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序章
舞時景都という男
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MS.SASENO、いや佐世野元特務中士は語り始める
「エースの定義って知ってる?」
「えぇ、敵機を5機以上撃墜でしたっけ」
「そうよ 5機以上撃墜でエース、10機以上でダブルエース
15機撃墜でトリプルエースよ」
「15機撃墜って…」
「途方もないように聞こえるでしょ
じゃあ彼の撃墜数はいくらだと思う?」
「13機…とか?」
「No No No あの戦争を通じて合計撃墜数は123機
地上兵器の破壊数は軽く300を超える
まぁ化け物とか言われるのも腑に落ちるわよね」
「123… 本当ですか」
「えぇ…公式記録からは抹消されているでしょうけどね」
そういって佐世野はスマホのある写真を見せた
主翼の外側が青く塗られた1機のF–15
自衛隊機の塗装に似ている
そとあおと言ったか
「これが彼の乗機のF-15Cイーグル 私が整備していた機体よ」
「自衛隊機…?」
「違う違う 米国から旧式のモスボール機を供与してもらったでしょ
その機体のうちの1機よ」
「なぜこの塗装が」
「彼が…元航空自衛隊パイロットだったから」
「彼、空の片割れの経歴を教えてくれませんか」
「…いいわ」
一瞬躊躇ったように見えたのは気のせいだろうか
「彼の名は、舞時景都 元航空自衛隊第6飛行師団第306飛行隊
F–15Jパイロット あの戦争の時には27歳 数々の戦績を重ね
敵機の撃墜数は軽く100を超え 空の片割れという通り名で呼ばれた
今も生きていれば37歳」
「生きていれば…?」
「彼はあの戦争で撃墜された イジェクトもなし それが事実
それでおしまい
って言ったら面白くないでしょ
あなたは私に何を聞きにきたんだっけ?」
「あなたと、彼の物語を聞くために」
「ふふっ そうね…」
そういうと佐世野元中士は語り始める
物語の始まりは傭兵の募集が始まった最初期
2026年6月から始まる
「エースの定義って知ってる?」
「えぇ、敵機を5機以上撃墜でしたっけ」
「そうよ 5機以上撃墜でエース、10機以上でダブルエース
15機撃墜でトリプルエースよ」
「15機撃墜って…」
「途方もないように聞こえるでしょ
じゃあ彼の撃墜数はいくらだと思う?」
「13機…とか?」
「No No No あの戦争を通じて合計撃墜数は123機
地上兵器の破壊数は軽く300を超える
まぁ化け物とか言われるのも腑に落ちるわよね」
「123… 本当ですか」
「えぇ…公式記録からは抹消されているでしょうけどね」
そういって佐世野はスマホのある写真を見せた
主翼の外側が青く塗られた1機のF–15
自衛隊機の塗装に似ている
そとあおと言ったか
「これが彼の乗機のF-15Cイーグル 私が整備していた機体よ」
「自衛隊機…?」
「違う違う 米国から旧式のモスボール機を供与してもらったでしょ
その機体のうちの1機よ」
「なぜこの塗装が」
「彼が…元航空自衛隊パイロットだったから」
「彼、空の片割れの経歴を教えてくれませんか」
「…いいわ」
一瞬躊躇ったように見えたのは気のせいだろうか
「彼の名は、舞時景都 元航空自衛隊第6飛行師団第306飛行隊
F–15Jパイロット あの戦争の時には27歳 数々の戦績を重ね
敵機の撃墜数は軽く100を超え 空の片割れという通り名で呼ばれた
今も生きていれば37歳」
「生きていれば…?」
「彼はあの戦争で撃墜された イジェクトもなし それが事実
それでおしまい
って言ったら面白くないでしょ
あなたは私に何を聞きにきたんだっけ?」
「あなたと、彼の物語を聞くために」
「ふふっ そうね…」
そういうと佐世野元中士は語り始める
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2026年6月から始まる
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