59 / 77
57.姉妹の提案で
しおりを挟む
「そうだわ。蝶緋に相談してみたらどうかしら?」
「そうね。最近のセスの様子を聞くだけでも、良い打開策が見つかるかもしれないわ」
姉妹の提案で、蝶緋に将軍寮に来てもらうよう、連絡を取ってみる事になった。
嫁いだばかりで出てこれるかは分からないけれど、と蓮緋は一言シャルたちに断ったが、最善の方法に思える。
手紙はハンスが知人を介して届けたが、意外に返事は早く来た。
待ち合わせの刻限まで、三人の娘達は将軍寮の一室で待つ。
王子の妻を、庭や従者の部屋に呼び出すわけにはいかないと、ゼノが取り計らってくれたのだ。
扉が開き、三人は顔を向けた。
しかし現れたのは蝶緋ではなく、ハンスだった。珍しく動揺し慌てている。
「兄さん?」
首を傾げたシャルに足早に近付くと、腕をつかんだ。
「小鳥ちゃん、すぐにここから出て隠れるんだ」
腕を引っ張られシャルは、訳が分からないながらも椅子から立ち上がる。
突然の乱入者に、玉緋と蓮緋は呆然と固まっていた。
扉に向かおうとしたハンスは、慌てて踵を返し窓へと向かう。
「ちょ、ちょっと、ここは二階よ? シャルはあなたとは違うの」
我に返った玉緋は制止するが、ハンスはシャルを抱き上げ窓枠に足を掛けた。
けれど飛び降りるより先に、扉が開き、鈴の音の様な声が届く。
「何をしているの?」
ハンスは動きを止める。シャルの顔からは、血の気が引いていた。
「あれ? お前達」
現れたのは、セスだった。
シャルとハンスを目に映したセスの声が、厳しくなる。
「またゼノを奪いに来たの?」
ハンスとシャルの周りの空気が乾燥し始め、喉が痛む。
「なりませんわ、殿下」
惨劇の再来かと危惧されたところで、蝶緋の声が部屋に響く。途端に空気が和らぎ、湿度が戻った。
「でも蝶緋、この二人は以前もゼノを奪おうとしたんだよ?」
「ゼノ王子は殿下の弟です。誰にも奪えませんわ。それに」
と蝶緋はハンスを見やる。
「あの者を傷付けては、殿下の好きなお菓子が食べられなくなってしまいますわ」
「それは、嫌だ」
口を尖らせるセスに蝶緋は微笑む。しかし緊張が解けたのも束の間、セスの視線はシャルへと向かう。
「じゃあ、あの女の方を」
シャルは恐怖に固まり、ハンスは彼女を強く抱き締めた。
ゆるりと、蝶緋は首を横に振る。
「それもなりませんわ、殿下。アリスさんは生死の境を彷徨う程の怪我まで癒せる、世界でも稀な治癒能力者です。彼女を失ってしまったら、ゼノ王子が怪我をした時に救えなくなりますわ」
「それはもっと嫌だ」
「では御二人を許して差し上げましょう」
柔らかな眼差しを向けている蝶緋に、しばらく沈黙していたセスは、しぶしぶといった表情で頷いた。
「分かった。その代わり」
と頬を膨らませ、ハンスを睨む。
「今日はとびきり美味しいお菓子を用意してよね」
「はい、無論です」
思わずハンスは姿勢を正し、即答する。
そしてセスは続いてシャルを見た。
「ゼノに傷を残したら、許さないから」
「はい、もちろんです」
シャルも背筋を伸ばして誓う。
言われるまでもなく、ゼノの傷は全て治すだろうシャルだが、勢いに押された形だ。
膨らませていた頬をしぼめると、セスは苛立たしげに玉緋と蓮緋に目を尖らせた。
「それで、蝶緋に何の用?」
「え、ええ。ゼノ王子とそちらのシャ、アリスさんの事で」
正直に答えた蓮緋の足を、玉緋は机の下で蹴る。蓮緋が玉緋を睨みつけるが、玉緋は素知らぬ顔だ。
怪訝な顔をして姉妹の様子を窺っているセスに、玉緋は言い繕う。
「ほら、アリスは緋凰兄様に献上されたでしょ? でも緋凰兄様はゼノに返すって」
セスの肩から力が抜けた。
「なんだ、そんな事で蝶緋を呼んだの?」
「ま、まあね。セスの命令だったらしいから、一応は断っておいた方が良いかと思って」
「ふうん。ねえ、お菓子まだ?」
気の無い返事をしたセスは、ちろりとハンスを一瞥する。
「はい、すぐに」
ハンスはシャルを連れて部屋を出ていく。
セスを甘く見ている蓮緋が、余計なことを口走らないかと心配だったが、これ以上居座っていては、余計にセスの機嫌を損なってしまう。
事情を理解している玉緋を信じるしかないだろう。
それに、とハンスは目だけ振り返る。
驚くことに蝶緋は、あのセスを巧く制御しているようだった。
ゼノが戻ってくるまで二人が時間を稼いでくれるよう、祈るしかない。
厨房に飛び込んだハンスは、新しい小麦粉を出す。
とつぜん飛び出ていったハンスに気を利かせて、作りかけの菓子を代わりに焼いていた料理人は、不快そうに顔をしかめた。
だがハンスは気にせず、一心不乱に手を動かす。
今まで見た事も無い真剣なハンスの姿に、料理人達はもちろん、シャルも驚いた。
「何かあったのか?」
ハンスの代わりに問われたシャルは、セスが訪れている事を告げた。
料理人達は驚いた顔をしたが、すぐに納得して頷く。
セスは甘い物好きな上に、味に厳しい。下手な菓子を出せば厳しく罰せられることもあるとは、料理人たちの間では有名な話だった。
料理人たちは、邪魔にならない程度にハンスの手元を覗く。彼等にとってハンスの料理を見ることは、それだけで勉強になるのだ。
ものの数分で一つ目の菓子が出来上がると、厨房に感嘆の吐息が溢れる。
給仕係が一皿目を運ぶために厨房を後にする頃には、ハンスはすでに他の菓子を窯に入れ、次の菓子の成形にも取り掛かっていた。
絶え間なく動き続けたハンスは、あっという間に六種の菓子を作り上げた。
更に一種の菓子でも、数種類の飾り付けを施しているため、皿の上には数十種にも見える菓子が並んでいる。
短時間で作り上げたとはとても思えぬ、精巧で美しい仕上がりに、料理人達は息を飲む。
給仕係も目を丸く広げ眺めていたが、ハンスに促されて、慌てて運んでいく。
「ちょっと行って来る。小鳥ちゃんはどうする?」
問われて少し考えたシャルだが、意を決してハンスに付いていった。
給仕係と共に現れたハンスに、玉緋は声を掛ける。
「さっきの菓子、美味しかったけど、緋龍では手を抜いてたの?」
ハンスは苦笑する。
特に手を抜いたつもりは無い。ただ今回は、気合を入れすぎた。
セスを待たせないようにと、焼かずに作れる菓子を先に運ばせたが、すでに机上の皿は空になっている。
「そうね。最近のセスの様子を聞くだけでも、良い打開策が見つかるかもしれないわ」
姉妹の提案で、蝶緋に将軍寮に来てもらうよう、連絡を取ってみる事になった。
嫁いだばかりで出てこれるかは分からないけれど、と蓮緋は一言シャルたちに断ったが、最善の方法に思える。
手紙はハンスが知人を介して届けたが、意外に返事は早く来た。
待ち合わせの刻限まで、三人の娘達は将軍寮の一室で待つ。
王子の妻を、庭や従者の部屋に呼び出すわけにはいかないと、ゼノが取り計らってくれたのだ。
扉が開き、三人は顔を向けた。
しかし現れたのは蝶緋ではなく、ハンスだった。珍しく動揺し慌てている。
「兄さん?」
首を傾げたシャルに足早に近付くと、腕をつかんだ。
「小鳥ちゃん、すぐにここから出て隠れるんだ」
腕を引っ張られシャルは、訳が分からないながらも椅子から立ち上がる。
突然の乱入者に、玉緋と蓮緋は呆然と固まっていた。
扉に向かおうとしたハンスは、慌てて踵を返し窓へと向かう。
「ちょ、ちょっと、ここは二階よ? シャルはあなたとは違うの」
我に返った玉緋は制止するが、ハンスはシャルを抱き上げ窓枠に足を掛けた。
けれど飛び降りるより先に、扉が開き、鈴の音の様な声が届く。
「何をしているの?」
ハンスは動きを止める。シャルの顔からは、血の気が引いていた。
「あれ? お前達」
現れたのは、セスだった。
シャルとハンスを目に映したセスの声が、厳しくなる。
「またゼノを奪いに来たの?」
ハンスとシャルの周りの空気が乾燥し始め、喉が痛む。
「なりませんわ、殿下」
惨劇の再来かと危惧されたところで、蝶緋の声が部屋に響く。途端に空気が和らぎ、湿度が戻った。
「でも蝶緋、この二人は以前もゼノを奪おうとしたんだよ?」
「ゼノ王子は殿下の弟です。誰にも奪えませんわ。それに」
と蝶緋はハンスを見やる。
「あの者を傷付けては、殿下の好きなお菓子が食べられなくなってしまいますわ」
「それは、嫌だ」
口を尖らせるセスに蝶緋は微笑む。しかし緊張が解けたのも束の間、セスの視線はシャルへと向かう。
「じゃあ、あの女の方を」
シャルは恐怖に固まり、ハンスは彼女を強く抱き締めた。
ゆるりと、蝶緋は首を横に振る。
「それもなりませんわ、殿下。アリスさんは生死の境を彷徨う程の怪我まで癒せる、世界でも稀な治癒能力者です。彼女を失ってしまったら、ゼノ王子が怪我をした時に救えなくなりますわ」
「それはもっと嫌だ」
「では御二人を許して差し上げましょう」
柔らかな眼差しを向けている蝶緋に、しばらく沈黙していたセスは、しぶしぶといった表情で頷いた。
「分かった。その代わり」
と頬を膨らませ、ハンスを睨む。
「今日はとびきり美味しいお菓子を用意してよね」
「はい、無論です」
思わずハンスは姿勢を正し、即答する。
そしてセスは続いてシャルを見た。
「ゼノに傷を残したら、許さないから」
「はい、もちろんです」
シャルも背筋を伸ばして誓う。
言われるまでもなく、ゼノの傷は全て治すだろうシャルだが、勢いに押された形だ。
膨らませていた頬をしぼめると、セスは苛立たしげに玉緋と蓮緋に目を尖らせた。
「それで、蝶緋に何の用?」
「え、ええ。ゼノ王子とそちらのシャ、アリスさんの事で」
正直に答えた蓮緋の足を、玉緋は机の下で蹴る。蓮緋が玉緋を睨みつけるが、玉緋は素知らぬ顔だ。
怪訝な顔をして姉妹の様子を窺っているセスに、玉緋は言い繕う。
「ほら、アリスは緋凰兄様に献上されたでしょ? でも緋凰兄様はゼノに返すって」
セスの肩から力が抜けた。
「なんだ、そんな事で蝶緋を呼んだの?」
「ま、まあね。セスの命令だったらしいから、一応は断っておいた方が良いかと思って」
「ふうん。ねえ、お菓子まだ?」
気の無い返事をしたセスは、ちろりとハンスを一瞥する。
「はい、すぐに」
ハンスはシャルを連れて部屋を出ていく。
セスを甘く見ている蓮緋が、余計なことを口走らないかと心配だったが、これ以上居座っていては、余計にセスの機嫌を損なってしまう。
事情を理解している玉緋を信じるしかないだろう。
それに、とハンスは目だけ振り返る。
驚くことに蝶緋は、あのセスを巧く制御しているようだった。
ゼノが戻ってくるまで二人が時間を稼いでくれるよう、祈るしかない。
厨房に飛び込んだハンスは、新しい小麦粉を出す。
とつぜん飛び出ていったハンスに気を利かせて、作りかけの菓子を代わりに焼いていた料理人は、不快そうに顔をしかめた。
だがハンスは気にせず、一心不乱に手を動かす。
今まで見た事も無い真剣なハンスの姿に、料理人達はもちろん、シャルも驚いた。
「何かあったのか?」
ハンスの代わりに問われたシャルは、セスが訪れている事を告げた。
料理人達は驚いた顔をしたが、すぐに納得して頷く。
セスは甘い物好きな上に、味に厳しい。下手な菓子を出せば厳しく罰せられることもあるとは、料理人たちの間では有名な話だった。
料理人たちは、邪魔にならない程度にハンスの手元を覗く。彼等にとってハンスの料理を見ることは、それだけで勉強になるのだ。
ものの数分で一つ目の菓子が出来上がると、厨房に感嘆の吐息が溢れる。
給仕係が一皿目を運ぶために厨房を後にする頃には、ハンスはすでに他の菓子を窯に入れ、次の菓子の成形にも取り掛かっていた。
絶え間なく動き続けたハンスは、あっという間に六種の菓子を作り上げた。
更に一種の菓子でも、数種類の飾り付けを施しているため、皿の上には数十種にも見える菓子が並んでいる。
短時間で作り上げたとはとても思えぬ、精巧で美しい仕上がりに、料理人達は息を飲む。
給仕係も目を丸く広げ眺めていたが、ハンスに促されて、慌てて運んでいく。
「ちょっと行って来る。小鳥ちゃんはどうする?」
問われて少し考えたシャルだが、意を決してハンスに付いていった。
給仕係と共に現れたハンスに、玉緋は声を掛ける。
「さっきの菓子、美味しかったけど、緋龍では手を抜いてたの?」
ハンスは苦笑する。
特に手を抜いたつもりは無い。ただ今回は、気合を入れすぎた。
セスを待たせないようにと、焼かずに作れる菓子を先に運ばせたが、すでに机上の皿は空になっている。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
公爵閣下の契約妻
秋津冴
恋愛
呪文を唱えるよりも、魔法の力を封じ込めた『魔石』を活用することが多くなった、そんな時代。
伯爵家の次女、オフィーリナは十六歳の誕生日、いきなり親によって婚約相手を決められてしまう。
実家を継ぐのは姉だからと生涯独身を考えていたオフィーリナにとっては、寝耳に水の大事件だった。
しかし、オフィーリナには結婚よりもやりたいことがあった。
オフィーリナには魔石を加工する才能があり、幼い頃に高名な職人に弟子入りした彼女は、自分の工房を開店する許可が下りたところだったのだ。
「公爵様、大変失礼ですが……」
「側室に入ってくれたら、資金援助は惜しまないよ?」
「しかし、結婚は考えられない」
「じゃあ、契約結婚にしよう。俺も正妻がうるさいから。この婚約も公爵家と伯爵家の同士の契約のようなものだし」
なんと、婚約者になったダミアノ公爵ブライトは、国内でも指折りの富豪だったのだ。
彼はオフィーリナのやりたいことが工房の経営なら、資金援助は惜しまないという。
「結婚……資金援助!? まじで? でも、正妻……」
「うまくやる自信がない?」
「ある女性なんてそうそういないと思います……」
そうなのだ。
愛人のようなものになるのに、本妻に気に入られることがどれだけ難しいことか。
二の足を踏むオフィーリナにブライトは「まあ、任せろ。どうにかする」と言い残して、契約結婚は成立してしまう。
平日は魔石を加工する、魔石彫金師として。
週末は契約妻として。
オフィーリナは週末の二日間だけ、工房兼自宅に彼を迎え入れることになる。
他の投稿サイトでも掲載しています。
妻のち愛人。
ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。
「ねーねー、ロナぁー」
甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。
そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。
愛を知ってしまった君は
梅雨の人
恋愛
愛妻家で有名な夫ノアが、夫婦の寝室で妻の親友カミラと交わっているのを目の当たりにした妻ルビー。
実家に戻ったルビーはノアに離縁を迫る。
離縁をどうにか回避したいノアは、ある誓約書にサインすることに。
妻を誰よりも愛している夫ノアと愛を教えてほしいという妻ルビー。
二人の行きつく先はーーーー。
この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。
天織 みお
恋愛
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※完結まで毎日2話更新予定でしたが、3話に変更しました
※他サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる