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二章
71.エラルド
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「調子はどうだ?」
扉が開き、古びた外套を身にまとったエラルドが顔を覗かせた。肩に届く程度に伸びた黒髪は、長さに統一感が無い上に所々が跳ね、彼のものぐさな性格が一目で見て取れる。
神官宮という場所には場違いな姿をした人物に、ウィルはわずかに眉をひそめた。
「手伝いに来てくれたのかい? 兄さん」
机上に積み重なった書類を適当に手に取ったエラルドに、シドは顔を上げる。彼は三兄弟の真ん中、シドの二番目の兄だ。
尊敬する神官長の言葉に眉を跳ね上げ、ウィルは慌ててお茶の準備を始めた。
「そうしてやりたいのは山々だが、あまり役には立ちそうにないな」
書類を目で追いながら、エラルドは答える。彼の実力は神官の中でも上位に当たる。しかし神官を束ねる神官長の仕事など、簡単に手を出せるものではない。
「うちではお前が一番優秀だとは思ってたけど、こうもあっさり親父を超えるとはな」
書類を元の山に戻すと、エラルドは適当に椅子に座った。
「超えたわけではないですよ。ちょっと企てただけです」
「それだって、実力の内だろ?」
お茶を用意したウィルに礼を言うと、席を外してくれるよう、頼んだ。ウィルはシドが頷くのを確認して、部屋から出ていった。
「親父は喜んでたぜ。お前が戻って来れるよう、ずっと陛下に嘆願してたからな」
「感謝していますよ、父上にも兄上にも。私は家族に恵まれている」
そう、共に育ったからこそ、深く実感せざるを得ない。親に疎まれ、兄からの偏愛に苦しめられる親友。
「それで、詳しく話してくれるか?」
「ええ」
真摯に見つめるエラルドに、シドは頷く。
それは古の時代。今は草木も生えない荒野で分断された世界が、まだ緑に覆われていた時代のこと。
国と国との往き来は容易にできたが、それ故に国同士の争いも絶えなかった。
長い戦乱の世を収めたのは、若き王。その右手には一騎当千の将軍、左手には慈愛に満ちた王妃がいた。王に挑む敵は将軍により全て凪ぎ払われ、傷付いた民は王妃によって癒された。
王は将軍を深く信頼し、王妃を誰よりも愛した。
慈悲深き王を民は敬愛し、進んで国のために働いた。国は豊かで幸せだった。王が戦いで得た領土の中には、王の国民にならんと敵国の民が味方して得た領土もあったという。それほどに王は慕われていた。
しかし世界を統一する目前に、王は敵の刃を受けてしまう。傷付いた王を救うため、王妃は石力の全てを使って王の命をとりとめた。しかしそれにより、世界は滅びへと向かう。
王妃を失った王は逆上し、世界を敵とみなした。尋常為らざる石力を持って、王は世界を薙ぎ払わんとする。
世界の三分の二が草木も生えない荒野となった時、王の右手と呼ばれた将軍が、王を討った。だが心の臓が止まってもなお、王の聖石が朽ちることはなかった。
王の復活を恐れた人々は、時の神官に頼み王の聖石を固く封印したという。しかし、その封印も王の聖石の力を完全に抑えることはできず、百年毎に新たな封印を施すこととなった。
その後、王を討った将軍は姿を消し、世界は幾つもの国に分かれた。
時の流れと共に王の記憶は人々から忘れられていき、今は王の聖石がどこに封印されているのかも定かではない。
「古代の歴史書に書き残されていただけだ。知る者は限られる。事実かどうか確かめる術もない」
エラルドは口元で指を組む。
「根拠は何だ? ゼノが古の王の聖石を宿していると、なぜ思う?」
書類をめくる手を休め、シドは椅子に背を預けた。
「風の民は、将軍の末裔ではないかと言ったのは、兄さんでしたね」
「ああ。風の民自体が、存在を怪しまれているがな」
シドは兄の言葉に頷いた。
「風の民は存在し、ゼノを王と認めました」
「事実なのか?」
椅子が音を立て倒れる。
「兄上、結界を張っているとはいえ、無防備過ぎですよ」
「すまん。だがお前の結界を破れるヤツなんていないだろう?」
「そうでもないですよ」
シャルに会いに行った日の出来事を思い出し、シドは苦く笑む。ハンスの前では余裕を繕ったが、内心では自信を打ちのめされ、数日眠れなかった程だ。
「それで、どうやって風の民と接触したんだ? 俺にも会わせろ」
エラルドは身を乗り出してシドに話の続きを促した。
「接触したというより、耳に入って来たと言うべきか」
まさか何も知らない少女に呪符を持たせ、盗聴していたとは言えない。
外道の巣で呪符が傷付き、シャル自身が外の情報を得ることができなくなってからも、しばらくの間は残りの呪符を使い、シドは柘榴の様子を見守っていた。
だからクルール国で風の民が現れて柘榴を主と認めた時も、シドは成り行きを聴くことができた。
それは古代史の専門家として名を馳せる兄から、王と風の民の繋がりを耳にしていたからこそ、わずかな情報から推察することができたのだが。
風の民が実在していたことも驚いたが、身近な人間が伝説の王だと知った時の衝撃は大きかった。
「もっとも、風の民は自分達の先祖こそが、王を討ち取った将軍とは思っていないようですが」
「王の存在は認識しているのにか?」
「ええ。おそらく将軍が故意に伝えなかったのでしょう。敬愛していた主を討ち取った過去など、消し去りたかったでしょうし」
「確かにな。だが風の民はどうやって、ゼノが王であると確認したんだ?」
エラルドの問いに、シドは黙した。その点に関しては、シドもよく解らない。
クルール国にゼノが訪れ、そこに風の民が現れ、柘榴を自分達の主と宣言した。なぜ柘榴を主と認識したのか、その説明はなかった。また風の民が将軍の末裔ならば、主はゼノであるべきだが、彼等の主はあくまで柘榴であるようだ。
直後に柘榴が無理な動きをしたために呪符は完全に力を喪失し、シドはそれ以上の情報を得ることができなかった。
再会した柘榴に呪具を設置してからの様子では、ゼノはもちろん、側近のハンスとライも情報を知っていると見えるが、シドが確かめるには至っていない。
「ゼノか、あるいは側近に聞ければ早いんですけどね」
「お前は近付かないほうが良いだろうな」
次期国王と目されるセスがシドを警戒していることは、エラルドも承知している。
「俺が行って来るか。久しく会っていない幼馴染みに会いに行くのは自然だろう」
「危険を伴わないとは言い切れません。ゼノ自身も警戒していますから、しばらくは様子を見たほうが良いでしょう」
「ここまで話しておいて、お預けか。きついな」
背もたれに寄りかかり天井を見上げる兄に微笑むと、シドは書類を手に取った。
扉が開き、古びた外套を身にまとったエラルドが顔を覗かせた。肩に届く程度に伸びた黒髪は、長さに統一感が無い上に所々が跳ね、彼のものぐさな性格が一目で見て取れる。
神官宮という場所には場違いな姿をした人物に、ウィルはわずかに眉をひそめた。
「手伝いに来てくれたのかい? 兄さん」
机上に積み重なった書類を適当に手に取ったエラルドに、シドは顔を上げる。彼は三兄弟の真ん中、シドの二番目の兄だ。
尊敬する神官長の言葉に眉を跳ね上げ、ウィルは慌ててお茶の準備を始めた。
「そうしてやりたいのは山々だが、あまり役には立ちそうにないな」
書類を目で追いながら、エラルドは答える。彼の実力は神官の中でも上位に当たる。しかし神官を束ねる神官長の仕事など、簡単に手を出せるものではない。
「うちではお前が一番優秀だとは思ってたけど、こうもあっさり親父を超えるとはな」
書類を元の山に戻すと、エラルドは適当に椅子に座った。
「超えたわけではないですよ。ちょっと企てただけです」
「それだって、実力の内だろ?」
お茶を用意したウィルに礼を言うと、席を外してくれるよう、頼んだ。ウィルはシドが頷くのを確認して、部屋から出ていった。
「親父は喜んでたぜ。お前が戻って来れるよう、ずっと陛下に嘆願してたからな」
「感謝していますよ、父上にも兄上にも。私は家族に恵まれている」
そう、共に育ったからこそ、深く実感せざるを得ない。親に疎まれ、兄からの偏愛に苦しめられる親友。
「それで、詳しく話してくれるか?」
「ええ」
真摯に見つめるエラルドに、シドは頷く。
それは古の時代。今は草木も生えない荒野で分断された世界が、まだ緑に覆われていた時代のこと。
国と国との往き来は容易にできたが、それ故に国同士の争いも絶えなかった。
長い戦乱の世を収めたのは、若き王。その右手には一騎当千の将軍、左手には慈愛に満ちた王妃がいた。王に挑む敵は将軍により全て凪ぎ払われ、傷付いた民は王妃によって癒された。
王は将軍を深く信頼し、王妃を誰よりも愛した。
慈悲深き王を民は敬愛し、進んで国のために働いた。国は豊かで幸せだった。王が戦いで得た領土の中には、王の国民にならんと敵国の民が味方して得た領土もあったという。それほどに王は慕われていた。
しかし世界を統一する目前に、王は敵の刃を受けてしまう。傷付いた王を救うため、王妃は石力の全てを使って王の命をとりとめた。しかしそれにより、世界は滅びへと向かう。
王妃を失った王は逆上し、世界を敵とみなした。尋常為らざる石力を持って、王は世界を薙ぎ払わんとする。
世界の三分の二が草木も生えない荒野となった時、王の右手と呼ばれた将軍が、王を討った。だが心の臓が止まってもなお、王の聖石が朽ちることはなかった。
王の復活を恐れた人々は、時の神官に頼み王の聖石を固く封印したという。しかし、その封印も王の聖石の力を完全に抑えることはできず、百年毎に新たな封印を施すこととなった。
その後、王を討った将軍は姿を消し、世界は幾つもの国に分かれた。
時の流れと共に王の記憶は人々から忘れられていき、今は王の聖石がどこに封印されているのかも定かではない。
「古代の歴史書に書き残されていただけだ。知る者は限られる。事実かどうか確かめる術もない」
エラルドは口元で指を組む。
「根拠は何だ? ゼノが古の王の聖石を宿していると、なぜ思う?」
書類をめくる手を休め、シドは椅子に背を預けた。
「風の民は、将軍の末裔ではないかと言ったのは、兄さんでしたね」
「ああ。風の民自体が、存在を怪しまれているがな」
シドは兄の言葉に頷いた。
「風の民は存在し、ゼノを王と認めました」
「事実なのか?」
椅子が音を立て倒れる。
「兄上、結界を張っているとはいえ、無防備過ぎですよ」
「すまん。だがお前の結界を破れるヤツなんていないだろう?」
「そうでもないですよ」
シャルに会いに行った日の出来事を思い出し、シドは苦く笑む。ハンスの前では余裕を繕ったが、内心では自信を打ちのめされ、数日眠れなかった程だ。
「それで、どうやって風の民と接触したんだ? 俺にも会わせろ」
エラルドは身を乗り出してシドに話の続きを促した。
「接触したというより、耳に入って来たと言うべきか」
まさか何も知らない少女に呪符を持たせ、盗聴していたとは言えない。
外道の巣で呪符が傷付き、シャル自身が外の情報を得ることができなくなってからも、しばらくの間は残りの呪符を使い、シドは柘榴の様子を見守っていた。
だからクルール国で風の民が現れて柘榴を主と認めた時も、シドは成り行きを聴くことができた。
それは古代史の専門家として名を馳せる兄から、王と風の民の繋がりを耳にしていたからこそ、わずかな情報から推察することができたのだが。
風の民が実在していたことも驚いたが、身近な人間が伝説の王だと知った時の衝撃は大きかった。
「もっとも、風の民は自分達の先祖こそが、王を討ち取った将軍とは思っていないようですが」
「王の存在は認識しているのにか?」
「ええ。おそらく将軍が故意に伝えなかったのでしょう。敬愛していた主を討ち取った過去など、消し去りたかったでしょうし」
「確かにな。だが風の民はどうやって、ゼノが王であると確認したんだ?」
エラルドの問いに、シドは黙した。その点に関しては、シドもよく解らない。
クルール国にゼノが訪れ、そこに風の民が現れ、柘榴を自分達の主と宣言した。なぜ柘榴を主と認識したのか、その説明はなかった。また風の民が将軍の末裔ならば、主はゼノであるべきだが、彼等の主はあくまで柘榴であるようだ。
直後に柘榴が無理な動きをしたために呪符は完全に力を喪失し、シドはそれ以上の情報を得ることができなかった。
再会した柘榴に呪具を設置してからの様子では、ゼノはもちろん、側近のハンスとライも情報を知っていると見えるが、シドが確かめるには至っていない。
「ゼノか、あるいは側近に聞ければ早いんですけどね」
「お前は近付かないほうが良いだろうな」
次期国王と目されるセスがシドを警戒していることは、エラルドも承知している。
「俺が行って来るか。久しく会っていない幼馴染みに会いに行くのは自然だろう」
「危険を伴わないとは言い切れません。ゼノ自身も警戒していますから、しばらくは様子を見たほうが良いでしょう」
「ここまで話しておいて、お預けか。きついな」
背もたれに寄りかかり天井を見上げる兄に微笑むと、シドは書類を手に取った。
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