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第143話 思わぬ繋がり

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湿地ダンジョン出発の朝

アルの部屋へ向かう

朝の8時に集合なので、今は7時・・・アルを起こすところから始まると思っていたが・・・アルは起きて一応僕達を見送りしてくれるようだ

リビングにはパン屋さんのサリアとソファに座っているアルの姿

「アル・・・起きてたんですね」

「くぁー・・・ねみーけどな」

あくびをしながらも起きてくれていたことに感動する

アルが僕らの事をリーダーとして心配しているという事が、この数日間でずっと伝わってきていた為にサーヤさんからの依頼であるということを、このタイミングで打ち明けることに

「アル、僕達木漏れ日からの依頼なんですよ」

「は?」

まだ頭が眠気で回っていない様子だ

「市場でサーヤさんに声を掛けられて、魔法使いと罠発見が出来る斥候を探しているとのことだったので僕達に白羽の矢がむきました」

「サーヤが?なんで俺に声かけねーんだよ」

「アルといると甘えて決心が鈍るといってましたよ」

「・・・そうかよ」

「だから口止めされてました」

全く納得できていない様子だが、急すぎて準備も何もできない状況に動こうとし、間に合わないと分かりまたソファに深く座る

「シスレーはもちろん、サーヤさんも僕が必ず守るので」

「・・・あぁ頼む」

「はい、約束しました」

アルはサーヤさんの気持ちを知っているかのように、全てを悟ったような顔をしたが・・・僕らの心配はなくなったかもしれないが、次はサーヤさんを心配しだしてないだろうかと思ってしまう

「じゃあシスレーも準備が出来たようなので行ってきますね」

「おう、お前も気をつけろよ」

「はい、アルもサーヤさんに負けないようにぐうたらしてたらいけませんよ」

「分かってるよ」

みんなと簡単な見送りをしてもらい、僕らは西門へ

空間魔法の事を話していないので、僕もシスレーもバックパックを背負っている

「楽しみだねー」

「ですね、よそのPTに入ることなんて初めてですよ」

「そっか、ノエル君は最初っから祝福だもんね。色々PTで勝手が違うからそこも比べるといいよ」

シスレーも色々なPTを経験し祝福に落ち着いている。もしここで木漏れ日が居心地が良かったらどうしようかと真剣に悩んでしまう

「比べても祝福抜けちゃだめだよ?」

「えっあぁ分かりました?」

「そうだよ、考え込んでいるときはだいたい分かるから」

「シスレーには嘘つけませんね」

「うちの目はノエル君の心を透かして見えてるからね」

その言葉がうそでないような感じがして、シスレーが何かそういうアビリティを持っていないことを祈るのだった

集合時刻20分前に着くことが出来た為、サーヤさん達より先に着いたようだ

数分ほどシスレーとなんてことない会話をしていると、サーヤさん達4人がこちらに向かってきているのが見えた

「なんかオーラがすごいね、緑の光や破壊僧とは違う強者って感じ」

「ですね、でもあんな人達でも奇襲を受けたら盗賊やゴブリンリーダーにいいようにされるんですから、魔物は怖いですね」

「そうだね、うちらはうちらで頑張ろう」

「はい」

Cランクの人たちが一緒だからと安心することが無いように気持ちを入れる

「おはようございます、よろしくお願いします」

「おはよう、ごめんね待たせてしまって」

「いえ、少し早く着き過ぎました」

「ノエル、緊張してるのか?うん私がほぐしてやろっか?」

アンナさんが肩をもんでくれようとした所に、さっと間にはいるシスレー

「あっうちがやるので大丈夫です!」

「ちっ、ばっちりガードされてるのかよ」

「ウフフ、じゃああっちに馬車も待機してもらっているので行きましょう」

近くにいた馬車はどうやらサーヤさんが手配したものだったようだ、サイシアールまでは馬車でいくのか

「初めてホーク火山にいった時を思い出すね」

「ですね、あれからイベントリにはクッションを常備しているので今回は安心ですね」

馬車に向かうまでにシスレーと去年の事を思い出しながら、こそこそ話をする

木漏れ日のメンバーは、魔法使いのサーヤさん、剣士のアンナさん、大楯使いのデックスさん、神官のホルドさん、魔法使いのガナートさんの計5人。木漏れ日はその他に、ウェッジコートでPTが解散した物などを吸収したり合併したりと規模がかなり大きくなったようだが今回はこのメンバーのようだ

馬車に僕らを含めて7人は少し手狭に感じながらも乗り込み、今回の沼地のダンジョンへ出発した

Cランクの人達だけあって、ホルドさん以外はこの8月、むしむしする暑さの中馬車の中でも平然としている。だが、ホルドさんは一人汗をダラダラとかいて水をガブガブと飲んだり馬車の外へ風を浴びに言っている様子だ

装備などは各自準備なのだろうか、よそのPTがどんな風に過ごしているのか日常を見るのも今回の楽しみの一つだった

特段馬車の中では木漏れ日同士の会話らしきもなく、僕ら二人に話しかけてくれる感じなのは僕達に気を使ってくれているのだろう

「ノエル、お前たち飯なにもってきたんだ?私はお前がダンジョンでくれたシチューをもう一回たべたいんだよな」

「あぁ、あれは普通のシチューですよ。恐らくシチュエーションで美味しく感じたんでしょう」

「それもあるが、あれはうまかったぜ!」

「ふふ分かりました、材料あるので今日作りますよ」

「やったぜ!」

「こらアンナ!ノエル君に迷惑かけない!」

「えー・・・ノエルがいいって言ってんだからいいだろ」

「サーヤさん大丈夫ですよ」

「ほらな!ったくアルフレッドも呼んで来いよ、サーヤはあいつがいないと堅いんだよ」

「ちょっと、アルフレッドは今関係ないわ」

サーヤさんはしっかりしている印象だが、木漏れ日の中だと結構いじられているなと思う

「サーヤさんは料理されるんですか?」

「え・・いえ・・・」

僕の質問に言葉を濁している様子ですぐに理由が分かったが

「ククク、それを聞いてやるなノエル。サーヤは皮むきすらできねーよ」

「か、かわむきぐらいできるわ。失礼ね」

「りんご剥いて、このぐらいの大きさがこんなになるかよ」

アンナさんは握りこぶしのおおきさから人差し指を丸め、親指と輪っかを作った。恐らく大げさにいったように感じたが

「あれは可食部が少なかったのよ」

サーヤさんが否定していない様子から、そこまで大げさではないようだ・・・・。それなら剥いた皮を食べた方がいいのではといいそうになる

ここでサーヤさんが料理を出来ない事に、サリアが大きくリードしたなと感じた

「でもシスレーも料理の類が一切できないんですよ。宝箱の解錠など器用にやるのに不思議ですよね」

「へー、ノエル。私はこう見えて結構料理できるんだぜ?私にのりかえるか?」

「ダメダメ!!」

シスレーはガナートさんと喋っていたのに、こちらの話も聞いていたようですぐに声を上げた

「ちっ」

「ふふ、僕は別に料理出来る出来ないでシスレーと一緒にいるわけじゃないので」

「のろけんなよ、まぁいいさ。今回のダンジョンで私のすごさを見せてやるからな」

「俺はアンナの良さを知ってるぜ」

ずっと黙って話を聞いていたデックスさんが不意にそういうが

「は?」

一言で片づけられた可哀そうなデックスさん。この様子からデックスさんはまだアンナさんに気があるようで、一方的に捨てられたようだ。その後また黙ってしまったデックスさん

日常会話ですらかなり新鮮な旅だった

いつもの橋前での野宿となり、馬車が止まる

普段だと別々の場所にテントを張るが、今回は臨時でも木漏れ日の一員の為同じ場所に野営地を設置していくのだ

久しぶりにテントを張るが、最初から張るのもたまにはいいもんだ。

焚火を組んでから料理をしていく。食材などは沢山入る袋にいれていると言っているが、出来た料理がそのまま出てくるのは流石におかしいからだ

サリアが作ってくれた物は朝や僕らだけの時用だ

不便ながらも久しぶりのアウトドアをしているようで、限られたスペースで料理をしていく

「こういうの新鮮だね」

「ですね、僕はこっちのほうが好きかもしれません」

「えー、たまにだからいいんだよ。はい、皮むけたよー」

「ちいさ!?」

シスレーにじゃがいもの皮むきを頼んだが、アンナさんがサーヤさんをからかった時と同じ大きさぐらいに

「クククこうやるんだよ」

僕らの様子をみてか、アンナさんがじゃがいもを一つ掴むとシュルシュルシュルとりんごの皮をむくかのように綺麗かつ素早く一つのじゃがいもの皮がとれ、ピカピカと光っている様にみえた

「すごいですね!」

「だろ!へへーん」

アンナさんは座っているシスレーを見下すように、そのじゃがいもを見せつけた

「う、うちだってやればできますよ!」

「シスレー・・・あまりじゃがいもを無駄にしたくないのでやめてください」

「だよな。ノエル私のすごいところが分かったか」

「はい、手際の良さに惚れ惚れとしました」

「ククク、ここの皮全部処理してやるから旨いの頼むぜ」

「ありがとうございます」

シスレーは頬を膨らませ不機嫌な様子を表しているが、アンナさんがいる手前騒ぐことが出来ず静かに怒っていた

「よっしこんなもんか」

「ありがとうございます。じゃがいも以外にも手伝って貰って」

「いいんだよ、私もそれ貰うんだからよ」

アンナさんはちょっかいをかけに来たのかと思ったが、普通に調理の手伝いをして自分のテントへ戻って行った

「シスレー、あとは煮込むだけで終わりますよ」

「ふ~ん」

「すねてます?」

「別にー」

いつも通りのことなので今日は少し放置して、まだそこまで交流していないホルドさんの所へ

「こんばんはホルドさん」

「・・・ノエル君だったかな」

ホルドさんは、少し木漏れ日が集まっている場所から離れた木陰で涼んでいる様子だった

「何されてるんですか?」

「いや・・・特に・・・」

「そうですか、ホルドさんはウェッジコート討伐隊にいたんですよね?僕らもいたんですよ」

ホルドさんはウェッジコート討伐隊後に仲間になったと聞いた一人だ

「いや・・・俺は参加してないんだよ。PTの何人かは参加してたけどな」

「あっそうだったんですね」

「かなり過酷な依頼だったみたいだな、木漏れ日もだが、前の俺のPTもかなり損害をうけたてな・・・」

話題がないせいか、不幸話でしか会話が進まないのは僕のコミュ力の無さなのだろう・・・

「それで解散して木漏れ日に入ったんですね」

「そうだな、でも俺はDランクだからな・・・神官だから入れて貰えているが、力不足を痛感してるんだよな」

なるほどー、それで馴染めてない様子なんだ

「あぁー・・・僕達のリーダーも最近同じような事で悩んでましたね」

「そうなのか?」

「はい、でも引退したCランク冒険者の方のアドバイスで悩みが解消されてましたよ」

「・・・そのアドバイス、覚えているならおしえてもらってもいいか?」

「いいですよ」

ミードさんから聞いた言葉をそのまま、ホルドさんに伝えた。Cランクになるのは経験や信頼なのだと

「・・・なるほどな」

「ですよ、木漏れ日の人や騎士の人でも奇襲を受ければやられますよ。でも準備をすれば僕らDランクでもゴブリンリーダーを倒せました。おそらくそういう経験が自信となって信頼を勝ち取りCランクになっていくのでしょう。個人の強さは関係ありません」

「・・・君の言葉のほうがしっくりきたよ、だからあの人達は自信に溢れているんだな」

「依頼者に不安を抱かせるのはよくないですもんね、そこが難しいところな気がしますが」

自分で言ってみてもこのバランスは難しいもんだと思う。結局相手にどうみられるかは相手の感じ方次第なのだから

「それも含めて経験不足か・・・」

ホルドさんは木漏れ日の人達を見ながらそう呟いた

「前いたPTはどんな活動していたか聞いても?」

「おっあぁ構わないぜ、さほど仲良くなかったからな。というかな、俺実はな・・・気になっている子が抜けたから抜けたんだよ」

「えぇ!?そうなんですか!?」

少し悩みが解消されたのか、僕に心を開いてくれたのかホルドさんからの壁がとれたように感じ、少し親しみがあるように喋り始めた

「まぁ少しは人数が半分になったのもあるけどなハハハ」

「少しですか、あっ!シチューを鍋にかけていたの忘れてました。みんなの所に戻りましょう。その話食事をしながら教えてくださいよ」

「そうか、まぁそこまで面白い話じゃないが、いいか」

ホルドさんは木漏れ日のほうへ歩いて行き、僕はシスレーの場所へ。まだむくれているもシチューを見てくれていたようにかき混ぜてくれていた

「・・・おかえり」

「鍋みてくれてたんですね、ありがとうございます」

「うちと一緒にほっていくから」

「ハハハ・・・あっもういい感じですね。食事にしましょうか」

この暑い中、シチューもどうかと思うが木漏れ日のアンナさん以外にも配り、食事がはじまった

「そうそうこの味だよ!うめぇぜノエル!」

「ありがとうございます」

アンナさんがダンジョンでの出来事をシスレーに自慢するかのように喋り始め、シスレーも負けじと僕との出来事を喋り始めたので、僕は約束していたホルドさんの隣へ

「この暑いなかみんなよく食えるな・・・いや旨いのは確かだけどな」

一人熱耐性が揃っていないホルドさんは汗をかきながらもシチューをすすり、パンをかじっていた

木漏れ日の食料は各自用意が基本のようで、サーヤさんはサラダを食べたり、アンナさんはシチュー以外に肉を焼いて食べていた

「ホルドさんにはこれを上げますよ、これ冷たくて美味しいので」

グレムのジュースを冷やしているのを取り出し、カップに注ぐ

「あぁありがとう、酒が飲めないから助かる」

ホルドさんから同類のように感じて酒でなくジュースにしたが、正解だったようだ

「僕もお酒駄目なので同じですね、あっさっきの話の続き聞いてもいいですか」

「あぁ夜風ってPTにいたんだけどな、護衛依頼受けたり、討伐依頼うけたりしたが顔を合わせるのは依頼と会議の時だけで事務的なPTだったんだよな」

「夜風・・・」

うすうす嫌な感じはしたが、勘って的中するもんだと思った

「そうそう、結局その気になる子が抜けて3人になってしまったからな」

「その気になる子って名前、サリアって名前ですか?」

「おっ知ってるのか?あぁウェッジコートで一緒になったとかか?」

「まぁそんな感じですね、そのサリアって人どんな感じで抜けて行きました?」

「あぁ?ノエル君にはシスレーさんっていう綺麗な彼女がいて、サリアにも気があるのか?」

「いえ・・・そういうわけでは」

「それにあのアンナさんも君を気に入っているようじゃないか、君とは仲良くなれると思ったが・・・僕の勘違いか」

折角ホルドさんと仲良くなれたと思ったのに、ここで勘違いされて台無しになるのは勿体ないと思いサリアの事を喋ることに

「そのサリア・・・今祝福にいるんですよ」

「・・・ん!?」

「ウェッジコートから戻ってきた時、王都で声を掛けられてうちのPTに入る事になりました」

「じゃあ君がサリアが言っていた運命の人は君なのか!?」

「運命の人?あぁ恐らくそれは僕のリーダーのアルフレッドですよ」

「そうなのかい・・・サリアは元気にしているか?」

「はい元気ですよ。それでサリアってどんな感じで抜けました?」

「・・・いきなり運命の人と出会い、その人と運命を共にする定めだといい抜けて行ったな・・・失恋とPTを俺は失った」

抜ける時もそんな劇的な言葉を・・・サリアらしいといえばサリアらしい

そこでアルがサリアをオークソルジャーから救った話をすると

「・・・くそ、俺も討伐隊に参加しておけば」

「でもアルの恋人ってサーヤさんなんですよ」

「えっ?」

「アルはサリアに対してPTメンバーとして信頼して接してますが、女性としてはみてませんよ」

「おぉ!?」

「だからまだサリアの事が気になるなら、諦めることはありませんよ。サリアは英雄が好きと言ってるので、ホルドさんも木漏れ日で活躍して英雄になればそのうちチャンスが巡ってきますよ」

今のサリアの現状も見ていて不憫な為、無責任にもホルドさんを応援してしまう

「そうか!・・・でも、そのアルフレッドが気を変えてサリアの事を好きになってしまったら・・・」

「ありえますか?相手がサーヤさんですよ?サリアも可愛いと思いますが・・・サーヤさんですよ?」

「・・・だな。という事は俺はサーヤさんをなんとしても守らなければならないのか・・・それが俺の為であり一番の重要事項・・・そして木漏れ日と一緒に俺も英雄の道のりを歩んでいく」

「その意気ですね!恐らく神官としてサーヤさんを守れるのはホルドさんだけですよ。そしたらアルもホルドさんに感謝してサリアにホルドさんの武勇を話すかもしれません」

「おぉ!!これが運命か!俺はこのPTに入るべくしてはいったんだな!」

ホルドさんがサリアと結ばれる道筋を考えているので、それを合わせるとドンドン繋がって行っているようだ。顔付も消極的で遠慮していたのが、もう自分もCランク木漏れ日の一員だと言わんばかりの顔をしている

食事も終わり、見張りの時間を決めた後僕らは見張りの時間までテントに入ることになった

「アンナさんったら、ノエル君はいずれ自分の物になるように言ってるの!」

「ふふ、シスレーの反応が面白くてかわかわれてるんですよ」

「え!?ゆるさーん!」

「まぁまぁ」

僕とホルドさんで話が盛り上がっていたように、シスレーとアンナさんも盛り上がっていたようだ

「それでもノエル君、アンナさんと二人っきりになるの禁止だからね!」

「・・・二人っきりになることないと思いますが」

「それでも!」

「分かりましたよ。でもシスレー、僕達付き合ってないんですよ。木漏れ日の人に迷惑かけちゃだめですよ」

「う・・・わかってるよ。まだそこにこだわってるんだ」

ここ最近もう付き合っていると言っても過言でないように接してきていた。それはPTメンバーのアル達には罰金はされどほぼ暗黙の了解だったが、今は臨時でも木漏れ日の一員だ。優先順位はあれど目立った行動は避けておきたい

「もうこだわってはないですけどね、今回は臨時でも僕達は木漏れ日の一員ですよ」

「そっか、分かりましたー」

シスレーにも忠告し、僕もホルドさんとサリアの話をすると

「・・・ノエル君も人が悪いね」

「どうしてです?アルを追うよりもよっぽどいいと思いますが」

「サリアさんは見た目含めアル君を気に入ってるんだよ」

「えぇ知ってますよ。でもホルドさんもアルほどじゃないですけどかっこいいと思いますよ」

「・・・そう。そう思ってるんなら・・・うん、いいんじゃないかな」

「え?ホルドさんかっこ良くない?」

「サリアさんのタイプではないんじゃないかな」

「ふ~んそうですか、でもホルドさん頑張るようなので僕は応援しますよ」

ホルドさん、普通の一般人のようだがそれはアルに比べたらだれでも見劣りしてしまう。比較対象がアルでなければ負けてないはずだと思うのだ

同類と思われるホルドさんには頑張ってもらいたいものだと思う
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