28 / 67
2・学園でのこと
2-14・周囲の認識と言質②
しおりを挟む アトリの周囲に散らばる死人と半死人は順調に数を増し、ついさっきも一人が首を刎ねられて新たに冥土の住人となった。
盗賊達は、自分らの優勢がいつの間にやら失われたどころか、逆転されつつあることが理解できず、戸惑いの表情で致命傷を負っていく。
素早さと正確さを兼ね備えたユキの弓と、一瞬の隙にでも乗じてくるアトリの刀は、対戦相手にとって悪夢のような組み合わせだった。
ユキの矢を受けるか避けるかして体勢を崩せば、直後にアトリの刀が振るわれて少なからぬ血が流れる。
「チッ――忌々しい糞アマ共がっ!」
飛来する矢を兜割で叩き落しながら、久四郎が毒吐く。
ユキによる文字通り矢継ぎ早の射撃で思い通りの場所取りが出来ず、アトリへの有効打を繰り出せないのが苛立ちの主な原因だ。
背後からは立て続けに銃声が響き、それもまた神経に障ってくる。
一矢万矢に銃を使える者は多数いるが、主武装にしているのは五人に過ぎない。
なのに、途絶えることのない発砲音は一体どういうことか。
「ぶっふ――おああっ!」
ユキに右腿の付け根を射られ、よろけた所をアトリの刀で腹を抉られた太った男が、苦痛に喚きながらもそのまま倒れず、気力を奮って突進する。
思いがけず死兵と化した相手に武器を奪われ、更に身動きも取れなくなるアトリ。
「油断したな、馬鹿めがっ!」
好機の到来を察して喜色を浮かべ、久四郎は兜割を放り捨てる。
そして銃爪を引けば撃てる状態に整えておいた、二挺の短筒を取り出し両手に構える。
短筒は威力と精度に難があるが、この至近距離ならば十分に有効だ。
「させぬっ!」
鋭い声と共に、二本の矢が立て続けに降ってくる。
久四郎は危ういところで体を躱し、改めてアトリに狙いをつけた。
好機に気を取られ過ぎて、危うく射られかけるとは――
己の迂闊さに苛立ちを募らせる久四郎だが、勝利が少し先に伸びただけだと気を取り直す。
「げぬっ」
腕を絡ませてくる太った男の頭を掴んで首をヘシ折り、アトリは返り血に染まりながらも窮地を脱する。
それから、久四郎の動きを確認すべく素早く視線を巡らせ――
「これで終わりだっ!」
勝ちを確信して叫び、銃弾を続けて放つ久四郎。
しかし、わざわざ予告するように声を上げた結果、僅かな猶予が生まれた。
アトリはその瞬間を見逃さず、地面に身を伏せて二発の銃弾を遣り過ごす。
攻撃が失敗に終わったと知った久四郎は、天を仰いで短筒を捨てる。
相手からの反撃を覚悟しつつ、次は跳びついて目を抉ろうとしていたアトリだったが、久四郎が戦意を喪失したと判断して構えを緩めた。
しかし、まだ諦めていなかった久四郎は、アトリに向けて妙な包みをいくつも投げる。
ユキの矢が久四郎を追うも、それを後ろ向きに宙返りしてひらりと回避。
そしてアトリとの距離を作ると、脛当に仕込んでいた刃の分厚い短刀を引き抜いた。
「くっ――ぶしょん、へっぷし!」
アトリは投げられた包みを全て叩き落したが、その正体は目潰し。
中に仕込まれた各種香辛料を混ぜ合わせた粉が、衝撃を受けて飛散した。
目こそ守れたアトリだが、かなりの量を吸い込んで、クシャミと鼻水が止まらなくなる。
「アトリッ! 久四郎が行くぞ!」
ユキの警告を耳にしたアトリは、懐に残ったクナイを投じて牽制に使い、呼吸が落ち着くまでの時間を稼ごうとした。
「ぅえっきしっ!」
「がっ――はばっ、なっ?」
意味を成さない音が、棒立ちになった久四郎の口から流れ出る。
投げた瞬間、クシャミで手元を盛大に狂わせたアトリだったが、デタラメに飛んだクナイは久四郎の左目に深々と食い込んでいた。
細かく痙攣しながら揺れるその背中に、ユキが追い撃ちの矢を放つ。
「おさらぶぇっくしっ――です!」
前のめりに倒れようとする久四郎から短刀を奪ったアトリは、クシャミ交じりの別れを告げながら、約束したのとは違う刀の切れ味を兄弟子に伝えた。
※※※
孫三郎の野辺送りが再び稼動し、褒賞金の十両欲しさに押し寄せた連中の体に、容赦なく鉛弾を撃ち込んでゆく。
「使っておいて――何だが――えげつないの」
渋い表情を浮かべ、そんな言葉を漏らしつつ三人を撃ち倒した所で、六郷が弾道を塞ぎながら孫三郎に突進してきた。
「ふざけた機械だぁっ!」
甲冑の装甲で二発を跳ね返して肉薄した六郷は、モルゲンステルンで野辺送りを叩き壊そうとする。
だが、目的にばかり気を取られていたせいで、足払いをかけられて豪快に転倒。
その隙に孫三郎は、六郷に従っていた二人を残弾で戦闘不能に陥れる。
そして野辺送りを足元に置くと、代わりに持ち主を失った十文字槍を拾い上げ、半ば戦意を喪失しているが逃げ出す勇気もない、愚かな盗賊達を次々に串刺しにして行く。
防御力に特化した重たい甲冑が仇となり、六郷は起き上がるまでに少なからぬ時間と労力を要した。
それでもどうにか体勢を立て直し戦闘を再開しようとするが、そこで不意に一矢万矢が既に壊滅状態になっていることを思い知らされる。
見知った顔がそこかしこで倒れ、白目を剥いて微動だにしなかったり、夥しい血を流して呻いていたりで、無傷な者はどこにもいない。
「そんな……馬鹿な事が……」
昨日までは七十を超える人数を擁していた一矢万矢が、たった五人を相手にどうして。
自分がいて久四郎もいて、何より右近がいるというのに、何故こんな。
混乱と自責と疑念と恐怖が、綯い交ぜになって六郷の心中に膨らむ。
「観念せい、六郷典膳。一矢万矢はもう終わりだ」
「まだだっ、まだ貴様等をっ――ぅあはっ」
不屈の精神を行動で示そうと、六郷はモルゲンステルンを振り翳したが、握る手の力が抜けて背後に転がしてしまう。
武器を取り落とさせた原因は、唐突に走った堪え難い激痛だった。
原因を確認しようと目線を落とせば、いつの間にかアトリが懐に潜り込んでいたのに気付く。
甲冑の隙間を縫うようにしてアトリが突き立てたのは、先程まで久四郎の手にあった分厚い短刀――『鎧通し』だ。
右腋の下にある鉄板の継ぎ目から侵入した刃は、深々と六郷の体内を裂いて何本もの太い血管を断裂させていた。
「これで……こんな所で……」
血が噴き、苦痛が拡がり、力が抜ける。
ここから、始まるはずだった。
なのに、ここで終わりなどと。
「お主もまぁ無念だろうがな、賊徒に与しておる時点で、遠からずこうなったろうて」
「うぅ、うぷぇ――」
右近は、右近は何をしているのだ。
奴がアレを使えば、こんな連中は――
六郷の意識はゆっくりと、深く深く沈んでいく。
孫三郎は微量の憐みを含んだ目で見遣りながら、血と砂に塗れたモルゲンステルンを拾い上げて両手で握る。
そして、両膝をついて聞き取り不能の繰言を呟いている六郷の兜を目掛け、体重を乗せた横殴りの一撃を叩き込んだ。
耳を劈く金属音と何かが折れる音、それと余人には秘した野望を置き土産に、六郷は彼岸に旅立った。
盗賊達は、自分らの優勢がいつの間にやら失われたどころか、逆転されつつあることが理解できず、戸惑いの表情で致命傷を負っていく。
素早さと正確さを兼ね備えたユキの弓と、一瞬の隙にでも乗じてくるアトリの刀は、対戦相手にとって悪夢のような組み合わせだった。
ユキの矢を受けるか避けるかして体勢を崩せば、直後にアトリの刀が振るわれて少なからぬ血が流れる。
「チッ――忌々しい糞アマ共がっ!」
飛来する矢を兜割で叩き落しながら、久四郎が毒吐く。
ユキによる文字通り矢継ぎ早の射撃で思い通りの場所取りが出来ず、アトリへの有効打を繰り出せないのが苛立ちの主な原因だ。
背後からは立て続けに銃声が響き、それもまた神経に障ってくる。
一矢万矢に銃を使える者は多数いるが、主武装にしているのは五人に過ぎない。
なのに、途絶えることのない発砲音は一体どういうことか。
「ぶっふ――おああっ!」
ユキに右腿の付け根を射られ、よろけた所をアトリの刀で腹を抉られた太った男が、苦痛に喚きながらもそのまま倒れず、気力を奮って突進する。
思いがけず死兵と化した相手に武器を奪われ、更に身動きも取れなくなるアトリ。
「油断したな、馬鹿めがっ!」
好機の到来を察して喜色を浮かべ、久四郎は兜割を放り捨てる。
そして銃爪を引けば撃てる状態に整えておいた、二挺の短筒を取り出し両手に構える。
短筒は威力と精度に難があるが、この至近距離ならば十分に有効だ。
「させぬっ!」
鋭い声と共に、二本の矢が立て続けに降ってくる。
久四郎は危ういところで体を躱し、改めてアトリに狙いをつけた。
好機に気を取られ過ぎて、危うく射られかけるとは――
己の迂闊さに苛立ちを募らせる久四郎だが、勝利が少し先に伸びただけだと気を取り直す。
「げぬっ」
腕を絡ませてくる太った男の頭を掴んで首をヘシ折り、アトリは返り血に染まりながらも窮地を脱する。
それから、久四郎の動きを確認すべく素早く視線を巡らせ――
「これで終わりだっ!」
勝ちを確信して叫び、銃弾を続けて放つ久四郎。
しかし、わざわざ予告するように声を上げた結果、僅かな猶予が生まれた。
アトリはその瞬間を見逃さず、地面に身を伏せて二発の銃弾を遣り過ごす。
攻撃が失敗に終わったと知った久四郎は、天を仰いで短筒を捨てる。
相手からの反撃を覚悟しつつ、次は跳びついて目を抉ろうとしていたアトリだったが、久四郎が戦意を喪失したと判断して構えを緩めた。
しかし、まだ諦めていなかった久四郎は、アトリに向けて妙な包みをいくつも投げる。
ユキの矢が久四郎を追うも、それを後ろ向きに宙返りしてひらりと回避。
そしてアトリとの距離を作ると、脛当に仕込んでいた刃の分厚い短刀を引き抜いた。
「くっ――ぶしょん、へっぷし!」
アトリは投げられた包みを全て叩き落したが、その正体は目潰し。
中に仕込まれた各種香辛料を混ぜ合わせた粉が、衝撃を受けて飛散した。
目こそ守れたアトリだが、かなりの量を吸い込んで、クシャミと鼻水が止まらなくなる。
「アトリッ! 久四郎が行くぞ!」
ユキの警告を耳にしたアトリは、懐に残ったクナイを投じて牽制に使い、呼吸が落ち着くまでの時間を稼ごうとした。
「ぅえっきしっ!」
「がっ――はばっ、なっ?」
意味を成さない音が、棒立ちになった久四郎の口から流れ出る。
投げた瞬間、クシャミで手元を盛大に狂わせたアトリだったが、デタラメに飛んだクナイは久四郎の左目に深々と食い込んでいた。
細かく痙攣しながら揺れるその背中に、ユキが追い撃ちの矢を放つ。
「おさらぶぇっくしっ――です!」
前のめりに倒れようとする久四郎から短刀を奪ったアトリは、クシャミ交じりの別れを告げながら、約束したのとは違う刀の切れ味を兄弟子に伝えた。
※※※
孫三郎の野辺送りが再び稼動し、褒賞金の十両欲しさに押し寄せた連中の体に、容赦なく鉛弾を撃ち込んでゆく。
「使っておいて――何だが――えげつないの」
渋い表情を浮かべ、そんな言葉を漏らしつつ三人を撃ち倒した所で、六郷が弾道を塞ぎながら孫三郎に突進してきた。
「ふざけた機械だぁっ!」
甲冑の装甲で二発を跳ね返して肉薄した六郷は、モルゲンステルンで野辺送りを叩き壊そうとする。
だが、目的にばかり気を取られていたせいで、足払いをかけられて豪快に転倒。
その隙に孫三郎は、六郷に従っていた二人を残弾で戦闘不能に陥れる。
そして野辺送りを足元に置くと、代わりに持ち主を失った十文字槍を拾い上げ、半ば戦意を喪失しているが逃げ出す勇気もない、愚かな盗賊達を次々に串刺しにして行く。
防御力に特化した重たい甲冑が仇となり、六郷は起き上がるまでに少なからぬ時間と労力を要した。
それでもどうにか体勢を立て直し戦闘を再開しようとするが、そこで不意に一矢万矢が既に壊滅状態になっていることを思い知らされる。
見知った顔がそこかしこで倒れ、白目を剥いて微動だにしなかったり、夥しい血を流して呻いていたりで、無傷な者はどこにもいない。
「そんな……馬鹿な事が……」
昨日までは七十を超える人数を擁していた一矢万矢が、たった五人を相手にどうして。
自分がいて久四郎もいて、何より右近がいるというのに、何故こんな。
混乱と自責と疑念と恐怖が、綯い交ぜになって六郷の心中に膨らむ。
「観念せい、六郷典膳。一矢万矢はもう終わりだ」
「まだだっ、まだ貴様等をっ――ぅあはっ」
不屈の精神を行動で示そうと、六郷はモルゲンステルンを振り翳したが、握る手の力が抜けて背後に転がしてしまう。
武器を取り落とさせた原因は、唐突に走った堪え難い激痛だった。
原因を確認しようと目線を落とせば、いつの間にかアトリが懐に潜り込んでいたのに気付く。
甲冑の隙間を縫うようにしてアトリが突き立てたのは、先程まで久四郎の手にあった分厚い短刀――『鎧通し』だ。
右腋の下にある鉄板の継ぎ目から侵入した刃は、深々と六郷の体内を裂いて何本もの太い血管を断裂させていた。
「これで……こんな所で……」
血が噴き、苦痛が拡がり、力が抜ける。
ここから、始まるはずだった。
なのに、ここで終わりなどと。
「お主もまぁ無念だろうがな、賊徒に与しておる時点で、遠からずこうなったろうて」
「うぅ、うぷぇ――」
右近は、右近は何をしているのだ。
奴がアレを使えば、こんな連中は――
六郷の意識はゆっくりと、深く深く沈んでいく。
孫三郎は微量の憐みを含んだ目で見遣りながら、血と砂に塗れたモルゲンステルンを拾い上げて両手で握る。
そして、両膝をついて聞き取り不能の繰言を呟いている六郷の兜を目掛け、体重を乗せた横殴りの一撃を叩き込んだ。
耳を劈く金属音と何かが折れる音、それと余人には秘した野望を置き土産に、六郷は彼岸に旅立った。
2
お気に入りに追加
577
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。

カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
婚約破棄された俺の農業異世界生活
深山恐竜
BL
「もう一度婚約してくれ」
冤罪で婚約破棄された俺の中身は、異世界転生した農学専攻の大学生!
庶民になって好きなだけ農業に勤しんでいたら、いつの間にか「畑の賢者」と呼ばれていた。
そこに皇子からの迎えが来て復縁を求められる。
皇子の魔の手から逃げ回ってると、幼馴染みの神官が‥。
(ムーンライトノベルズ様、fujossy様にも掲載中)
(第四回fujossy小説大賞エントリー中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる