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154・不快な結果と⑫
しおりを挟む無事にラルからの了承も取り付け、茶会を開くことになったので、それに伴って届いていた招待状への返事も早急に認めていく。
こちらから招待する対象の選定は、ラルが手伝ってくれることになった。
概ねラサスが仕分けてくれた分け方で問題はないらしい。ただ、数件、半分以上あった好奇心か何かからだろうと思われる、良くも悪くもない者達の中から良くないに分け直された招待状は発生していたけれど。無能予備軍がここ数日で増えたということなのだろう。
ちょうどいいので、今回招待する対象にその人たちを入れることにする。
それだけでそれなりの人数となり、あとは招待を受けた方がいい、懇意にした方がいい者の中から、例の女性辺境伯に連絡を取り、彼女と他の誰か、もしくは彼女推薦の者2,3人を招待したい旨伝えておくこととなった。
併せて今回の茶会の趣旨も同時に知らせる予定である。
つまり、今回呼ぶ彼女の把握している者以外は全て害意ある者達なのだと。
なお、これにより場所ばかりはここ、公爵邸とはなるが呼ぶ者のほとんどが、俺に害意ある者だけとなってしまうのだが、これはむしろ計算通りと言ってよかった。
相手の油断を誘うのと同時に煩わしい者は一挙に片付けてしまおうという寸法だ。
いったいどんな茶会になることやら、大変楽しみだと思う。
また、今回貰った招待状に関しては、どれにも応じない予定となっている。その代わりの茶会の開催だ。
大変申し訳ないけれども、俺自身が身重で体調に不安があることもあり、個別に赴くのは難しいので、良ければむしろこちらの茶会へ足を運んでもらうことはできないだろうか、招待状を送るので、といった具合である。
これは実の所、あまりいい返事とは言えず、乱暴な言い方をするなら、そちらの招待には応じられないけれどもこちらの招待には応じろと言っているようなものなのだが、一歩間違えれば侮辱ともなり得るこんな招待は、今回に限ってはわざとと言ってよかった。
と、言うか有体に言って侮辱を返したようなもので、こちらから喧嘩を売っているに等しかった。
勿論、全て計算づくである。
ひとまず、招待しない大部分に体調やら予定やらの関係で参加は難しい旨、丁寧な返信を返し、懇意にした方がいいとなっている者達には更に次は是非とも付け加える。加えて今回こちらでも茶会を開くこととその茶会の呼ぶ予定の人選の意図についても併せて伝えておくこととした。
そうしても問題がないと、ラルが判断した人たちだったからである。
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