【完結】身に覚えがないのに身ごもりました。この子の父親は誰ですか?

愛早さくら

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第一章・リーファ視点

*1-17・初めての触れ合い⑥

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 お腹の中が、義兄上あにうえでいっぱいになる。
 その衝撃をなんと言えばいいだろうか。
 満たされたと思った。
 これを求めていたのだと、そう、思った。

「あっ、あ、ぁ、あ、ぁあぁぁぁぁぁあああ……」

 ずずずずず、義兄上が僕のお腹の中を擦ると、声が震え、時折引いたり、押し込んだりを繰り返しながら、奥へ、奥へと入り込む衝撃に、僕はずっと開きっぱなしの口から、ひっきりなしに声を上げることとなった。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 ぐ、ぐ、ぐ、ぐ。腹の奥を押される度に、息と一緒に声が出て、頭の芯が惚けていく。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 わけがわからない、だけど、気持ちいいことだけがわかる。
 だってお腹の中を、義兄上が満たしていて、それに僕はやっとだと、そう感じているのである。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 ぐ、ぐ、ぐ、ぐと何度も押し込められながら、ほどなくして義兄上は、突き当りのような場所に辿り着いたらしかった。
 奥だ。お腹の奥。きっともうそれ以上は入らないというぐらい奥に、義兄上がいて、その奥を突かれる度、びりびりとした快感が僕を襲う。
 それよりももっと浅いところにも、どうやら気持ちのいいところはあるようなのだけれど、その場所は義兄上の象徴がとても大きい所為で、義兄上がお腹の中にあるというだけでずっと刺激されていて、その上で更に奥まで突かれると、僕はもうわけがわからなかった。
 だって気持ちいい、気持ちよくて堪らない。
 きっとこれまで生きていた中で、初めて感じている気持ちよさだ。

「あっ、あっ、あっ、ぁあっ!」

 ず、ず、ず、ず、ずりゅん。リズムよく、出したり入れたり、時折勢い良く突かれると、僕の声はひときわ高くなった。
 その上、義兄上の先端からはどうも魔力が漏れてでもいるのか、それとも漏れているのは体液なのか、温かさまでもが伝わってくる。
 お腹の中が義兄上の魔力でいっぱいになって、成りはじめたばかりの子供も、とても喜んでいるように感じられた。

「あっ、あっ、あっ、あっ、」

 だけどもっと、もっととも思う。足りない。これじゃ足りない。もっとたくさん、もっと奥まで。もっと、もっと、もっと!

 義兄上はもう僕のお腹の奥の奥、これ以上は入らないというほど深くにまで入ってくれているというのに、どうして僕はまだ足りないと思うのだろう。わからない。
 だけどまだだとそう思う、まだ足りない、まだ奥がある、もっと、その奥へと。だから。

「ぁっ、あっ、あっ、ぁ、ぁに、ぅえぇ……! もっと、ぉくぅ……!」

 ねだる僕にははと義兄上が笑う振動が伝わってくる。
 そんな微かな刺激さえも気持ちいい。

「ぁあっ……!」

 喘ぐ僕に、義兄上は。

「本当に……リーファは欲張りだね」

 そう言って、いい子だと僕の腰を、改めて掴み直したのだった。
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