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side.4
しおりを挟む「エラ」
愛しい人の名前を呼ぶ皇帝
「イーサン」
声のする方を振り向き笑顔で応える皇后
そして、
「おとーさま!おかーさまぁ!」
父譲りの美しく輝くシルバーブロンド髪と
母譲りの深く慈愛に満ちたオリーブ色の瞳
帝国一愛し合う2人の宝
「走ると危ないわよ、イヴリン」
大きなお腹を抱えるエラを優しく支えるイーサン
「私、とっても愚かでしたね」
「君が?」
「ええ。貴方との婚約を、幼かったとはいえ
破棄してしまったんだもの」
「はは…では僕は卑怯な男だな」
「お父上に頼んで、私を専属騎士に任命していた事?」
「それもあるが、君からの婚約破棄をこっそり拒否していた事も、かな」
「まあ!ふふ、そのお陰で今があると思えば、卑怯だなんて言えませんね」
「おかーさま。わたしもこんやくしゃがほしい!」
「ええ…寂しいこと言わないでくれイヴ…」
「だって、ふたりみたいにらぶらぶになりたいんだもの!」
「あらあら、おませさんね」
笑い合う3人。
幼い皇女の恋物語は、
これから始まる。
【 皇帝陛下、私と結婚しないでください。
~婚約者から専属騎士になりました~ 】
ー fin ー
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文武両道な最強皇后でありながら、恋する乙女の可憐さも持ち併せたエラ、素敵なヒロインですね~!
イーサンも、ずっとエラを想い続ける優しさとかちょっと気弱になっちゃうところも含めて、魅力的なヒーローで✨
一途なイーサンとエラのお話、とても可愛くて癒されました!
まりさん感想ありがとうございます!🥲💗
強さと女の子らしさがあるエラと
穏やかで一途なのに気弱さを持っているイーサン
そんな互いを愛おしく思う2人の物語をお楽しみいただけましたら幸いです😭
まりさんに2人の魅力が伝わりとても嬉しく思います…ご愛読、ありがとうございました!!🙇♀️