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第50話 再会と再出発

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拠点を買って2週間が過ぎた、今日はティアやナタリーたちが王都に戻ってくる予定だ

メルさんのとこでお手伝いしたり、ターナーさんのことでお手伝いをしたり、店主とアルとで宝物庫の物を売ったり、拠点と孤児院の生活環境を整えたりとあっというまだった

シスレーがこだわって拠点のインテリアに力をいれていた為に、共有スペースはかなりお洒落にまとまっている

僕は今東門でティア達の帰りを待っているのだ

遠くのほうで夕方ぐらいに騎士や兵士の一団がぞろぞろ歩いてきているので、予定通り順調のようだった

孤児院ではシスレーとアル、店主とメルさんが歓迎PTを開くようになっている。メルさんにいたっては子供たちが生きていた経緯を話すと泣いていたのだ

金髪のひときわ目立つシルエットが馬車の上から手を振っている、僕に手をふってるよね?少し疑問に思うがあれはティアだろう、違う人だと恥ずかしい思いをするが手を振り返す

よかったみんな無事にたどりついたみたいで

「ティア、ナタリーおかえり!」

「ただいまー、お出迎えご苦労!」

ティアは笑ってそういった

「ただいまですわ、すごく久しぶりに感じますわね」

ナタリーも疲れが見えるが元気そうだ。後ろには子供達も元気そうな顔で僕に挨拶をしている

「ささ子供たち諸君、お疲れのところもう少し頑張って欲しい、君たちの新居へ案内させていただきますよ」

「おぉーー!セイクリッドストーンにすめるの!?」
「すげー」
「早くいきたーい」

子供たちにそう声を掛けるとナタリーよりも全然元気そうだ、サプライズPTが楽しみだ

「アルやシスレーはいないの?」

「うん、泊まってるとこでまってますよ」

「あら、アルたちは宿ですの?」

「う~ん、そんなとこです」

ふふ、ティアたちもビックリさせたい為、詳しくはしゃべらなかった

東門から拠点までは徒歩30分はかかるが、子供もたちはセイクリッドストーンの街並みが初めての様で、楽しそうにキョロキョロと街並みをみていた

教会と孤児院の前につき、アルやシスレーがお出迎えをしてくれたようだ

「おう、ティアとナタリー元気そうだな」

「ティアちゃん、ナタリーちゃんと子供たちお帰りー」

「アル、シスレーただいまー、えっ!?すごいりっぱな教会と孤児院だね!?」

「ただいま戻りましたわ!?こんな教会と孤児院いったいいくらしましたの!?」

「おぉーーでけーー」
「なんか庭にあるよーー」

思い思いの感想がでている、子供たちは走ってブランコにいってしまった

「ちょっと、あなたたちまずいう事があるでしょ!あぁもう行ってしまいましたわ」

子供だもんね、長旅でストレスもあるだろうし、楽しそうにしてくれてるからほっておいてあげよう

「ティア、ナタリー驚くのはまだ早いですよ」

僕はニヤっと笑いそういう

「そうそう、子供たちはアルと店主に任せてこっちにおいで」

シスレーもニヤっと僕と顔を合わせそう言った

「「こっちがPT拠点でーす!」」

僕とシスレーがはもっていった

「え?どういうこと!?ふたつ買ったの!?」

「お金はどうしたのです!?金貨300枚ほどじゃあ1軒も買えないと思いますのにそれを2軒って、ノエルさん!なにしましたの!」

ふふ戸惑ってる戸惑ってるってナタリーなぜ僕と決めつけたし

「まぁまぁ、話はあとでゆっくり中をみましょうよ」

「うん見たいみたい!」

「私はこどもたちと先に孤児院と教会をみてもよろしいですか?」

「分かったー、じゃあ私がナタリーちゃんと子供たちを孤児院の中を案内するね」

そんな感じで僕はティアを拠点に案内することになった

「ねえねえ、こっちもすごいんだけ!どうしたのこれ!」

「ふふ、ティアがそんなにテンション上がってるのクリアリコール以来ですね」

「だって!すごいよ外観から!」

「まぁ外観もですが、中もすごいですよ入りましょう。どうぞ」

僕はドアを開けてシスレーを中に入るように手で先導した

「うそーー!何この冒険者って感じの雰囲気の拠点は!」

部屋に入るなりティアは感動していた

「こういう共有スペースはシスレーがインテリアをしてくれてます」

「ここに住めちゃうの!いいの!」

「はいそうですよ、それに自分の部屋もあるので行きましょう」

「自分の部屋まで!?」

「先に部屋を決めちゃったんだけど、もし僕が使ってる部屋がよかったら言ってくださいね、一応考えでは男は1階の部屋、女性は2階の部屋って簡単に分けた感じだけど、間取りも部屋の大きさも少しづつ違うので」

「うんうん!楽しみ、いこういこう!」

まずは1階を案内しアルと僕の部屋を見せた

アルの部屋はベッドとタンスと本段しかなく、なんとも殺風景な部屋だと思った

僕の部屋は風景画が何枚も壁に飾られた、見る人が見れば落ち着かない部屋だろう

「なんか部屋ってその人の性格がでるね」

「アハハー・・・そうですね、ここはおまけなので」

「次いってみよう!」

その後シスレーの部屋も許可を取っていたので、開けてみると

色が青系統統一されてるかのような空間だった

(よくこの家具たちを揃えれたな)

「うわぁ~、すごい綺麗」

「ですね・・・僕も初めてみましたが、シスレーに自分の部屋の家具を選んでもらえばよかったですよ」

その他の空き部屋をみせて、最後に浴室だ。ここはシスレーが力をいれていた部分なので自信があった

「このお風呂一人で入れるの!?すごい・・・」

「シスレーがお風呂好きだそうで、改装してました」

「楽しみー!」

「もう一度最後にメインのリビングへ行きましょう」

最後に通り過ぎただけのリビングへ連れて行くと、予想通りの反応が返ってきた

「うわー!冒険者っぽい!いい作戦会議しそう!」

ティア、君ならそういうと思ったよ、シスレーも冒険者っぽい雰囲気が好きなようで色々と雑貨屋家具やを見てまわり、吟味したからね

「ティアならそう言ってくれると思ってましたよ」

「本当にここ私たちの拠点なの!?住んでもいいの?」

「はい、僕たちはもう住んでますよ」

少しさきに住んだことによる優越感からニヤリと笑う

「ずるいー!私がみんなを護衛してるって時にそっちは楽しそうにしてー」

「ふふごめんないさい、ティアの家具を買いに行くときはついて行くので許してください」

「よし!ゆるそう、明日の明朝集合!」

「ハハっ!」

討伐隊の出発の時にティアに教えてもらったエルフ式の最敬礼をする

「あっ向こうで店主とメルさんもいてサプライズPTでした、そろそろいきましょう」

「えー、もう少し部屋をみたかったのにー」

「孤児院もいい感じなので、いきましょう!後からでもいくらでも見れますよ」

「はーい」

名残惜しそうなティアをつれ孤児院にもどってみると、メルさんが子供を抱いておいおい泣いていた、子供たちはキョトンとしている、ナタリーやシスレーは戸惑っているようにも見えた

ようやくみんなに平和が訪れた感覚だった、またここから始まるんだなと思えた日になった
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