10 / 77
08.顔に包帯を巻いて
しおりを挟む
翌日、顔に包帯を巻いて現れたエリザの姿に、兵達は驚き何かしら囁きあった。
「どうしたのですか? エリザ」
「大したことはありません」
心配してくれるクラムに笑顔を返したが、次いで現れたライの言葉には、剣を薙がずにはいられなかった。
「どうせ寝台から落ちて、打っただけだろ?」
「本当に、失礼な男ですね」
避けられた剣を翻し、もう一閃浴びせようと腕を返したが、頬が痛み剣を引いた。
「怪我か?」
聞こえた声から、エリザはさっと顔を背ける。
「寝台から落ちたんですよ」
「違います!」
現れたゼノにまで作り話を吹き込むライに、殺意を向ける。
だが、ライは意にも介さない。
「そうか。気を付けよ、エリザ」
「その様な戯言を、お信じにならないでください」
否定するエリザの瞳には、涙が滲んでいた。それを気取られたくなくて、エリザは踵を返すと訓練場の方に向かった。
「お二人共、年頃の娘が顔に傷を負ったのです。もう少し言葉を選んで差し上げなさい」
クラムにたしなめられて、ゼノとライは顔を見合わせる。
「だがクラムよ、エリザの家は神官宮とも縁が深い。真に酷い傷を負ったので有れば、治癒能力者を派遣させ、治しているはずであろう?」
「確かにそうですね」
と、クラムもゼノの意見に頷く。
「人には言いたくない理由で負った、治癒能力を使う程でもない怪我なんだよ。貴族様だから大袈裟にしてるだけだろ? 気にする事はないって」
ライの推測にも、クラムは苦笑しながらも頷いた。
「そうですね。明日には包帯を取っているやもしれません」
そう言って然して気に止める事も無くその日は過ごしたが、数日経っても、エリザの包帯が取れる事はなかった。
そしてとうとう包帯を取って現れたエリザの顔を見て、流石のライも息を飲んだ。
エリザの左の頬には、深く刻まれた刃の痕が有った。
「何があった? エリザ」
問うたゼノに、エリザは寂しく笑う。
「この様な醜い顔の女、ゼノ様もお嫌いになられましたか?」
「いや? それより傷はどうしたと聞いている。何故、神官に治させぬ?」
ゼノの問い掛けに、エリザは答えない。
「私の方から、神官宮に声を掛けておこうか?」
「いえ、このままで良いのです」
訝しげなゼノにエリザは笑ったが、涙が溢れている。
「申し訳ありません」
両手で顔を覆ったエリザは、ゼノの制止も聞かずに走り去った。
人気の無い木立の中に駆け込むと、声を上げて泣いた。
ゼノへの想いをセスに認めてほしくて顔を傷付けたが、包帯を取って鏡に写る自分の顔は、ひどく醜く感じた。
例えセスに認めてもらえても、肝心のゼノにどう思われるだろうかと思うと、体が震えた。
それでも心を奮い起たせて館を出たが、ゼノと面と向かうと、やはり恐怖と羞恥に体が震えて、涙を止めることができなかった。
きっともう、今までのようには接してもらえないだろう。醜い顔の女と、蔑まれるのだと思うと、涙は次から次へと溢れて来た。
「あの、大丈夫ですか?」
突然の声に、エリザは硬直し、羞恥は憤怒へと豹変した。
「放っておいてちょうだい!」
厳しく叱責して睨み付けると、相手はゼノと共に暮らしている女の神官だった。エリザは拳を握り締める。
「大丈夫ですか? 酷い傷」
頬に向かって伸ばされた手を、怒りと共に払う。
「触らないで」
「申し訳ありません」
謝罪の言葉を口にはするが、神官は立ち去ろうとはしない。
「何? 私の傷を見るのが、そんなに楽しいのかしら?」
エリザはますます苛立ちを深め、にらみつけた。
シャルはきょとんとして瞬く。
「そんな事はありません。エリザ様がお許しくださるなら、治させて頂けないかと思って」
「嘘仰い。あなたがそんな事を思うわけないわ」
エリザの言葉に、シャルは首を傾げた。
「なぜ、そう思われるのですか?」
「あなたはゼノ様が好きなのでしょう?」
「ええ」
問えば素直に頷く。その姿に、ますます苛立ちが募る。
「ならばゼノ様と親しくしている私が、この様な醜い顔になって喜びはしても、治そうなどと思うはずがないわ」
シャルはやはり首を傾げる。
「傷付いている姿を見て、喜ぶ事などあるのでしょうか? 私は誰かが傷付いていたら悲しいし、辛いです」
心底から理解できないと言いたげなシャルに、エリザは言葉を失った。
エリザの周囲にいた人間は皆、表面は相手を敬うが、本心では常に相手の落ち度を探し、引き摺り落とそうと狙っていた。
ゼノという宝物を奪い合っている相手が、痛手を受け失速したならば、その隙を逃さず前に進み出るか、痛手を受けた相手に止めを刺そうと動くのが当然だった。
「あなた、変わっているわね」
「申し訳ありません。あまり人と接した事がないので」
裏もなく謝るシャルに、エリザは表情を弛める。
「馬鹿みたい」
対抗心を抱いて力んでいるのは、エリザだけなのだ。
「あのう、やっぱりお仕事で怪我したんですか?」
問われてエリザは首を横に振る。
「違うわ。セス殿下に認めて頂きたかったの」
セスの名を聞いた時、シャルの顔が曇った。
エリザは訝しく思ったが、追求するよりも、自分の気持ちを吐き出したかった。
「セス殿下に認めて頂ければ、ゼノ様の御側にいられると思ったの」
「エリザ様は、ゼノ殿下の事がお好きなのですね」
「ええ、そうよ。子供の頃からずっと憧れていたわ。だから女の癖にと笑われても、石能を鍛えて軍に入ったの。少しでも御傍にいるために、お役に立ちたくて」
口から出てくる自分の言葉に、エリザはそうだったと、胸元を握り締める。
そんなエリザの様子を見守っていたシャルは、切なげに、しかし嬉しそうに微笑んだ。
その笑みを目に留めたエリザの眉間に、皺が寄る。
「何が可笑しいの?」
「ごめんなさい。嬉しかったの」
慌てて笑みを消したが、シャルの表情はやはり柔らかい。
「嬉しい?」
怪訝な気持ちを隠すことなく、エリザはシャルに問うた。
「ええ。エリザ様がゼノ殿下のことを好きでいてくれて」
温かな木漏れ日のような笑顔。それは憧れの人に対する態度ではなく、もっと身近な、まるで家族や心から想い合う恋人のようで、エリザの頭はかっと熱くなった。
「どうしたのですか? エリザ」
「大したことはありません」
心配してくれるクラムに笑顔を返したが、次いで現れたライの言葉には、剣を薙がずにはいられなかった。
「どうせ寝台から落ちて、打っただけだろ?」
「本当に、失礼な男ですね」
避けられた剣を翻し、もう一閃浴びせようと腕を返したが、頬が痛み剣を引いた。
「怪我か?」
聞こえた声から、エリザはさっと顔を背ける。
「寝台から落ちたんですよ」
「違います!」
現れたゼノにまで作り話を吹き込むライに、殺意を向ける。
だが、ライは意にも介さない。
「そうか。気を付けよ、エリザ」
「その様な戯言を、お信じにならないでください」
否定するエリザの瞳には、涙が滲んでいた。それを気取られたくなくて、エリザは踵を返すと訓練場の方に向かった。
「お二人共、年頃の娘が顔に傷を負ったのです。もう少し言葉を選んで差し上げなさい」
クラムにたしなめられて、ゼノとライは顔を見合わせる。
「だがクラムよ、エリザの家は神官宮とも縁が深い。真に酷い傷を負ったので有れば、治癒能力者を派遣させ、治しているはずであろう?」
「確かにそうですね」
と、クラムもゼノの意見に頷く。
「人には言いたくない理由で負った、治癒能力を使う程でもない怪我なんだよ。貴族様だから大袈裟にしてるだけだろ? 気にする事はないって」
ライの推測にも、クラムは苦笑しながらも頷いた。
「そうですね。明日には包帯を取っているやもしれません」
そう言って然して気に止める事も無くその日は過ごしたが、数日経っても、エリザの包帯が取れる事はなかった。
そしてとうとう包帯を取って現れたエリザの顔を見て、流石のライも息を飲んだ。
エリザの左の頬には、深く刻まれた刃の痕が有った。
「何があった? エリザ」
問うたゼノに、エリザは寂しく笑う。
「この様な醜い顔の女、ゼノ様もお嫌いになられましたか?」
「いや? それより傷はどうしたと聞いている。何故、神官に治させぬ?」
ゼノの問い掛けに、エリザは答えない。
「私の方から、神官宮に声を掛けておこうか?」
「いえ、このままで良いのです」
訝しげなゼノにエリザは笑ったが、涙が溢れている。
「申し訳ありません」
両手で顔を覆ったエリザは、ゼノの制止も聞かずに走り去った。
人気の無い木立の中に駆け込むと、声を上げて泣いた。
ゼノへの想いをセスに認めてほしくて顔を傷付けたが、包帯を取って鏡に写る自分の顔は、ひどく醜く感じた。
例えセスに認めてもらえても、肝心のゼノにどう思われるだろうかと思うと、体が震えた。
それでも心を奮い起たせて館を出たが、ゼノと面と向かうと、やはり恐怖と羞恥に体が震えて、涙を止めることができなかった。
きっともう、今までのようには接してもらえないだろう。醜い顔の女と、蔑まれるのだと思うと、涙は次から次へと溢れて来た。
「あの、大丈夫ですか?」
突然の声に、エリザは硬直し、羞恥は憤怒へと豹変した。
「放っておいてちょうだい!」
厳しく叱責して睨み付けると、相手はゼノと共に暮らしている女の神官だった。エリザは拳を握り締める。
「大丈夫ですか? 酷い傷」
頬に向かって伸ばされた手を、怒りと共に払う。
「触らないで」
「申し訳ありません」
謝罪の言葉を口にはするが、神官は立ち去ろうとはしない。
「何? 私の傷を見るのが、そんなに楽しいのかしら?」
エリザはますます苛立ちを深め、にらみつけた。
シャルはきょとんとして瞬く。
「そんな事はありません。エリザ様がお許しくださるなら、治させて頂けないかと思って」
「嘘仰い。あなたがそんな事を思うわけないわ」
エリザの言葉に、シャルは首を傾げた。
「なぜ、そう思われるのですか?」
「あなたはゼノ様が好きなのでしょう?」
「ええ」
問えば素直に頷く。その姿に、ますます苛立ちが募る。
「ならばゼノ様と親しくしている私が、この様な醜い顔になって喜びはしても、治そうなどと思うはずがないわ」
シャルはやはり首を傾げる。
「傷付いている姿を見て、喜ぶ事などあるのでしょうか? 私は誰かが傷付いていたら悲しいし、辛いです」
心底から理解できないと言いたげなシャルに、エリザは言葉を失った。
エリザの周囲にいた人間は皆、表面は相手を敬うが、本心では常に相手の落ち度を探し、引き摺り落とそうと狙っていた。
ゼノという宝物を奪い合っている相手が、痛手を受け失速したならば、その隙を逃さず前に進み出るか、痛手を受けた相手に止めを刺そうと動くのが当然だった。
「あなた、変わっているわね」
「申し訳ありません。あまり人と接した事がないので」
裏もなく謝るシャルに、エリザは表情を弛める。
「馬鹿みたい」
対抗心を抱いて力んでいるのは、エリザだけなのだ。
「あのう、やっぱりお仕事で怪我したんですか?」
問われてエリザは首を横に振る。
「違うわ。セス殿下に認めて頂きたかったの」
セスの名を聞いた時、シャルの顔が曇った。
エリザは訝しく思ったが、追求するよりも、自分の気持ちを吐き出したかった。
「セス殿下に認めて頂ければ、ゼノ様の御側にいられると思ったの」
「エリザ様は、ゼノ殿下の事がお好きなのですね」
「ええ、そうよ。子供の頃からずっと憧れていたわ。だから女の癖にと笑われても、石能を鍛えて軍に入ったの。少しでも御傍にいるために、お役に立ちたくて」
口から出てくる自分の言葉に、エリザはそうだったと、胸元を握り締める。
そんなエリザの様子を見守っていたシャルは、切なげに、しかし嬉しそうに微笑んだ。
その笑みを目に留めたエリザの眉間に、皺が寄る。
「何が可笑しいの?」
「ごめんなさい。嬉しかったの」
慌てて笑みを消したが、シャルの表情はやはり柔らかい。
「嬉しい?」
怪訝な気持ちを隠すことなく、エリザはシャルに問うた。
「ええ。エリザ様がゼノ殿下のことを好きでいてくれて」
温かな木漏れ日のような笑顔。それは憧れの人に対する態度ではなく、もっと身近な、まるで家族や心から想い合う恋人のようで、エリザの頭はかっと熱くなった。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
優しく微笑んでくれる婚約者を手放した後悔
しゃーりん
恋愛
エルネストは12歳の時、2歳年下のオリビアと婚約した。
彼女は大人しく、エルネストの話をニコニコと聞いて相槌をうってくれる優しい子だった。
そんな彼女との穏やかな時間が好きだった。
なのに、学園に入ってからの俺は周りに影響されてしまったり、令嬢と親しくなってしまった。
その令嬢と結婚するためにオリビアとの婚約を解消してしまったことを後悔する男のお話です。
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。
天織 みお
恋愛
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※完結まで毎日2話更新予定でしたが、3話に変更しました
※他サイトにも掲載中
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
愛する義兄に憎まれています
ミカン♬
恋愛
自分と婚約予定の義兄が子爵令嬢の恋人を両親に紹介すると聞いたフィーナは、悲しくて辛くて、やがて心は闇に染まっていった。
義兄はフィーナと結婚して侯爵家を継ぐはずだった、なのにフィーナも両親も裏切って真実の愛を貫くと言う。
許せない!そんなフィーナがとった行動は愛する義兄に憎まれるものだった。
2023/12/27 ミモザと義兄の閑話を投稿しました。
ふわっと設定でサクっと終わります。
他サイトにも投稿。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる