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序章

高雄の鬼神

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「シャッタード・アイより全機へ
 敵部隊の脅威レベルが低下中 いいぞ」

「イーヤッホォォォォ ワンキル!管制機!見てたか!」

「うちも落としたぜ 4機目だ!」

ノリのいい傭兵たちがどんどん士気を上げていく
その間、景都は黙々と敵機を地上に叩き落とす

「Fox2………one kill Next Target J-15」

「Mr. Maitoki! Let's go get your spirits up too, we'll revive the front line!」
(舞時!気合い入れてこうぜ 俺らで戦線を復活させるぞ)

「OK If you say so much, come with me. 
 I'll show you the skills I used to fight with the Air Self-Defense Force aggressor unit.」
(OK そんなに言うならついてこい 空自のアグレッサーとやり合ってた腕見せてやる)

高度の位置エネルギーを速度エネルギーに変換して
一気に突っ込んでいく

J-15 4機の編隊が突っ込んでくる
相対速度マッハ1.4 ヘッドオン


AMRAAM発射 右翼を吹き飛ばす1機目

サイドワインダーに兵装切り替え ノーズコーンごと破壊 2機目

機銃をコクピットに叩き込んでパイロット死傷 3機目

交差の瞬間にミサイルをその場に破壊 4機目

一瞬で一個編隊を吹き飛ばす
傭兵たちは声も出ない

それは敵も同じだった


「なんてこった 一個分隊が消えたぞ」

「あいつにすでに28機落とされてる」

そういう間にまた一機、レーダーからロスト


「圧倒的優位だった戦線がひっくり返された…」

「援軍はまだなのか!」

「なんなんだあの化け物は!くそっ、後ろに…」

中国軍の中に畏怖と恐怖が蔓延り始める

「容赦ない攻撃だ 全てを焼き尽くすつもりか」

「あの台湾の傭兵 なんて野郎だ!
 あいつが戦況をひっくり返してやがる」

「奴はバケモノか!?」

「悪魔だ………」

「そんな生易しいものじゃない」

「ああいうのはな……… 『鬼神』って言うんだよ」

「クソっ………」

「Mr. Maitoki has revived the front!」
(舞時が戦線を復活させた!)

「敵航空部隊の9割の消耗を確認よくやった
 そして、よくない知らせだ 高速で接近中の敵部隊を捕捉
 今までとは動きが違う 気をつけろ」



景都がレーダーに目を向けると
マッハ1.7で突っ込んでくる敵機が4機

Su-30SMСухарь……」
 本来ロシアにしかない機体大方、供与という形で譲り受けたのだろう

「エース部隊…Su系列の乗り手…天帝tiāndì ting隊か…
 中国もやる気出してきたみたいだな」



「なンだ、このザマは 圧倒的有利な状態で
 後は掃討戦って話じゃなかったのかよ」

「…やつです あの敵編隊の中心にいるF-15 アレが戦況をひっくり返しました」

「ほう…日本の空自崩れのやつか 噂には聞いたが
 やるぞ 全機俺についてこい やつを仕留める」

「了解 1に続く」




「全機避退しろ 俺と………そうだな ラーウェイ
 後ろを頼む 他は散れ 奴らに無駄に落とされるだけだ」

「ハァ!?俺!?なんで」

「お前が1番腕が立つ…俺以外でな
 帰ったらたらふくウィスキー奢ってやるよ 頼んだ」

「ったく、しゃーねぇな やってやる
 ちなみに俺が好きなのはブランデーだ」

「はいはい 頼んだ」

「OK 突っ込むぜ」


中国空軍が誇るエース部隊 天帝隊と
台湾傭兵部隊の2機がぶつかった
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