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68.聖玉が器を選べば
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聖玉が器を選べば、彼は長の座を追われる。それだけならばまだ良いが、新たな長は、彼が偽りの長であったと気付くだろう。
その事実を告げられた風の民達は、彼を何と思うだろう? 今までの尊敬の念は消え、皆の笑い者になるのではないか。
その考えは、若い長の神経を蝕んでいく。
耐え切れなくなった彼は、二つの聖玉と柘榴を持って、風の民の元から逃げ出した。そして風の民の追跡から逃れるために、聖玉を売り払い、大金に替えた。
風の民から遠ざけられた聖玉は、自身を宿すことのできる器が現れるのを待つ事しかできなかった。
だが聖玉が何より心を傷めたのは、大切な柘榴と引き離された事だった。
長い歳月を王族や貴族、あるいは豪商達の間で流れていた将軍の聖玉は、ようやく一人の少年を見つける。
流れ着いた館で、その少年は奴隷として働かされていた。器に適しているとは言いがたい身体だったが、少年には風の民の血が流れていた。
本来ならば宿れないはずの身体だった。しかし幸いな事に、王が復活しかけており、その余波で聖玉は少年に宿る事が叶った。
だが予想通り、少年の肉体は聖玉が力を振るうには弱過ぎた。
彼の持つ力の一割も出せなかったが、それでも聖玉は少年をその境遇から解き放ち、柘榴と王を探させた。
「その少年が、俺です」
ゼノとライは、あまりの話に沈黙した。
しばらくの間を置き、ゼノは口を開く。
「今の話が事実だとして、シャルと私にどう繋がる?」
「ゼノ様の御祖父様は、王の聖玉と知らずに娘の婚礼祝いに聖玉をお贈りになりました。それを身に付けた娘は、計らずしも王を宿してしまったのです」
「それはつまり」
微かな頭痛を覚え、ゼノは瞼を落とす。
父の子ではないと囁かれ、疎まれて育ったが、ゼノはそれを信じはしなかった。
母の姉である緋凰の母から、自身の母の話を聞き、不貞を働くような女性ではないと確信していたからだ。
だがハンスの言葉が真実であるならば、ゼノは父を持たずに生まれてきたことになる。
母が不貞を行ってはいなかったのだと、改めて告げられた。しかし同時に、国王が母の不貞を疑ったのは当然であったと知る。
女一人で子を生すなど、人間としての常識から外れる。
真実を訴えるゼノの母の言葉を、国王が信じられなかったのは無理もないだろう。
「ゼノ様こそが、古の王の聖玉を宿す生まれ変わりであり、シャルは王妃です」
頭を抱え込みそうになりながらも、ゼノは必死に思考を制御する。
今考えなければならないのは、過去のことではない。今の、――未来のことだ。
「シャルが王妃だとして、何故にあのような体になったのだ?」
古の王も将軍も、人としての姿を保っている。
それなのになぜ、シャルだけが人と柘榴という二つの姿を持ち、命が尽きようとしているのか。
「聖玉のみが生き続け、新たな肉体に宿る王とは反対に、王妃の聖石は石力を失っていき、肉体のみが生き続けました。長い歳月を生き続ける間に、彼女の肉体は徐々に削られていきました。それを補うために、王妃は自身の石能を用い、柘榴にその身を移したのです」
「無茶苦茶だな」
呆れたような声が、ライの口からこぼれ出た。
ハンスは困ったように、けれど慈しむように、口元を緩める。
「ええ、本当に。想像のつかない事をやる子でした」
「まるで見てきたみたいに言うんだな」
「ええ、見て来ましたから。王妃の兄の記憶は、俺の中に在ります。俺は彼であり、彼が俺です」
ライは苦々しく顔をしかめてハンスを見た。
まるで寄生だ。ハンスという男に、すでに死んでいるはずの将軍が聖玉という媒介を用いて憑依していると、彼は感じた。
「それで、どうすればシャルを救える?」
ゼノは他の疑問は飲み込み、一つの目的に対してのみ問う。
「俺の持つ聖玉の欠片を、殿下の聖玉に戻します。それで完全ではなくとも、元に近い石能と石力を得るはずです。その後に改めてシャルの聖石に、王の石力を注いでください。それでシャルを延命出来るはずです」
「お前はどうなる?」
ゼノの問いに、ハンスはまぶたを落とす。
「さて? 巧くすれば何も変わらないかもしれませんが、聖玉の力は失うでしょう。シャルの兄ではなくなるやもしれません」
「初めから兄妹ではないだろう?」
苛立ちながら、ライは吐き捨てるように言った。
「いいえ。シャルは俺の中の聖玉に引かれ、俺を兄と認めていました。一時的に聖玉を手離した時、彼女は俺を兄とは認めませんでした」
ゼノはハンスをじっと見つめる。
「それで良いのか?」
「俺は元々、不老不死に興味はありません。今と変わってしまう事は寂しいですが、シャルを失う事に比べれば些細な事です」
ひたと目を合わせるハンスに、ゼノも真剣な眼差しを返す。
「分かった。お前の意見に従おう。だが具体的にどうすれば良い?」
「それは神官長に任せています。この先は俺の我儘ですが、できればシャルとの婚儀が終わってからにして頂けないでしょうか?」
それが古の将軍と、シャルの別れになるかもしれないのだと、ゼノはハンスの言葉から受け取った。
「分かった」
「ありがとうございます」
重々しく頷いたゼノに、ハンスはいつものような微笑ではなく、顔全体に喜びを表した。
「俺は聞く必要があったのか?」
頭を掻きながら、苦虫を噛み潰したような顔で尋ねるライに、ハンスは頷く。
「もちろんです。本来ならば聖玉の欠片を継ぐのは、あなたでしたから。ライ大将」
「俺は風の民じゃない」
ライは即座に否定した。
「ええ、今は。ですが貴方にお会いしたとき、聖玉は貴方を選びました。ただすでに、妹と王には危機が迫っていたため、実際に移る事はありませんでしたが」
興味を示すように眉を上げたゼノに、ハンスは続ける。
「聖玉の欠片が宿っても、すぐにその力を発揮する事はできません。宿主を変えるにはそれなりの力を使い、力が戻るまでは眠った状態になります。力が回復した後も、宿主に馴染むまでは聖玉の力を使う事はできません」
「なるほど」
ハンスの説明に、ゼノも納得を示す。
「本来の宿主になるはずであったライ大将には、この計画に意見する権利があるかと思いますが」
「別に無いな。俺は聖玉に興味は無い」
吐き捨てるようにライは言った。嘲りの感情がこもっているようだったが、ハンスは特に指摘しなかった。
ゼノへと向き直ると、ハンスは頭を下げる。
「殿下、どうか妹を頼みます」
「必ずシャルを守り通す。だがお前をみすみす犠牲にするつもりもない。明日にでもシドの元へ赴くとしよう」
ハンスは黙って頭を垂れ続けた。
その事実を告げられた風の民達は、彼を何と思うだろう? 今までの尊敬の念は消え、皆の笑い者になるのではないか。
その考えは、若い長の神経を蝕んでいく。
耐え切れなくなった彼は、二つの聖玉と柘榴を持って、風の民の元から逃げ出した。そして風の民の追跡から逃れるために、聖玉を売り払い、大金に替えた。
風の民から遠ざけられた聖玉は、自身を宿すことのできる器が現れるのを待つ事しかできなかった。
だが聖玉が何より心を傷めたのは、大切な柘榴と引き離された事だった。
長い歳月を王族や貴族、あるいは豪商達の間で流れていた将軍の聖玉は、ようやく一人の少年を見つける。
流れ着いた館で、その少年は奴隷として働かされていた。器に適しているとは言いがたい身体だったが、少年には風の民の血が流れていた。
本来ならば宿れないはずの身体だった。しかし幸いな事に、王が復活しかけており、その余波で聖玉は少年に宿る事が叶った。
だが予想通り、少年の肉体は聖玉が力を振るうには弱過ぎた。
彼の持つ力の一割も出せなかったが、それでも聖玉は少年をその境遇から解き放ち、柘榴と王を探させた。
「その少年が、俺です」
ゼノとライは、あまりの話に沈黙した。
しばらくの間を置き、ゼノは口を開く。
「今の話が事実だとして、シャルと私にどう繋がる?」
「ゼノ様の御祖父様は、王の聖玉と知らずに娘の婚礼祝いに聖玉をお贈りになりました。それを身に付けた娘は、計らずしも王を宿してしまったのです」
「それはつまり」
微かな頭痛を覚え、ゼノは瞼を落とす。
父の子ではないと囁かれ、疎まれて育ったが、ゼノはそれを信じはしなかった。
母の姉である緋凰の母から、自身の母の話を聞き、不貞を働くような女性ではないと確信していたからだ。
だがハンスの言葉が真実であるならば、ゼノは父を持たずに生まれてきたことになる。
母が不貞を行ってはいなかったのだと、改めて告げられた。しかし同時に、国王が母の不貞を疑ったのは当然であったと知る。
女一人で子を生すなど、人間としての常識から外れる。
真実を訴えるゼノの母の言葉を、国王が信じられなかったのは無理もないだろう。
「ゼノ様こそが、古の王の聖玉を宿す生まれ変わりであり、シャルは王妃です」
頭を抱え込みそうになりながらも、ゼノは必死に思考を制御する。
今考えなければならないのは、過去のことではない。今の、――未来のことだ。
「シャルが王妃だとして、何故にあのような体になったのだ?」
古の王も将軍も、人としての姿を保っている。
それなのになぜ、シャルだけが人と柘榴という二つの姿を持ち、命が尽きようとしているのか。
「聖玉のみが生き続け、新たな肉体に宿る王とは反対に、王妃の聖石は石力を失っていき、肉体のみが生き続けました。長い歳月を生き続ける間に、彼女の肉体は徐々に削られていきました。それを補うために、王妃は自身の石能を用い、柘榴にその身を移したのです」
「無茶苦茶だな」
呆れたような声が、ライの口からこぼれ出た。
ハンスは困ったように、けれど慈しむように、口元を緩める。
「ええ、本当に。想像のつかない事をやる子でした」
「まるで見てきたみたいに言うんだな」
「ええ、見て来ましたから。王妃の兄の記憶は、俺の中に在ります。俺は彼であり、彼が俺です」
ライは苦々しく顔をしかめてハンスを見た。
まるで寄生だ。ハンスという男に、すでに死んでいるはずの将軍が聖玉という媒介を用いて憑依していると、彼は感じた。
「それで、どうすればシャルを救える?」
ゼノは他の疑問は飲み込み、一つの目的に対してのみ問う。
「俺の持つ聖玉の欠片を、殿下の聖玉に戻します。それで完全ではなくとも、元に近い石能と石力を得るはずです。その後に改めてシャルの聖石に、王の石力を注いでください。それでシャルを延命出来るはずです」
「お前はどうなる?」
ゼノの問いに、ハンスはまぶたを落とす。
「さて? 巧くすれば何も変わらないかもしれませんが、聖玉の力は失うでしょう。シャルの兄ではなくなるやもしれません」
「初めから兄妹ではないだろう?」
苛立ちながら、ライは吐き捨てるように言った。
「いいえ。シャルは俺の中の聖玉に引かれ、俺を兄と認めていました。一時的に聖玉を手離した時、彼女は俺を兄とは認めませんでした」
ゼノはハンスをじっと見つめる。
「それで良いのか?」
「俺は元々、不老不死に興味はありません。今と変わってしまう事は寂しいですが、シャルを失う事に比べれば些細な事です」
ひたと目を合わせるハンスに、ゼノも真剣な眼差しを返す。
「分かった。お前の意見に従おう。だが具体的にどうすれば良い?」
「それは神官長に任せています。この先は俺の我儘ですが、できればシャルとの婚儀が終わってからにして頂けないでしょうか?」
それが古の将軍と、シャルの別れになるかもしれないのだと、ゼノはハンスの言葉から受け取った。
「分かった」
「ありがとうございます」
重々しく頷いたゼノに、ハンスはいつものような微笑ではなく、顔全体に喜びを表した。
「俺は聞く必要があったのか?」
頭を掻きながら、苦虫を噛み潰したような顔で尋ねるライに、ハンスは頷く。
「もちろんです。本来ならば聖玉の欠片を継ぐのは、あなたでしたから。ライ大将」
「俺は風の民じゃない」
ライは即座に否定した。
「ええ、今は。ですが貴方にお会いしたとき、聖玉は貴方を選びました。ただすでに、妹と王には危機が迫っていたため、実際に移る事はありませんでしたが」
興味を示すように眉を上げたゼノに、ハンスは続ける。
「聖玉の欠片が宿っても、すぐにその力を発揮する事はできません。宿主を変えるにはそれなりの力を使い、力が戻るまでは眠った状態になります。力が回復した後も、宿主に馴染むまでは聖玉の力を使う事はできません」
「なるほど」
ハンスの説明に、ゼノも納得を示す。
「本来の宿主になるはずであったライ大将には、この計画に意見する権利があるかと思いますが」
「別に無いな。俺は聖玉に興味は無い」
吐き捨てるようにライは言った。嘲りの感情がこもっているようだったが、ハンスは特に指摘しなかった。
ゼノへと向き直ると、ハンスは頭を下げる。
「殿下、どうか妹を頼みます」
「必ずシャルを守り通す。だがお前をみすみす犠牲にするつもりもない。明日にでもシドの元へ赴くとしよう」
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