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第二章・ペーリュ視点
*2-12・幸せで満ちる
しおりを挟む胸を充分にかわいがったら、滑らかな腹部、微かなへその窪みへと唇を下ろしていく。小さな浅い穴に舌を突っ込んで舌先でぐりぐりと押し込むと、リーファは、
「ぁあっ」
小さく喘いで背を仰け反らせた。
仰け反ったせいで出来た隙間に手のひらを滑らせ、次は背筋を辿っていく。背骨の一つ一つに指で触れて、腰を掴んだ手を、すると柔い尻へと移動させた。
うっすらとしかついていない薄い尻肉。小さなリーファの臀部は、だけど充分に柔らかく、私の指に合わせて形を歪めて、そうした刺激にも、リーファはしっかり反応を返してくれた。
寝入ったままに。だけど微かな声で喘ぐリーファ。本当にかわいくて堪らない。
リーファのお尻を揉みながら、私は逆の手でリーファの足を開かせて、股間を目の前で良く見えるようにしていった。
下生えも見当たらないつるりとしたリーファの未成熟な股間では、ささやかな生殖器がピンと勃ち上がっていて、眠っていてなお、リーファがしっかりと快感を感じてくれているのがわかって嬉しくなる。
こんなところまで、本当にかわいくて愛しい。ぱくりとくわえ、同時に密やかな窄まりに指を伸ばした。
毎夜私を受け入れてくれている、健気で愛しくて大切な場所だ。
指先に魔術を纏わせて、ゆるりと撫ぜた。
ぬちゅと、充分湿ったことを確かめてから、つぷんと指を沈めていく。
幾度触れてもリーファのその場所は、慎ましやかで狭く、それでいて挿し入れた指をきゅっと美味しそうに締め付けてくれた。
「ぁっ、んんっ……んぁっ、ぅんぅ……」
リーファの愛らしい唇から小さく漏れる喘ぎを耳で楽しみながら、口の中全部でリーファの象徴を味わい、指でリーファの腹の中をかき回す。
ぬちゅぬちゅ、ちゅぷじゅぶ、じゅぷん。ぬちと、湿った音を響かせて、含んだままのリーファからは苦みのある先走りがあふれ出ていて、挿し入れた指で腹側にあるしこりを捏ねまわし、びくびくとリーファの体が震えるのに合わせ、じゅっと強く吸い付いた。
「んぁあっ!」
どくどくと吐き出された甘露をこくりと飲み込む。毎晩吐き出させているので濃くはない。むしろ薄いぐらいだけれども、しかしそれにはたっぷりと魔力が含まれている。
リーファの魔力。
ああ、それが私の中へと渦巻いてく。なんて愛しいのだろうか。私はますます早くリーファへと身を沈めたくて、魔力を注ぎたくて堪らなくなった。
リーファ、リーファ。本当になんてかわいい。なんて愛しい。
充分な時間をかけて、リーファの腹の中へと指を三本含ませられるようになってからようやく幼気な股間から顔を離して、体勢を整えた。足を抱えて覆い被さる。
息が荒くなる。ぼたぼたと滴るほどに先走りを滲ませたままの私自身を、くいと、柔らかく蕩かせたリーファの窄まりへと押し当てた。
ぐっと腰を突き出し、体を沈めていく。
ずぷっ、ずずずっ、少しずつ、少しずつ、痛いぐらいに張りつめた股間が、リーファの腹の中へと飲み込まれていった。
「ぁあぁぁぁああぁ……」
揺れるリーファの声を聞きながら、私は微笑む。ああ、本当になんて幸福だろうか。
眠ったままのリーファ。可愛いリーファ。私のリーファ。
眠ったままでさえしっかりと私に反応してくれるリーファ。意識などなくとも、私を受け入れてくれるリーファ。本当に愛しくてかわいくて素晴らしい。
腰から這い上がってくる快感は解けそうなほどに気持ちよくて、可愛くて、愛しくて、しかも気持ちいいだなんて。リーファは本当に私の為の存在なのだと実感した。
腰を動かす。出して、引いて、出して、引いて、奥を突いて、ぐるりと腰を回して。ぎゅむぎゅむきつく締め付けてくるリーファの中があまりに気持ちよくて、知らず動きが早くなっていく。
「はっ、ぁっ、くぅ……っ、リー、ファっ……!」
昂ったら、絶えることなくそのまま吐き出した。たっぷりとこれでもかと可能な限り魔力を注ぎ込み、余韻に浸りながらまた腰を動かし始める。
何度も、何度も、果てなく。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁあんっ……んあっ」
リーファの濡れた声を聞きながら、私はリーファへと魔力を注ぎ続けた。
リーファはついぞ目を覚ますことなく、私を受け止め続け、どれほど注いだことか、ひとまずは落ち着いた私はリーファの中から抜け出し、擦りすぎて真っ赤に熟れ、腫れ上がった健気な窄まりがかわいそうで、だから治癒魔術を行使し、多分、腫れているのはリーファのお腹の中全部なのだろうから、そこにもまた、治癒魔術を使って、起きたリーファが苦しまなくていいように後始末を施していった。
洗浄魔法で体液や何かを消し去り、はじめに脱がせた寝間着を着せかける。そうするとリーファは、すっかり寝る前の姿を取り戻し、それを見て私はほっと安堵の息を吐いて、寝台の上へと体を横たえ、リーファを抱きしめるように腕に閉じ込めると、そっと瞼を閉じたのだった。
触れ合う所から伝わるリーファのぬくもりに幸福を噛みしめて。
それは、満ち足りた私の毎夜の習慣だった。
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