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紅雷の昇格4
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「今回、半年不在であった幹部の現場枠に紅雷が就任することとなった。それに伴い、役付きに空席ができた。来月中に紅雷の後任を選定する。これは決定事項だ。皆頭にとどめておくように。」
雪音はさして驚かなかった。あらかた予想はついていた。雪音か紅雷が幹部になる。そもそも役付き、幹部候補は二人しかいないし、わかっていたことではあった。そして、雪音に連絡がこなかったということから、紅雷がボスに会ったあの日に紅雷が引き受ける形で収まったのだろうと。
ミーティングが終わり、皆ぞろぞろと部屋から出て行く。ところどころ雑談する者もいるが。
「・・・何も言わないんだね。」
紅雷は、隣で立ち上がった雪音にそう言った。
「予想はついてたから。」
「うん。・・・俺この後仕事だから。」
「わかった。」
雪音は先に部屋から出た。紅雷も立ち上がろうとすると、まだ座っていた虎が振り向く。
「ユキに言ってなかったのか。」
「うん。」
「なんでだ?」
「なんでって・・・。守秘義務あるし、理由聞かれても嫌だし。」
「へぇ。愛想尽かされても知らねぇぞ。」
「どういうこと?」
紅雷は怪訝そうな顔をしたが、虎はそれ以上言わず、紅雷を取り残して部屋から出た。
雪音はさして驚かなかった。あらかた予想はついていた。雪音か紅雷が幹部になる。そもそも役付き、幹部候補は二人しかいないし、わかっていたことではあった。そして、雪音に連絡がこなかったということから、紅雷がボスに会ったあの日に紅雷が引き受ける形で収まったのだろうと。
ミーティングが終わり、皆ぞろぞろと部屋から出て行く。ところどころ雑談する者もいるが。
「・・・何も言わないんだね。」
紅雷は、隣で立ち上がった雪音にそう言った。
「予想はついてたから。」
「うん。・・・俺この後仕事だから。」
「わかった。」
雪音は先に部屋から出た。紅雷も立ち上がろうとすると、まだ座っていた虎が振り向く。
「ユキに言ってなかったのか。」
「うん。」
「なんでだ?」
「なんでって・・・。守秘義務あるし、理由聞かれても嫌だし。」
「へぇ。愛想尽かされても知らねぇぞ。」
「どういうこと?」
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