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ルモン大帝国編2
269.これからは何があろうとも
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「ローズマリナ様の愛を、改めて深く知ることができました。これからは何があろうとも、決して傍を離れず、守り抜くと誓います」
熱い瞳で、ナルツはローズマリナを見つめる。
「私のほうこそ、ナルツ様にこれほどまで愛していただけていたなんて、嬉しくて……。ありがとう、ユキノちゃん。最高の贈り物だわ」
ほろほろと涙を流すローズマリナの美しさに、雪乃も嬉しさがいっぱいで、ほろりと泣きそうになった。樹人なので涙は出ないが。
気恥ずかしくなった雪乃は、誤魔化すようにテーブルの上に置かれている、銀色の魔法石を枝指す。
「銀色の魔法石と一緒に握ると、指輪になるそうです。ちゃんとしたお店で加工してもらったほうが、良いと言われましたけど」
後半は少し声が小さくなった。
にこりと微笑んだローズマリナは、ナルツと顔を見合わせると、頷き合った。
「ユキノちゃんが贈ってくれた魔法石を、使わせてもらうわね」
優しい気遣いに、雪乃はさわりと葉を揺らす。
ローズマリナとナルツは、それぞれに双子石だった青い魔法石と、銀色の魔法石を握りこんだ。手を開いた時には、シンプルな銀色のリングに、青い石がはめ込まれていた。
二人は互いの指に、指輪を嵌めあう。
その瞬間、誰からともなく拍手が起こり、祝福の笑みにあふれたのだった。
「嗚呼、素敵だわ。今度の夜会で、皆様に教えてさしあげなければ。それより緊急のお茶会を開いたほうが良いかしら? 真実の騎士ナルツと聖女様の愛の証を、この目で見れるなんて」
うっとりとした蕩けるような表情で、公爵夫人は頬を押さえて身悶えている。
初めの怜悧な貴婦人の姿は、影も形も消えていた。
その日はローズマリナだけでなく、雪乃たちも公爵家の邸に泊めてもらうことになった。ムダイとナルツは夕食の後、帰っていったが。
「くっ。またマンドラゴラにやられるなんて……」
四つん這いで項垂れるノムルに、雪乃とカイは、呆れ眼を向けることしかできない。
「裏の木立に行くか」
「そうですね」
「ぴー」
カイは雪乃を抱き上げると、窓から飛び出した。ぴー助も付いて来る。
玄関から出ては、言い訳が面倒くさい。獣人のカイは、二階から飛び降りることも、夜の闇の中を走ることも、問題なくできる。
緑が少ない帝都ネーデルにも、多少の森林はあったようだ。貴族たちの邸が並ぶ高級住宅地には、邸と邸を隔てるように、小さな森や木立が残されている。
雪乃はカイに連れられて、比較的大きめな森へと移動する。すでに空は暗い。
邸の中は明るかったので目が覚めていたが、外に出るとすぐに眠くなり、カイの腕の中で舟を漕いでいた。
根も土を求めて伸びてきている。
「さ、雪乃。ゆっくり休め」
「あいがとうごひゃいまひゅ。おやひゅみなひゃい」
呂律も回らなくなっているのに、ぺこりと幹を曲げて挨拶をする雪乃に、カイは軽く笑んだ。
眠ってしまった雪乃を見てから、辺りを見回す。
「俺がいると逆に目立つな」
夜中に近付く人間はいないだろうが、浅い森だ。近隣の邸に住む人々や、道行く人の目に留まらないとも限らない。
周辺の治安を考慮すれば、あえて目撃される危険を冒す必要はないだろう。
「雪乃に異変が起きたら分かるか?」
「わー」
「そうか。では何かあったら、すぐに教えてくれ」
「わー」
フードの中に隠れるマンドラゴラに確認すると、カイは雪乃からローブを脱がし、ぴー助を連れてアークヤー邸に戻った。
ぶすりと不貞腐れて寝台に横たわっているノムルを目の端に捉えながら、カイはもう一台の寝台に腰を下ろす。
「どういうつもりだ?」
「なにがだ?」
ノムルは起き上がるどころか、顔も向けずに返す。
「マンドラゴラの誘惑に何度も掛かるような、ノムル・クラウ殿ではないと思うが?」
カイの指摘に、ノムルは答えない。
「わー?」
代わりにマンドラゴラが不服そうに根を傾げた。
「花粉も音も、防げるだろう? なぜわざと掛かる?」
重ねて問われて、ノムルはがばりと起き上がる。
「お前に分かるか?! あの甘美なユキノちゃんの幻。分かっていても、俺は……」
深刻な表情で唇を噛む、親ばか魔法使い。
「阿呆くさい」
「んだと?!」
冷めた眼差しを向けるカイに、ノムルは食って掛かる。
「雪乃は雪乃だけだ。姿が同じでも、中身が違えば別人だ。だいたい、自分の望む言動をするような存在が良いのか? それでは雪乃でなくても良いのではないか?」
「くっ、知ったように! おい、マンドラゴラ。こいつにも幻覚を見せてやれ!」
「わー?」
びしりと指差されて、寝台のクッションの上でくつろいでいたマンドラゴラが、振り向いた。
カイは一つ息を吐くと、ローブを脱いでシャツとズボンだけの姿となる。
「先に寝る」
ごそごそと布団に潜ると、カイはすぐに寝息を立て始めた。ぴー助も、カイの足元で丸くなった。
「……どうしろって言うんだよ? わかんねえよ」
ノムルは立てたひざに顔を埋める。
「あの子のためなら、俺はなんでもする。でも自分をコントロールできなくなるんだよ。あの子を壊しそうになるのに、離れられないんだよ」
苛立ち交じりに、ノムルは布団を殴った。
カイの寝台から飛び下りたマンドラゴラが、ノムルが座る寝台へよじ登り、そのままノムル本体の登頂にも成功する。それから座り込むと、
「わー、わー」
もっさもっさとお辞儀をするように、何度も葉をノムルの額に叩きつけた。
反応を返さないノムルに、不機嫌そうに根を傾げてから、ぐりぐりと根元を押し付ける。それでも反応が無いと気付くと、根を反らし勢いを付けて、
「何がしたいんだ?」
「わー……」
根突きしようとしたところで、ノムルに捕獲された。みしみしと握力をかけられて、マンドラゴラジュースになりそうな勢いである。
「わーわー」
ギブアップを示すように、必死に葉をノムルの手に打ちつけるマンドラゴラ。
ノムルの手から、力が抜けていく。
「本当に、お前らどうなってるのさ? マンドラゴラって、こんな植物じゃないだろう? 何者なんだ?」
「わー?」
葉を摘ままれて、ぷらぷらと揺らされるマンドラゴラは、次第に楽しくなってきたようで、全力で揺れ始めた。
「わー!」
甲高い楽しそうな声を上げるマンドラゴラの姿を見て、馬鹿らしくなってきたノムルは、放り投げた。
くるくるくるりと、マンドラゴラは見事な伸身三回半宙返り二回捻りを決めてみせる。
ぴしりと根を動かすことなく着地したマンドラゴラは、「どうだ?」とばかりに根を光らせてノムルを見上げるが、魔法使いのおっさんは、すでに布団に潜っていた。
「わーっ!」
不満を隠すことなく、ぽむぽむとノムルの上で飛び跳ねるマンドラゴラ。
「なんでお前は起きてんだよ? 植物は暗くなると寝るんだろ?」
「わー? わっ?!」
クッションで押さえつけられ、マンドラゴラは強制的に眠りに就かされたのだった。
熱い瞳で、ナルツはローズマリナを見つめる。
「私のほうこそ、ナルツ様にこれほどまで愛していただけていたなんて、嬉しくて……。ありがとう、ユキノちゃん。最高の贈り物だわ」
ほろほろと涙を流すローズマリナの美しさに、雪乃も嬉しさがいっぱいで、ほろりと泣きそうになった。樹人なので涙は出ないが。
気恥ずかしくなった雪乃は、誤魔化すようにテーブルの上に置かれている、銀色の魔法石を枝指す。
「銀色の魔法石と一緒に握ると、指輪になるそうです。ちゃんとしたお店で加工してもらったほうが、良いと言われましたけど」
後半は少し声が小さくなった。
にこりと微笑んだローズマリナは、ナルツと顔を見合わせると、頷き合った。
「ユキノちゃんが贈ってくれた魔法石を、使わせてもらうわね」
優しい気遣いに、雪乃はさわりと葉を揺らす。
ローズマリナとナルツは、それぞれに双子石だった青い魔法石と、銀色の魔法石を握りこんだ。手を開いた時には、シンプルな銀色のリングに、青い石がはめ込まれていた。
二人は互いの指に、指輪を嵌めあう。
その瞬間、誰からともなく拍手が起こり、祝福の笑みにあふれたのだった。
「嗚呼、素敵だわ。今度の夜会で、皆様に教えてさしあげなければ。それより緊急のお茶会を開いたほうが良いかしら? 真実の騎士ナルツと聖女様の愛の証を、この目で見れるなんて」
うっとりとした蕩けるような表情で、公爵夫人は頬を押さえて身悶えている。
初めの怜悧な貴婦人の姿は、影も形も消えていた。
その日はローズマリナだけでなく、雪乃たちも公爵家の邸に泊めてもらうことになった。ムダイとナルツは夕食の後、帰っていったが。
「くっ。またマンドラゴラにやられるなんて……」
四つん這いで項垂れるノムルに、雪乃とカイは、呆れ眼を向けることしかできない。
「裏の木立に行くか」
「そうですね」
「ぴー」
カイは雪乃を抱き上げると、窓から飛び出した。ぴー助も付いて来る。
玄関から出ては、言い訳が面倒くさい。獣人のカイは、二階から飛び降りることも、夜の闇の中を走ることも、問題なくできる。
緑が少ない帝都ネーデルにも、多少の森林はあったようだ。貴族たちの邸が並ぶ高級住宅地には、邸と邸を隔てるように、小さな森や木立が残されている。
雪乃はカイに連れられて、比較的大きめな森へと移動する。すでに空は暗い。
邸の中は明るかったので目が覚めていたが、外に出るとすぐに眠くなり、カイの腕の中で舟を漕いでいた。
根も土を求めて伸びてきている。
「さ、雪乃。ゆっくり休め」
「あいがとうごひゃいまひゅ。おやひゅみなひゃい」
呂律も回らなくなっているのに、ぺこりと幹を曲げて挨拶をする雪乃に、カイは軽く笑んだ。
眠ってしまった雪乃を見てから、辺りを見回す。
「俺がいると逆に目立つな」
夜中に近付く人間はいないだろうが、浅い森だ。近隣の邸に住む人々や、道行く人の目に留まらないとも限らない。
周辺の治安を考慮すれば、あえて目撃される危険を冒す必要はないだろう。
「雪乃に異変が起きたら分かるか?」
「わー」
「そうか。では何かあったら、すぐに教えてくれ」
「わー」
フードの中に隠れるマンドラゴラに確認すると、カイは雪乃からローブを脱がし、ぴー助を連れてアークヤー邸に戻った。
ぶすりと不貞腐れて寝台に横たわっているノムルを目の端に捉えながら、カイはもう一台の寝台に腰を下ろす。
「どういうつもりだ?」
「なにがだ?」
ノムルは起き上がるどころか、顔も向けずに返す。
「マンドラゴラの誘惑に何度も掛かるような、ノムル・クラウ殿ではないと思うが?」
カイの指摘に、ノムルは答えない。
「わー?」
代わりにマンドラゴラが不服そうに根を傾げた。
「花粉も音も、防げるだろう? なぜわざと掛かる?」
重ねて問われて、ノムルはがばりと起き上がる。
「お前に分かるか?! あの甘美なユキノちゃんの幻。分かっていても、俺は……」
深刻な表情で唇を噛む、親ばか魔法使い。
「阿呆くさい」
「んだと?!」
冷めた眼差しを向けるカイに、ノムルは食って掛かる。
「雪乃は雪乃だけだ。姿が同じでも、中身が違えば別人だ。だいたい、自分の望む言動をするような存在が良いのか? それでは雪乃でなくても良いのではないか?」
「くっ、知ったように! おい、マンドラゴラ。こいつにも幻覚を見せてやれ!」
「わー?」
びしりと指差されて、寝台のクッションの上でくつろいでいたマンドラゴラが、振り向いた。
カイは一つ息を吐くと、ローブを脱いでシャツとズボンだけの姿となる。
「先に寝る」
ごそごそと布団に潜ると、カイはすぐに寝息を立て始めた。ぴー助も、カイの足元で丸くなった。
「……どうしろって言うんだよ? わかんねえよ」
ノムルは立てたひざに顔を埋める。
「あの子のためなら、俺はなんでもする。でも自分をコントロールできなくなるんだよ。あの子を壊しそうになるのに、離れられないんだよ」
苛立ち交じりに、ノムルは布団を殴った。
カイの寝台から飛び下りたマンドラゴラが、ノムルが座る寝台へよじ登り、そのままノムル本体の登頂にも成功する。それから座り込むと、
「わー、わー」
もっさもっさとお辞儀をするように、何度も葉をノムルの額に叩きつけた。
反応を返さないノムルに、不機嫌そうに根を傾げてから、ぐりぐりと根元を押し付ける。それでも反応が無いと気付くと、根を反らし勢いを付けて、
「何がしたいんだ?」
「わー……」
根突きしようとしたところで、ノムルに捕獲された。みしみしと握力をかけられて、マンドラゴラジュースになりそうな勢いである。
「わーわー」
ギブアップを示すように、必死に葉をノムルの手に打ちつけるマンドラゴラ。
ノムルの手から、力が抜けていく。
「本当に、お前らどうなってるのさ? マンドラゴラって、こんな植物じゃないだろう? 何者なんだ?」
「わー?」
葉を摘ままれて、ぷらぷらと揺らされるマンドラゴラは、次第に楽しくなってきたようで、全力で揺れ始めた。
「わー!」
甲高い楽しそうな声を上げるマンドラゴラの姿を見て、馬鹿らしくなってきたノムルは、放り投げた。
くるくるくるりと、マンドラゴラは見事な伸身三回半宙返り二回捻りを決めてみせる。
ぴしりと根を動かすことなく着地したマンドラゴラは、「どうだ?」とばかりに根を光らせてノムルを見上げるが、魔法使いのおっさんは、すでに布団に潜っていた。
「わーっ!」
不満を隠すことなく、ぽむぽむとノムルの上で飛び跳ねるマンドラゴラ。
「なんでお前は起きてんだよ? 植物は暗くなると寝るんだろ?」
「わー? わっ?!」
クッションで押さえつけられ、マンドラゴラは強制的に眠りに就かされたのだった。
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