていく。だが当の本人のアルの話は、曖昧な話だった。
「・・・なんでお前はみてねーんだよ」
「いやいや、擦り付けじゃないですか!?ほら何か思い出してくださいよ」
アルは頭を捻って、思い出そうとしている。そのまま考え込むアルと歩くと、路地の道はすぐに行き止まりになった。
オーティマスまでの道は長いが、縦幅は狭く、この地下都市は長方形のような空間だった。
「行き止まりですね。何か思い出しました?」
「・・・持ち物か?いや武器・・・は持ってなかったようだしな・・・」
ブツブツと僕の問いかけも無視して、姿、恰好を思い出そうとしているアル。
探索や追跡なんてアビリティ、僕はないし。アルもあるとは思えない・・・
いや、アルは壁にも違和感に気が付き、今回もなにかしらひっかっかったという事は、アビリティの何かがアルに知らせているのか。
そう思えたら、アルが今思い出そうとしている事は意味がないことか。何となくそう思えたのはアビリティが動いたという事なんだと納得できそうだった。
「アルー、アール!」
今だブツブツと言っているアルの耳元で名前を呼ぶ。
「・・・なんだよ、聞こえてるっつーの」
「もう冒険者がどうとか、思い出そうとしなくていいですよ、何となく僕は飲み込めたので。次にどこ行ったか分かります?」
「はぁ?俺は全く納得できねーけど?それにどこ行ったかなんてわからねーよ」
「何となくでいいですよ、適当にほら行って見てくださいよ」
「なに無茶苦茶いってんだよ」
「ほらほら、何かこの辺りで気になるとこはありませんか?」
「人を犬みたいに使うなよな・・・」
ぶつくさいいながら、次にまわりをキョロキョロ見渡し始めた。
だが、ものの数分でアルは
「・・・何もねーよ。シスレーじゃないから分かる訳ないだろ」
諦めたように、探すのをやめた。
「そうですか・・・アルの隠れたアビリティが開花したのかと思いましたが、そう簡単にはいきませんね」
僕の危険察知も連続で働かない為、そういうもんかと自力で何か手掛かりを見つけることになるか・・・あっ
「・・・というか、本当にこの路地であってるんですか?他にも似たような道ありましたけど」
「いや・・・さっきも言っただろ、ここだったようなって。そしたらお前が服装とかどうとかいっただろ」
「もう!無駄に意味ない思考を広げたじゃないですか!隣の路地も見に行きましょう」
行き止まりの路地を出ると、次に隣の路地へと入ることに。僕らはそれを2回ほど繰り返した。
結局、冒険者の影・・・というか、何も気になる場所も見つからなかったのだ。
ゲームだと、うまく手がかりが次に繋がり、そのまた次の手がかり・・・最終的にゴールに導かれるという事もあるようだが、そう上手くはいかないのがこの世界だった。
「何もわからねーな・・・俺達って探索、全然出来ないんだな・・・」
「疲れているとか関係なく、僕らは結局戦闘要員だったんですね・・・」
探索が行き詰まり、僕らは路地の一角のなんのために設置されているのか分からないベンチへ腰かけていた。
すでに地下都市に入り、3時間。小腹もすいてきた頃合いだった。
「何か食べます?このまま少し休憩して、ドアの先を視認してブリンクで行きますか」
「・・・そうだな」
魚のフライを挟んだパンと水を取り出し、それを昼食替わりにする。
「揚げたてだな、サクサクで旨いなこれ」
「はい、サリアがアルに肉ばっかりじゃなく、他のも食べさすようにと言われているので」
「・・・あいつは俺の母親かよ」
「ふふ、というかアルのお母さんとか家族ってどんな人達なんですか?」
アルから母親というワードが出て似合わないと思いつつも、ふと聞いてしまった。
「・・・そのうち教えてやるよ」
「またですか、それ・・・そのうち誰もアルに興味を失くし、孤独になっちゃいますよ」
「・・・ノエルは最初から興味ないだろ。なら変わらずにいてくれるよな?」
「さぁ?いつ裏切ってもおかしくないかもしれませんよ。今から僕はオーティマス側につくかもしれません」
「シスレーを置いてきている時点でそれはないな」
「あっ、ないですね」
「まぁ時期がきたら話をするからな、特にノエルにはこれからも世話になるぜ!」
「・・・いいように利用しようとする魂胆が丸見えなんですが」
「そんなことねーよ、これでもお前のこ・・・あっ!」
「なんですか?お前のコアって?僕の事ゴーレムか何かと思ってるってことですか!」
話の途中でアルは何かに気が付いたかの様な素振りをした。
「いやコアじゃねーよ。ってそうじゃない、俺が見かけた冒険者っぽいやつ・・・王都で見た事があるやつだ」
「あぁ知ってたんですか?だから冒険者って分かったんですね」
なんだ直感とかそういう系のアビリティだと思ったが、全く見当違いでしたよ
「あぁ・・・俺がDランクだが魔法使いの捜索の依頼を受けさせてくれって頼み込んでいる時に・・・邪魔だと突き飛ばしてきたやつだな・・・あの時はそんな事も気にせずに頭を下げてたからチラっとしてみてねーが・・・多分そいつだ」
サリアもアルが必死に頼み込んでいるとか言ってたな・・・アルの気持ちも知らず、そんな事をいう冒険者に少し怒りがこみ上げる
「アルがそんな事をしているときに突き飛ばすとか・・・レイで頭に穴をあけた方がいいかもしれませんね」
「・・・いや実際、ギルドが混んでいる時にそんな無理を通そうとしていた俺は邪魔だっただろうな」
「ふー・・・そうですか。アルがそういうなら僕からは何もしませんよ」
以外にも自分に落ち度があるというアルは、僕よりも冷静だ。いや、どんな風に頭を下げていたか僕は知らない為、アルも今思い出してやり過ぎたと思っているのかもしれない。
「話を戻すが、そいつが王国の冒険者でCランク以上。魔法使い捜索の依頼を受けてここにたどり着いたってことは何か掴んでるかもしれないな」
「・・・そうですが、協力はできませんよね?アルはその人にCランク以下ってばれているので」
僕らはギルドの方針を無視して、この地に立っている。表立って行動は出来ないし、王国の人と出会うのもまずかったのだ
「あー・・・じゃあ結局駄目かよ。これ食ってノエルのブリンク頼みでいくか」
「残念ですが、そうしますか」
僕らが仕方ないと決め。手に持つフィッシュサンドをまた食べ始めようとした時だった
ぎぃぃぃぃ
僕らが座るベンチの前の扉がゆっくりと開かれていく。
中から顔だけを出し、あたりの様子を確かめながら出てくる男。
扉を半開きの状態では、正面にいる僕らが見えなかったのか、半身が扉から出てきた段階で、その男と目が合った。
「あっ、こんにちは」
「・・・お、おう」
目が合ったので挨拶をしたが、この男は明らかに挙動不審な態度。だが、隣のアルは僕の腕少し小突いた。
アルの方を向くと、小さく頷いたのだ。
この人が王国の冒険者ってことかな?これは僕の運がラッキーを起こしたようなそんな偶然にしては出来過ぎたタイミングだった。
もう一度男に視線を戻すが、男は何か戸惑っている様子。扉を半身から出したもののどうしようかと動けないでいるのだ。
「どうしました?僕ら怪しいものではないですよ」
「ぶっお前それはないだろ、そんな事いうと余計怪しいだろうが」
僕の言葉に、アルは吹き出す
「いや・・・おう」
男は僕らの様子を見ても変わらず、だが怯えているような警戒心を持っている顔をしていた
「・・・なるようになるか」
アルはそう小さく呟くと
「なぁあんた、王国の冒険者だろ?俺もそうだ」
アルは半身の男に、バラしていく
男は王国の冒険者だと言われ、目を見開き咄嗟に扉をしめようとしたが、アルもそうだという言葉に締め切る前に止まる
「俺の事覚えてないか?魔法使いが攫われた時に王都のギルドで無理を言っていた冒険者だ。その時あんたには邪魔だと言われたんだぜ」
アルが自己紹介がてらに王都のギルドで、自らの痴態を喋っている光景は笑える
またゆっくりとその男は顔をのぞかせ、アルの顔をジロジロと見定める
「・・・あぁ覚えがあるな。ふー・・・同胞でよかったぜ」
アルの事を思い出したのか、男は半身の状態から出てくる。
狐顔のシュッとしたヒューマンの男。防具や武器の類は確かにつけていない様子だった。
「どうしたんだ?あんた一人か?」
「・・・あぁ、仲間はどこ行ったか分からない。お前らも2人か?それに・・・お前はギルドに断られてなかったのになんでここにいるんだよ」
「俺達は2人だ。ギルドの方針は無視してきたらからだな」
「・・・そうか」
男は僕らに対して、警戒心は解かれたようだが、まだ周囲を探り怯えている様子なのは変わらない
「どうしました?誰かに追われているんですか?」
「あぁ・・・場所かえないか。ちょどその建物は人がいなかったからよ」
「そうか、いくぞ」
「えっはい」
男が建物の中に入っていくため、アルは続き僕も部屋へと入って行った。
「そうですか、どこかの建物にはいったのでしょうか。どんな服装だったんです?」
「あー・・・?服装は、今の俺達と変わらなかったような」
「僕らと?じゃあなんで冒険者だと思ったんですか?」
「・・・いや、あの時は一瞬だったがそう思えたんだが、なんでだ?」
「いやいや、僕がきいてるんですけど。しっかりしてくださいよ」
アルが見かけたという冒険者がいたあたりまで戻り、路地の方に入っていく。だが当の本人のアルの話は、曖昧な話だった。
「・・・なんでお前はみてねーんだよ」
「いやいや、擦り付けじゃないですか!?ほら何か思い出してくださいよ」
アルは頭を捻って、思い出そうとしている。そのまま考え込むアルと歩くと、路地の道はすぐに行き止まりになった。
オーティマスまでの道は長いが、縦幅は狭く、この地下都市は長方形のような空間だった。
「行き止まりですね。何か思い出しました?」
「・・・持ち物か?いや武器・・・は持ってなかったようだしな・・・」
ブツブツと僕の問いかけも無視して、姿、恰好を思い出そうとしているアル。
探索や追跡なんてアビリティ、僕はないし。アルもあるとは思えない・・・
いや、アルは壁にも違和感に気が付き、今回もなにかしらひっかっかったという事は、アビリティの何かがアルに知らせているのか。
そう思えたら、アルが今思い出そうとしている事は意味がないことか。何となくそう思えたのはアビリティが動いたという事なんだと納得できそうだった。
「アルー、アール!」
今だブツブツと言っているアルの耳元で名前を呼ぶ。
「・・・なんだよ、聞こえてるっつーの」
「もう冒険者がどうとか、思い出そうとしなくていいですよ、何となく僕は飲み込めたので。次にどこ行ったか分かります?」
「はぁ?俺は全く納得できねーけど?それにどこ行ったかなんてわからねーよ」
「何となくでいいですよ、適当にほら行って見てくださいよ」
「なに無茶苦茶いってんだよ」
「ほらほら、何かこの辺りで気になるとこはありませんか?」
「人を犬みたいに使うなよな・・・」
ぶつくさいいながら、次にまわりをキョロキョロ見渡し始めた。
だが、ものの数分でアルは
「・・・何もねーよ。シスレーじゃないから分かる訳ないだろ」
諦めたように、探すのをやめた。
「そうですか・・・アルの隠れたアビリティが開花したのかと思いましたが、そう簡単にはいきませんね」
僕の危険察知も連続で働かない為、そういうもんかと自力で何か手掛かりを見つけることになるか・・・あっ
「・・・というか、本当にこの路地であってるんですか?他にも似たような道ありましたけど」
「いや・・・さっきも言っただろ、ここだったようなって。そしたらお前が服装とかどうとかいっただろ」
「もう!無駄に意味ない思考を広げたじゃないですか!隣の路地も見に行きましょう」
行き止まりの路地を出ると、次に隣の路地へと入ることに。僕らはそれを2回ほど繰り返した。
結局、冒険者の影・・・というか、何も気になる場所も見つからなかったのだ。
ゲームだと、うまく手がかりが次に繋がり、そのまた次の手がかり・・・最終的にゴールに導かれるという事もあるようだが、そう上手くはいかないのがこの世界だった。
「何もわからねーな・・・俺達って探索、全然出来ないんだな・・・」
「疲れているとか関係なく、僕らは結局戦闘要員だったんですね・・・」
探索が行き詰まり、僕らは路地の一角のなんのために設置されているのか分からないベンチへ腰かけていた。
すでに地下都市に入り、3時間。小腹もすいてきた頃合いだった。
「何か食べます?このまま少し休憩して、ドアの先を視認してブリンクで行きますか」
「・・・そうだな」
魚のフライを挟んだパンと水を取り出し、それを昼食替わりにする。
「揚げたてだな、サクサクで旨いなこれ」
「はい、サリアがアルに肉ばっかりじゃなく、他のも食べさすようにと言われているので」
「・・・あいつは俺の母親かよ」
「ふふ、というかアルのお母さんとか家族ってどんな人達なんですか?」
アルから母親というワードが出て似合わないと思いつつも、ふと聞いてしまった。
「・・・そのうち教えてやるよ」
「またですか、それ・・・そのうち誰もアルに興味を失くし、孤独になっちゃいますよ」
「・・・ノエルは最初から興味ないだろ。なら変わらずにいてくれるよな?」
「さぁ?いつ裏切ってもおかしくないかもしれませんよ。今から僕はオーティマス側につくかもしれません」
「シスレーを置いてきている時点でそれはないな」
「あっ、ないですね」
「まぁ時期がきたら話をするからな、特にノエルにはこれからも世話になるぜ!」
「・・・いいように利用しようとする魂胆が丸見えなんですが」
「そんなことねーよ、これでもお前のこ・・・あっ!」
「なんですか?お前のコアって?僕の事ゴーレムか何かと思ってるってことですか!」
話の途中でアルは何かに気が付いたかの様な素振りをした。
「いやコアじゃねーよ。ってそうじゃない、俺が見かけた冒険者っぽいやつ・・・王都で見た事があるやつだ」
「あぁ知ってたんですか?だから冒険者って分かったんですね」
なんだ直感とかそういう系のアビリティだと思ったが、全く見当違いでしたよ
「あぁ・・・俺がDランクだが魔法使いの捜索の依頼を受けさせてくれって頼み込んでいる時に・・・邪魔だと突き飛ばしてきたやつだな・・・あの時はそんな事も気にせずに頭を下げてたからチラっとしてみてねーが・・・多分そいつだ」
サリアもアルが必死に頼み込んでいるとか言ってたな・・・アルの気持ちも知らず、そんな事をいう冒険者に少し怒りがこみ上げる
「アルがそんな事をしているときに突き飛ばすとか・・・レイで頭に穴をあけた方がいいかもしれませんね」
「・・・いや実際、ギルドが混んでいる時にそんな無理を通そうとしていた俺は邪魔だっただろうな」
「ふー・・・そうですか。アルがそういうなら僕からは何もしませんよ」
以外にも自分に落ち度があるというアルは、僕よりも冷静だ。いや、どんな風に頭を下げていたか僕は知らない為、アルも今思い出してやり過ぎたと思っているのかもしれない。
「話を戻すが、そいつが王国の冒険者でCランク以上。魔法使い捜索の依頼を受けてここにたどり着いたってことは何か掴んでるかもしれないな」
「・・・そうですが、協力はできませんよね?アルはその人にCランク以下ってばれているので」
僕らはギルドの方針を無視して、この地に立っている。表立って行動は出来ないし、王国の人と出会うのもまずかったのだ
「あー・・・じゃあ結局駄目かよ。これ食ってノエルのブリンク頼みでいくか」
「残念ですが、そうしますか」
僕らが仕方ないと決め。手に持つフィッシュサンドをまた食べ始めようとした時だった
ぎぃぃぃぃ
僕らが座るベンチの前の扉がゆっくりと開かれていく。
中から顔だけを出し、あたりの様子を確かめながら出てくる男。
扉を半開きの状態では、正面にいる僕らが見えなかったのか、半身が扉から出てきた段階で、その男と目が合った。
「あっ、こんにちは」
「・・・お、おう」
目が合ったので挨拶をしたが、この男は明らかに挙動不審な態度。だが、隣のアルは僕の腕少し小突いた。
アルの方を向くと、小さく頷いたのだ。
この人が王国の冒険者ってことかな?これは僕の運がラッキーを起こしたようなそんな偶然にしては出来過ぎたタイミングだった。
もう一度男に視線を戻すが、男は何か戸惑っている様子。扉を半身から出したもののどうしようかと動けないでいるのだ。
「どうしました?僕ら怪しいものではないですよ」
「ぶっお前それはないだろ、そんな事いうと余計怪しいだろうが」
僕の言葉に、アルは吹き出す
「いや・・・おう」
男は僕らの様子を見ても変わらず、だが怯えているような警戒心を持っている顔をしていた
「・・・なるようになるか」
アルはそう小さく呟くと
「なぁあんた、王国の冒険者だろ?俺もそうだ」
アルは半身の男に、バラしていく
男は王国の冒険者だと言われ、目を見開き咄嗟に扉をしめようとしたが、アルもそうだという言葉に締め切る前に止まる
「俺の事覚えてないか?魔法使いが攫われた時に王都のギルドで無理を言っていた冒険者だ。その時あんたには邪魔だと言われたんだぜ」
アルが自己紹介がてらに王都のギルドで、自らの痴態を喋っている光景は笑える
またゆっくりとその男は顔をのぞかせ、アルの顔をジロジロと見定める
「・・・あぁ覚えがあるな。ふー・・・同胞でよかったぜ」
アルの事を思い出したのか、男は半身の状態から出てくる。
狐顔のシュッとしたヒューマンの男。防具や武器の類は確かにつけていない様子だった。
「どうしたんだ?あんた一人か?」
「・・・あぁ、仲間はどこ行ったか分からない。お前らも2人か?それに・・・お前はギルドに断られてなかったのになんでここにいるんだよ」
「俺達は2人だ。ギルドの方針は無視してきたらからだな」
「・・・そうか」
男は僕らに対して、警戒心は解かれたようだが、まだ周囲を探り怯えている様子なのは変わらない
「どうしました?誰かに追われているんですか?」
「あぁ・・・場所かえないか。ちょどその建物は人がいなかったからよ」
「そうか、いくぞ」
「えっはい」
男が建物の中に入っていくため、アルは続き僕も部屋へと入って行った。
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