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ヒイヅル編
335.ねとりとしたスライムが
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口内にねとりとしたスライムが貼り付き、腐敗臭が嗅覚を乗っ取る。おそるおそる歯を当てると、にゅるりと潰れた。
「うっ」
思わず呻き声を上げたが、愛する娘の前で吐き出すわけにはいかない。ノムルは必死に飲み下した。
ごくりと咽が鳴り、トーフは粒のまま胃に向かって落ちていく。
ノムルはすぐさま濁酒の入った猪口をとり、口から食道にかけての違和感を取り除こうとあおる。だがしかし、体温で蒸発するアルコールと共に、トーフの臭いが腹から昇ってきた。
「い、息が……」
新鮮な空気を求めて、ノムルは何度も浅い呼吸を繰り返す。
「美味いのになあ」
「人間には無理だったか」
残念そうでありながら、どこか納得したような声を上げた獣人たちは、すっかり興味をなくして、それぞれ酒や料理に手を伸ばす。
「納豆だけではハードルが高かったですか。やはり卵を入れたほうが良かったですかね」
雪乃がぽつりと呟いたところにタイミング良く、雄のニワトリに似た魔物が通りかかった。ニワトリに比べると嘴や爪が鋭く、トサカが棘のように尖っている。
「コケ?」
視線が合ってしまったニワトリは、トコトコと雪乃の前までやってくると、おもむろに足で茣蓙を掻き、座り込んだ。
注目を浴びる中、まどろむように瞼を落としていたが、カッと目を見開く。雪乃もまた、釣られるように視界を見開いた。
ニワトリと雪乃が緊張に包まれてにらみ合うこと数秒、ニワトリはふっと表情を緩めると立ち上がり去っていく。残されたのは、卵が一つ。
トサカはあっても雌だったようだ。
「おお! 産み立てです。頂いてよろしいのですか?」
足を止めたニワトリは振り向くと、「取っておけ」とでも言いたげに、きらりんと目を光らせる。
「ありがとうございます」
雪乃は葉を煌かせて、感謝の気持ちを伝えた。
一連の流れを見ていた獣人たちは、目をぱしぱしと瞬いて、ニワトリを見送る。
「今のはなんだ?」
「あいつら、俺たちが卵をとろうとすると、啄ばんできたり飛び蹴りしてきたりして邪魔するのに」
意味が分からないとばかりに静まり返った獣人たちは、呆然としたまま今度は雪乃と卵を見つめた。十秒ほどして、弾けるように一斉に笑い出した。
せっかくもらったのだからと、獣人たちにも勧められて、雪乃は納豆に卵を落として更にかき混ぜる。クリームのようだった小鉢は、細かな泡へと変わっていった。
「はい、ノムルさん。こっちの方が食べやすいですよ」
にっこり葉を煌かせるユキノだが、ノムルは身を引いて後退る。
「ユキノちゃん、納豆だけでもアレなのに、それ、卵が生のままだよ?」
「もちろんですよ。生卵をコンメにかけて食べると美味しいですよ」
ノムルの表情が硬く引きつっている。
「卵は生では食べないんだよ?」
地球でも生卵を食べる国は少ない。生どころか半熟でさえ嫌がられる。
衛生面での問題を指摘されることが多いが、料理としては拒絶しても、割った生卵を健康のために飲む人はいるという国もあるので、受け入れられない原因は他にあるのかもしれない。
それはさておき、この世界の人間社会でも、生卵は食事としては好まれていないようだ。
「ヒイヅルでは生卵は普通よ? 美味しいと思うけれど?」
頬に手を当てたシナノが不思議そうに言えば、他の獣人たちも追従する。
「ミソを垂らしてコンメに付けながら食べるのは美味いぞ」
「汁ものに落としてから食べるのも良いな」
「卵は生が一番だろう?」
次々に生卵の良さを口にしていく。
「いや、俺は獣人じゃないから、生はあんまり……。そういや魚も生で食うんだよな? 味覚が違うんだな」
ノムルは一人勝手に納得していた。
「なーなー、人間は魔法が使えないって本当か?」
納豆プラス生卵という強敵とにらみ合っているノムルのローブを、獣人の子供が引っ張る。
知らないということは恐ろしいことである。ノムル・クラウの名を知る人間がいたら、悲鳴を上げて担いで逃げただろう。
カイの表情がわずかに緊張して強張った。
「使えないやつもいるけど、使えるやつもいるぞ? 俺は使えるな」
だが特に気にすることなく、ノムルは答える。
「へえ。じゃあさ、勝負しようぜ」
肩より少し長い髪を後ろで一つにくくったガキ大将っぽい獣人の少年は、にやりと笑う。
彼の掌には、火の玉が浮かんでいた。周りの子供たちも、負けじと風や水で野球ボール程の玉を出現させる。
「やめておけ、オワリ。お前の敵う相手ではない」
即座にカイが止めた。下手に魔法を放たれて、騒ぎを起こされてはたまらない。怒らせると怖いノムルだが、怒らせなくても迷惑この上ない魔法を平気で使うのだ。
カイの言葉に、オワリ少年は不満気に頬を膨らませる。
「そういや気になってたんだが、ここは魔法使いたちが集められているのか?」
ノムルは集まっている大人たちや家を見回す。
獣人たちは料理はもちろん、食事中も酒を温めたり使った器を水ですすいだりと、その場で魔法を使っていたのだ。それは極自然に生活に溶け込んだ動作だった。
何気ないノムルの質問だったが、獣人たちはきょとんと目を丸くする。
「獣人は皆、魔法が使える。人間のように、魔法使いと非魔法使いといった区別は無い」
カイの説明に、今度はノムルが驚きに目を開いた。
「待て、どういうことだ? 獣人ってのは、そんなに魔力量が多いのか?」
人間も、魔力は全員が持っている。けれど魔法を使うためにはそれなりの量が必要なため、少ない魔力しか持たない人間は、魔法を発動させることはできないのだ。
中には多い魔力を持っていても、魔法を使えない者もいるが。少し前までのムダイのように。
ノムルの疑問に対して、カイは首を捻る。
「俺の感覚だと、大陸では魔法が使いにくいと感じた」
「そうね。いつもよりも魔力を必要とするし、制御が難しかったわ」
シナノも補うように付け加えた。
獣人たちは騒ぐのをやめて、カイたちに興味をむけている。
「どういうことだ? ……考えるより、使ってみたほうが早いか」
「待て!」
「ノムルさん?!」
カイと雪乃が慌てて止めるのも間に合わず、杖を取り出したノムルは指先で撫でる。
集落の外に見える山から、天まで伸びる巨大な竜巻が発生した。
「うっ」
思わず呻き声を上げたが、愛する娘の前で吐き出すわけにはいかない。ノムルは必死に飲み下した。
ごくりと咽が鳴り、トーフは粒のまま胃に向かって落ちていく。
ノムルはすぐさま濁酒の入った猪口をとり、口から食道にかけての違和感を取り除こうとあおる。だがしかし、体温で蒸発するアルコールと共に、トーフの臭いが腹から昇ってきた。
「い、息が……」
新鮮な空気を求めて、ノムルは何度も浅い呼吸を繰り返す。
「美味いのになあ」
「人間には無理だったか」
残念そうでありながら、どこか納得したような声を上げた獣人たちは、すっかり興味をなくして、それぞれ酒や料理に手を伸ばす。
「納豆だけではハードルが高かったですか。やはり卵を入れたほうが良かったですかね」
雪乃がぽつりと呟いたところにタイミング良く、雄のニワトリに似た魔物が通りかかった。ニワトリに比べると嘴や爪が鋭く、トサカが棘のように尖っている。
「コケ?」
視線が合ってしまったニワトリは、トコトコと雪乃の前までやってくると、おもむろに足で茣蓙を掻き、座り込んだ。
注目を浴びる中、まどろむように瞼を落としていたが、カッと目を見開く。雪乃もまた、釣られるように視界を見開いた。
ニワトリと雪乃が緊張に包まれてにらみ合うこと数秒、ニワトリはふっと表情を緩めると立ち上がり去っていく。残されたのは、卵が一つ。
トサカはあっても雌だったようだ。
「おお! 産み立てです。頂いてよろしいのですか?」
足を止めたニワトリは振り向くと、「取っておけ」とでも言いたげに、きらりんと目を光らせる。
「ありがとうございます」
雪乃は葉を煌かせて、感謝の気持ちを伝えた。
一連の流れを見ていた獣人たちは、目をぱしぱしと瞬いて、ニワトリを見送る。
「今のはなんだ?」
「あいつら、俺たちが卵をとろうとすると、啄ばんできたり飛び蹴りしてきたりして邪魔するのに」
意味が分からないとばかりに静まり返った獣人たちは、呆然としたまま今度は雪乃と卵を見つめた。十秒ほどして、弾けるように一斉に笑い出した。
せっかくもらったのだからと、獣人たちにも勧められて、雪乃は納豆に卵を落として更にかき混ぜる。クリームのようだった小鉢は、細かな泡へと変わっていった。
「はい、ノムルさん。こっちの方が食べやすいですよ」
にっこり葉を煌かせるユキノだが、ノムルは身を引いて後退る。
「ユキノちゃん、納豆だけでもアレなのに、それ、卵が生のままだよ?」
「もちろんですよ。生卵をコンメにかけて食べると美味しいですよ」
ノムルの表情が硬く引きつっている。
「卵は生では食べないんだよ?」
地球でも生卵を食べる国は少ない。生どころか半熟でさえ嫌がられる。
衛生面での問題を指摘されることが多いが、料理としては拒絶しても、割った生卵を健康のために飲む人はいるという国もあるので、受け入れられない原因は他にあるのかもしれない。
それはさておき、この世界の人間社会でも、生卵は食事としては好まれていないようだ。
「ヒイヅルでは生卵は普通よ? 美味しいと思うけれど?」
頬に手を当てたシナノが不思議そうに言えば、他の獣人たちも追従する。
「ミソを垂らしてコンメに付けながら食べるのは美味いぞ」
「汁ものに落としてから食べるのも良いな」
「卵は生が一番だろう?」
次々に生卵の良さを口にしていく。
「いや、俺は獣人じゃないから、生はあんまり……。そういや魚も生で食うんだよな? 味覚が違うんだな」
ノムルは一人勝手に納得していた。
「なーなー、人間は魔法が使えないって本当か?」
納豆プラス生卵という強敵とにらみ合っているノムルのローブを、獣人の子供が引っ張る。
知らないということは恐ろしいことである。ノムル・クラウの名を知る人間がいたら、悲鳴を上げて担いで逃げただろう。
カイの表情がわずかに緊張して強張った。
「使えないやつもいるけど、使えるやつもいるぞ? 俺は使えるな」
だが特に気にすることなく、ノムルは答える。
「へえ。じゃあさ、勝負しようぜ」
肩より少し長い髪を後ろで一つにくくったガキ大将っぽい獣人の少年は、にやりと笑う。
彼の掌には、火の玉が浮かんでいた。周りの子供たちも、負けじと風や水で野球ボール程の玉を出現させる。
「やめておけ、オワリ。お前の敵う相手ではない」
即座にカイが止めた。下手に魔法を放たれて、騒ぎを起こされてはたまらない。怒らせると怖いノムルだが、怒らせなくても迷惑この上ない魔法を平気で使うのだ。
カイの言葉に、オワリ少年は不満気に頬を膨らませる。
「そういや気になってたんだが、ここは魔法使いたちが集められているのか?」
ノムルは集まっている大人たちや家を見回す。
獣人たちは料理はもちろん、食事中も酒を温めたり使った器を水ですすいだりと、その場で魔法を使っていたのだ。それは極自然に生活に溶け込んだ動作だった。
何気ないノムルの質問だったが、獣人たちはきょとんと目を丸くする。
「獣人は皆、魔法が使える。人間のように、魔法使いと非魔法使いといった区別は無い」
カイの説明に、今度はノムルが驚きに目を開いた。
「待て、どういうことだ? 獣人ってのは、そんなに魔力量が多いのか?」
人間も、魔力は全員が持っている。けれど魔法を使うためにはそれなりの量が必要なため、少ない魔力しか持たない人間は、魔法を発動させることはできないのだ。
中には多い魔力を持っていても、魔法を使えない者もいるが。少し前までのムダイのように。
ノムルの疑問に対して、カイは首を捻る。
「俺の感覚だと、大陸では魔法が使いにくいと感じた」
「そうね。いつもよりも魔力を必要とするし、制御が難しかったわ」
シナノも補うように付け加えた。
獣人たちは騒ぐのをやめて、カイたちに興味をむけている。
「どういうことだ? ……考えるより、使ってみたほうが早いか」
「待て!」
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