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第95話 アルフレッドの功績
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「ノエルいいか」
ウェッジコートを取り戻した翌日、ベースキャンプで夜を明かしてのんびりとイベントリの物を確認しているとアルに呼ばれた
「どうしました?」
「また勲章を受けることができるみたいだぞ」
ニっと笑うアルは僕の肩をくんできた
「なんでですか?あっソルジャー沢山倒したからとか?」
「みたいだな!それにキングを倒したやつが定かでないからな、逆に俺になったみたいだぜ」
(順調に英雄街道を登っていくなー)
「良かったですね」
「それで、俺はこのまま王都へ行くからな。お前は岩街に帰ってくれ」
「えっずるっ・・・」
アルはサーヤさんと一緒にほぼバカンスのようなものだ、羨ましすぎる
「そういうなよ、メンバーには知らせないといけないだろ」
「・・・お金は路銀分しか渡しませんからね」
「おい!王都だぞ!岩街よりも物価は高いし、食いものだっていろんなもんが揃ってんだからな」
「それはPT活動じゃないですもん」
「じゃあ俺の分け前を前払いしてくれよ」
「嫌です、自分だけ王都で楽しむつもりの人にはお金は渡しません」
「・・・お前も行くか?」
「もちろん!その言葉をまってたんですよ!」
王都という響きだけで、すごいそそられるのだ。シスレー達には悪いが、僕は王都へ行ってみたかったが・・・あれ、王都って転移先のとき危険察知が働いていたようなと思い返す。この1年転生者に対する何かや初心者狩りなんて事が一切なく、自分の中であれは気のせいだったと思うようになっていた
アルは手紙を書くと、岩街組へ託し。僕らは王都へ行くことになったのだ
50人規模での移動となっているので、盗賊に襲われることなく王都へ行けるようだ
ブレッド村が岩街との分岐点のようで、南に下るとセイクリッドストーン。東へ進むと王都ロードホープがあるらしく。また僕達はブレッド村に立ち寄った
「サーヤ大丈夫か?」
「ありがとう、大丈夫よ」
アルはサーヤさんがここで起きたことを思い、優しい言葉をかけている
この二人は人前でも普通にキスをしたり、移動中も腕をくんでいる為、シスレーって大人しいほうなんだと実感した
それに・・・
「アンナ、体はもう大丈夫か?」
「あぁ平気さ、昨日の夜隅から隅までみてただろ」
こっちもつり橋効果なのか、デックスさんとアンナさんとの距離が近く、正直この4人といるのがしんどかった
知り合いがいちゃついているのを見ることほど、苦しい物はなかったので野営の度に僕はその4人から離れてすごした
「まったく何が相棒だよ・・・女をとるなんて!いや、僕もアルとシスレーならシスレーをとるな・・・仕方ないのか」
自問自答しながらぶつぶつ歩き、今日の野宿場所、時計塔へと到着。腹いせにアルには食料を出さずにきたのだ
王都への道はこの時計塔からでも確認できる、この道を真っすぐ行けば王都か、こっちを下れば岩街だ。アル達に当てられたわけでは無かったが、ちょっぴりシスレーに会いたくなったのだった
翌日から、村や野宿を経由するが・・・このバカップル共には辟易していた
それは、生死と共にしたのだから気持ちは少なからず分かるが、僕に気を使ってか話を振ってくれるのだけど結局僕の返答なんて必要としていない様子だ
ノエル、王都知ってるか?水の都っていわれてるんだぜ、へーそうなんですね、あら?アルフレッドいったことあるの?、一回だけな、詳しくは見れてないんだよ。じゃあ私が案内するわ、おう、頼むぜうまいもん沢山食いたいぜ。・・・
なーにが沢山食いたいぜだ・・・こんな風に結局僕は置いてけぼりの会話ばかりだった
王都についたら別行動すると決め、移動中にアルの語録をメモして戻った時に馬鹿にしてやると心に誓ったのだった
村や野宿を経由しブレッド村を経ってから、4日目の昼に王都へたどり着いた
遠目からでも見えるお城は、セイクリッドストーンの宮殿以上の大きさだった。基本的な雰囲気はセイクリッドストーンによく似ているように見えた
ぐるりと高い岩壁に囲まれて、丘の上にお城があり、そこを中心として下に街がある様子だ。それでも水の都というだけあり、門は桟橋のようになっていて、街の周りには川が流れているのだとか
「おぉ大きいお城ですね・・・」
「中に入ったらもっと驚くだろうな、ポートランドもそうだが、王都も各国から色んな物が集まっているし、目新しい物も売ってるからな」
「何日滞在予定ですか?」
「どうだろうな・・・勲章次第だな。もらえたらすぐ帰るつもりではいるからな」
「へ~・・・」
「なんだよその疑った目は」
「だって・・・サーヤさんは?」
「・・・連れて帰るか」
今回はそこまで本気なのかと驚くが。好きな人が自分がいなかったら死んでいた状況から2度も助ければ、ほっておくのは心配か
「まぁ考えといてくださいよ、僕は王都を自由に過ごすつもりなので、泊まる場所とか決めたら一人で動きます」
金貨2枚をお小遣いとして渡し
「これだけかよ!?」
「当たり前でしょ、それでも多いと思いますが・・・僕がせっせと死体あさりしているときもイチャコラしていたのでしょう」
「ちっ・・・足りなくなったら貰いにいくからな」
跳ね橋を渡る時に上から川を覗く、水はかなり澄んでいて魚も泳いでいる
ヴェネツィアのような雰囲気だけど、家家がそこまで密集しておらずせまっ苦しい感じがしなかった
サーヤさんにお勧めの宿を聞いて、少しグレードの高い所を要求すると1泊銀貨4枚したが僕はそこへ泊ることに、アルはサーヤさんのとこに転がりこむとのことだ。ヒモめ
2日おきの昼にギルドへ集合と軽い約束を交わすと、アル達はそうそうと行ってしまい本当に独りぼっちとなてしまったのだった
「う~ん・・・かなり広いけど手当たり次第に見ていくしかないか、サイシアールみたいな看板がどこかにないかな?ギルドすらどこか分からないぞこれは・・・」
宿屋の名前はロイヤルライン、名前と場所だけを頭に叩き込み、この王都の探索にくりだしたのだった
ウェッジコートを取り戻した翌日、ベースキャンプで夜を明かしてのんびりとイベントリの物を確認しているとアルに呼ばれた
「どうしました?」
「また勲章を受けることができるみたいだぞ」
ニっと笑うアルは僕の肩をくんできた
「なんでですか?あっソルジャー沢山倒したからとか?」
「みたいだな!それにキングを倒したやつが定かでないからな、逆に俺になったみたいだぜ」
(順調に英雄街道を登っていくなー)
「良かったですね」
「それで、俺はこのまま王都へ行くからな。お前は岩街に帰ってくれ」
「えっずるっ・・・」
アルはサーヤさんと一緒にほぼバカンスのようなものだ、羨ましすぎる
「そういうなよ、メンバーには知らせないといけないだろ」
「・・・お金は路銀分しか渡しませんからね」
「おい!王都だぞ!岩街よりも物価は高いし、食いものだっていろんなもんが揃ってんだからな」
「それはPT活動じゃないですもん」
「じゃあ俺の分け前を前払いしてくれよ」
「嫌です、自分だけ王都で楽しむつもりの人にはお金は渡しません」
「・・・お前も行くか?」
「もちろん!その言葉をまってたんですよ!」
王都という響きだけで、すごいそそられるのだ。シスレー達には悪いが、僕は王都へ行ってみたかったが・・・あれ、王都って転移先のとき危険察知が働いていたようなと思い返す。この1年転生者に対する何かや初心者狩りなんて事が一切なく、自分の中であれは気のせいだったと思うようになっていた
アルは手紙を書くと、岩街組へ託し。僕らは王都へ行くことになったのだ
50人規模での移動となっているので、盗賊に襲われることなく王都へ行けるようだ
ブレッド村が岩街との分岐点のようで、南に下るとセイクリッドストーン。東へ進むと王都ロードホープがあるらしく。また僕達はブレッド村に立ち寄った
「サーヤ大丈夫か?」
「ありがとう、大丈夫よ」
アルはサーヤさんがここで起きたことを思い、優しい言葉をかけている
この二人は人前でも普通にキスをしたり、移動中も腕をくんでいる為、シスレーって大人しいほうなんだと実感した
それに・・・
「アンナ、体はもう大丈夫か?」
「あぁ平気さ、昨日の夜隅から隅までみてただろ」
こっちもつり橋効果なのか、デックスさんとアンナさんとの距離が近く、正直この4人といるのがしんどかった
知り合いがいちゃついているのを見ることほど、苦しい物はなかったので野営の度に僕はその4人から離れてすごした
「まったく何が相棒だよ・・・女をとるなんて!いや、僕もアルとシスレーならシスレーをとるな・・・仕方ないのか」
自問自答しながらぶつぶつ歩き、今日の野宿場所、時計塔へと到着。腹いせにアルには食料を出さずにきたのだ
王都への道はこの時計塔からでも確認できる、この道を真っすぐ行けば王都か、こっちを下れば岩街だ。アル達に当てられたわけでは無かったが、ちょっぴりシスレーに会いたくなったのだった
翌日から、村や野宿を経由するが・・・このバカップル共には辟易していた
それは、生死と共にしたのだから気持ちは少なからず分かるが、僕に気を使ってか話を振ってくれるのだけど結局僕の返答なんて必要としていない様子だ
ノエル、王都知ってるか?水の都っていわれてるんだぜ、へーそうなんですね、あら?アルフレッドいったことあるの?、一回だけな、詳しくは見れてないんだよ。じゃあ私が案内するわ、おう、頼むぜうまいもん沢山食いたいぜ。・・・
なーにが沢山食いたいぜだ・・・こんな風に結局僕は置いてけぼりの会話ばかりだった
王都についたら別行動すると決め、移動中にアルの語録をメモして戻った時に馬鹿にしてやると心に誓ったのだった
村や野宿を経由しブレッド村を経ってから、4日目の昼に王都へたどり着いた
遠目からでも見えるお城は、セイクリッドストーンの宮殿以上の大きさだった。基本的な雰囲気はセイクリッドストーンによく似ているように見えた
ぐるりと高い岩壁に囲まれて、丘の上にお城があり、そこを中心として下に街がある様子だ。それでも水の都というだけあり、門は桟橋のようになっていて、街の周りには川が流れているのだとか
「おぉ大きいお城ですね・・・」
「中に入ったらもっと驚くだろうな、ポートランドもそうだが、王都も各国から色んな物が集まっているし、目新しい物も売ってるからな」
「何日滞在予定ですか?」
「どうだろうな・・・勲章次第だな。もらえたらすぐ帰るつもりではいるからな」
「へ~・・・」
「なんだよその疑った目は」
「だって・・・サーヤさんは?」
「・・・連れて帰るか」
今回はそこまで本気なのかと驚くが。好きな人が自分がいなかったら死んでいた状況から2度も助ければ、ほっておくのは心配か
「まぁ考えといてくださいよ、僕は王都を自由に過ごすつもりなので、泊まる場所とか決めたら一人で動きます」
金貨2枚をお小遣いとして渡し
「これだけかよ!?」
「当たり前でしょ、それでも多いと思いますが・・・僕がせっせと死体あさりしているときもイチャコラしていたのでしょう」
「ちっ・・・足りなくなったら貰いにいくからな」
跳ね橋を渡る時に上から川を覗く、水はかなり澄んでいて魚も泳いでいる
ヴェネツィアのような雰囲気だけど、家家がそこまで密集しておらずせまっ苦しい感じがしなかった
サーヤさんにお勧めの宿を聞いて、少しグレードの高い所を要求すると1泊銀貨4枚したが僕はそこへ泊ることに、アルはサーヤさんのとこに転がりこむとのことだ。ヒモめ
2日おきの昼にギルドへ集合と軽い約束を交わすと、アル達はそうそうと行ってしまい本当に独りぼっちとなてしまったのだった
「う~ん・・・かなり広いけど手当たり次第に見ていくしかないか、サイシアールみたいな看板がどこかにないかな?ギルドすらどこか分からないぞこれは・・・」
宿屋の名前はロイヤルライン、名前と場所だけを頭に叩き込み、この王都の探索にくりだしたのだった
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