71 / 402
ドューワ国編
106.今にも突進しようと
しおりを挟む
木々の間を抜けて、声が発せられた場所に辿り着いた雪乃たちの視界の先では、大きな猪のような姿をした魔物と、少女三人が向き合っていた。
猪の口には大きくするどい牙が、左右二本ずつ生えている。興奮して前足で土を掻き、今にも突進しようとしていた。
それに対して、二人の少女は逃げることなく、立ちふさがるように立っている。彼女たちの後ろには、赤髪の少女が動けずにいた。どうやら怪我をしているようだ。
「二人とも、早く逃げなさい!」
剣を支えに立ち上がろうとしているが、痛めた足が言うことを聞かないのだろう。よろめいて膝を付く。
それでも何とか仲間を逃がそうと、大きな声で叫んだ。
「私が囮になるから、あんた達は生きて帰るの!」
「ふざけるな! 仲間を見捨てて逃げれるものか!」
「そうです。一緒に帰りましょう」
互いを思い遣る少女たちに、無常にも猪の魔物が突進を始める。
「駄目よ、逃げて!」
赤髪の少女が悲鳴のような声を振り絞った、その直後、
「「「え?」」」
彼女たちは呆然として、情けない声を発した。
なぜか猪の魔物が、一目散に森の奥へと逃げ去っていったのだ。
「え? 何が起こったの?」
「分からない」
「でも、助かったのね」
目の前で起こった光景に理解が及ばず、困惑を顔に浮かべた少女達。しかし次第に緊張が緩み、その場にへたり込んでしまった。
「は、はは」
三人の少女の口から、乾いた笑い声がもれ出す。けれどすぐに、笑い声は咳へと変わった。
「なんか、鼻と目が痛いんだけど?」
「口に何かが、ギャー!」
「き、傷が、痛いー!」
慌てて赤毛の少女に肩を貸し、少女達はその場から逃げ出す。
その様子を茂みの陰から見ていた雪乃は、ぽつりと呟いた。
「あ。ちょっと失敗したようです」
「わー?」
猪に似た魔物が逃げたカラクリは、雪乃が調合した薬草の効果だった。
ニクニクの根、カラカラの実、ビーサの根など、臭いと刺激の強い成分が含まれる薬草を、フワンポという小さな綿毛がふわふわと飛ぶ、まあタンポポの綿毛みたいな植物に組み込んだのだ。
それをマンドラゴラに融合させ、蕪に似た葉の変わりに生やす。
マンドラゴラは草むらの中を魔物の風上に移動してから、風に乗せて放出した。
猪は嗅覚が優れているため、呼気と共に入ってきた臭いと刺激にやられて逃げていったのだが、助けようとした少女達にも被害が出てしまったようだ。
「これは、謝りに行かないと」
雪乃はぽてぽてと、少女達を追いかける。シスター・ユキノは、いつものローブ姿に戻っていた。
少女達には、すぐに追いついた。
一人は自力で歩けないほどの怪我を負い、残る二人も雪乃の劇薬でダメージを負っていたため、魔物から充分に離れた場所で休んでいる。
「あのう」
木陰から、雪乃はそっと声をかけた。
すぐに身構えた少女達は、雪乃の隠れる木陰を注意深く睨む。
「すみません、勝手なことをして。とりあえず、これを使ってください」
しっかりとフードを深く被った雪乃は、木陰から出ると緩和用に調合した葉っぱを差し出す。
作った薬草は実在する薬草とは少し形を変え、ついでに元となる葉も、この辺りには自生していない植物を選んでおいた。これで樹人薬草の秘密は守られるだろう。
深緑色の長い袖で器用に握られた、見慣れぬ薬草らしき葉っぱに、少女達は顔を見合わせる。
「えっと、噛んだら辛み成分を緩和できます。目や傷口は、揉み潰してから広げて乗せておけば、和らぎますので」
少女たちは警戒を緩めると同時に、驚愕の表情を浮かべた。
「君があの森猪を退けてくれたのかい?」
「すみません。余計なことかとも思ったのですけど」
怪我人がいて追い詰められていたとはいえ、彼女たちの目的があの猪に似た魔物を捕獲することだったなら、雪乃は横槍を入れてしまったことになる。
そう思って謝罪の言葉を口にしたのだが、少女達は笑みを浮かべて首を振った。
「いいや、助かったよ。これ、貰うね」
「どうぞ」
背の高い少女が歩いてきて、雪乃の手から薬草を受け取る。
瑠璃色の髪を後ろで一つに括った彼女は、中性的な整った顔立ちをしていた。男性よりも、同姓である女性から人気を得そうな剣士だ。
膝を突いて目線を下げた少女は、さり気無く子供の顔を伺い見ようと試みる。しかしその気配を察したのか、子供はすっと俯いてしまい、顔を見ることはできなかった。
仲間の下に戻った少女は、それぞれに薬草を渡し、一枚を口に含み、揉み潰した葉はそれぞれ目や傷口にあてた。
「あ、本当だ。辛いのが無くなったよ」
「これなら目を開けられそうね」
「あ、傷の痛みが少しましになった。痛いけど」
「「「おー」」」
揃って感嘆の声を上げる。
「いやあ、楽になったよ。森猪を追い払ったことといい、小さいのに凄いね」
目から薬草を外した背の高い少女が、礼を言いながら雪乃に笑いかける。
雪乃は考えるように首を捻った。
怪我を治してあげたいが、特性ツワキフを使うにはリスクが伴う。そしてそのリスクを冒さなければならないほど、怪我はひどくない。
回復に時間は掛かるだろうが、一般的な手当てで治るだろう。そう見当を付けてから、視線を移す。
背の高い少女と怪我をしている少女は、剣士のようだ。残るもう一人、亜麻色のツインテールを揺らす少女は、魔法少女だった。
うん、魔法少女だった。
フリルだらけの桃色のコスチュームという、アニメや漫画に出てくる、ロリロリの魔法少女だ。
そんな格好で森に入ったら、虫に刺されますよ! 枝に引っかかって危ないですよ! と注意せずにはいられないような、ロリータ系ドレスである。
ノムルが用意していた衣装に含まれていなかったことを、雪乃は心から感謝した。ちなみに昨日はメイドだった。
それはさておき、雪乃は少女達に視線を戻す。
長身の少女が赤髪の少女の脇に膝を突き、荷袋から取り出した包帯を、怪我をした足にきつく巻いていく。その様子を、魔法少女は心配そうに見つめていた。
「あのう、魔法で治さないのですか?」
余計なこととは思いつつも、気になってしまったので聞いてみる。
途端に空気が凍りついた。魔法少女はそうっと視線をそらせた。
「あー、ミレイは火属性を中心とした、攻撃魔法の使い手なんだ」
長身の少女は、困ったように微笑む。
魔法少女の名前は、ミレイというらしい。
そういえば、使う魔法には合う合わないがあったなと、雪乃は思い出す。治癒魔法以外は使うことがなく、興味もなかったので、すっかり忘れていた。
「えっと、すみません」
ぺこりと、幹を折って謝罪する。
「気にしてないわ」
ミレイはふわりと笑い、人差し指を顎の辺りに当てて小首を傾げた。
「あなたも魔法使いなのかしら?」
問われて雪乃は考える。
薬師を自称していたが、ノムルに教えてもらって魔法も使えるようになっている。とはいえ、使える魔法は治癒に特化したものばかりなのだが。
猪の口には大きくするどい牙が、左右二本ずつ生えている。興奮して前足で土を掻き、今にも突進しようとしていた。
それに対して、二人の少女は逃げることなく、立ちふさがるように立っている。彼女たちの後ろには、赤髪の少女が動けずにいた。どうやら怪我をしているようだ。
「二人とも、早く逃げなさい!」
剣を支えに立ち上がろうとしているが、痛めた足が言うことを聞かないのだろう。よろめいて膝を付く。
それでも何とか仲間を逃がそうと、大きな声で叫んだ。
「私が囮になるから、あんた達は生きて帰るの!」
「ふざけるな! 仲間を見捨てて逃げれるものか!」
「そうです。一緒に帰りましょう」
互いを思い遣る少女たちに、無常にも猪の魔物が突進を始める。
「駄目よ、逃げて!」
赤髪の少女が悲鳴のような声を振り絞った、その直後、
「「「え?」」」
彼女たちは呆然として、情けない声を発した。
なぜか猪の魔物が、一目散に森の奥へと逃げ去っていったのだ。
「え? 何が起こったの?」
「分からない」
「でも、助かったのね」
目の前で起こった光景に理解が及ばず、困惑を顔に浮かべた少女達。しかし次第に緊張が緩み、その場にへたり込んでしまった。
「は、はは」
三人の少女の口から、乾いた笑い声がもれ出す。けれどすぐに、笑い声は咳へと変わった。
「なんか、鼻と目が痛いんだけど?」
「口に何かが、ギャー!」
「き、傷が、痛いー!」
慌てて赤毛の少女に肩を貸し、少女達はその場から逃げ出す。
その様子を茂みの陰から見ていた雪乃は、ぽつりと呟いた。
「あ。ちょっと失敗したようです」
「わー?」
猪に似た魔物が逃げたカラクリは、雪乃が調合した薬草の効果だった。
ニクニクの根、カラカラの実、ビーサの根など、臭いと刺激の強い成分が含まれる薬草を、フワンポという小さな綿毛がふわふわと飛ぶ、まあタンポポの綿毛みたいな植物に組み込んだのだ。
それをマンドラゴラに融合させ、蕪に似た葉の変わりに生やす。
マンドラゴラは草むらの中を魔物の風上に移動してから、風に乗せて放出した。
猪は嗅覚が優れているため、呼気と共に入ってきた臭いと刺激にやられて逃げていったのだが、助けようとした少女達にも被害が出てしまったようだ。
「これは、謝りに行かないと」
雪乃はぽてぽてと、少女達を追いかける。シスター・ユキノは、いつものローブ姿に戻っていた。
少女達には、すぐに追いついた。
一人は自力で歩けないほどの怪我を負い、残る二人も雪乃の劇薬でダメージを負っていたため、魔物から充分に離れた場所で休んでいる。
「あのう」
木陰から、雪乃はそっと声をかけた。
すぐに身構えた少女達は、雪乃の隠れる木陰を注意深く睨む。
「すみません、勝手なことをして。とりあえず、これを使ってください」
しっかりとフードを深く被った雪乃は、木陰から出ると緩和用に調合した葉っぱを差し出す。
作った薬草は実在する薬草とは少し形を変え、ついでに元となる葉も、この辺りには自生していない植物を選んでおいた。これで樹人薬草の秘密は守られるだろう。
深緑色の長い袖で器用に握られた、見慣れぬ薬草らしき葉っぱに、少女達は顔を見合わせる。
「えっと、噛んだら辛み成分を緩和できます。目や傷口は、揉み潰してから広げて乗せておけば、和らぎますので」
少女たちは警戒を緩めると同時に、驚愕の表情を浮かべた。
「君があの森猪を退けてくれたのかい?」
「すみません。余計なことかとも思ったのですけど」
怪我人がいて追い詰められていたとはいえ、彼女たちの目的があの猪に似た魔物を捕獲することだったなら、雪乃は横槍を入れてしまったことになる。
そう思って謝罪の言葉を口にしたのだが、少女達は笑みを浮かべて首を振った。
「いいや、助かったよ。これ、貰うね」
「どうぞ」
背の高い少女が歩いてきて、雪乃の手から薬草を受け取る。
瑠璃色の髪を後ろで一つに括った彼女は、中性的な整った顔立ちをしていた。男性よりも、同姓である女性から人気を得そうな剣士だ。
膝を突いて目線を下げた少女は、さり気無く子供の顔を伺い見ようと試みる。しかしその気配を察したのか、子供はすっと俯いてしまい、顔を見ることはできなかった。
仲間の下に戻った少女は、それぞれに薬草を渡し、一枚を口に含み、揉み潰した葉はそれぞれ目や傷口にあてた。
「あ、本当だ。辛いのが無くなったよ」
「これなら目を開けられそうね」
「あ、傷の痛みが少しましになった。痛いけど」
「「「おー」」」
揃って感嘆の声を上げる。
「いやあ、楽になったよ。森猪を追い払ったことといい、小さいのに凄いね」
目から薬草を外した背の高い少女が、礼を言いながら雪乃に笑いかける。
雪乃は考えるように首を捻った。
怪我を治してあげたいが、特性ツワキフを使うにはリスクが伴う。そしてそのリスクを冒さなければならないほど、怪我はひどくない。
回復に時間は掛かるだろうが、一般的な手当てで治るだろう。そう見当を付けてから、視線を移す。
背の高い少女と怪我をしている少女は、剣士のようだ。残るもう一人、亜麻色のツインテールを揺らす少女は、魔法少女だった。
うん、魔法少女だった。
フリルだらけの桃色のコスチュームという、アニメや漫画に出てくる、ロリロリの魔法少女だ。
そんな格好で森に入ったら、虫に刺されますよ! 枝に引っかかって危ないですよ! と注意せずにはいられないような、ロリータ系ドレスである。
ノムルが用意していた衣装に含まれていなかったことを、雪乃は心から感謝した。ちなみに昨日はメイドだった。
それはさておき、雪乃は少女達に視線を戻す。
長身の少女が赤髪の少女の脇に膝を突き、荷袋から取り出した包帯を、怪我をした足にきつく巻いていく。その様子を、魔法少女は心配そうに見つめていた。
「あのう、魔法で治さないのですか?」
余計なこととは思いつつも、気になってしまったので聞いてみる。
途端に空気が凍りついた。魔法少女はそうっと視線をそらせた。
「あー、ミレイは火属性を中心とした、攻撃魔法の使い手なんだ」
長身の少女は、困ったように微笑む。
魔法少女の名前は、ミレイというらしい。
そういえば、使う魔法には合う合わないがあったなと、雪乃は思い出す。治癒魔法以外は使うことがなく、興味もなかったので、すっかり忘れていた。
「えっと、すみません」
ぺこりと、幹を折って謝罪する。
「気にしてないわ」
ミレイはふわりと笑い、人差し指を顎の辺りに当てて小首を傾げた。
「あなたも魔法使いなのかしら?」
問われて雪乃は考える。
薬師を自称していたが、ノムルに教えてもらって魔法も使えるようになっている。とはいえ、使える魔法は治癒に特化したものばかりなのだが。
0
お気に入りに追加
3,549
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。