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魔王復活編
406.ナルツさんが愛しているのは
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「な、何を言っているの? あなた騎士でしょう? 私に忠誠を誓って、あの女を倒しなさい!」
喚き出したヴィヴィを、ナルツは憐れむように見る。
「ごめん、ヴィヴィさん。俺は君に忠誠は誓えない。俺が忠誠を誓ったのは、ただ一人だから」
「そんな? どうして? あの女の記憶は抜いたはずよ? あんなチビのどこが良いの?」
ヴィヴィはナルツと雪乃を交互に見て叫ぶ。取り乱すヴィヴィの姿を、ナルツは痛ましそうに見た。
「何か勘違いをしているようだけど、俺が忠誠を誓ったのはあの子じゃないよ?」
「そ、そんな……」
自分が思い違いをしていたことに気付き、ヴィヴィはうろたえる。しかしすぐに思考を切り替えた。
「つまりあなたは、ナルツには初めから想われていなかったということじゃない。とんだ間抜けね」
ふふんと鼻を鳴らして、カイに撫でられ続けている雪乃を見下すように視線を向ける。
「あ、はい、存じております。ナルツさんが愛しているのはローズマリナさんで、二人の愛は伝説級の究極の愛なのです」
きらりーんと、雪乃は幹を反らして葉をきらめかせた。
双子石を青く染めるほどの、強い愛で結ばれている二人なのだ。雪乃が憧れるカップルである。
怒りも悲しみも嫉妬さえもない雪乃の態度に、ヴィヴィは混乱する。
「あの、ヴィヴィさん、ごめん。俺は君のこと好きだけど、君の味方はできない」
「はあ?!」
ナルツが雪乃の下へと向かうと、マグレーンまで離反を申し出た。
「俺はどうも、女性の趣味がよくないみたいなんだ。また過ちを犯したくないから、君のお願いは聞けない」
切なげに苦しそうに、マグレーンもヴィヴィから離れた。そのまま雪乃の方に行こうとしたが、雪乃を抱き上げるカイと隣に立っているナルツを見て顔をゆがめ、第三勢力として一人壁際に立った。
ヴィヴィはますます困惑していく。
「どういうこと? あなた、男たちを侍らせて喜んでいたんでしょう?」
思わぬ問いに、雪乃はぽてりと幹を傾げる。
「いいえ? まったく性別は意識していませんでした。カイさんは初めて仲良くなった人で、たくさん親切にしていただきました。ナルツさんとマグレーンさんは、旅の途中で知り合いました。ムダイさんは、ノムルさんのストーカーです」
「そ、そんな……というか、ノムル様のストーカー?」
隣で魅惑的な笑みを浮かべて熱く見つめ続ける、赤髪の絶世の美青年。目元を緩め小首を傾げられれば、抗えないほどの誘惑が襲う。
ヴィヴィは頬に手を当てて、うっとりと見上げた。
「『魅了の魔法』対『天然の魅了』。注目の戦いです」
思わず拳を握り締める雪乃。その頭を、未だにカイは撫で続けている。そろそろ葉っぱが何枚か抜けそうだ。
雪乃はカイの顔を見る。それから視線を少し下げ、彼のフードに隠れているはずのマンドラゴラを探す。じいっと見つめていると、ひょこりと蕪のような葉が見えた。
「見つけました」
「わー……」
降参して出てくるマンドラゴラに、雪乃はふふっと葉を揺らめかせた後、質問をする。
「カイさんたちに掛かっている魔法は、解けないのでしょうか?」
魅了とは違うが、精神に作用する幻覚魔法を得意とするマンドラゴラたちだ。正気に戻す術を知っているかもしれないと聞いてみたのだが、
「わー……」
なぜかマンドラゴラは、根を捻って顔を背けた。
雪乃はじいっと見つめる。じいっと、じいいーっと。
「わー……」
薄っすらと、マンドラゴラの根に露が浮かぶ。気付かれないように、ちらり、ちらりと、雪乃を窺ってさえいる。
雪乃ははふうっと、息を吐いて額を押さえた。
「マンドラゴラ、解いてあげてください」
「わー?」
なぜか不満そうだ。
「心を操られるなんて、良いわけないでしょう? それに楽しくありません」
マンドラゴラを叱った雪乃は、口葉を尖らせる。スターベルやマーちゃんも顔を覗かせ、それぞれの相棒の顔を見上げた。
少しして仕方なさそうに頷きあうと、
「わーっ!」
と、それぞれの相棒の顔に根突きをかました。
至近距離からの隙を突いた攻撃に、三人とも避けることも止めることもできず、顔面直撃を許して目を白黒させている。
「何のつもりだ? マンドラゴラ?」
雪乃を撫でていた手で、カイはマンドラゴラの葉を摘まみあげた。ナルツとマグレーンも、それぞれスターベルとマーちゃんを手に乗せて、頬や鼻を押さえている。
「わー!」
抗議するように声を上げるマンドラゴラを見て、カイは怪訝な表情を浮かべたが、すぐにはっと気付いて雪乃を見つめ、それからヴィヴィへと視線を動かした。苦々しくしかめられた顔では、目が冷たく尖っていく。
「すまん雪乃、まんまと罠に引っかかってしまったようだ」
苦しそうな声に、雪乃は幹を左右に振る。
「大丈夫です。カイさんたちは何もしていません。ヴィヴィさんの魔法に掛かっても、カイさんはカイさんのままでした」
葉をきらめかせると、カイは少しだけ目を大きくして、それから嬉しそうにほほ笑んだ。ナルツとマグレーンも、正気を取り戻し雪乃の隣に立つ。残るはムダイのみだ。
「ムダイさんはどうすればいいかな?」
「どうにかするしかないだろう。ムダイ殿が敵に回ると厄介だ」
「あー……。考えたくないです」
ナルツの問いにカイが答え、マグレーンが呻く。
ノムルでさえ手を焼く戦闘狂が敵に回ったら、魔王ノムルに辿り着く前に終わりかねない。
「マンドラゴラたち、ムダイさんも正気に戻してもらえませんか?」
三人を元に戻せたのだから、当然できるだろうと雪乃は頼んだのだが、マンドラゴラたちからは色よい返事はもらえなかった。
ナルツとマグレーンの顔が強張る。
「前から気になっていたんだけど、ムダイさん、マンドラゴラたちに何をしたの?」
「天使のように優しいマーちゃんでさえ避けているんだよね」
疑問を投げかけるナルツは視線を雪乃に向け、マグレーンはマーちゃんの根や葉を指の腹で優しく撫でた。
「私にも分かりません。なぜなのでしょう?」
雪乃も幹を傾げる。
初めは雪乃が魔王候補でありムダイが勇者候補だから、雪乃陣営であるマンドラゴラたちは警戒しているのかと思っていたのだが、すでに魔王の座にはノムルが就き、雪乃は勇者となった。
マンドラゴラたちがムダイを嫌がる理由が見つからないのである。
---------------------------
Q.どうしてマンドラゴラたちは相棒を助けなかったのですか?
A.「わー!」
(訳:面白そうだから見学してた)
喚き出したヴィヴィを、ナルツは憐れむように見る。
「ごめん、ヴィヴィさん。俺は君に忠誠は誓えない。俺が忠誠を誓ったのは、ただ一人だから」
「そんな? どうして? あの女の記憶は抜いたはずよ? あんなチビのどこが良いの?」
ヴィヴィはナルツと雪乃を交互に見て叫ぶ。取り乱すヴィヴィの姿を、ナルツは痛ましそうに見た。
「何か勘違いをしているようだけど、俺が忠誠を誓ったのはあの子じゃないよ?」
「そ、そんな……」
自分が思い違いをしていたことに気付き、ヴィヴィはうろたえる。しかしすぐに思考を切り替えた。
「つまりあなたは、ナルツには初めから想われていなかったということじゃない。とんだ間抜けね」
ふふんと鼻を鳴らして、カイに撫でられ続けている雪乃を見下すように視線を向ける。
「あ、はい、存じております。ナルツさんが愛しているのはローズマリナさんで、二人の愛は伝説級の究極の愛なのです」
きらりーんと、雪乃は幹を反らして葉をきらめかせた。
双子石を青く染めるほどの、強い愛で結ばれている二人なのだ。雪乃が憧れるカップルである。
怒りも悲しみも嫉妬さえもない雪乃の態度に、ヴィヴィは混乱する。
「あの、ヴィヴィさん、ごめん。俺は君のこと好きだけど、君の味方はできない」
「はあ?!」
ナルツが雪乃の下へと向かうと、マグレーンまで離反を申し出た。
「俺はどうも、女性の趣味がよくないみたいなんだ。また過ちを犯したくないから、君のお願いは聞けない」
切なげに苦しそうに、マグレーンもヴィヴィから離れた。そのまま雪乃の方に行こうとしたが、雪乃を抱き上げるカイと隣に立っているナルツを見て顔をゆがめ、第三勢力として一人壁際に立った。
ヴィヴィはますます困惑していく。
「どういうこと? あなた、男たちを侍らせて喜んでいたんでしょう?」
思わぬ問いに、雪乃はぽてりと幹を傾げる。
「いいえ? まったく性別は意識していませんでした。カイさんは初めて仲良くなった人で、たくさん親切にしていただきました。ナルツさんとマグレーンさんは、旅の途中で知り合いました。ムダイさんは、ノムルさんのストーカーです」
「そ、そんな……というか、ノムル様のストーカー?」
隣で魅惑的な笑みを浮かべて熱く見つめ続ける、赤髪の絶世の美青年。目元を緩め小首を傾げられれば、抗えないほどの誘惑が襲う。
ヴィヴィは頬に手を当てて、うっとりと見上げた。
「『魅了の魔法』対『天然の魅了』。注目の戦いです」
思わず拳を握り締める雪乃。その頭を、未だにカイは撫で続けている。そろそろ葉っぱが何枚か抜けそうだ。
雪乃はカイの顔を見る。それから視線を少し下げ、彼のフードに隠れているはずのマンドラゴラを探す。じいっと見つめていると、ひょこりと蕪のような葉が見えた。
「見つけました」
「わー……」
降参して出てくるマンドラゴラに、雪乃はふふっと葉を揺らめかせた後、質問をする。
「カイさんたちに掛かっている魔法は、解けないのでしょうか?」
魅了とは違うが、精神に作用する幻覚魔法を得意とするマンドラゴラたちだ。正気に戻す術を知っているかもしれないと聞いてみたのだが、
「わー……」
なぜかマンドラゴラは、根を捻って顔を背けた。
雪乃はじいっと見つめる。じいっと、じいいーっと。
「わー……」
薄っすらと、マンドラゴラの根に露が浮かぶ。気付かれないように、ちらり、ちらりと、雪乃を窺ってさえいる。
雪乃ははふうっと、息を吐いて額を押さえた。
「マンドラゴラ、解いてあげてください」
「わー?」
なぜか不満そうだ。
「心を操られるなんて、良いわけないでしょう? それに楽しくありません」
マンドラゴラを叱った雪乃は、口葉を尖らせる。スターベルやマーちゃんも顔を覗かせ、それぞれの相棒の顔を見上げた。
少しして仕方なさそうに頷きあうと、
「わーっ!」
と、それぞれの相棒の顔に根突きをかました。
至近距離からの隙を突いた攻撃に、三人とも避けることも止めることもできず、顔面直撃を許して目を白黒させている。
「何のつもりだ? マンドラゴラ?」
雪乃を撫でていた手で、カイはマンドラゴラの葉を摘まみあげた。ナルツとマグレーンも、それぞれスターベルとマーちゃんを手に乗せて、頬や鼻を押さえている。
「わー!」
抗議するように声を上げるマンドラゴラを見て、カイは怪訝な表情を浮かべたが、すぐにはっと気付いて雪乃を見つめ、それからヴィヴィへと視線を動かした。苦々しくしかめられた顔では、目が冷たく尖っていく。
「すまん雪乃、まんまと罠に引っかかってしまったようだ」
苦しそうな声に、雪乃は幹を左右に振る。
「大丈夫です。カイさんたちは何もしていません。ヴィヴィさんの魔法に掛かっても、カイさんはカイさんのままでした」
葉をきらめかせると、カイは少しだけ目を大きくして、それから嬉しそうにほほ笑んだ。ナルツとマグレーンも、正気を取り戻し雪乃の隣に立つ。残るはムダイのみだ。
「ムダイさんはどうすればいいかな?」
「どうにかするしかないだろう。ムダイ殿が敵に回ると厄介だ」
「あー……。考えたくないです」
ナルツの問いにカイが答え、マグレーンが呻く。
ノムルでさえ手を焼く戦闘狂が敵に回ったら、魔王ノムルに辿り着く前に終わりかねない。
「マンドラゴラたち、ムダイさんも正気に戻してもらえませんか?」
三人を元に戻せたのだから、当然できるだろうと雪乃は頼んだのだが、マンドラゴラたちからは色よい返事はもらえなかった。
ナルツとマグレーンの顔が強張る。
「前から気になっていたんだけど、ムダイさん、マンドラゴラたちに何をしたの?」
「天使のように優しいマーちゃんでさえ避けているんだよね」
疑問を投げかけるナルツは視線を雪乃に向け、マグレーンはマーちゃんの根や葉を指の腹で優しく撫でた。
「私にも分かりません。なぜなのでしょう?」
雪乃も幹を傾げる。
初めは雪乃が魔王候補でありムダイが勇者候補だから、雪乃陣営であるマンドラゴラたちは警戒しているのかと思っていたのだが、すでに魔王の座にはノムルが就き、雪乃は勇者となった。
マンドラゴラたちがムダイを嫌がる理由が見つからないのである。
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Q.どうしてマンドラゴラたちは相棒を助けなかったのですか?
A.「わー!」
(訳:面白そうだから見学してた)
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