139 / 402
ラジン国編
174.フィフィル様をお救いしに
しおりを挟む
俺は気にせず過ごしてたけど、突然、二本の角が生えたような髪型の男が駆けて来た。若き日のヴォーリオだねえ。
まだあごひげは伸びてなかったなあ?
「君、軍に所属していた魔法使いだね?」
その言葉に、俺は身を強張らせた。
また何か命じられるのか、それとも、罰せられるのか。
俺の様子に気付いたヴォーリオは、膝を突いて目線を下げると、安心させるように笑顔を浮かべた。むしろ怖くて引いたけどね。
だってあの厳つい顔が、作り笑いを浮かべるんだよ? 違う意味で怖いって。
「協力してほしいんだ。フィフィル様をお救いしに行く」
俺は眉をひそめた。
一部の魔法使いが、生き残りの王族である、フィフィル様を襲撃しようと企てていたのは知っていた。
だけど俺には、救う理由が分からなかった。
もう、俺たちは王族の犬じゃない。
やっと解放されたかもしれないのに、わざわざ助けに行って、また奴隷に落とされるなんて冗談じゃない。
俺の気持ちが分かったんだろう。ヴォーリオは困ったように眉を下げると、事情を説明してくれた。
「フィフィル様は、魔法使いを隷属させようなんて考えておられない。むしろ魔法使いを解放するように、国王に何度も進言していたんだ。そのために疎まれて、幽閉されてしまった」
驚いたね。まじまじとヴォーリオを見つめたよ。
だって王族っていうのは、俺たち魔法使いを、道具としか見ていないと思っていたからね。けどヴォーリオの話だと、フィフィル様だけは違うらしい。
そう教えられても、俺はすぐに動こうとは思わなかった。
助けようとしてくれたことは分かったし、塔に幽閉されて気の毒だとは思ったけど、フィフィル様だって王族なんだ。俺たちを苦しめたね。
そんな人間を、大勢の魔法使いを敵に回してまで助けたいとは思えなかった。
でも結局、俺はヴォーリオたちと一緒に、フィフィル様の救出に向かったんだ。
ヴォーリオの、
「魔法使い達に刻まれた魔術式を解除できるのは、王族だけだ。つまり、フィフィル様だけなんだよ」
って言葉を聞いてね。
早く言えよ! って話だよねー。
もしフィフィル様が殺されちゃったらさー、俺は一生、奴隷の魔術式に縛られないといけないんだよ?
どこかに生き残っているかもしれない王族に、怯えて生きないといけないんだ。
まあ気になったことといえば、フィフィル様が王族なら、俺たちが助けに行かなくても、一言命じれば良いだけじゃないの? ってことなんだけど、フィフィル様は、
「魔術式を発動させて、魔法使いたちを苦しめたくない」
って、拒んでいたらしいんだ。
自分の命が危険に晒されてるのにねー。
まあ、そんなわけで、俺はヴォーリオたちと一緒に、王城の西にある塔に向かったんだ。
塔に着いたときには、よくもってたなーって、本気で感心したよ。
大勢の魔法使い達が集まって、塔に入ろうと空を飛んだり、攻撃魔法を繰り出したりしながら、
「王族を出せー!」
「フィフィルを処刑しろー!」
って、盛り上がってたねー。
それを必死に食い止めているのは、フィフィル様付きの魔法使いや、魔法省の魔法使い、それに生き残っていたわずかな兵士や騎士達。その中に、ドインの姿もあった。
ヴォーリオたちが必死にフィフィル様の必要性を拡声魔法を使って説いてたけど、耳を傾ける者はいなかった。
みんな限界だったんだよ。
ひどい仕打ちを受け続けて、目先の憂さ晴らししか頭に無かったんだ。
俺たちはそんな魔法使いたちを退けながら、塔へと向かった。けど後一歩のところで、塔を保護していた結界が破れた。
攻撃魔法がフィフィル様に向かって飛んでいく。庇うように飛び出したのは、ドインだった。
「やめろおおーーっ!!」
俺は夢中で叫んだ。
いつも他の兵士の目を盗んで、俺に菓子をくれたり、色んな話をしてくれたドインを、殺されたくなかったんだ。
叫んで、そして気が付いたら、止まってた。
攻撃も、声も、動きも。
「え?」
何が起こったのか分からなくて、俺は呆然としながら突っ立っていた。
瞬いて、ドインは無事だろうかと塔の上を確認したら、ドインが動いているのが見えた。
綺麗なドレスを着た女の子に声をかけて、急いで移動させている。彼らは固まっていないようだ。
右に首を振れば、ヴォーリオも固まっていた。でも俺の視線に気付いて、こっちに首を回した。
どうやらヴォーリオは俺と同じで、状況についていけずに、呆然と立ち尽くしていただけらしい。
他に動ける人はと思って辺りを見回したら、ヴォーリオの仲間のおっさんが、なんとも笑える顔で俺を見ていたっけ。
「あー……、ああ、うん。話は後だ。とりあえず、フィフィル様を救出するぞ」
って首を傾げながら、塔に向かって走り出した。
動かない人間を脇に寄せながら、俺たちは塔へと急いだ。下りてきたフィフィル様たちと合流すると、すぐに魔法省へと取って返す。
フィフィル様は魔法省の一室に、侍女たちと一緒に案内されていった。
そして俺はヴォーリオたちと一緒に、別の部屋に入った。
殺風景な部屋には、机が一つと、椅子が複数あったっけ。
俺はヴォーリオたちと向かい合うように座らされた。
しばらくして、特大の魔水晶が運ばれてきた。
これで魔力の量を確認して、魔法を使うのに充分な量があると国に登録される。
魔力の量は、成長過程で増加することはあるけど、それは微々たるもので、生涯変化はないに等しい。一度計測したら、もう一度計測することは滅多にないんだ。
今更なぜ? って俺は魔水晶を見つめた後、ヴォーリオも見つめた。
「とりあえず、量らせてくれ」
断わる理由もなかったから、俺は魔水晶に手をかざした。
今まで見たこともない、巨大な魔水晶だ。ほんのわずかに光れば良いかなって、軽い気持ちだったんだ。
それが、
――パリーンッ
見事に割れて弾け飛んだ。
全員がとっさに防御結界を張ったから、怪我人はいなかったけどね。まあ、なんていうか、本当、ぽかーんっていうの? 固まったね。うん。
「……。ありえん」
ヴォーリオの呟きに、みんな揃って頷いたっけ。それくらい、ありえないことだったんだよ。
小さな魔水晶だって、弾け飛ぶなんて、まずないからねえ。具体的な例を出すなら、竜種の咆哮を浴びせるくらいしないと、無理なんだよねえ。
そんな代物なのに、十歳ほどの子供が特大サイズを弾けさせちゃったんだからさ。俺も皆も、何が起こったのか理解するまでに、数分掛かったかな。
けど問題は、その先だった。
まだあごひげは伸びてなかったなあ?
「君、軍に所属していた魔法使いだね?」
その言葉に、俺は身を強張らせた。
また何か命じられるのか、それとも、罰せられるのか。
俺の様子に気付いたヴォーリオは、膝を突いて目線を下げると、安心させるように笑顔を浮かべた。むしろ怖くて引いたけどね。
だってあの厳つい顔が、作り笑いを浮かべるんだよ? 違う意味で怖いって。
「協力してほしいんだ。フィフィル様をお救いしに行く」
俺は眉をひそめた。
一部の魔法使いが、生き残りの王族である、フィフィル様を襲撃しようと企てていたのは知っていた。
だけど俺には、救う理由が分からなかった。
もう、俺たちは王族の犬じゃない。
やっと解放されたかもしれないのに、わざわざ助けに行って、また奴隷に落とされるなんて冗談じゃない。
俺の気持ちが分かったんだろう。ヴォーリオは困ったように眉を下げると、事情を説明してくれた。
「フィフィル様は、魔法使いを隷属させようなんて考えておられない。むしろ魔法使いを解放するように、国王に何度も進言していたんだ。そのために疎まれて、幽閉されてしまった」
驚いたね。まじまじとヴォーリオを見つめたよ。
だって王族っていうのは、俺たち魔法使いを、道具としか見ていないと思っていたからね。けどヴォーリオの話だと、フィフィル様だけは違うらしい。
そう教えられても、俺はすぐに動こうとは思わなかった。
助けようとしてくれたことは分かったし、塔に幽閉されて気の毒だとは思ったけど、フィフィル様だって王族なんだ。俺たちを苦しめたね。
そんな人間を、大勢の魔法使いを敵に回してまで助けたいとは思えなかった。
でも結局、俺はヴォーリオたちと一緒に、フィフィル様の救出に向かったんだ。
ヴォーリオの、
「魔法使い達に刻まれた魔術式を解除できるのは、王族だけだ。つまり、フィフィル様だけなんだよ」
って言葉を聞いてね。
早く言えよ! って話だよねー。
もしフィフィル様が殺されちゃったらさー、俺は一生、奴隷の魔術式に縛られないといけないんだよ?
どこかに生き残っているかもしれない王族に、怯えて生きないといけないんだ。
まあ気になったことといえば、フィフィル様が王族なら、俺たちが助けに行かなくても、一言命じれば良いだけじゃないの? ってことなんだけど、フィフィル様は、
「魔術式を発動させて、魔法使いたちを苦しめたくない」
って、拒んでいたらしいんだ。
自分の命が危険に晒されてるのにねー。
まあ、そんなわけで、俺はヴォーリオたちと一緒に、王城の西にある塔に向かったんだ。
塔に着いたときには、よくもってたなーって、本気で感心したよ。
大勢の魔法使い達が集まって、塔に入ろうと空を飛んだり、攻撃魔法を繰り出したりしながら、
「王族を出せー!」
「フィフィルを処刑しろー!」
って、盛り上がってたねー。
それを必死に食い止めているのは、フィフィル様付きの魔法使いや、魔法省の魔法使い、それに生き残っていたわずかな兵士や騎士達。その中に、ドインの姿もあった。
ヴォーリオたちが必死にフィフィル様の必要性を拡声魔法を使って説いてたけど、耳を傾ける者はいなかった。
みんな限界だったんだよ。
ひどい仕打ちを受け続けて、目先の憂さ晴らししか頭に無かったんだ。
俺たちはそんな魔法使いたちを退けながら、塔へと向かった。けど後一歩のところで、塔を保護していた結界が破れた。
攻撃魔法がフィフィル様に向かって飛んでいく。庇うように飛び出したのは、ドインだった。
「やめろおおーーっ!!」
俺は夢中で叫んだ。
いつも他の兵士の目を盗んで、俺に菓子をくれたり、色んな話をしてくれたドインを、殺されたくなかったんだ。
叫んで、そして気が付いたら、止まってた。
攻撃も、声も、動きも。
「え?」
何が起こったのか分からなくて、俺は呆然としながら突っ立っていた。
瞬いて、ドインは無事だろうかと塔の上を確認したら、ドインが動いているのが見えた。
綺麗なドレスを着た女の子に声をかけて、急いで移動させている。彼らは固まっていないようだ。
右に首を振れば、ヴォーリオも固まっていた。でも俺の視線に気付いて、こっちに首を回した。
どうやらヴォーリオは俺と同じで、状況についていけずに、呆然と立ち尽くしていただけらしい。
他に動ける人はと思って辺りを見回したら、ヴォーリオの仲間のおっさんが、なんとも笑える顔で俺を見ていたっけ。
「あー……、ああ、うん。話は後だ。とりあえず、フィフィル様を救出するぞ」
って首を傾げながら、塔に向かって走り出した。
動かない人間を脇に寄せながら、俺たちは塔へと急いだ。下りてきたフィフィル様たちと合流すると、すぐに魔法省へと取って返す。
フィフィル様は魔法省の一室に、侍女たちと一緒に案内されていった。
そして俺はヴォーリオたちと一緒に、別の部屋に入った。
殺風景な部屋には、机が一つと、椅子が複数あったっけ。
俺はヴォーリオたちと向かい合うように座らされた。
しばらくして、特大の魔水晶が運ばれてきた。
これで魔力の量を確認して、魔法を使うのに充分な量があると国に登録される。
魔力の量は、成長過程で増加することはあるけど、それは微々たるもので、生涯変化はないに等しい。一度計測したら、もう一度計測することは滅多にないんだ。
今更なぜ? って俺は魔水晶を見つめた後、ヴォーリオも見つめた。
「とりあえず、量らせてくれ」
断わる理由もなかったから、俺は魔水晶に手をかざした。
今まで見たこともない、巨大な魔水晶だ。ほんのわずかに光れば良いかなって、軽い気持ちだったんだ。
それが、
――パリーンッ
見事に割れて弾け飛んだ。
全員がとっさに防御結界を張ったから、怪我人はいなかったけどね。まあ、なんていうか、本当、ぽかーんっていうの? 固まったね。うん。
「……。ありえん」
ヴォーリオの呟きに、みんな揃って頷いたっけ。それくらい、ありえないことだったんだよ。
小さな魔水晶だって、弾け飛ぶなんて、まずないからねえ。具体的な例を出すなら、竜種の咆哮を浴びせるくらいしないと、無理なんだよねえ。
そんな代物なのに、十歳ほどの子供が特大サイズを弾けさせちゃったんだからさ。俺も皆も、何が起こったのか理解するまでに、数分掛かったかな。
けど問題は、その先だった。
0
お気に入りに追加
3,547
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
卒業パーティーで魅了されている連中がいたから、助けてやった。えっ、どうやって?帝国真拳奥義を使ってな
しげむろ ゆうき
恋愛
卒業パーティーに呼ばれた俺はピンク頭に魅了された連中に気づく
しかも、魅了された連中は令嬢に向かって婚約破棄をするだの色々と暴言を吐いたのだ
おそらく本意ではないのだろうと思った俺はそいつらを助けることにしたのだ
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。