戦艦タナガーin太平洋

みにみ

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第三次ソロモン沖海戦 間章 トラック空襲

トラック泊地への帰還

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第十一戦隊の比叡を旗艦とした艦隊がトラック泊地に帰還する
多少の被弾をした艦はあるが
中破以上の艦はなく敵艦の撃沈数を考えると大勝利だった

泊地に入ると同時に小型艇で停泊位置まで誘導され
任務の終わった乗員たちが艦載艇で陸に上がれる


と,思っていたところだが
帰港途中にGFから新しい指令が来ていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
被害少ナシ艦ハ 第一戦隊大和ヲ旗艦トシ 
再度ガダルカナル沖ヘ展開                    
敵飛行場ノ残存航空機並ビニ       
進出シタ敵艦隊ヲ撃滅セヨ         
決行ハ 一一一四            
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰港と同時に給油船が横付けし
燃料補給
弾薬を輸送船が運んできてクレーンで艦に上げる

それと同時に民間船を改造した工作艦が
タナガーや比叡などに横付けし被弾箇所を応急修理する

比叡は5インチ砲弾3発を水中の舷側装甲に被弾
貫通はしていないがめくれが生じ,速力を落とす原因になっている

タナガーは最も敵艦に近づいたため
駆逐艦の5インチ砲と重巡の8インチ砲を数発被弾
そのうちの8インチ弾1発はバルジに突き刺さり
20tほどの浸水を起こしていた

鋼材を貼り合わせて修理を行い
3時間ほどで修理は完了

明日の出撃までは乗員は艦内待機
出撃命令を待つだけだった



はずだった



………………………
夜戦後 ツラギ海峡米艦隊司令部

ハルゼー提督はため息をついた
新型レーダーを搭載した巡洋艦部隊が
ジャップの戦艦に捕捉され撃破されたという連絡が入ったからだ

しかも戦艦は三隻おりそのうちの一艦は
新型のノースカロライナ級に酷似していて
それよりも巨大だという
日本軍の暗号からは明日も敵輸送船団と共に
戦艦部隊が進出することもわかっていた

水上艦部隊ではいくら戦艦が二隻あろうとも
五分五分だろう

そこで,ハルゼーは考えた 





トラックを第二の真珠湾にしようと
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