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第25話【デリートマンの決断②】
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東京に戻ってきて2ヶ月が経ち、桜がちらほらと遠慮がちに花を咲かせ始めている。もう春になろうとしていた。
仕事の方は順調で、あの飲み会以来、自分がおかしいと感じることはなかった。もちろん戻ってきてから人は消していない。
そして、ここ最近はようこが毎日のようにウチに来ており、半同棲状態のようになっていた。これはおれが言い出したことで、もし、自分に変化があった場合、ようこがそばにいてくれたらその変化にいち早く気付いてくれると思ったからだ。
誰にも気づかれないまま、自分が自分でなくなっていくのが怖かったのかもしれない。
「ただいま」
仕事が終えて帰宅し、いつものように玄関で靴を脱ぎながらそう言った。
おかえりー!おそーい!!
いつもなら、そう言いながらドタドタと玄関の方へようこが走ってくるのだが、今日は何の声も聞こえてこなかった。
(どこか出ているのかな?)
そう思ったが、リビングの電気がついていてテレビもついているので、中にいるには違いなかった。
ドアを開け、リビングへ入る。
ようこはこちらに背を向けた状態でテレビにくぎ付けになっていた。背中が不定期に震えている。どうやら、泣いているらしかった。
「ようこ…ただいま。どうした?」
ようこの背中のからそっと声をかけると、びっくりしてこちらを振り返った。そして、その目は涙で腫れていた。
「ともくん、ごめん、気付かなかった…おかえり」
「うん。大丈夫か?そんな泣いて…」
ようこが泣いた姿など今まで見たことがなかった。もしかしたら初めてかもしれない。
テレビを見ると、ニュース番組が流れていた。どうも、中学生が殺害されたニュースが流れているようだった。
「このニュース見ててね、可哀そう過ぎて泣いちゃってたの…、中学1年生の子がね、殺されたんだけど、集団で暴行されたみたいな形跡があるって…、男の子は無抵抗だったみたい…。どうして、そんなことができるんだろう、よってたかって、1人の無抵抗な子に、どうして、そんなことができるんだろう…。きっと、凄く怖かったよね。そう思ったら、泣けてきちゃって…。犯人はまだわからないけど、未成年じゃないかって…わたしね…悔しい。この子と面識があるわけじゃないよ。でもね、凄く悔しいの…」
何の罪もない子供が殺される。
たまにこういう悲しいニュースが流れる。そしていつも、犯行動機を聞いて怒りに震えるのだ。大人の身勝手な理屈…未成年の暴挙…。
こういうニュースを見ると、犯人に対して裁判などせず即刻死刑にするべきだといつも思う。どんな理由があったとしても到底許されることではない。
犯人が未成年でも関係ない。未成年の場合、報道で被害者の氏名、写真などは公開されるのに、加害者は氏名、写真も伏せられて報道される。なぜ、犠牲になった被害者は何の配慮もされずに世に曝け出されるのに、加害者は手厚く守られるのだ?甚だ納得がいかない。
少年法なんてものは即刻廃止すべきだ。何の罪もない人の未来を無残に奪った人間に、未来を与えてやる必要などない。
しかし、未成年の場合は少年法とやらのおかげで、おおよそ納得できない軽い罪ですまされてしまうことが多い。そういう判決を見ると、本当に歯がゆく思う。ようこが悔しいという気持ちは、よくわかる。
「犯人は、まだわからへんねんな?」
「うん。でも目星はついてるんじゃないかな」
「複数人か…、全員、死刑にしたったらええ」
ふと、ようこが悲しそうな顔を見せた。
「…ダメだよ…殺しちゃ…」
「え?だって極悪人やぞ。ようこも犯人がわかったら、そいつら許されへんやろ?ようこも悔しいって言うてたやん」
「うん。許せない。でも、それでも、やっぱり殺しちゃダメだよ。悔しいよ。でも、犯人が死刑にならないから悔しいんじゃなくて、こんな結果になって、わたしには何にもできないけど、わかってるけど、何もしてあげれなかったことが悔しいの」
「おれは…違う。殺すべきやと思う。犯人が死刑にならないなら、おれは悔しい。おれがこの手で殺してやりたいとさえ思う」
「違う。わたしが悔しいっていうのはそういうのじゃないよ。ともくん、怖いよ。昔なら、仮にそう思ってても、そんなにはっきり言わなかったと思う。ともくんね、大阪から戻ってきてから、ちょっと怖いよ。誰かからおかしな影響受けてるとかないよね?おかしなこと言われてないよね?」
やはり、変わってしまったのかもしれない。ただ、その考え方自体は持っていたはずだ。極悪人は死んで当然なのだ。
おかしなこと言われてないよね…か。あの人に言われたときはそう思っていたけど、違うかもしれない。
「大丈夫、誰からも、何も言われてないよ」
「もし、今のともくんが裁判長だったら、たくさん死刑が増えそうだね」
(きっと、そうだろうな)
『あなたは、われわれが選んだデリートマンです』
そう言われたんだっけ。あの人に。そのときはおかしなこと言うなと思って反論したっけ。でも、もしかすると、おれは根底の部分で世の中には不要な人間がいると思っているのかもしれない。
今まではそれを表に出さないでいただけなのか。記憶が消えていって、自分を作っていったものが壊れていって…自分が自分でなくなって…、それは、自分の『素』の部分がさらけ出されることなのかもしれないな。
「ようこ、おれのどこが変わったかな?」
「う~ん。はっきりとはわからないんだよ。でもね、怖くなった」
「そうか…、ごめんな」
「ううん。いいよ。ともくんの言ってることもまったく理解できないわけじゃないから」
(もう…ダメかもしれない)
ようこが知っている田坂智でいるのは、もう無理かもしれない。この後、自分のとる行動がわかる。そして、その行動がようこの意にそぐわないとしても、もう自分を止めれそうにない。
田坂智じゃなくなっていく…いや、もう既に田坂智じゃないのかもしれない。
「…警察は被害者少年と昨晩一緒に行動していた数名が何らかの事情を知っているとみて、詳しく話を聞くと共に…」
テレビから聞こえてくるキャスターの声を聞きながら、おれはネットで事件に関する情報を集め出していた。
仕事の方は順調で、あの飲み会以来、自分がおかしいと感じることはなかった。もちろん戻ってきてから人は消していない。
そして、ここ最近はようこが毎日のようにウチに来ており、半同棲状態のようになっていた。これはおれが言い出したことで、もし、自分に変化があった場合、ようこがそばにいてくれたらその変化にいち早く気付いてくれると思ったからだ。
誰にも気づかれないまま、自分が自分でなくなっていくのが怖かったのかもしれない。
「ただいま」
仕事が終えて帰宅し、いつものように玄関で靴を脱ぎながらそう言った。
おかえりー!おそーい!!
いつもなら、そう言いながらドタドタと玄関の方へようこが走ってくるのだが、今日は何の声も聞こえてこなかった。
(どこか出ているのかな?)
そう思ったが、リビングの電気がついていてテレビもついているので、中にいるには違いなかった。
ドアを開け、リビングへ入る。
ようこはこちらに背を向けた状態でテレビにくぎ付けになっていた。背中が不定期に震えている。どうやら、泣いているらしかった。
「ようこ…ただいま。どうした?」
ようこの背中のからそっと声をかけると、びっくりしてこちらを振り返った。そして、その目は涙で腫れていた。
「ともくん、ごめん、気付かなかった…おかえり」
「うん。大丈夫か?そんな泣いて…」
ようこが泣いた姿など今まで見たことがなかった。もしかしたら初めてかもしれない。
テレビを見ると、ニュース番組が流れていた。どうも、中学生が殺害されたニュースが流れているようだった。
「このニュース見ててね、可哀そう過ぎて泣いちゃってたの…、中学1年生の子がね、殺されたんだけど、集団で暴行されたみたいな形跡があるって…、男の子は無抵抗だったみたい…。どうして、そんなことができるんだろう、よってたかって、1人の無抵抗な子に、どうして、そんなことができるんだろう…。きっと、凄く怖かったよね。そう思ったら、泣けてきちゃって…。犯人はまだわからないけど、未成年じゃないかって…わたしね…悔しい。この子と面識があるわけじゃないよ。でもね、凄く悔しいの…」
何の罪もない子供が殺される。
たまにこういう悲しいニュースが流れる。そしていつも、犯行動機を聞いて怒りに震えるのだ。大人の身勝手な理屈…未成年の暴挙…。
こういうニュースを見ると、犯人に対して裁判などせず即刻死刑にするべきだといつも思う。どんな理由があったとしても到底許されることではない。
犯人が未成年でも関係ない。未成年の場合、報道で被害者の氏名、写真などは公開されるのに、加害者は氏名、写真も伏せられて報道される。なぜ、犠牲になった被害者は何の配慮もされずに世に曝け出されるのに、加害者は手厚く守られるのだ?甚だ納得がいかない。
少年法なんてものは即刻廃止すべきだ。何の罪もない人の未来を無残に奪った人間に、未来を与えてやる必要などない。
しかし、未成年の場合は少年法とやらのおかげで、おおよそ納得できない軽い罪ですまされてしまうことが多い。そういう判決を見ると、本当に歯がゆく思う。ようこが悔しいという気持ちは、よくわかる。
「犯人は、まだわからへんねんな?」
「うん。でも目星はついてるんじゃないかな」
「複数人か…、全員、死刑にしたったらええ」
ふと、ようこが悲しそうな顔を見せた。
「…ダメだよ…殺しちゃ…」
「え?だって極悪人やぞ。ようこも犯人がわかったら、そいつら許されへんやろ?ようこも悔しいって言うてたやん」
「うん。許せない。でも、それでも、やっぱり殺しちゃダメだよ。悔しいよ。でも、犯人が死刑にならないから悔しいんじゃなくて、こんな結果になって、わたしには何にもできないけど、わかってるけど、何もしてあげれなかったことが悔しいの」
「おれは…違う。殺すべきやと思う。犯人が死刑にならないなら、おれは悔しい。おれがこの手で殺してやりたいとさえ思う」
「違う。わたしが悔しいっていうのはそういうのじゃないよ。ともくん、怖いよ。昔なら、仮にそう思ってても、そんなにはっきり言わなかったと思う。ともくんね、大阪から戻ってきてから、ちょっと怖いよ。誰かからおかしな影響受けてるとかないよね?おかしなこと言われてないよね?」
やはり、変わってしまったのかもしれない。ただ、その考え方自体は持っていたはずだ。極悪人は死んで当然なのだ。
おかしなこと言われてないよね…か。あの人に言われたときはそう思っていたけど、違うかもしれない。
「大丈夫、誰からも、何も言われてないよ」
「もし、今のともくんが裁判長だったら、たくさん死刑が増えそうだね」
(きっと、そうだろうな)
『あなたは、われわれが選んだデリートマンです』
そう言われたんだっけ。あの人に。そのときはおかしなこと言うなと思って反論したっけ。でも、もしかすると、おれは根底の部分で世の中には不要な人間がいると思っているのかもしれない。
今まではそれを表に出さないでいただけなのか。記憶が消えていって、自分を作っていったものが壊れていって…自分が自分でなくなって…、それは、自分の『素』の部分がさらけ出されることなのかもしれないな。
「ようこ、おれのどこが変わったかな?」
「う~ん。はっきりとはわからないんだよ。でもね、怖くなった」
「そうか…、ごめんな」
「ううん。いいよ。ともくんの言ってることもまったく理解できないわけじゃないから」
(もう…ダメかもしれない)
ようこが知っている田坂智でいるのは、もう無理かもしれない。この後、自分のとる行動がわかる。そして、その行動がようこの意にそぐわないとしても、もう自分を止めれそうにない。
田坂智じゃなくなっていく…いや、もう既に田坂智じゃないのかもしれない。
「…警察は被害者少年と昨晩一緒に行動していた数名が何らかの事情を知っているとみて、詳しく話を聞くと共に…」
テレビから聞こえてくるキャスターの声を聞きながら、おれはネットで事件に関する情報を集め出していた。
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