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42.シャルを緋龍の姫として
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シャルを緋龍の姫として、ゼノに嫁がせる策戦が頓挫したとき、緋凰はシャルに謝罪した。
けれどシャルは、ゼノに嫁ぐつもりは初めからなかったと、微笑んで答えた。
自分の命は後わずかであると、自ら告白したシャルは、ゼノを愛し、彼の傍らに居続けてくれる女性が嫁ぐ事を願っていると、そう言ったのだった。
玉緋による治癒を受け入れたが、それはハンスの心に応えるためであり、玉緋への負担とならない範囲――すなわち、緋龍に居る間だけに留めてほしいと申し出た。
つまり、シャルが受け入れると決めた治療は、この一回だけ。
「治ると思うか?」
「分からない」
ライに問われて、玉緋は首を左右に振った。けれどすぐに顔を上げて、柘榴となったシャルを見つめる。
「でもアリスが断っても、私はセントーンに付いて行くつもりよ。このまま見殺しになんてできない」
強くはっきりと断言する声に、彼女の決意が見てとれた。
「ありがとうございます」
ハンスはまぶたを落とす。
玉緋の力は強いが、一度でどこまで癒せるかは分からない。
決闘での勝利を盾に、できうる限り玉緋の石能を使わせてもらう。場合によっては、更なる強硬手段も視野に入れていた。
利用しようとし、騙すような形になったにも関わらず、玉緋はシャルを友として救おうとしてくれている。
その真っ直ぐな想いが、嬉しいと同時に、つきりと胸を刺した。
「だが延命に成功したとして、どうする気だ? ゼノに嫁ぐは蝶緋と決まった」
もたれていた木から背を離した緋凰に、皆の視線が集まる。
「それなんだけど、おかしいのよね」
「何が?」
玉緋はあごに指を添え、小首を傾げる。ライに問われ、彼女は続けた。
「蝶緋は子供の頃から、ゼノを怖がっていたのよ。とても好きだとは思えないわ」
「けど俺達が緋龍に来る前には、決まってたんだろ?」
「それなんだけど」
と、玉緋は言いよどむ。
ちらりと緋凰の様子を窺ってから、再び口を開いた。
「初めは蝶緋だけの予定だったの。それが一人だと怖いって相談されたから、『だったら私も一緒に行ってあげる』って、私も一緒に嫁入りすることになったの」
「玉緋様、婚姻を何だと」
思わずハンスは額に手を添える。緋凰も事情を知らなかったのか、眉をひそめて困惑気味だ。
「あら、どうせゼノは妃なんて興味ないでしょ? 嫁いでも付き添いだからって言えば、問題ないわ」
「お前な」
男達は呆れるが、当の玉緋は平然としている。
「だがセントーンに誰が嫁ぐかを話し合った際、蝶緋は自ら手を挙げた。それに俺がセントーンに出掛ける際も、お前と緋嶄に次いで、同行を求めていた」
「そうなのよね」
気を取り直すように言った緋凰に、玉緋も同意を示す。
四人はそれぞれに考えにふける。
「もしかすると、蝶緋様はゼノ様ではなく、他の誰かを慕っておられるのではないでしょうか?」
ふと気付いたように、ハンスが声を上げた。その可能性について、それぞれが再び考えだす。
「貴族の坊っちゃんか?」
無難な答えをライが弾き出した。
「蝶緋に言い寄る男は、たしかに大勢いたけど」
「それならば、玉緋にだけでも打ち明けるのではないか? うちは姫の嫁ぎ先には、然してこだわらぬからな」
緋凰に論破され、振り出しに戻る。
「では使用人でしょうか?」
「でも蝶緋が緋凰兄様に付いてセントーンに行っていたのって、五歳くらいからよ?」
次にハンスが答えを導き出したが、これには玉緋が否定的だった。
玉緋の言うとおり、五歳の皇女が、使用人に想いを寄せるとは考え辛い。一時的な憧れならばあるかもしれないが、適齢期になってまで想い続けるというのは、現実的ではないだろう。
しかしハンスは、玉緋の言葉も踏まえた上で、そのまま思案を続けた。
「となると、その相手を知ったのは、十年くらい前でしょうか? その頃から勤めていて、当時は十代だった使用人ならば、ある程度絞れそうですね」
使用人の中には、十代前半の少年もいる。その年頃ならば、五歳の少女が想いを抱く可能性もあるだろう。
「そう簡単に行くか? どれだけの使用人がいると思っているんだよ」
ハンスの言葉に、ライは顔をしかめる。
王宮にいる使用人の数は膨大だ。入れ替えだってある。
「十年以上も王宮に残る者は、少ないです。他国の皇族と接触できる者も、多くはありませんから。この条件ならば、それほど難しくはありませんよ」
微笑んだハンスだが、急に沈黙した。
「どうした?」
違和感を覚えたライが問う。緋凰と玉緋も、怪訝な表情をハンスに向けた。
「いえ、ちょうど俺の世代なのではないかと」
一瞬、その場は静まり返った。
「あんたじゃないと思うわよ? 大体あんたは、王宮勤めじゃないでしょ?」
玉緋が真顔で否定した。
「こいつ、元は王宮に勤めてたんだよ」
「そうなの? 道理で料理が上手いはずね」
「お前に比べりゃ、誰だって美味いだろ」
ライが説明し、玉緋が納得する。
淡々とした会話の最後にライが暴言を放ち、玉緋の一刀がライに向けられたが、ライはさらりとかわす。
真剣が閃いたというのに、ハンスも緋凰も視界の端に入れただけで、何の反応も見せない。
「そうではなく、俺の知っている限り、賓客にお目に掛かることができて、先の条件を満たす男は、一人なんです」
ぴたりと、動きを止めた全員の視線が、ハンスに向かった。
「どんな男?」
抜き身の剣を鞘にしまうなり、食い付く玉緋。ハンスはたじろいで一歩下がった。
「執事のクリス・メーリーです。整った顔立ちで、俺が王宮にいた頃から侍女達が騒いでいました」
「決まりね。きっと、そいつだわ」
にっこりと、玉緋は笑む。
しかし言い辛そうに、ハンスは頬を掻いた。
「ですが」
「何よ?」
「クリスは二年前に嫁を貰っています」
ここに来て投下さられた爆弾発言に、ライは眉をひそめて口を半開きにし、緋凰も眉根を寄せた。
「確かか?」
「ええ、俺も式に呼ばれましたから。御祝儀代わりに菓子を作れと言われて」
確認するライに、ハンスは答える。
そんな中、眉根を寄せて首を傾げていた玉緋は、
「つまり、すでにそのクリスっていう男には、正室がいるのね。さすがにそこに側室として入るのは、問題があるわよね」
と、深刻そうな顔付きで頷いている。
男たちは絶望したような眼差しを、玉緋に向けた。
けれどシャルは、ゼノに嫁ぐつもりは初めからなかったと、微笑んで答えた。
自分の命は後わずかであると、自ら告白したシャルは、ゼノを愛し、彼の傍らに居続けてくれる女性が嫁ぐ事を願っていると、そう言ったのだった。
玉緋による治癒を受け入れたが、それはハンスの心に応えるためであり、玉緋への負担とならない範囲――すなわち、緋龍に居る間だけに留めてほしいと申し出た。
つまり、シャルが受け入れると決めた治療は、この一回だけ。
「治ると思うか?」
「分からない」
ライに問われて、玉緋は首を左右に振った。けれどすぐに顔を上げて、柘榴となったシャルを見つめる。
「でもアリスが断っても、私はセントーンに付いて行くつもりよ。このまま見殺しになんてできない」
強くはっきりと断言する声に、彼女の決意が見てとれた。
「ありがとうございます」
ハンスはまぶたを落とす。
玉緋の力は強いが、一度でどこまで癒せるかは分からない。
決闘での勝利を盾に、できうる限り玉緋の石能を使わせてもらう。場合によっては、更なる強硬手段も視野に入れていた。
利用しようとし、騙すような形になったにも関わらず、玉緋はシャルを友として救おうとしてくれている。
その真っ直ぐな想いが、嬉しいと同時に、つきりと胸を刺した。
「だが延命に成功したとして、どうする気だ? ゼノに嫁ぐは蝶緋と決まった」
もたれていた木から背を離した緋凰に、皆の視線が集まる。
「それなんだけど、おかしいのよね」
「何が?」
玉緋はあごに指を添え、小首を傾げる。ライに問われ、彼女は続けた。
「蝶緋は子供の頃から、ゼノを怖がっていたのよ。とても好きだとは思えないわ」
「けど俺達が緋龍に来る前には、決まってたんだろ?」
「それなんだけど」
と、玉緋は言いよどむ。
ちらりと緋凰の様子を窺ってから、再び口を開いた。
「初めは蝶緋だけの予定だったの。それが一人だと怖いって相談されたから、『だったら私も一緒に行ってあげる』って、私も一緒に嫁入りすることになったの」
「玉緋様、婚姻を何だと」
思わずハンスは額に手を添える。緋凰も事情を知らなかったのか、眉をひそめて困惑気味だ。
「あら、どうせゼノは妃なんて興味ないでしょ? 嫁いでも付き添いだからって言えば、問題ないわ」
「お前な」
男達は呆れるが、当の玉緋は平然としている。
「だがセントーンに誰が嫁ぐかを話し合った際、蝶緋は自ら手を挙げた。それに俺がセントーンに出掛ける際も、お前と緋嶄に次いで、同行を求めていた」
「そうなのよね」
気を取り直すように言った緋凰に、玉緋も同意を示す。
四人はそれぞれに考えにふける。
「もしかすると、蝶緋様はゼノ様ではなく、他の誰かを慕っておられるのではないでしょうか?」
ふと気付いたように、ハンスが声を上げた。その可能性について、それぞれが再び考えだす。
「貴族の坊っちゃんか?」
無難な答えをライが弾き出した。
「蝶緋に言い寄る男は、たしかに大勢いたけど」
「それならば、玉緋にだけでも打ち明けるのではないか? うちは姫の嫁ぎ先には、然してこだわらぬからな」
緋凰に論破され、振り出しに戻る。
「では使用人でしょうか?」
「でも蝶緋が緋凰兄様に付いてセントーンに行っていたのって、五歳くらいからよ?」
次にハンスが答えを導き出したが、これには玉緋が否定的だった。
玉緋の言うとおり、五歳の皇女が、使用人に想いを寄せるとは考え辛い。一時的な憧れならばあるかもしれないが、適齢期になってまで想い続けるというのは、現実的ではないだろう。
しかしハンスは、玉緋の言葉も踏まえた上で、そのまま思案を続けた。
「となると、その相手を知ったのは、十年くらい前でしょうか? その頃から勤めていて、当時は十代だった使用人ならば、ある程度絞れそうですね」
使用人の中には、十代前半の少年もいる。その年頃ならば、五歳の少女が想いを抱く可能性もあるだろう。
「そう簡単に行くか? どれだけの使用人がいると思っているんだよ」
ハンスの言葉に、ライは顔をしかめる。
王宮にいる使用人の数は膨大だ。入れ替えだってある。
「十年以上も王宮に残る者は、少ないです。他国の皇族と接触できる者も、多くはありませんから。この条件ならば、それほど難しくはありませんよ」
微笑んだハンスだが、急に沈黙した。
「どうした?」
違和感を覚えたライが問う。緋凰と玉緋も、怪訝な表情をハンスに向けた。
「いえ、ちょうど俺の世代なのではないかと」
一瞬、その場は静まり返った。
「あんたじゃないと思うわよ? 大体あんたは、王宮勤めじゃないでしょ?」
玉緋が真顔で否定した。
「こいつ、元は王宮に勤めてたんだよ」
「そうなの? 道理で料理が上手いはずね」
「お前に比べりゃ、誰だって美味いだろ」
ライが説明し、玉緋が納得する。
淡々とした会話の最後にライが暴言を放ち、玉緋の一刀がライに向けられたが、ライはさらりとかわす。
真剣が閃いたというのに、ハンスも緋凰も視界の端に入れただけで、何の反応も見せない。
「そうではなく、俺の知っている限り、賓客にお目に掛かることができて、先の条件を満たす男は、一人なんです」
ぴたりと、動きを止めた全員の視線が、ハンスに向かった。
「どんな男?」
抜き身の剣を鞘にしまうなり、食い付く玉緋。ハンスはたじろいで一歩下がった。
「執事のクリス・メーリーです。整った顔立ちで、俺が王宮にいた頃から侍女達が騒いでいました」
「決まりね。きっと、そいつだわ」
にっこりと、玉緋は笑む。
しかし言い辛そうに、ハンスは頬を掻いた。
「ですが」
「何よ?」
「クリスは二年前に嫁を貰っています」
ここに来て投下さられた爆弾発言に、ライは眉をひそめて口を半開きにし、緋凰も眉根を寄せた。
「確かか?」
「ええ、俺も式に呼ばれましたから。御祝儀代わりに菓子を作れと言われて」
確認するライに、ハンスは答える。
そんな中、眉根を寄せて首を傾げていた玉緋は、
「つまり、すでにそのクリスっていう男には、正室がいるのね。さすがにそこに側室として入るのは、問題があるわよね」
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