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ルモン大帝国編2
278.雪乃とムダイは別室へと
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ナルツの様子を目に止めたアルフレッドは、ムダイの言葉が真実だと悟る。
「それと、少し雪乃ちゃんと二人きりにしていただけませんか? 詳細を打ち合わせておきたいので」
「分かった」
「ありがとうございます」
アルフレッドはすぐに手配を始め、雪乃とムダイは別室へと案内された。
「で、どう思う?」
扉が閉まり足音も遠ざかると、ムダイから切り出した。
室内には二人きりだが、どこで聞かれているか分からない。しゃがみ込んだ二人は額を寄せ合い、なんとか聞こえる程度の小声で話す。
「間違いないと思います。入り口は違うようですけど」
「うん、僕も同じ意見だ」
男爵令嬢は二人と同じ元日本人だと、雪乃とムダイは目星を付ける。
「だけどまったく同じではない。僕たちはこちらに家族はいない。だけど彼女には家族がいる」
こくりと、雪乃も同意する。
雪乃の場合は樹人だから当然なのかもしれないが、ムダイは気付いた時には、アバターの格好でこの世界に来ていたという。
「ところでその、『ファーストキッスはルモン味』とはいったい?」
二人にしてもらった最大の理由に、雪乃は踏み込む。声が笑いに震えているが、時間は限られる。話を進めなければならない。
顔を赤くしながらも、ムダイは懐から取り出した紙に文字を書き綴った。
『乙ゲーって知ってる?』
『乙女ゲーム……女性向けの恋愛シミュレーションゲームですね? やったことはありませんけど、聞いたことはあります』
ムダイから紙とペンを受け取った雪乃も、さらさらと日本語で返す。
この世界の人々は日本語を読めないと、二人とも経験で学んでいた。もしも誰かに見られても、内容を気取られる心配はない。
頷いたムダイは説明を開始する。
『一般的な乙ゲーは、攻略対象者の中から一人を攻略する。けど「ルモン味」は恋愛シミュレーションというより、モンスターを集めて戦うようなゲームに近い』
「ほう?」
相槌を打ちながらも、雪乃は幹を捻る。
疑問に答えるように、ムダイの手が動く。
『悪役令嬢と戦いながら攻略対象者を集めて、彼らを使って魔物や魔王と戦うんだ。ネット上では、ラブハンとか、男ハンとか書いてるヤツもいたね』
確かに大勢の男性を次々と攻略して侍らせ、更には彼らに戦わせるなど、恋愛とは呼びがたい。
攻略の方法や手間は違えど、魔物を集めて他の魔物と戦わせるゲームの擬人化版と揶揄されても仕方ないだろう。
納得する雪乃に対してわずかに苦笑をもらしたムダイだが、話を続けていく。
『たぶん、これから会うのはヒロインだ。フランソワ様は、悪役令嬢だね』
ふむうっと、雪乃は呻く。
概要は理解したが、男爵令嬢の考えは腑に落ちなかった。
この世界がゲームのモデルとなった可能性は有るが、この世界はゲームではない。一人一人に感情があり、ちゃんと生きているのだ。
『その人は、大勢の人を苦しめることになると知っていながら、ナルツさんたちを攻略しようとしたのでしょうか?』
ペンを走らせた雪乃は、ムダイを見つめる。
雪乃の気持ちが分かったのだろう。ムダイも悲しげに眉尻を下げた。
「たぶんね」
雪乃ははふうっと息を吐き、ソファに寄りかかる。
その様子を見つめていたムダイも、そっと息を吐く。
「雪乃ちゃん、君はローズマリナさんたちの所にいるかい? 嫌な話を聞くかもしれない。ごめん、考えなしだった。まだ子供の君は、来ないほうがいいだろう」
じいっと、雪乃はムダイを見上げた。
「でも声を掛けたということは、私がいたほうが役に立つということでは?」
「女の子同士だから、気を許しやすいかなって思ったんだけど。さっきから話を聞いていると、君がいてもあまり変わらないかなって。むしろ、邪魔?」
雪乃はがく然とした。
ここにきて、この台詞である。
「ムダイさん、なんという方なのでしょう? 見損ないました」
「本当にごめん。まさか本当に知らないなんて、思ってなかったんだよ。だって女の子の間で、かなり流行ってたんだよ?」
「まったく存じません。レモン味ならともかく、ルモン味って、オヤジギャグですか?」
「僕が付けたわけじゃないから!」
最後のほうは、よく分からない口論になっていた。
手筈が整ったと呼びにきた騎士が、二人の会話を聞いて、首を傾げていたとかなんとか。
「というわけで、私は居残ることになりました」
ローズマリナたちの部屋に戻ってきた雪乃は、説明もなしにそう言った。何が「というわけ」なのか分からないが、一同は深くつっ込まない。
小さな子供に訳有りの令嬢を見せるなど、初めから誰も気は進まなかったのだ。
「そう、ユキノさんもどうぞ」
「ありがとうございます」
フランソワに勧められて、雪乃もソファに座る。人払いはされたままのようで、四人の他には誰もいない。
「話し合いはどうだったのかしら?」
「私は役に立たないと言われました。それどころか邪魔だそうです」
ぷりぷりと怒る小さな子供の姿に、女性陣は相好を崩すが、男性陣は苦く笑むしかない。
皇太子夫妻に頼まれて、旅の話などをしていた雪乃だったが、ムダイを案内していった騎士が部屋に来て中断された。
「どうだった?」
「はっ、ご指示通り、ムダイ殿と件の女のみにしてきました。令嬢が外部の者と接触しないよう鉄格子が設置されていますので、問題は無いと思います」
その言葉に、雪乃とローズマリナはわずかに顔をしかめた。鉄格子の嵌められた部屋など、設備は調っていても牢だろう。
騎士は気にせず報告を続けていく。
「部屋の前まで案内した際に、女がムダイ殿の顔を見て反応を示しました。『エン君』と呼んで、鉄格子に駆け寄ってきたのです。離れさせようとしたのですが、ムダイ殿に制されたので、そのままにしました」
騎士の報告に、全員の視線が厳しくなる。
男爵令嬢がムダイを知っているような素振りを見せたことも気になるが、名前が違うことも気になった。
ムダイが本名ではないと知っている雪乃だけは、気にしていないようだが。
「それに対してムダイ殿は?」
「はっ、微笑を浮かべて女の話を聞いておられましたが、途中で退席するように指示されましたので、それ以上のことは。女のほうは相変わらず、訳の分からない言葉を混ぜながら、まるでムダイ殿を以前からよく知っていたかのように話しておりました」
報告していた騎士の顔には、ムダイへの疑念がありありと浮かんでいた。
「それと、少し雪乃ちゃんと二人きりにしていただけませんか? 詳細を打ち合わせておきたいので」
「分かった」
「ありがとうございます」
アルフレッドはすぐに手配を始め、雪乃とムダイは別室へと案内された。
「で、どう思う?」
扉が閉まり足音も遠ざかると、ムダイから切り出した。
室内には二人きりだが、どこで聞かれているか分からない。しゃがみ込んだ二人は額を寄せ合い、なんとか聞こえる程度の小声で話す。
「間違いないと思います。入り口は違うようですけど」
「うん、僕も同じ意見だ」
男爵令嬢は二人と同じ元日本人だと、雪乃とムダイは目星を付ける。
「だけどまったく同じではない。僕たちはこちらに家族はいない。だけど彼女には家族がいる」
こくりと、雪乃も同意する。
雪乃の場合は樹人だから当然なのかもしれないが、ムダイは気付いた時には、アバターの格好でこの世界に来ていたという。
「ところでその、『ファーストキッスはルモン味』とはいったい?」
二人にしてもらった最大の理由に、雪乃は踏み込む。声が笑いに震えているが、時間は限られる。話を進めなければならない。
顔を赤くしながらも、ムダイは懐から取り出した紙に文字を書き綴った。
『乙ゲーって知ってる?』
『乙女ゲーム……女性向けの恋愛シミュレーションゲームですね? やったことはありませんけど、聞いたことはあります』
ムダイから紙とペンを受け取った雪乃も、さらさらと日本語で返す。
この世界の人々は日本語を読めないと、二人とも経験で学んでいた。もしも誰かに見られても、内容を気取られる心配はない。
頷いたムダイは説明を開始する。
『一般的な乙ゲーは、攻略対象者の中から一人を攻略する。けど「ルモン味」は恋愛シミュレーションというより、モンスターを集めて戦うようなゲームに近い』
「ほう?」
相槌を打ちながらも、雪乃は幹を捻る。
疑問に答えるように、ムダイの手が動く。
『悪役令嬢と戦いながら攻略対象者を集めて、彼らを使って魔物や魔王と戦うんだ。ネット上では、ラブハンとか、男ハンとか書いてるヤツもいたね』
確かに大勢の男性を次々と攻略して侍らせ、更には彼らに戦わせるなど、恋愛とは呼びがたい。
攻略の方法や手間は違えど、魔物を集めて他の魔物と戦わせるゲームの擬人化版と揶揄されても仕方ないだろう。
納得する雪乃に対してわずかに苦笑をもらしたムダイだが、話を続けていく。
『たぶん、これから会うのはヒロインだ。フランソワ様は、悪役令嬢だね』
ふむうっと、雪乃は呻く。
概要は理解したが、男爵令嬢の考えは腑に落ちなかった。
この世界がゲームのモデルとなった可能性は有るが、この世界はゲームではない。一人一人に感情があり、ちゃんと生きているのだ。
『その人は、大勢の人を苦しめることになると知っていながら、ナルツさんたちを攻略しようとしたのでしょうか?』
ペンを走らせた雪乃は、ムダイを見つめる。
雪乃の気持ちが分かったのだろう。ムダイも悲しげに眉尻を下げた。
「たぶんね」
雪乃ははふうっと息を吐き、ソファに寄りかかる。
その様子を見つめていたムダイも、そっと息を吐く。
「雪乃ちゃん、君はローズマリナさんたちの所にいるかい? 嫌な話を聞くかもしれない。ごめん、考えなしだった。まだ子供の君は、来ないほうがいいだろう」
じいっと、雪乃はムダイを見上げた。
「でも声を掛けたということは、私がいたほうが役に立つということでは?」
「女の子同士だから、気を許しやすいかなって思ったんだけど。さっきから話を聞いていると、君がいてもあまり変わらないかなって。むしろ、邪魔?」
雪乃はがく然とした。
ここにきて、この台詞である。
「ムダイさん、なんという方なのでしょう? 見損ないました」
「本当にごめん。まさか本当に知らないなんて、思ってなかったんだよ。だって女の子の間で、かなり流行ってたんだよ?」
「まったく存じません。レモン味ならともかく、ルモン味って、オヤジギャグですか?」
「僕が付けたわけじゃないから!」
最後のほうは、よく分からない口論になっていた。
手筈が整ったと呼びにきた騎士が、二人の会話を聞いて、首を傾げていたとかなんとか。
「というわけで、私は居残ることになりました」
ローズマリナたちの部屋に戻ってきた雪乃は、説明もなしにそう言った。何が「というわけ」なのか分からないが、一同は深くつっ込まない。
小さな子供に訳有りの令嬢を見せるなど、初めから誰も気は進まなかったのだ。
「そう、ユキノさんもどうぞ」
「ありがとうございます」
フランソワに勧められて、雪乃もソファに座る。人払いはされたままのようで、四人の他には誰もいない。
「話し合いはどうだったのかしら?」
「私は役に立たないと言われました。それどころか邪魔だそうです」
ぷりぷりと怒る小さな子供の姿に、女性陣は相好を崩すが、男性陣は苦く笑むしかない。
皇太子夫妻に頼まれて、旅の話などをしていた雪乃だったが、ムダイを案内していった騎士が部屋に来て中断された。
「どうだった?」
「はっ、ご指示通り、ムダイ殿と件の女のみにしてきました。令嬢が外部の者と接触しないよう鉄格子が設置されていますので、問題は無いと思います」
その言葉に、雪乃とローズマリナはわずかに顔をしかめた。鉄格子の嵌められた部屋など、設備は調っていても牢だろう。
騎士は気にせず報告を続けていく。
「部屋の前まで案内した際に、女がムダイ殿の顔を見て反応を示しました。『エン君』と呼んで、鉄格子に駆け寄ってきたのです。離れさせようとしたのですが、ムダイ殿に制されたので、そのままにしました」
騎士の報告に、全員の視線が厳しくなる。
男爵令嬢がムダイを知っているような素振りを見せたことも気になるが、名前が違うことも気になった。
ムダイが本名ではないと知っている雪乃だけは、気にしていないようだが。
「それに対してムダイ殿は?」
「はっ、微笑を浮かべて女の話を聞いておられましたが、途中で退席するように指示されましたので、それ以上のことは。女のほうは相変わらず、訳の分からない言葉を混ぜながら、まるでムダイ殿を以前からよく知っていたかのように話しておりました」
報告していた騎士の顔には、ムダイへの疑念がありありと浮かんでいた。
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