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第一次徳之島沖海戦
立ち上る水柱
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雪風ら帝国海軍水雷戦隊によって投射された
九三式酸素魚雷改は時速100キロ近くで
海面下を駆け回る
中国海軍東海艦隊 駆逐艦南京
「艦長!ソナーに魚雷らしきもの発見!
速度100キロ 計72本!!!!」
ソナー員の悲鳴がCCIに響き渡る
「急速転舵!対魚雷魚雷発射せよ!」
艦の横に設置された魚雷発射管から対魚雷魚雷を発射する
「艦長!対魚雷魚雷の数が圧倒的に不足しています!」
「ジャマーを展開しろ!」
「ジャマー展開しましたが魚雷 そのまま突っ込んできます!残り4000m!」
「クソがっ日帝の酸素魚雷か 妨害は諦めて回避行動に専念しろ!」
「了解」
「対空戦闘やめ!対水上目標捕捉せよ」
「水上レーダーに感あり 中型目標1 小型目標7 計8!」
「YJ-18発射!敵一番艦を撃破せよ 他艦にも同様に 敵艦を撃破するよう伝えよ」
「しかし艦長!対空目標は…」
「あれは恐らくジャミングだ
でなきゃ今まで1発も撃たれないことに疑問符がつく」
「はっ!対水上戦闘!艦首130㎜砲右砲戦三十度仰角二十に備え」
「仰角20 右舷30備え~!」
「徹甲弾そーてーん」
「ってー!」
130㎜砲弾が水雷戦隊一番艦……矢矧目掛けて殺到する
二水戦旗艦矢矧 艦橋
「敵艦発砲!」
「衝撃備え!!!」
ほぼ同時に艦が大きく揺れる
ガガァァン
「被害知らせ!」
「後部兵員室に命中弾 火災は発生せず!」
「対水上戦闘 主砲右砲戦 同航戦に持ち込めェ」
「応!」
「主砲右舷七十に指向!目標敵一番艦 仰角十五」
「痛いのをぶっ食らわせてやれ!」
「撃てっ!」
爆音と共に砲弾が敵艦に向かう
「次弾装填!」
しかしその前に敵艦の130㎜砲が火を吹く
「敵艦発砲 衝撃来ます!」
放たれた砲弾は艦尾に着弾し
舵取機室舷側の30㎜CNC鋼を容易く貫通し
内部で炸裂、乗員を殺傷し、室内を完全に破壊した
「被害知らせっ」
「艦尾に被弾 舵取機室との通信途絶 舵故障」
「スクリュー回転で旋回しろ
マストに舵故障の旗を」
マストに我舵故障という意味の旗があげられる
「魚雷はまだ到達せんのか!」
「残り20秒!」
駆逐艦南京
「魚雷到達します!残り64本!
そのうち2本が本艦への直撃コースです!」
「避けきれんのか!」
「無理です 衝撃に備えてください!」
酸素魚雷に搭載された780㎏特殊炸薬が
一本は艦底近くの水中で もう一本は舷側に直撃し炸裂する
艦底で起爆した1発は機関室を吹き飛ばし多量の浸水を引き起こした
そして、直撃した1発は艦橋下に命中
炸裂とともに薄い装甲を貫徹し
CICを瞬時に破壊 内部の人員をほぼ即死させ
艦の前部を吹き飛ばし急傾斜
艦尾を宙にあげ、10秒ほどで海中に艦体を没した
「敵艦を轟沈!!!」
見張員の大声が響き渡る
敵艦隊を見ると次々に水柱が上がり
真っ暗な洋上に爆炎を上げ
夜の東シナ海を赫く照らす
「艦の状況は」
「舵取機室員総員戦死、今は応急舵で操舵をしています」
「そうか……大和へ送電
二水戦旗艦矢矧 敵弾命中 舵取機室総員戦死 舵故障
駆逐艦1隻を伴い呉へと帰投させる」
「了解しました 二水戦司令部はどこに移乗しましょう」
「通信設備が整っている秋月型のどちらかだな」
ここで古村司令は数秒考える
結果
「よし、(涼月の艦長怖いから)冬月に移乗する」
「了解」
「今回の魚雷戦の戦果は」
「撃沈4 撃破3といったところだと」
「矢矧中破とトントンくらいか」
九三式酸素魚雷改は時速100キロ近くで
海面下を駆け回る
中国海軍東海艦隊 駆逐艦南京
「艦長!ソナーに魚雷らしきもの発見!
速度100キロ 計72本!!!!」
ソナー員の悲鳴がCCIに響き渡る
「急速転舵!対魚雷魚雷発射せよ!」
艦の横に設置された魚雷発射管から対魚雷魚雷を発射する
「艦長!対魚雷魚雷の数が圧倒的に不足しています!」
「ジャマーを展開しろ!」
「ジャマー展開しましたが魚雷 そのまま突っ込んできます!残り4000m!」
「クソがっ日帝の酸素魚雷か 妨害は諦めて回避行動に専念しろ!」
「了解」
「対空戦闘やめ!対水上目標捕捉せよ」
「水上レーダーに感あり 中型目標1 小型目標7 計8!」
「YJ-18発射!敵一番艦を撃破せよ 他艦にも同様に 敵艦を撃破するよう伝えよ」
「しかし艦長!対空目標は…」
「あれは恐らくジャミングだ
でなきゃ今まで1発も撃たれないことに疑問符がつく」
「はっ!対水上戦闘!艦首130㎜砲右砲戦三十度仰角二十に備え」
「仰角20 右舷30備え~!」
「徹甲弾そーてーん」
「ってー!」
130㎜砲弾が水雷戦隊一番艦……矢矧目掛けて殺到する
二水戦旗艦矢矧 艦橋
「敵艦発砲!」
「衝撃備え!!!」
ほぼ同時に艦が大きく揺れる
ガガァァン
「被害知らせ!」
「後部兵員室に命中弾 火災は発生せず!」
「対水上戦闘 主砲右砲戦 同航戦に持ち込めェ」
「応!」
「主砲右舷七十に指向!目標敵一番艦 仰角十五」
「痛いのをぶっ食らわせてやれ!」
「撃てっ!」
爆音と共に砲弾が敵艦に向かう
「次弾装填!」
しかしその前に敵艦の130㎜砲が火を吹く
「敵艦発砲 衝撃来ます!」
放たれた砲弾は艦尾に着弾し
舵取機室舷側の30㎜CNC鋼を容易く貫通し
内部で炸裂、乗員を殺傷し、室内を完全に破壊した
「被害知らせっ」
「艦尾に被弾 舵取機室との通信途絶 舵故障」
「スクリュー回転で旋回しろ
マストに舵故障の旗を」
マストに我舵故障という意味の旗があげられる
「魚雷はまだ到達せんのか!」
「残り20秒!」
駆逐艦南京
「魚雷到達します!残り64本!
そのうち2本が本艦への直撃コースです!」
「避けきれんのか!」
「無理です 衝撃に備えてください!」
酸素魚雷に搭載された780㎏特殊炸薬が
一本は艦底近くの水中で もう一本は舷側に直撃し炸裂する
艦底で起爆した1発は機関室を吹き飛ばし多量の浸水を引き起こした
そして、直撃した1発は艦橋下に命中
炸裂とともに薄い装甲を貫徹し
CICを瞬時に破壊 内部の人員をほぼ即死させ
艦の前部を吹き飛ばし急傾斜
艦尾を宙にあげ、10秒ほどで海中に艦体を没した
「敵艦を轟沈!!!」
見張員の大声が響き渡る
敵艦隊を見ると次々に水柱が上がり
真っ暗な洋上に爆炎を上げ
夜の東シナ海を赫く照らす
「艦の状況は」
「舵取機室員総員戦死、今は応急舵で操舵をしています」
「そうか……大和へ送電
二水戦旗艦矢矧 敵弾命中 舵取機室総員戦死 舵故障
駆逐艦1隻を伴い呉へと帰投させる」
「了解しました 二水戦司令部はどこに移乗しましょう」
「通信設備が整っている秋月型のどちらかだな」
ここで古村司令は数秒考える
結果
「よし、(涼月の艦長怖いから)冬月に移乗する」
「了解」
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