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ルモン大帝国編2
290.犯人が分かりました
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ぎょっと目を剥いて足を止めた人間たちに、雪乃は顔をうつむけたまま謝罪する。
「も、申し訳ありません」
「え? どうしたの? なんでユキノちゃんが?」
驚いて戻ってきたフレックが、腰を屈めて雪乃を気遣うように見下ろした。
ローズマリナたちも、心配そうに雪乃を見守る。
「は、犯人が分かりました」
小さな樹人の絞り出すような声に、なんとなく察したローズマリナと冒険者たち。
「それは、幽霊じゃなかったってことで、いいのかな?」
確かめるように問うたフレックに、雪乃はこくりと頷く。
「つまり、あの土地に、危険は無いということね?」
躊躇いがちに確認するローズマリナにも、雪乃は首肯する。
「そういえば、彼らを拾ったのは、この辺だったな」
衝撃の告白に、全員の視線がナルツに向かう。
「ナルツ、それ先に言ってほしかった」
ぽんっとナルツの肩に手を置いたムダイの言葉に、自由気ままなマンドラゴラを知る雪乃とローズマリナ、フレックは、大きく頷いたのだった。
ヤナの町からムツゴロー湿原を抜け、帝都ネーデルまで辿り着いたマンドラゴラたち。
石畳で覆われたこの町で衰弱し、ようやく見つけた土のあるこの空き地に、しばらく住み着いていたらしい。
子供の声というのは、マンドラゴラたちの鳴き声だろう。
そして誰もいないのに隣に向かって話しかけていたというのは、おそらく彼らが幻影を見せていたのだ。
駅に向かったのは、雪乃を追いかけて、仲間のマンドラゴラに教えられた道程を辿っていたからだろう。
「うう……。町の皆さんに、ご迷惑をお掛けしてしまいました」
四つん這いのまま、項垂れる雪乃。
「気にすること無いよ。この程度の噂は良くあることだし、お蔭で良い土地が残っていたわけだから」
大人たちになぐさめられ、なんとか立ち直った雪乃は、ローズマリナに手を引かれて歩きだしたのだった。
一度冒険者ギルドに戻ると、ローズマリナは職員から渡された依頼書に、土地の確保を依頼する内容を記載していく。
所有権が無い以上、こうしてあの場所から離れている間に、他の誰から家を建ててしまえば、あの土地を使うことはできなくなってしまう。
そういったトラブルを避けるため、冒険者ギルドなどに依頼して、土地を確保しておいてもらうのだ。
法的な力は無いが、冒険者ギルドを敵に回そうと考える者はまずいないため、ギルドの名前が入った立て看板の一つがあるだけでも、効果は大きい。
ノムルを連れてくれば済むことなのだが、あの気分屋の魔法使いだ。すぐに来てくれるとは限らないので、念のため依頼しておいた。
「短期ですので、三百バルになります」
ローズマリナが支払いを済ませると、雪乃たちは一度、アークヤー家の邸に戻ることにした。
「ごめんなさいね、ユキノちゃん。せっかく観光予定だったのに」
申し訳なさそうに、ローズマリナは頬に手を添える。
「構いません。私もそろそろノムルさんの様子が気になっていましたから。次はノムルさんとカイさんも誘って、みんなで街を観光しましょう」
「そうね」
駐車場への道すがら、仲良く手をつないで歩くユキノとローズマリナだが、いつの間にかユキノのもう一方の手も、ナルツとつながれていた。
「どう見ても親子」
三人の後ろを歩くムダイの感想に、フレックも苦笑しながら同意した。
その言葉が禁句であることなど、すっかり忘れて。
フレックの運転する車でアークヤー邸に戻ってきた雪乃たちは、執事に迎えられて玄関ホールに足を踏み入れるなり、その異様な空気に気付いた。
邸全体がジメジメとして、梅雨より酷い。まるで湖に沈めて引き上げたかのようだ。
出迎えてくれた使用人たちも、困惑と不安で表情が冴えない。
「な、なんでしょう? これは……」
雪乃は腰を引き気味に、ローズマリナの手に縋りつく。ローズマリナもナルツに身を寄せ、ナルツはローズマリナの肩を抱くように引き寄せる。
ちなみにフレックは、今回も邸の中には足を踏み入れていない。
「雪乃、帰ったか」
「ぴー!」
迎えに出てきたカイが、安堵したように表情を緩めた。ぴー助も雪乃にしがみ付いてくる。
それだけで、雪乃たちは自分たちの予測が間違いないと、嫌々ながらも悟った。
「ノムルさん、ですね?」
「ああ。おとなしくしてはいるのだが、魔力が漏れ出ているみたいで、この状態だ」
眉をひそめて邸の中を見回すように顔を動かすカイに、雪乃たちは揃って息を吐くと共に肩を落とした。
「ノムルさんはお部屋ですか? 行ってきます」
「そうしてくれると助かるが、無理はするな」
「大丈夫です」
のそのそとぴー助に乗った雪乃は、ノムルの元へと向かう。カイは焦らすことなく、ゆっくりと付いていく。
ゴリン国の二の舞にならなければ良いがと、カイは小さな背中を心配そうに見つめた。
ノムルとカイに用意されていた部屋の前には、不安そうな顔をした使用人たちが集まっていた。
奥にはアークヤー公爵夫人の姿も見える。
ぴー助から下りた雪乃は、彼女たちに向かって頭を下げる。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。これから説得に向かいますので、今しばらくお待ちください」
困惑しながらも、アークヤー夫人は首肯する。社交界で鍛えられていた公爵夫人も、さすがにこの異常事態には対処できなかったようだ。
「ノムルさーん、入りますよー?」
重厚な扉を二度ノックすると、カイに開けてもらう。雪乃の力では、押すことはできても引いて開けることは難しいのだ。
そうっと覗いてみると、部屋の中は真っ暗だった。視界を凝らして見れば、床にも壁にも、びっしりと茸が生えている。
その中央に鎮座するのは、草色のスライム。捕らわれたマンドラゴラたちが、逃げようと必死にもがいていた。
いつも陽気な彼らにしては、珍しい光景だ。
雪乃はそうっと身を引くと、両枝に体重を掛けて扉を閉めた。
何度も瞬き幹を捻って、数秒前に見た光景を脳内で再生する。額に小枝をあて、ふむうーと唸って考える。
どんなに考えようと、どのように解釈しようと、理解できる答えには辿り着かなかった。
「何? 入らないの?」
声を掛けてきたムダイに、雪乃は扉の前を譲る。
警戒するように眉をひそめたムダイは、そろりと扉を開けて、ぱたりと閉めた。
「とりあえず、邸中の窓を全部開けて、換気でもしましょうか?」
爽やかな笑顔で、アークヤー家の方々に提案する。
ムダイは現実逃避したようだ。
「も、申し訳ありません」
「え? どうしたの? なんでユキノちゃんが?」
驚いて戻ってきたフレックが、腰を屈めて雪乃を気遣うように見下ろした。
ローズマリナたちも、心配そうに雪乃を見守る。
「は、犯人が分かりました」
小さな樹人の絞り出すような声に、なんとなく察したローズマリナと冒険者たち。
「それは、幽霊じゃなかったってことで、いいのかな?」
確かめるように問うたフレックに、雪乃はこくりと頷く。
「つまり、あの土地に、危険は無いということね?」
躊躇いがちに確認するローズマリナにも、雪乃は首肯する。
「そういえば、彼らを拾ったのは、この辺だったな」
衝撃の告白に、全員の視線がナルツに向かう。
「ナルツ、それ先に言ってほしかった」
ぽんっとナルツの肩に手を置いたムダイの言葉に、自由気ままなマンドラゴラを知る雪乃とローズマリナ、フレックは、大きく頷いたのだった。
ヤナの町からムツゴロー湿原を抜け、帝都ネーデルまで辿り着いたマンドラゴラたち。
石畳で覆われたこの町で衰弱し、ようやく見つけた土のあるこの空き地に、しばらく住み着いていたらしい。
子供の声というのは、マンドラゴラたちの鳴き声だろう。
そして誰もいないのに隣に向かって話しかけていたというのは、おそらく彼らが幻影を見せていたのだ。
駅に向かったのは、雪乃を追いかけて、仲間のマンドラゴラに教えられた道程を辿っていたからだろう。
「うう……。町の皆さんに、ご迷惑をお掛けしてしまいました」
四つん這いのまま、項垂れる雪乃。
「気にすること無いよ。この程度の噂は良くあることだし、お蔭で良い土地が残っていたわけだから」
大人たちになぐさめられ、なんとか立ち直った雪乃は、ローズマリナに手を引かれて歩きだしたのだった。
一度冒険者ギルドに戻ると、ローズマリナは職員から渡された依頼書に、土地の確保を依頼する内容を記載していく。
所有権が無い以上、こうしてあの場所から離れている間に、他の誰から家を建ててしまえば、あの土地を使うことはできなくなってしまう。
そういったトラブルを避けるため、冒険者ギルドなどに依頼して、土地を確保しておいてもらうのだ。
法的な力は無いが、冒険者ギルドを敵に回そうと考える者はまずいないため、ギルドの名前が入った立て看板の一つがあるだけでも、効果は大きい。
ノムルを連れてくれば済むことなのだが、あの気分屋の魔法使いだ。すぐに来てくれるとは限らないので、念のため依頼しておいた。
「短期ですので、三百バルになります」
ローズマリナが支払いを済ませると、雪乃たちは一度、アークヤー家の邸に戻ることにした。
「ごめんなさいね、ユキノちゃん。せっかく観光予定だったのに」
申し訳なさそうに、ローズマリナは頬に手を添える。
「構いません。私もそろそろノムルさんの様子が気になっていましたから。次はノムルさんとカイさんも誘って、みんなで街を観光しましょう」
「そうね」
駐車場への道すがら、仲良く手をつないで歩くユキノとローズマリナだが、いつの間にかユキノのもう一方の手も、ナルツとつながれていた。
「どう見ても親子」
三人の後ろを歩くムダイの感想に、フレックも苦笑しながら同意した。
その言葉が禁句であることなど、すっかり忘れて。
フレックの運転する車でアークヤー邸に戻ってきた雪乃たちは、執事に迎えられて玄関ホールに足を踏み入れるなり、その異様な空気に気付いた。
邸全体がジメジメとして、梅雨より酷い。まるで湖に沈めて引き上げたかのようだ。
出迎えてくれた使用人たちも、困惑と不安で表情が冴えない。
「な、なんでしょう? これは……」
雪乃は腰を引き気味に、ローズマリナの手に縋りつく。ローズマリナもナルツに身を寄せ、ナルツはローズマリナの肩を抱くように引き寄せる。
ちなみにフレックは、今回も邸の中には足を踏み入れていない。
「雪乃、帰ったか」
「ぴー!」
迎えに出てきたカイが、安堵したように表情を緩めた。ぴー助も雪乃にしがみ付いてくる。
それだけで、雪乃たちは自分たちの予測が間違いないと、嫌々ながらも悟った。
「ノムルさん、ですね?」
「ああ。おとなしくしてはいるのだが、魔力が漏れ出ているみたいで、この状態だ」
眉をひそめて邸の中を見回すように顔を動かすカイに、雪乃たちは揃って息を吐くと共に肩を落とした。
「ノムルさんはお部屋ですか? 行ってきます」
「そうしてくれると助かるが、無理はするな」
「大丈夫です」
のそのそとぴー助に乗った雪乃は、ノムルの元へと向かう。カイは焦らすことなく、ゆっくりと付いていく。
ゴリン国の二の舞にならなければ良いがと、カイは小さな背中を心配そうに見つめた。
ノムルとカイに用意されていた部屋の前には、不安そうな顔をした使用人たちが集まっていた。
奥にはアークヤー公爵夫人の姿も見える。
ぴー助から下りた雪乃は、彼女たちに向かって頭を下げる。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。これから説得に向かいますので、今しばらくお待ちください」
困惑しながらも、アークヤー夫人は首肯する。社交界で鍛えられていた公爵夫人も、さすがにこの異常事態には対処できなかったようだ。
「ノムルさーん、入りますよー?」
重厚な扉を二度ノックすると、カイに開けてもらう。雪乃の力では、押すことはできても引いて開けることは難しいのだ。
そうっと覗いてみると、部屋の中は真っ暗だった。視界を凝らして見れば、床にも壁にも、びっしりと茸が生えている。
その中央に鎮座するのは、草色のスライム。捕らわれたマンドラゴラたちが、逃げようと必死にもがいていた。
いつも陽気な彼らにしては、珍しい光景だ。
雪乃はそうっと身を引くと、両枝に体重を掛けて扉を閉めた。
何度も瞬き幹を捻って、数秒前に見た光景を脳内で再生する。額に小枝をあて、ふむうーと唸って考える。
どんなに考えようと、どのように解釈しようと、理解できる答えには辿り着かなかった。
「何? 入らないの?」
声を掛けてきたムダイに、雪乃は扉の前を譲る。
警戒するように眉をひそめたムダイは、そろりと扉を開けて、ぱたりと閉めた。
「とりあえず、邸中の窓を全部開けて、換気でもしましょうか?」
爽やかな笑顔で、アークヤー家の方々に提案する。
ムダイは現実逃避したようだ。
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