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ヒイヅル編
313.背を出して泳ぐのは
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背中を出したまま泳ぎながら、シッシーはマンドラゴラたちを尾で跳ね上げては、背中に回収していく。
「わー」
「わー」
「わー!」
水竜の太く長い尾に飛ばされて、マンドラゴラたちは楽しそうだ。くるくるとそれぞれに技を決めながら、背に着地する。
人魚たちよりも高速で、シッシーは泳いでいく。
「きゅおー」
「それは困りました」
島が岩のように小さくなったところで、シッシーが声を掛けてきた。雪乃は眉葉を寄せて幹を傾げる。
「なんて言ってるの?」
ノムルが会話に混じってきた。
「海中に潜れるのであれば、日が暮れる前には着けるそうなのですが、背を出して泳ぐのはスピードが出ず、少し遅くなるかもしれないそうです」
日が暮れてしまえば、雪乃は眠ってしまう。初夏で日が長くなっているとはいえ、出発する時間が遅かったのが悔やまれる。
「へえ? じゃあさあ、潜っていいよーって伝えて」
杖を取り出したノムルの言葉に、カイがぴくりと反応する。
「念のために言っておくが、俺がいないとヒイヅルに入れても、出ることは適わなくなるぞ?」
カイの考えていることに雪乃も気付いて、まさかと思いつつもノムルを見上げる。雪乃を守りはしても、カイまで守るとは限らない。
「早く行って別れるためだからな。お前のためじゃない」
言うなり、杖を指で撫でて、シッシーに全速力で泳ぐように言った。
「きゅおー」
背を出したまま泳ぐことはあまり楽ではなかったようで、シッシーは嬉しそうに一鳴きすると、海の中に潜った。
雪乃たちの周りは空気の膜に覆われて、潜水艇に乗っているかのようだ。それもシッシーの背中である足元以外は、遮るものもない視界の良さである。
「ふわあー。凄いです。海の中ですよ? お空がきらきら揺らめいて、お魚さんが横や下から見えます」
小舟に乗っていたときもはしゃいでいた雪乃だが、海底に潜り、更に興奮を強めた。
あちらこちらへと幹を乗り出しては、葉をきらめかせる。
「ふっふーん。どうだ? 狼。俺の力を見たか?」
鼻を高く伸ばしてふんぞり返るノムル。
対してカイは、
「あまりはしゃぐと落ちるぞ? 静かに座っていろ」
「はーい」
ドヤ顔の魔法使いなど気にすることなく、小さな樹人の世話を焼いていた。
「なんでだ? 俺の力なのに。ユキノちゃん? どういうこと?!」
「ぴー?」
「わー?」
「わー」
「わー」
空回りするおっさん魔法使いを、小さな種族たちがなぐさめる。
ぴー助に舐められ、マンドラゴラたちに肩や帽子に登頂されて、
「お前達の同情なんか、いらーんっ!」
両手を突き上げ、頭を振って抗議したのだが、
「わー!」
「わー!」
「わー!」
振り回されたマンドラゴラたちは、むしろ喜んでいるようだ。肩や頭から腕へと移り、もう一度やってほしいと催促している。
騒々しい人間たちだと顔をしかめながら、シッシーは海の中を進んでいく。
「きゅおーっ!」
一時間ほど海中散歩を楽しんでいたところで、突然シッシーが裂帛した声を上げた。
何事かと雪乃が辺りを見回すと、カイが声を上げた。
「あそこだ」
カイは右前方を指差しているのだが、何も見えない。何があるのだろうと雪乃が視界を凝らしていると、何かが動いているような違和感を覚える。
しかし何も見えない。
「クラーケンか」
ノムルもシッシーの相手を捉えたようだ。
やはり何かいるのだと、雪乃は緊張しながらじいっと見つめていたのだが、やっぱりその姿を見ることはできなかった。
「きゅおーっ!」
シッシーは向きを変えると、ぐんっと加速する。
海面が不自然に揺れて、すぐに何かがぶつかったような振動がシッシーの身体から伝わってきて、雪乃はバランスを崩しノムルに抱きかかえられた。
空気の膜の外は砂糖を溶かしたように、透明な水の層が揺らめいていた。
「どういう状況なのでしょうか?」
雪乃はぽてりと幹を傾げる。
「水竜がクラーケンを捕食してるんだよ。クラーケンは透明だから、見え辛いかな。特に水の中だと、触手を視認するのは無理かもねえ」
ノムルの言葉に、雪乃は改めて外の景色を見る。じいっと見つめてみれば、水の層の境目と思われたところは、触手にも見えてきた。
その触手を、雪乃は一生懸命に数えてみる。
「八、九、十、十一……。タコでもイカでもありませんでした。クラゲですね」
「「ん?」」
注意深く海中の様子を窺っていたノムルとカイが、雪乃の言葉に疑問を浮かべながら振り向く。
雪乃は誤魔化すように、クラーケンがいるらしき方向に幹を回したのだが、視界が突然、黒く染まった。
「デジャヴです。私は『母上』ではありません」
「そんなこともあったねー」
「わー……」
真っ黒に染まった世界に雪乃が感情を落として呟いた言葉に、ノムルとマンドラゴラたちも、げんなりと肩を落とす。
何の話をしているのか、一人分からないカイは、不思議そうに眉をひそめていた。
食事が終わると、シッシーは再び速度を上げて泳ぎ出した。先ほどまでよりも速く、機嫌も良い。
「水竜はクラーケンが好物だと聞いていたが、事実のようだな」
「ぴぃ……」
食いしん坊のぴー助は、食事中のシッシーにおねだりをしてクラーケンの足を一本譲ってもらったのだが、余り美味しくなかったようだ。
飛竜の口に合わないだけなのか、旅の間に色々と食べさせたせいで口が肥えてしまったのかは不明である。
「食感は面白いけど、味はほとんど無いからねー」
じいっとぴー助の食事風景を観察していた雪乃に、ノムルが教えてくれた。
シッシーは水平線の向こうがほんのり赤みがかるころに、港の見える海岸へと到着した。人々が怯えないかと心配した雪乃だが、港にいた人達が騒ぎになっている気配はない。
巨大なシッシーに、気付いていないということは無いはずなのだが。
不思議に思いながらも、丸い背中を滑り降りて海岸に着地した雪乃たちは、お礼を言ってシッシーと別れた。
夕飯時ということで、雪乃たちは食堂を探して入る。
混み合う食堂にいたのは、赤や緑、青色などの鱗を持つ、爬虫類が人化したような姿の竜人たちだった。
二本の角を持ち硬い鱗とモヒカン頭の竜人がいる一方、蛇のような丸っこい顔をした、毛も角もない竜人もいた。
他に獣人が少しいるが、人間の姿は見えない。当然、樹人もいない。
「わー」
「わー」
「わー!」
水竜の太く長い尾に飛ばされて、マンドラゴラたちは楽しそうだ。くるくるとそれぞれに技を決めながら、背に着地する。
人魚たちよりも高速で、シッシーは泳いでいく。
「きゅおー」
「それは困りました」
島が岩のように小さくなったところで、シッシーが声を掛けてきた。雪乃は眉葉を寄せて幹を傾げる。
「なんて言ってるの?」
ノムルが会話に混じってきた。
「海中に潜れるのであれば、日が暮れる前には着けるそうなのですが、背を出して泳ぐのはスピードが出ず、少し遅くなるかもしれないそうです」
日が暮れてしまえば、雪乃は眠ってしまう。初夏で日が長くなっているとはいえ、出発する時間が遅かったのが悔やまれる。
「へえ? じゃあさあ、潜っていいよーって伝えて」
杖を取り出したノムルの言葉に、カイがぴくりと反応する。
「念のために言っておくが、俺がいないとヒイヅルに入れても、出ることは適わなくなるぞ?」
カイの考えていることに雪乃も気付いて、まさかと思いつつもノムルを見上げる。雪乃を守りはしても、カイまで守るとは限らない。
「早く行って別れるためだからな。お前のためじゃない」
言うなり、杖を指で撫でて、シッシーに全速力で泳ぐように言った。
「きゅおー」
背を出したまま泳ぐことはあまり楽ではなかったようで、シッシーは嬉しそうに一鳴きすると、海の中に潜った。
雪乃たちの周りは空気の膜に覆われて、潜水艇に乗っているかのようだ。それもシッシーの背中である足元以外は、遮るものもない視界の良さである。
「ふわあー。凄いです。海の中ですよ? お空がきらきら揺らめいて、お魚さんが横や下から見えます」
小舟に乗っていたときもはしゃいでいた雪乃だが、海底に潜り、更に興奮を強めた。
あちらこちらへと幹を乗り出しては、葉をきらめかせる。
「ふっふーん。どうだ? 狼。俺の力を見たか?」
鼻を高く伸ばしてふんぞり返るノムル。
対してカイは、
「あまりはしゃぐと落ちるぞ? 静かに座っていろ」
「はーい」
ドヤ顔の魔法使いなど気にすることなく、小さな樹人の世話を焼いていた。
「なんでだ? 俺の力なのに。ユキノちゃん? どういうこと?!」
「ぴー?」
「わー?」
「わー」
「わー」
空回りするおっさん魔法使いを、小さな種族たちがなぐさめる。
ぴー助に舐められ、マンドラゴラたちに肩や帽子に登頂されて、
「お前達の同情なんか、いらーんっ!」
両手を突き上げ、頭を振って抗議したのだが、
「わー!」
「わー!」
「わー!」
振り回されたマンドラゴラたちは、むしろ喜んでいるようだ。肩や頭から腕へと移り、もう一度やってほしいと催促している。
騒々しい人間たちだと顔をしかめながら、シッシーは海の中を進んでいく。
「きゅおーっ!」
一時間ほど海中散歩を楽しんでいたところで、突然シッシーが裂帛した声を上げた。
何事かと雪乃が辺りを見回すと、カイが声を上げた。
「あそこだ」
カイは右前方を指差しているのだが、何も見えない。何があるのだろうと雪乃が視界を凝らしていると、何かが動いているような違和感を覚える。
しかし何も見えない。
「クラーケンか」
ノムルもシッシーの相手を捉えたようだ。
やはり何かいるのだと、雪乃は緊張しながらじいっと見つめていたのだが、やっぱりその姿を見ることはできなかった。
「きゅおーっ!」
シッシーは向きを変えると、ぐんっと加速する。
海面が不自然に揺れて、すぐに何かがぶつかったような振動がシッシーの身体から伝わってきて、雪乃はバランスを崩しノムルに抱きかかえられた。
空気の膜の外は砂糖を溶かしたように、透明な水の層が揺らめいていた。
「どういう状況なのでしょうか?」
雪乃はぽてりと幹を傾げる。
「水竜がクラーケンを捕食してるんだよ。クラーケンは透明だから、見え辛いかな。特に水の中だと、触手を視認するのは無理かもねえ」
ノムルの言葉に、雪乃は改めて外の景色を見る。じいっと見つめてみれば、水の層の境目と思われたところは、触手にも見えてきた。
その触手を、雪乃は一生懸命に数えてみる。
「八、九、十、十一……。タコでもイカでもありませんでした。クラゲですね」
「「ん?」」
注意深く海中の様子を窺っていたノムルとカイが、雪乃の言葉に疑問を浮かべながら振り向く。
雪乃は誤魔化すように、クラーケンがいるらしき方向に幹を回したのだが、視界が突然、黒く染まった。
「デジャヴです。私は『母上』ではありません」
「そんなこともあったねー」
「わー……」
真っ黒に染まった世界に雪乃が感情を落として呟いた言葉に、ノムルとマンドラゴラたちも、げんなりと肩を落とす。
何の話をしているのか、一人分からないカイは、不思議そうに眉をひそめていた。
食事が終わると、シッシーは再び速度を上げて泳ぎ出した。先ほどまでよりも速く、機嫌も良い。
「水竜はクラーケンが好物だと聞いていたが、事実のようだな」
「ぴぃ……」
食いしん坊のぴー助は、食事中のシッシーにおねだりをしてクラーケンの足を一本譲ってもらったのだが、余り美味しくなかったようだ。
飛竜の口に合わないだけなのか、旅の間に色々と食べさせたせいで口が肥えてしまったのかは不明である。
「食感は面白いけど、味はほとんど無いからねー」
じいっとぴー助の食事風景を観察していた雪乃に、ノムルが教えてくれた。
シッシーは水平線の向こうがほんのり赤みがかるころに、港の見える海岸へと到着した。人々が怯えないかと心配した雪乃だが、港にいた人達が騒ぎになっている気配はない。
巨大なシッシーに、気付いていないということは無いはずなのだが。
不思議に思いながらも、丸い背中を滑り降りて海岸に着地した雪乃たちは、お礼を言ってシッシーと別れた。
夕飯時ということで、雪乃たちは食堂を探して入る。
混み合う食堂にいたのは、赤や緑、青色などの鱗を持つ、爬虫類が人化したような姿の竜人たちだった。
二本の角を持ち硬い鱗とモヒカン頭の竜人がいる一方、蛇のような丸っこい顔をした、毛も角もない竜人もいた。
他に獣人が少しいるが、人間の姿は見えない。当然、樹人もいない。
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