97 / 265
第97話 PTは6人へ
しおりを挟む
僕の初王都はあっさりとしたもので終わった。滞在日数は5日とわりかし短かったのだ
「アル、サーヤさんは一緒じゃなくて良かったんですか?」
「あぁまだ冒険者としてやりたい事があるみたいだ、説得したが駄目だったな」
「そうですか、本当に強い女性ですね」
「だな、そこがサーヤの尊敬できるとこだ・・・おいサリアひっつくなよ」
「うへへ・・・アルフレッド様~」
「ふふアル良かったですね、サーヤさんが居なくても楽しそうじゃないですか」
「ちょっとノエル!君は私の事いじらないでほしいわ」
「えぇ~・・・」
王都から岩街までの帰り道、道中7日間となる為ほぼ一か月、家からはなれていたようだった
ずっとベタベタとサリアさんはアルに質問したり引っ付いていたりとしたが、これは僕も見ている分には面白くかなり精神的に安定した旅だった
サーヤさんがいた時はかなり地獄だった為、アルは今地獄を味わっているのだろうか・・・?
いや自分を好いてくれている、見た目美少女にベタベタされて嫌だと思う男は少ないはず、アルも受け流しはするが邪険にしている様子はない
こいつ・・・勲章ももらって、美少女もつれて、綺麗な彼女もいて人生楽しいだろうな。アルには少し金銭面では不遇扱いしようと決めたのだった
知らない道を通り、新鮮な空気を感じ取り季節は春に変わっていた
セイクリッドストーンに着いた時には、僕が転生してきた季節になっていたのだ
「久しぶりにきたなーセイクリッドストーン」
「サリアは王都にずっといたのか?」
「あっはい!5年はいました!」
「へー、物価が高いのに優秀だったんだな」
「そんな優秀だなんて///」
セイクリッドストーンは、暖かかくなり交易が盛んにおこなわれていた。行きかう馬車は何台もすれ違った
久しぶりの街並みを歩いていく
「サリアも家に住むってことでいいんだよな?」
「はい!常におそばにおりますわ!」
「・・・いや部屋は余ってるから、そこいてくれよ」
「私の部屋を頂けるのですか!?」
「あっ言ってませんでしたっけ?一人一人部屋もありますよ」
「ノエル、家着いたら案内してやれよ」
「えっ僕よりアルに案内してもらいたいと思いますが?ねえサリアさん」
「いえ、アルフレッド様がそうおっしゃるなら、ノエルに案内してもらいます」
「えぇ~・・・まぁいいですけど」
サリアさんの僕とアルに対する態度の変わり方にモヤモヤするが、アルの日常をしれば冷めるかもしれないと思い今だけの我慢だと思った
ギルドで僕らの報酬を受け取ると、家に向けて帰ることになった
「ついたぞ、ここが俺たちの拠点だ、となりの教会と孤児院はPTメンバーの一人が運営している」
「ご、豪邸!?流石アルフレッド様・・・それに教会に孤児院なんて慈悲深い・・・素敵すぎます」
驚き固まるサリアさんを押して、門を開いて入っていく
「庭も広い・・・」
「足止めないで下さいよ、後でゆっくり見て回れますので先にみんなに紹介を」
「だな。ノエル、ナタリー教会かもしれねーからよんできてくれ」
「分かりました」
教会に入ると、子供達とナタリーが掃除をしていたので
「ナタリー戻りましたよ」
わーノエルー元気かー
王都いったんだってー?お土産あるのー
ノエルー
ナタリーよりも先に反応し、掃除の手をとめて近づいてきたのでイベントリからチョコを取り出して
「みなさんお仕事お疲れ様です、これは食べると元気になりますよ」
チョコを渡すと、静かになりみんな一点をみつめ、ただその甘さに酔いしれているようだった
「おかえりなさい、1か月ぶりですわね」
「はい、アルが新メンバーを連れてきているのでちょっと抜けれますか?」
「新メンバーですか?わかりました、みなさん少しの間休憩していてください」
ナタリーと子供達は教会を出て鍵を閉めると、僕らの拠点へむかった
「どんなかたですの?」
「う~ん可愛らしい女の子ですよ、でも僕より年上だと言ってました」
「そうですか、変な方でなければいいのですが」
「ちょっと変わってますが、悪い人ではないです」
そんな会話をしながら、家の中にはいると
「あーノエル君おかえりー」
「なんでこっちに直ぐ帰ってこないの!?」
「ティアだたいまー。ナタリーを呼びに行ってたので、もうサリアさんの紹介は二人には終わったんですか?」
「う~ん?なんかアルの側にいるとか、ちょっとよくわかんなかった」
また気合の入った挨拶をしたのかな?
そこからナタリーもいるので、もう一度してもらうと気合の入った挨拶をしていたので、僕が代わりにかいつまんで説明した
それでこっちの3人を紹介を終えると、夕食の時に今日は食べにでて歓迎会をしようという事になり、ナタリーは教会へ帰っていった
「・・・じゃあ、ノエル後はまかせた。サリア、今日からお前の家でもあるからな固くならずにくつろいでくれよ」
僕だってシスレーやティアとお喋りしたいのに・・・ぱっと説明していくか
「はい!アルフレッド様!」
「えっと・・・まずはアルと僕の部屋とお風呂とかを見ていきますか、1階なので」
1階を案内しお風呂場を見せると
「なんでこんなにいいお家にこのお風呂、それに揃いも揃って美人で巨乳でおかしいでしょ!」
「みんなで頑張って買った家ですよ、みんなが美人なのは否定しませんが」
「くっあのサーヤとかいう魔女よりも、こっちにもっと険しい障害があるとはね・・・」
「でも言いましたよね、美人のPTメンバーにはアルは無反応だって。ほら2階へ行きましょうよ」
「あそこまで美人ぞろいとは思ってなかったわ・・・」
2階へあがり空き部屋は、2カ所・・・男が新メンバーでも2階になるのかなと疑問に思うが
「どちらがいいですか?壁紙の色が違うだけで同じ間取りです」
「う~ん・・・こっちにするわ、ここってアルフレッド様の部屋の真上よね?」
気持ち悪い決め方するなと思うが口に出せなかった
「はい、じゃあここに荷物出していきますよ」
イベントリから預かっていた服や、武器などを出すがサリアさんは宿屋暮らしだった為、物は少なかった
「あれ?魔法の袋から今だした?」
「あっあれ嘘です、僕は空間魔法使いなので本当はイベントリの魔法です」
案内してもらっているとき買ったものを袋に詰め込んでいく仕草をしていたので、サリアさんはまだそう思っていたみたいだった
「へー・・・英雄マーリン様みたいね、ノエルもちょっとカッコよくみえてきたかも」
「英雄マーリンってK・マーリンさんですか?その人も好きなら後で良いもの見せてあげますよ」
「私大好きなの!空間魔法の第一人者であの英雄譚・・・こころ踊るわ」
マーリンの手紙と聖痕のゴブレットみたら倒れるかもしれないな
話が長くなりそうだったのでじゃあ夕食にと部屋を出て、着替えや荷物整理をするとのことだった
アルは自室に戻り、ティアとシスレーはリビングで話をしていた
「場所きまったー?」
「はい、左の角部屋になりました」
「あのこずっと睨んでくるんだけど・・・どうしたの?」
「みんなが美人すぎて警戒しているようです」
「そっ・・・すごい子連れてきたね」
「まぁ悪い人ではないようですし、実力もDランクと一緒なので、年も言っていいのか知りませんが僕より年上ですよ」
「そっか、シスレー以来だよね新しいメンバー」
「僕もずっと5人だと思ってましたが、知名度があがるたびにこうやって人が増えていくんですね」
「それよりも!なんでノエル君も王都に行ったの!さっさっと帰ってきなさいよ!」
お土産を広げながらクドクドとシスレーに説教された、この1っか月はとても居残り組には長い1っか月だったようだ
サリアを連れて馬車馬の集いで歓迎会とアルの勲章祝いの2回目を開催した
「じゃあ新メンバーサリアさんの歓迎と、アルの勲章授与を祝しかんぱーい」
「乾杯」
1か月ぶりにみんなで揃った食事になり、サリアはちゃんとアルの横をキープしていた
「今回の報奨金は金貨30枚もでたぞ!依頼参加に金貨3枚づつだから、合計36枚、いやサリアの分あわせて39枚だな」
あっ・・・サリアさんに報酬の分配方式伝えてなかったなと
「あっアル・・・サリアさんに報酬の分配の説明してません」
「そうなのか?丁度いいから、ある程度ここで教えとくか」
アルがいつも通りの説明をすると
「いいのですか?アルフレッド様の報奨金を受け取ってしまっても・・・」
「いいぞ、それにこの分配にしないとこのPTでは逆に損するぞ」
「それは、美人さん達が・・・稼ぐ・・・から?」
ちょっと照れたような言い方で、聞くようにということはティア達が体をうるとでも思っているのだろうか?
「私たちを何だとおもってるのー?」
「だって・・・それだけ美人でDランクの冒険者なら、貴族の愛人とかじゃないとあんな家住めないじゃない」
「ぶっギャハハハ言われてるぞお前ら」
「ちょっとアル君笑いごとじゃなくて!めちゃくちゃ失礼な事いわれてるんだから!」
「そうですわ!わたくしたちのPTで一番の稼ぎ頭はノエルさんです!」
ナタリーがそういうと、ティアとシスレーもどうだと言わんばかりに胸をはっている
「うそ!?ノエルが?アルフレッド様の腰ぎんちゃくじゃなかったの?」
腰ぎんちゃくと言われるが、アルの影に隠れれているようで僕は逆に嬉しかった
「ククク、サリアそれも面白いけどな、ノエルが一番稼ぐのは事実だぜ」
「アルフレッド様が言うなら・・・信じがたいですが」
「本当だぜ?ノエル、今回いくら一人で稼いだ?」
「う~ん・・・純粋に金貨か銀貨なら金貨40枚分ぐらいですかね?後でアルに数えて貰おうと思って袋にまとめたままです」
ドサっと大袋を机の上に置く
「な?それ以上にもっと稼いでるはずだぜ」
「本当ですわね・・・」
「ということが分かったら、うちらに行ったこと撤回してくれるかな?」
「・・・非礼をお詫びします」
「よろしー」
ちょっと本音トークをしたらサリアさんに固さはなくなっていき
「サリアっていくつなんだ?」
「私ですか?21歳ですよ」
「へー、一番の年長者なんだ」
「えっどういうことですか!?」
「俺が19、シスレーとナタリーは今年20か?ノエルも18になる歳だろ」
「結構年上だったんですね」
「うそ!?アルフレッド様よりも年上でしたの!!」
衝撃の年長者ということが分かり、シスレーもさん付けで呼び始めた
意外に年長者ということが分かると、サリアはティア達に遠慮が無くなったかのように打ち解けていき、このPTに馴染んで行けそうな気がした
「それでずっとイチャイチャしてたんですよ・・・もう僕がいてもいなくて気にしないかのように人前でキスしたりして、地獄でした」
「おまえ!それは言いすぎだろ!あんなのスキンシップじゃねーか」
サーヤさんとアルの苦行を説明すると、みんな笑い、一人はただ落ち込んでいた
「その時にな!ノエルがその役目を反対にしましょうとかカッコつけていうんだよ」
「アルだって・・・オークソルジャーを3匹も倒して、そのうちサリアさんを助けたようじゃないですか」
「そうなの!あの時に颯爽と現れて一撃でソルジャーの首を跳ねた衝撃はわすれませんわ・・・」
時にはお互いの英雄譚をしゃべって、褒めあい
「前のPTは、夜風というPT名だったわ」
「へー何人いたんだ?」
サリアさんの昔話を聞いて、話題はつきなかった
お酒も進み、帰って飲みなおそうということになった
帰り道にサリアさんは酔ったふりをしてアルに抱き着いている、それをみてシスレーもやりたそうにしているのかウズウズしていた
「シスレーも酔いました?ちゃんと歩けるように手繋ぎましょうか?」
「うん」
エヘヘと二人見合わせると、またちゃんと帰ってこれたなと思えるのだった
「アル、サーヤさんは一緒じゃなくて良かったんですか?」
「あぁまだ冒険者としてやりたい事があるみたいだ、説得したが駄目だったな」
「そうですか、本当に強い女性ですね」
「だな、そこがサーヤの尊敬できるとこだ・・・おいサリアひっつくなよ」
「うへへ・・・アルフレッド様~」
「ふふアル良かったですね、サーヤさんが居なくても楽しそうじゃないですか」
「ちょっとノエル!君は私の事いじらないでほしいわ」
「えぇ~・・・」
王都から岩街までの帰り道、道中7日間となる為ほぼ一か月、家からはなれていたようだった
ずっとベタベタとサリアさんはアルに質問したり引っ付いていたりとしたが、これは僕も見ている分には面白くかなり精神的に安定した旅だった
サーヤさんがいた時はかなり地獄だった為、アルは今地獄を味わっているのだろうか・・・?
いや自分を好いてくれている、見た目美少女にベタベタされて嫌だと思う男は少ないはず、アルも受け流しはするが邪険にしている様子はない
こいつ・・・勲章ももらって、美少女もつれて、綺麗な彼女もいて人生楽しいだろうな。アルには少し金銭面では不遇扱いしようと決めたのだった
知らない道を通り、新鮮な空気を感じ取り季節は春に変わっていた
セイクリッドストーンに着いた時には、僕が転生してきた季節になっていたのだ
「久しぶりにきたなーセイクリッドストーン」
「サリアは王都にずっといたのか?」
「あっはい!5年はいました!」
「へー、物価が高いのに優秀だったんだな」
「そんな優秀だなんて///」
セイクリッドストーンは、暖かかくなり交易が盛んにおこなわれていた。行きかう馬車は何台もすれ違った
久しぶりの街並みを歩いていく
「サリアも家に住むってことでいいんだよな?」
「はい!常におそばにおりますわ!」
「・・・いや部屋は余ってるから、そこいてくれよ」
「私の部屋を頂けるのですか!?」
「あっ言ってませんでしたっけ?一人一人部屋もありますよ」
「ノエル、家着いたら案内してやれよ」
「えっ僕よりアルに案内してもらいたいと思いますが?ねえサリアさん」
「いえ、アルフレッド様がそうおっしゃるなら、ノエルに案内してもらいます」
「えぇ~・・・まぁいいですけど」
サリアさんの僕とアルに対する態度の変わり方にモヤモヤするが、アルの日常をしれば冷めるかもしれないと思い今だけの我慢だと思った
ギルドで僕らの報酬を受け取ると、家に向けて帰ることになった
「ついたぞ、ここが俺たちの拠点だ、となりの教会と孤児院はPTメンバーの一人が運営している」
「ご、豪邸!?流石アルフレッド様・・・それに教会に孤児院なんて慈悲深い・・・素敵すぎます」
驚き固まるサリアさんを押して、門を開いて入っていく
「庭も広い・・・」
「足止めないで下さいよ、後でゆっくり見て回れますので先にみんなに紹介を」
「だな。ノエル、ナタリー教会かもしれねーからよんできてくれ」
「分かりました」
教会に入ると、子供達とナタリーが掃除をしていたので
「ナタリー戻りましたよ」
わーノエルー元気かー
王都いったんだってー?お土産あるのー
ノエルー
ナタリーよりも先に反応し、掃除の手をとめて近づいてきたのでイベントリからチョコを取り出して
「みなさんお仕事お疲れ様です、これは食べると元気になりますよ」
チョコを渡すと、静かになりみんな一点をみつめ、ただその甘さに酔いしれているようだった
「おかえりなさい、1か月ぶりですわね」
「はい、アルが新メンバーを連れてきているのでちょっと抜けれますか?」
「新メンバーですか?わかりました、みなさん少しの間休憩していてください」
ナタリーと子供達は教会を出て鍵を閉めると、僕らの拠点へむかった
「どんなかたですの?」
「う~ん可愛らしい女の子ですよ、でも僕より年上だと言ってました」
「そうですか、変な方でなければいいのですが」
「ちょっと変わってますが、悪い人ではないです」
そんな会話をしながら、家の中にはいると
「あーノエル君おかえりー」
「なんでこっちに直ぐ帰ってこないの!?」
「ティアだたいまー。ナタリーを呼びに行ってたので、もうサリアさんの紹介は二人には終わったんですか?」
「う~ん?なんかアルの側にいるとか、ちょっとよくわかんなかった」
また気合の入った挨拶をしたのかな?
そこからナタリーもいるので、もう一度してもらうと気合の入った挨拶をしていたので、僕が代わりにかいつまんで説明した
それでこっちの3人を紹介を終えると、夕食の時に今日は食べにでて歓迎会をしようという事になり、ナタリーは教会へ帰っていった
「・・・じゃあ、ノエル後はまかせた。サリア、今日からお前の家でもあるからな固くならずにくつろいでくれよ」
僕だってシスレーやティアとお喋りしたいのに・・・ぱっと説明していくか
「はい!アルフレッド様!」
「えっと・・・まずはアルと僕の部屋とお風呂とかを見ていきますか、1階なので」
1階を案内しお風呂場を見せると
「なんでこんなにいいお家にこのお風呂、それに揃いも揃って美人で巨乳でおかしいでしょ!」
「みんなで頑張って買った家ですよ、みんなが美人なのは否定しませんが」
「くっあのサーヤとかいう魔女よりも、こっちにもっと険しい障害があるとはね・・・」
「でも言いましたよね、美人のPTメンバーにはアルは無反応だって。ほら2階へ行きましょうよ」
「あそこまで美人ぞろいとは思ってなかったわ・・・」
2階へあがり空き部屋は、2カ所・・・男が新メンバーでも2階になるのかなと疑問に思うが
「どちらがいいですか?壁紙の色が違うだけで同じ間取りです」
「う~ん・・・こっちにするわ、ここってアルフレッド様の部屋の真上よね?」
気持ち悪い決め方するなと思うが口に出せなかった
「はい、じゃあここに荷物出していきますよ」
イベントリから預かっていた服や、武器などを出すがサリアさんは宿屋暮らしだった為、物は少なかった
「あれ?魔法の袋から今だした?」
「あっあれ嘘です、僕は空間魔法使いなので本当はイベントリの魔法です」
案内してもらっているとき買ったものを袋に詰め込んでいく仕草をしていたので、サリアさんはまだそう思っていたみたいだった
「へー・・・英雄マーリン様みたいね、ノエルもちょっとカッコよくみえてきたかも」
「英雄マーリンってK・マーリンさんですか?その人も好きなら後で良いもの見せてあげますよ」
「私大好きなの!空間魔法の第一人者であの英雄譚・・・こころ踊るわ」
マーリンの手紙と聖痕のゴブレットみたら倒れるかもしれないな
話が長くなりそうだったのでじゃあ夕食にと部屋を出て、着替えや荷物整理をするとのことだった
アルは自室に戻り、ティアとシスレーはリビングで話をしていた
「場所きまったー?」
「はい、左の角部屋になりました」
「あのこずっと睨んでくるんだけど・・・どうしたの?」
「みんなが美人すぎて警戒しているようです」
「そっ・・・すごい子連れてきたね」
「まぁ悪い人ではないようですし、実力もDランクと一緒なので、年も言っていいのか知りませんが僕より年上ですよ」
「そっか、シスレー以来だよね新しいメンバー」
「僕もずっと5人だと思ってましたが、知名度があがるたびにこうやって人が増えていくんですね」
「それよりも!なんでノエル君も王都に行ったの!さっさっと帰ってきなさいよ!」
お土産を広げながらクドクドとシスレーに説教された、この1っか月はとても居残り組には長い1っか月だったようだ
サリアを連れて馬車馬の集いで歓迎会とアルの勲章祝いの2回目を開催した
「じゃあ新メンバーサリアさんの歓迎と、アルの勲章授与を祝しかんぱーい」
「乾杯」
1か月ぶりにみんなで揃った食事になり、サリアはちゃんとアルの横をキープしていた
「今回の報奨金は金貨30枚もでたぞ!依頼参加に金貨3枚づつだから、合計36枚、いやサリアの分あわせて39枚だな」
あっ・・・サリアさんに報酬の分配方式伝えてなかったなと
「あっアル・・・サリアさんに報酬の分配の説明してません」
「そうなのか?丁度いいから、ある程度ここで教えとくか」
アルがいつも通りの説明をすると
「いいのですか?アルフレッド様の報奨金を受け取ってしまっても・・・」
「いいぞ、それにこの分配にしないとこのPTでは逆に損するぞ」
「それは、美人さん達が・・・稼ぐ・・・から?」
ちょっと照れたような言い方で、聞くようにということはティア達が体をうるとでも思っているのだろうか?
「私たちを何だとおもってるのー?」
「だって・・・それだけ美人でDランクの冒険者なら、貴族の愛人とかじゃないとあんな家住めないじゃない」
「ぶっギャハハハ言われてるぞお前ら」
「ちょっとアル君笑いごとじゃなくて!めちゃくちゃ失礼な事いわれてるんだから!」
「そうですわ!わたくしたちのPTで一番の稼ぎ頭はノエルさんです!」
ナタリーがそういうと、ティアとシスレーもどうだと言わんばかりに胸をはっている
「うそ!?ノエルが?アルフレッド様の腰ぎんちゃくじゃなかったの?」
腰ぎんちゃくと言われるが、アルの影に隠れれているようで僕は逆に嬉しかった
「ククク、サリアそれも面白いけどな、ノエルが一番稼ぐのは事実だぜ」
「アルフレッド様が言うなら・・・信じがたいですが」
「本当だぜ?ノエル、今回いくら一人で稼いだ?」
「う~ん・・・純粋に金貨か銀貨なら金貨40枚分ぐらいですかね?後でアルに数えて貰おうと思って袋にまとめたままです」
ドサっと大袋を机の上に置く
「な?それ以上にもっと稼いでるはずだぜ」
「本当ですわね・・・」
「ということが分かったら、うちらに行ったこと撤回してくれるかな?」
「・・・非礼をお詫びします」
「よろしー」
ちょっと本音トークをしたらサリアさんに固さはなくなっていき
「サリアっていくつなんだ?」
「私ですか?21歳ですよ」
「へー、一番の年長者なんだ」
「えっどういうことですか!?」
「俺が19、シスレーとナタリーは今年20か?ノエルも18になる歳だろ」
「結構年上だったんですね」
「うそ!?アルフレッド様よりも年上でしたの!!」
衝撃の年長者ということが分かり、シスレーもさん付けで呼び始めた
意外に年長者ということが分かると、サリアはティア達に遠慮が無くなったかのように打ち解けていき、このPTに馴染んで行けそうな気がした
「それでずっとイチャイチャしてたんですよ・・・もう僕がいてもいなくて気にしないかのように人前でキスしたりして、地獄でした」
「おまえ!それは言いすぎだろ!あんなのスキンシップじゃねーか」
サーヤさんとアルの苦行を説明すると、みんな笑い、一人はただ落ち込んでいた
「その時にな!ノエルがその役目を反対にしましょうとかカッコつけていうんだよ」
「アルだって・・・オークソルジャーを3匹も倒して、そのうちサリアさんを助けたようじゃないですか」
「そうなの!あの時に颯爽と現れて一撃でソルジャーの首を跳ねた衝撃はわすれませんわ・・・」
時にはお互いの英雄譚をしゃべって、褒めあい
「前のPTは、夜風というPT名だったわ」
「へー何人いたんだ?」
サリアさんの昔話を聞いて、話題はつきなかった
お酒も進み、帰って飲みなおそうということになった
帰り道にサリアさんは酔ったふりをしてアルに抱き着いている、それをみてシスレーもやりたそうにしているのかウズウズしていた
「シスレーも酔いました?ちゃんと歩けるように手繋ぎましょうか?」
「うん」
エヘヘと二人見合わせると、またちゃんと帰ってこれたなと思えるのだった
91
お気に入りに追加
420
あなたにおすすめの小説
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる