332 / 402
魔王復活編
367.ぴー助をどうしましょう?
しおりを挟む
「表向きはナルツを勇者として発表するとしても、一部の者には君の存在を報告しなければならないだろう。また呼び出すだろうから、そのつもりでいてくれ」
「分かりました」
どちらにしろナルツたちを連れていくためには、彼らが所属しているルモン大帝国の許可がいるのだ。雪乃に否応はない。
アルフレッドとナルツ、マグレーンは公務に戻り、雪乃たちは城から出た。
「さて、どうする?」
城から出たところで、ムダイが問う。
「そうですね、ローズマリナさんに会いたいですけど、ぴー助をどうしましょう?」
大きくなったぴー助を連れて街に向かえば、再び騒動になってしまうだろう。
「城で見てもらってもいいと思うけど、ナルツの邸なら連れていっても大丈夫だと思うよ?」
「大きなお邸をお買いになったのですね」
ぴー助を連れていけると聞き、雪乃は驚いたのだが、
「そうでもないよ? それに動き回らないなら、そこまで広いスペースは要らないでしょう?」
と、ムダイはさらりと言った。
それでも広い庭が必要な気がするが、アークヤー邸やその周囲の貴族邸を思い出し、納得する。どの屋敷の庭も、ぴー助が下りるのに充分な広さがあった。
公爵家の庭は別格だとしても、休むだけならば大抵の貴族邸の庭で問題なく済みそうだ。幸いぴー助は飛竜なので、地面を歩き回ることは少なく、動きたければ空を飛ぶ。
「ではまずは、ぴー助のところへ戻りましょう」
雪乃たちは城内を廻る車に乗り込み、ぴー助の下へと戻る。
ぴー助の周りには竜騎士たちが集まり、取り囲んでいた。周囲には他の騎竜もいるのだが、そこここから不満の声が上がっているではないか。
何か問題があったのだろうかと、雪乃は早足でぽてぽてとぴー助の下へ向かう。
「がうう」
雪乃に近付こうとぴー助が動き出したため、慌てて竜騎士たちは伏せたり逃げたりして、身を守った。
騎竜たちから相棒の竜騎士に対して心配する声と、ぴー助に浮気していた竜騎士たちへの嘲笑が沸き起こる。
ぴー助が何かしたわけではなかったとほっと胸を撫で下ろした雪乃は、鼻先を突きつけてくるぴー助を両枝で包むように撫でた。
「お待たせしました。いい子で待っていてくれて、ありがとうございます」
「がうう」
身体は大きくなっても精神年齢はまだ子供のぴー助は、甘えるように雪乃に鼻先を摺り寄せる。小さく軽い樹人の子は、こてりと倒れかけてカイに支えられた。
「それにしても、こんな短期間でここまで大きくなるなんて、竜種ってのは成長が早いんだね」
雪乃の隣まで歩いてきたムダイは、改めて首を仰向けてぴー助を見る。
ムダイに指摘されて、雪乃ははっと気付く。
大樹となってから目覚めた時、大きくなったぴー助しかいなかったため、てっきりそれだけの歳月が経ったと思い込んだのだ。
その後カイと再会して、二か月も経過していなかったと知ったのだが、すでにぴー助の成長を受け入れていた雪乃は頭の中からは、彼の異常性がすっかり消えていた。
「やられました。ノムルさん、ぴー助にお酒を飲ませましたね」
くっと、口葉を噛みしめる雪乃の頭を、ぽんぽんっとカイは撫でる。
「やはりハヤト殿の影響ではなかったのか」
こちらはこちらで無理矢理に解釈をしていたようだ。
「待て、酒って何だ? 酒を飲ませると、こんな立派な成竜に育つのか?」
会話を聞いていた竜騎士の一人が、目を丸くして声を掛けてきた。
「鏡の泉のお酒に魔力を込めて飲ませると、一気に成長するみたいです。勝手に飲ませないでって言っておいたのに」
口葉を尖らせてぷんすかと怒っている雪乃だが、聞いていた竜騎士たちは、鳩が豆鉄砲でも食らったように固まっている。じっくり十秒ほどして互いの顔を見合わせた竜騎士たちは、ひそひそと囁きかわす。
「そんな話、知っていたか?」
「鏡の泉っていうと、ツクヨ国か。でもあの水は、竜種には毒なんじゃ?」
「いや、酔うだけだ」
なんだかざわざわと喋っているが、興味のない雪乃は、その場にいた騎竜たちに、
「ぴー助がお世話になり、ありがとうございました」
とご挨拶をしてから、とっととぴー助の背に乗った。
ばっさばっさと翼が上下し、風が吹き荒れる。
「え? ちょっと待って! もっと詳しく話をー!」
竜騎士たちの叫び声は、ぴー助の羽音や彼らの騎竜の鳴き声に掻き消されて、雪乃までは届かない。
カイは少しばかり気の毒そうに見下ろしていたが、あまり人間と関わる気もなかったので、雪乃たちに伝えることはしなかった。
ムダイの案内で、雪乃たちはローズマリナの待つナルツの邸へと向かう。
婚姻前に男女が共に暮らすことは醜聞となるため、貴族の間ではまず有り得ない。
だがナルツとローズマリナの場合は、ナルツがルモン大帝国に来た当初から社交界で二人の噂が囁かれていたため、ロマンスとして受け入れられている。
むしろ家を捨ててナルツの下へとやってきたローズマリナを別の場所に泊めるほうがナルツへの醜聞になりかねないと、皇太子妃やアークヤー公爵夫人からアドバイスを頂いたとか。
雪乃たちは小さなバラ園のある白い洋館の芝生に着陸する。ぴー助の体重を考えると芝が傷みそうだが、そのことに気付く者はいなかった。
突然の飛竜到来に、邸の者たちはさぞや驚いたかと思えば、そんな素振りは見当たらない。玄関前にいた執事がぴー助の大きさに眉を跳ねていたが、冷静に雪乃たちを出迎えた。
「お待ちしておりました。奥様がお待ちです」
ぴー助から下りた一行の前に進み出ると、執事は丁寧に礼を取り、雪乃たちを邸へと案内する。
「ぴー助、ローズマリナさんに会ってくるので、待っていてくださいね」
「がうう」
一声掛けてから、雪乃も付いていく。
赤や黄色、ピンク色のバラが咲き乱れるバラ園と、周囲の邸より小ぶりだが白く美しい邸は、ローズマリナらしいと雪乃は葉を揺らす。
執事が玄関扉を開けると、そこには赤い髪の女性が立っていた。にこにこと嬉しそうに微笑み、雪乃を温かく見つめる。
「いらっしゃい、ユキノちゃん。また会えて嬉しいわ」
雪乃の胸に、じわりと温かいものが込み上げてきた。
再び会えた喜びもあったが、彼女の柔らかな声を聞いて、何かがふつりと切れる音がした。
男たちと行動していたときはどこかに飛んでいた、ノムルのいない寂しさや不安といった感情が、一気に襲い掛かってくる。
「分かりました」
どちらにしろナルツたちを連れていくためには、彼らが所属しているルモン大帝国の許可がいるのだ。雪乃に否応はない。
アルフレッドとナルツ、マグレーンは公務に戻り、雪乃たちは城から出た。
「さて、どうする?」
城から出たところで、ムダイが問う。
「そうですね、ローズマリナさんに会いたいですけど、ぴー助をどうしましょう?」
大きくなったぴー助を連れて街に向かえば、再び騒動になってしまうだろう。
「城で見てもらってもいいと思うけど、ナルツの邸なら連れていっても大丈夫だと思うよ?」
「大きなお邸をお買いになったのですね」
ぴー助を連れていけると聞き、雪乃は驚いたのだが、
「そうでもないよ? それに動き回らないなら、そこまで広いスペースは要らないでしょう?」
と、ムダイはさらりと言った。
それでも広い庭が必要な気がするが、アークヤー邸やその周囲の貴族邸を思い出し、納得する。どの屋敷の庭も、ぴー助が下りるのに充分な広さがあった。
公爵家の庭は別格だとしても、休むだけならば大抵の貴族邸の庭で問題なく済みそうだ。幸いぴー助は飛竜なので、地面を歩き回ることは少なく、動きたければ空を飛ぶ。
「ではまずは、ぴー助のところへ戻りましょう」
雪乃たちは城内を廻る車に乗り込み、ぴー助の下へと戻る。
ぴー助の周りには竜騎士たちが集まり、取り囲んでいた。周囲には他の騎竜もいるのだが、そこここから不満の声が上がっているではないか。
何か問題があったのだろうかと、雪乃は早足でぽてぽてとぴー助の下へ向かう。
「がうう」
雪乃に近付こうとぴー助が動き出したため、慌てて竜騎士たちは伏せたり逃げたりして、身を守った。
騎竜たちから相棒の竜騎士に対して心配する声と、ぴー助に浮気していた竜騎士たちへの嘲笑が沸き起こる。
ぴー助が何かしたわけではなかったとほっと胸を撫で下ろした雪乃は、鼻先を突きつけてくるぴー助を両枝で包むように撫でた。
「お待たせしました。いい子で待っていてくれて、ありがとうございます」
「がうう」
身体は大きくなっても精神年齢はまだ子供のぴー助は、甘えるように雪乃に鼻先を摺り寄せる。小さく軽い樹人の子は、こてりと倒れかけてカイに支えられた。
「それにしても、こんな短期間でここまで大きくなるなんて、竜種ってのは成長が早いんだね」
雪乃の隣まで歩いてきたムダイは、改めて首を仰向けてぴー助を見る。
ムダイに指摘されて、雪乃ははっと気付く。
大樹となってから目覚めた時、大きくなったぴー助しかいなかったため、てっきりそれだけの歳月が経ったと思い込んだのだ。
その後カイと再会して、二か月も経過していなかったと知ったのだが、すでにぴー助の成長を受け入れていた雪乃は頭の中からは、彼の異常性がすっかり消えていた。
「やられました。ノムルさん、ぴー助にお酒を飲ませましたね」
くっと、口葉を噛みしめる雪乃の頭を、ぽんぽんっとカイは撫でる。
「やはりハヤト殿の影響ではなかったのか」
こちらはこちらで無理矢理に解釈をしていたようだ。
「待て、酒って何だ? 酒を飲ませると、こんな立派な成竜に育つのか?」
会話を聞いていた竜騎士の一人が、目を丸くして声を掛けてきた。
「鏡の泉のお酒に魔力を込めて飲ませると、一気に成長するみたいです。勝手に飲ませないでって言っておいたのに」
口葉を尖らせてぷんすかと怒っている雪乃だが、聞いていた竜騎士たちは、鳩が豆鉄砲でも食らったように固まっている。じっくり十秒ほどして互いの顔を見合わせた竜騎士たちは、ひそひそと囁きかわす。
「そんな話、知っていたか?」
「鏡の泉っていうと、ツクヨ国か。でもあの水は、竜種には毒なんじゃ?」
「いや、酔うだけだ」
なんだかざわざわと喋っているが、興味のない雪乃は、その場にいた騎竜たちに、
「ぴー助がお世話になり、ありがとうございました」
とご挨拶をしてから、とっととぴー助の背に乗った。
ばっさばっさと翼が上下し、風が吹き荒れる。
「え? ちょっと待って! もっと詳しく話をー!」
竜騎士たちの叫び声は、ぴー助の羽音や彼らの騎竜の鳴き声に掻き消されて、雪乃までは届かない。
カイは少しばかり気の毒そうに見下ろしていたが、あまり人間と関わる気もなかったので、雪乃たちに伝えることはしなかった。
ムダイの案内で、雪乃たちはローズマリナの待つナルツの邸へと向かう。
婚姻前に男女が共に暮らすことは醜聞となるため、貴族の間ではまず有り得ない。
だがナルツとローズマリナの場合は、ナルツがルモン大帝国に来た当初から社交界で二人の噂が囁かれていたため、ロマンスとして受け入れられている。
むしろ家を捨ててナルツの下へとやってきたローズマリナを別の場所に泊めるほうがナルツへの醜聞になりかねないと、皇太子妃やアークヤー公爵夫人からアドバイスを頂いたとか。
雪乃たちは小さなバラ園のある白い洋館の芝生に着陸する。ぴー助の体重を考えると芝が傷みそうだが、そのことに気付く者はいなかった。
突然の飛竜到来に、邸の者たちはさぞや驚いたかと思えば、そんな素振りは見当たらない。玄関前にいた執事がぴー助の大きさに眉を跳ねていたが、冷静に雪乃たちを出迎えた。
「お待ちしておりました。奥様がお待ちです」
ぴー助から下りた一行の前に進み出ると、執事は丁寧に礼を取り、雪乃たちを邸へと案内する。
「ぴー助、ローズマリナさんに会ってくるので、待っていてくださいね」
「がうう」
一声掛けてから、雪乃も付いていく。
赤や黄色、ピンク色のバラが咲き乱れるバラ園と、周囲の邸より小ぶりだが白く美しい邸は、ローズマリナらしいと雪乃は葉を揺らす。
執事が玄関扉を開けると、そこには赤い髪の女性が立っていた。にこにこと嬉しそうに微笑み、雪乃を温かく見つめる。
「いらっしゃい、ユキノちゃん。また会えて嬉しいわ」
雪乃の胸に、じわりと温かいものが込み上げてきた。
再び会えた喜びもあったが、彼女の柔らかな声を聞いて、何かがふつりと切れる音がした。
男たちと行動していたときはどこかに飛んでいた、ノムルのいない寂しさや不安といった感情が、一気に襲い掛かってくる。
0
お気に入りに追加
3,547
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
卒業パーティーで魅了されている連中がいたから、助けてやった。えっ、どうやって?帝国真拳奥義を使ってな
しげむろ ゆうき
恋愛
卒業パーティーに呼ばれた俺はピンク頭に魅了された連中に気づく
しかも、魅了された連中は令嬢に向かって婚約破棄をするだの色々と暴言を吐いたのだ
おそらく本意ではないのだろうと思った俺はそいつらを助けることにしたのだ
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。