【完結】身に覚えがないのに身ごもりました。この子の父親は誰ですか?

愛早さくら

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第一章・リーファ視点

*1-16・初めての触れ合い⑤

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 だってちょっとだけ満たされた感じがする。
 本当にちょっとだけだから、全然足りないけど、もう少しだけなら、我慢できるかもしれない。だから。

義兄上あにうえぇ……はゃくぅ……!」

 促すようにねだると、義兄上はちょっとだけ笑って。

「はは。わかっているよ、リーファ。大切に慣らすから、もう少しだけ我慢してね。せめて傷ついたりしないようにしないといけないからね」

 優しい声音でそう宥めてくれたので、僕は必死に頷いた。
 傷つかないように慣らさないといけないというのなら、早くしてほしい。早く、早く。
 気持ちが焦る。
 義兄上は焦らすつもりなんて元からなかったのだろう、ちゃんと指をすぐに僕のお尻の穴に差し込んでくれて、さっき注がれた義兄上の体液で濡れた僕のお尻を、広げるようにかき回した。

「ぁっ! ぁあっ!」

 ぐちゅぐちゅと湿った音がして、義兄上の長くて男らしく、節の目立つ指をいきなり入れられた僕のお尻は、だけど痛みなんて全く感じず、それどころか、今まで何度も義兄上の指を受け入れてでも来たかのように、喜んでぎゅむぎゅむと飲み込んでいる。
 義兄上の指が、僕のお腹の中、さっき注がれた義兄上の体液を刷り込みでもするかのように内壁を擦る度に、僕の背筋にはびりびりとした快感が走り抜けた。

「ぁっ、ぁっ、ぁっ」

 なにこれなにこれなにこれー?気持ちいい気持ちいい気持ちいい。

「ぐちゅぐちゅ、いいよぉ……! ぁあっ!」

 きっと義兄上が指先にも魔力を纏わせてくれているからだ。だから、少しだけだけれど、今だって義兄上の魔力が流れ込んできているし、指で擦られる刺激が、余計に気持ちよく感じられているのだと思った。
 いつの間にか僕のお腹の中をかき回す義兄上の指は増えていて、ちゃんと僕が望んでいるように、早急に広がるようにしてくれているみたいだった。
 だって義兄上が指をくいっと広げたりするからだと思う、たまにお尻の入り口の辺りに、空気が入ったみたいな感じがして、ひやってするんだ。
 それもやっぱり気持ちよくて。でも、それでも足りなくて。

「あっ、あっ、あっ、あにぅえぇ……っ! ぁにうぇえっ!」

 回らない舌で名を呼ぶと、ようやく納得できるぐらいに、僕のお尻を広げられたのか、義兄上がちゅぶと指を全部抜き出した。

「ぁっ……」

 きっと今、僕のお尻の穴は、さっきの比じゃないぐらいぱくぱくしている。物足りない、もっと頂戴っていうみたいに。
 それをきっとわかってくれているのだろう義兄上は、改めて僕のお尻の穴に義兄上の硬く勃ち上がったままの象徴を押し当てて下さって。
 ぐぐっと、腰を推し進められると、狭い所をこじ開けられているような衝撃が、僕にこれでもかと圧し掛かってきたのだった。
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