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第60話 農家体験

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ウェッジコートに一週間の滞在になったのだ。盗賊の事で調査書を岩街にもどるついでに届けて欲しいとの事なのだ

アルは一人でサーヤさんの所へ行っているので、僕は一人市場をみて回っていたが値段に変動はないようだし、売り切れることは無かった

蓄えがまだまだあるのか、知らされていないのか不明だがホクホク顔でパンをイベントリへ他にも麦や小麦を購入。それにここウェッジコートは穀物だけでなく、野菜や果物も豊富に置いていることから農業を中心に栄えている場所のようだった

特に果物の桃のような見た目で、葡萄のような味のグレムの実がかなり美味しく、ここノース地方の名産品なのだそうだ。

グレムが気に入ったのでたくさん買って帰ろうと思い、酒場の主人の奥さんに聞いてみることに

「すいません、このグレムの実を沢山買って帰りたいのですが、どこで買えますか?」

「はぁ?そんな事よそ者に教える訳ないだろ。食べたかったらここに足を運ぶことだね」

この女性はメルさんと同じハーフリングの女性だった。いつもお皿を拭いてピカピカにしている様子から、交渉次第かもと思えた

「お掃除とか手伝えますよ」

「いや間に合ってるよ、私は綺麗好きなんだ毎日ピカピカさ」

これは種族特性なのかな?ハーフリングは綺麗好き?いや几帳面が正しいのかも

「このお皿磨いてもいいですか?」

「お皿も私が一枚一枚磨いてるからね。多少使っていけば、汚れるがきになる程度じゃないだろ」

「リコール」

お皿は面積が少ないため光の玉は一周ぐるっと回ると消えていた

毎日磨いたとしても、新品には負ける

僕が使用したリコール後のお皿を見て、女性は目を丸くし驚いている

「どうですか、お手伝いできるのでどこで買えるのか教えて頂けませんか」

「・・・のった、ここの皿全部できるなら教えてあげないこともないね」

お皿だけでなく酒場全体にリコールを掛けることしたら、女性から気に入られてしまったのだ

「明日の5時に調達にいくから、その時紹介してあげるよ。よそ者は直接かえないが私が口を聞いてあげるからさ」

「ありがとうございます、僕はノエルといいます、えっと・・・」

「エミルだ」

「エミルさんよろしくお願いします」

「寝坊したらおいてくかんね」

やった、流石リコールだ!ハーフリングの女性にはこれが一番だよ

僕のお金は後金貨30枚はある。ダンジョンに潜ればある程度すぐに溜まる為、全部使う勢いで買って帰ろう!

翌朝5時前、酒場の前へいくとエミルさんが待っていてくれた

「おはようございます」

「時間前か・・・いい心がけだね」

エミルさんは木の手押し車のようなものを、引っ張っていくようだが、この季節だ。朝方でもムシムシした暑さの為女性にはハードだと思い変わると提案する

「わるいね、手伝わせてるみたいで」
「いえこれぐらい余裕ですよ」
社交辞令でなく本当に余裕だ

道中、エミルさんがこれから向かう場所の事を教えてくれた

「この先にフレッシュ村ってのがあるんだが、そこで取れてる野菜や果物をウェッジコートが売ってるのさ。今からいくとこはフレッシュ村のグレム農場に直接行くんだよ」

エミルさんからの説明でウェッジコートがどういう場所なのかよくわかった。ウェッジコートの周りに、ブレッド村やフレッシュ村などの作物を育てている村が周辺にある為、美味しいものが集まるようだ

なので通な人や、料理人などは直接ブレッド村やフレッシュ村に行って買う事があるようだ

だからウェッジコートのパンよりもブレッド村のパンの方が美味しかったようで、すごく残念だった

グレムの実を使ったお酒もあるようで、そこまで流通していないが美味しいく絶品らしい。こっちも購入を勧められた

1時間ほどあるくと、農場のような場所についた

エミルさんが民家のドアをノックすると

中からまるまる太った、くろいヒゲを蓄えた男性がでてきた

「おぉエミルか、いつも通り用意してるぞ」

「ありがとよ、それとは別にこっちのぼうやにも売ってやってくれないか」

「グレムという果物を初めて食べまして、その美味しさに感動して購入したいと思うのですが」

「グレムなら、今年は大豊作だからないくらでも買って行ってくれよ」

ふとった中年男性は気前よくそう言ってくれるのだ

「魔物の被害が少なかったって本当だったんだな、よかったじゃないか」

続けてエミルさんがその理由をいうが、少し引っかかるのだ

「魔物の被害が少ない?」

「あぁ今年は魔物が少なくてよー、ゴブリンやオークどももグレムを食い荒らすんだけども今年はほぼそれがなくてよ」

確かにウェッジコートに到着する時も森を抜けて行ったり、盗賊狩りにいった時も魔物と出会う数は少ないなと思っていた

「なるほどそれは言いことですね。あっグレム酒も買えたら買いたいのですが」

「あぁいいぞ。グレムの実とグレム酒だな。どれくらい買ってくか?」

「金貨30枚で買えるだけ欲しいのですが、お酒は樽事買えますか?」

「ぶはっそんなに買ってくれんのか!?いやそんなに買ってどうすんべ!?」

「おいおいぼうや、貴族か何かだったのかい!?」

まぁこのノース地方の田舎だと、金貨自体あまり出回らない様子だった

「いえ貴族じゃないですよ。PTメンバーの神官が孤児院を開いているので、その子たちにですね。お酒はその孤児院を手伝ってくれている方達へです」

「はぁ~孤児院とはまた立派なことを」

「流石私がみこんだ坊やだ、気概があるねぇ」

「そういうことならおらもサービスすっぞ」

「金貨30枚分だとかなりの量になるけど、どうやって持って帰んだい?」

そう思われると思い、こっちも準備済みだった

ひとつの布の袋を取り出し

「これ、たくさん入る袋なんです、僕は冒険者なのでダンジョンで手に入れたものなんですよ」

「ほぉー、なるほどな~。あーてふぁくとってやつだな」

(あーてふぁくとって)

「そうですね」

「流石大魔法使いは持ってる物も違うねー」

そしてエミルさんの中では僕は大魔法使いになっている

グレムの実を木箱1個でだいたい30個は入っているようで、1つ銀貨1枚だった

それにグレム酒とは別に、果実を絞って少し水で薄めた果実水もあるようで子供達が喜びそうなので購入することに

グレム酒の樽は1樽金貨3枚、グレムジュースの樽は金貨2枚

「値段は分かりました。実の木箱を100、酒樽を3、ジュースを5買いたいのですが」

「おぉ・・・いやちょっとまってけろ、そんなにあったべか?」

男性が倉庫のような保管場所に行き、確認してきてくれるそうだ

その間、エミルさんと話しながら待っている

今年は本当に大収穫のようで、逆に収穫の手が合わっていない様だ。それに今の季節が旬なのでここからでも木に果実がなっているのが見える

「いやぁ~酒樽は結構あるんだが、ジュースと木箱はそんなになかった、わりぃな~」

「まぁジュースはそんな日持ちしないからね、酒と一緒で作り置きそんなにしとけれないのさ。実も同じさ」

そういう事なら仕方ないかと思うが、やはりウェッジコートまで往復2週間ならたくさん持って帰りたいのだ

「収穫やジュースにするのって素人でもできますか?僕当分暇なのでお手伝いできますよ」

「ほんとけ?両方だれでも出来るべ、猫の手もかりたいぐらいだったからよ」

「レンキンスいいじゃない、このぼうやここまであの荷車を運んできて息もきらしてないのよ」

「おぉ!そうさな・・・購入分とは別に、報酬として収穫した物を1/3やるべ」

調査票作成して一週間といっていたから、4日は余裕かな?1日はアルと準備や打ち合わせがあるな~

「今日から4日間、お世話になります!ノエルですよろしくお願いします、レンキンスさん」

「こりゃ頼もしいべ、早速とりかかんべ」

「じゃレンキンス、ぼうや。私は帰るわ後はよろしくね」

「あっエミルさんありがとうございました。あの酒場でぼくのPTリーダーのアルフレッドに4日後に帰ると伝えてくれませんか?」

「一緒にいた赤髪のヒューマンだね、伝えとくよ」

「ありがとうございます!」

グレムの実は山に自生しているようなので、それをたまに間引いたり虫の駆除をしているようだ

ここ一体の山がほぼグレムの実がなっているということで、僕はディティマールの体をフルに使い、休憩を昼以外は挟まずに泊まり込みで4日間取りつくした。魔物も少ないという事で、夜も睡眠時間を削り朝昼晩と取りつくすが・・・楽しかったのだ!

「まさかほぼ取り終えるとはな~たまげたよ」

「自分の為でもあるので頑張りましたよ!」

僕が収穫したものを他の従業員の人がジュースにしてくれているので、予定量は購入できそうだった

僕は買った100箱とは別に200箱ものグレムの実を手に入れたのだ

つまり600箱分、18000個は収穫したようだ

これだけあれば、ジュースや酒にしなければ裁けないということで追加で酒樽とジュースの樽を頂いた

合計、実の箱300個、酒樽6樽、ジュース10樽と大量に手に入れてしまった

袋に入れるふりをしながら、イベントリへ収納していく。この子芝居も上手になったなと思える

「ありがとうございます、子供たちもきっと喜ぶと思います」

「おうジュースは絶品だかんな、のませてやってけろ」

「また、買いにきてもいいですか?」

「おう、子供たちもつれてくるといいべ。グレム狩りなんて喜ぶと思うぞ」

「おぉそれは喜びそうです!」

「それとこの酒瓶も30本ほどやるべ、贈り物としても結構よろこばれるべ」

ケースに並べられた、酒瓶。瓶には刻印のような物がされていて、この農場特有の物らしい

「何から何までありがとうございます!」

4日間の農家実習も楽しかったなと思い、ホクホク顔でグレム農場へ別れを告げた

ウェッジコートに戻り、エミルさんへレンキンスさんから追加のグレムの実を渡すと、アルの帰りを酒場で待つのだった

「どうだった?農場の手伝いは」

「いやぁ充実してて楽しかったです、フレッシュ村にも行きたかったですが時間が無かったのが残念ですよ」

「それはよかったよ、フレッシュ村の野菜もうまいからねー」

そういうエミルさんはポトフのような野菜がたくさん入ったスープを出してくれた

「これフレッシュ村の野菜をふんだんに使った物だよ、サービスだから食べな」

「おぉありがとうございます!美味しそう!頂きます!・・・美味しい!」

パクパクと食べ続け、次はフレッシュ村に絶対いこうと決めたのだった

晩御飯を食べながらエミルさんと談笑していたら、やっとアルが帰ってきた

「やっと帰ってきましたか」

「は?それは俺のセリフだろ・・・もうギルドの調査票はできてるようだぜ」

僕の隣へドカっと座り、エールとエミルさんに注文するので

「あっアル、エールじゃなくて違うの飲んでくれませんか?エミルさん、グレム酒をひとつお願いします」

「・・・お前酒好きじゃないのに、何たくらんでんだ?」

「まぁまぁ僕が奢るので騙されたと思って飲んでくださいよ」

「そうさ、赤髪のにいちゃん。ウェッジコートにきてエールだけ飲み続けるのはあんただけさ」

僕の援護をするように、エミルさんがそう言いながら木でできたゴブレットにグレム酒を入れた

「・・・女将さんもそういうなら」

そう言いながらも少し口にちびりと含んだかと思うと、次は多く一口含んだ

「どうですか?」

「うめぇ!なんだこれは!こんなうまい酒知らなかったぜ!」

「良かった良かった」

そのまま一気に飲み干してしまい

「女将おかわりたのむぜ」

「あっ奢るのは最初の一杯だけですから」

「ケチだな・・・これ一杯いくらだ?」

「銅貨3枚だよ」

「たけーな・・・いやおかわりを頼む」

いっぱい銅貨3枚なら、樽事購入したほうがかなりお得だなと思ったが口にはしなかった

それからアルと明日ギルドへ行きウェッジコートを出ることに決めたのだった。準備も特に必要がなかった為だった

「アル、サーヤさんは連れて行くんですか?」

「いや、サーヤはここから王都へ帰るようだ。午後の木漏れ日は王都を拠点にしていたようだからな」

「そうなんですね、別れはいいんですか?」

「明日の朝にでも告げるさ」

次の日ギルドへ行くと書状のような報告書を持たされて、ウェッジコートをでることになった

アルはサーヤさんがいる教会へ行っているので、僕も市場を見て追加の野菜なども買い南門へ向かった

僕が南門へ着くと同時に、アルも歩いてきていたので被ったようだ

「アル、サーヤさんとはもういいんですか?」

「あぁ、あの人は強い。たくましい生きていくだろ」

少し寂しそうだが、この滞在期間だけの関係だったのだろう。大人だな

「ふ~ん、ならいいですね行きましょう」

ウェッジコート周辺は魔物がやはり少なく、オーク1匹とゴブリン2匹と出くわすだけだった

「盗賊のアジトやブレッド村はどうなってるでしょうかね?」

「そうだな・・・ブレッド村は通るが、盗賊のアジトは寄り道しないといけーねーからな。まだお宝がねむってるかもしれねーけど、誰かに出くわして怪しまれたくもないしな~」

「そうですか・・・僕も様子見にいきたかったですが」

「おとなしく帰ろうぜ」

「ですね」

2日の工程で、ブレッド村へ着いた。門のアーチにはガロ達の首は片づけられていた

「またここに来ちゃいましたね」

「あぁ、ガロ達は結局何がしたかったんだろうな?」

「さぁ・・・まぁ生きていても碌な奴らじゃ無かったので、どっちでもいいですね」

「・・・お前、嫌いな奴にはとことんつめてーよな」

「・・・」

ブレッド村に入ると、様子はかなり変わっていた

広場の死体は片づけられ、地面の血の跡も上から砂がかけられかき消されている

僕達がウェッジコートに滞在している間にかたずけられたのだろう

周りの小麦畑も少し刈り取りがされているようだった

「惨殺現場からゴーストタウンのようですね」

「あぁ・・・でもここは岩街や水の都からウェッジコートへ行く時に必ず通る所だからな、いつか復興するだろ」

水の都か・・・ヴェネツィアみたいな感じなのかな

「だといいですね・・・ブレッド村のパン食べたいですもん」

「・・・クククぶれねーなお前は、あの味を知らねーとはな」

「あっくる時言っていた、ブレッド村のマフィンサンドですね!」

少し寂しい気持ちになる街の様子だが、アルと二人だと重苦しい雰囲気もいくばかりか和らいだ

ブレッド村を超え徐々に岩街に近づいていくと、魔物の数が増えていき、逃げたり戦ったりと冒険者らしい旅路だった

「あっセイクリッドストーンの宮殿がみえてきましたよ!」

「はぁーーようやくか・・・簡単な依頼だと思っていたが、かなり色々あったな・・・」

セイクリッドストーンが見えたのは、僕達が旅立って20日後のことだった

生きて依頼を成功させたものの、全てが上手くいったかと言われればそうではなかった。メネラウトさんは救出後から心を閉ざし屋敷から出ることはせず人と会う事をしなかったので、その後の様子はしらなかった

僕やアルも死にかけたし、何名も犠牲者をだした。サーヤさんも心に大きく傷を負っているだろう

アルの色々あったというセリフは恐らくネガティブな事の方が多いだろうが、僕は・・・すでに心の中では楽しい思い出の方に満ち溢れていて、今の気持ちをアルと共有できそうになく寂しかった
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