11 / 60
脱出の糸口
しおりを挟む
毎日毎日マリアにいじめられ続けていたが、そのうちマリアの行動パターンがわかってきたかもしれない。
私の1日はマリアに起こされてはじまる。正確に言うと、マリアが私で遊んでいて急に目を覚まされる。
時計もなく、いまが朝なのか夜なのかも分からずに生きている。
時々起きていたらずっと眠たい時がある。もしかしたら2時間3時間ぐらいしか寝ていないのかもしれない。
そしてマリアが飽きたらおそらく執事的な立場の人に朝食が配られる。その内容も話によるとマリアが決めているらしい。
何が怖いって、マリアが私を監禁していることをマリア以外の人間が少なくとも1人は知っていると言うことだ。
前からお金持ちのご令嬢とは知っていたが、家族内ではどういう感じなのだろうか。
少しの嫉妬でここまでしてしまうなら、自分の家族にも何か危害を加えている可能性も考えられる。
そしてその朝食だが内容は様々でトーストや目玉焼きなどの良いものもあれば、生のじゃがいもやコオロギ、泥のついた葉っぱなどがある。
この差はなんだろうか。
そして私は過ごしていく中でここから脱出できる糸口を探した。
私が目をつけたのはこの2点だ。
マリア以外にも少なくとも1人は私の状況を知っている人がいること。
朝食はマリアが決めることもあれば別の人が決めることもあるかもしれないということ。
二つ目は憶測でしかないがコオロギやバッタなどが多い中でたまにくる、目玉焼きやトーストはあまりに不自然だ。
さらにあの飽き性でガサツなマリアが毎日毎日朝食を決めているとも思えない。
今考えている作戦で、もしかしたら脱出することができるかもしれない。
私の1日はマリアに起こされてはじまる。正確に言うと、マリアが私で遊んでいて急に目を覚まされる。
時計もなく、いまが朝なのか夜なのかも分からずに生きている。
時々起きていたらずっと眠たい時がある。もしかしたら2時間3時間ぐらいしか寝ていないのかもしれない。
そしてマリアが飽きたらおそらく執事的な立場の人に朝食が配られる。その内容も話によるとマリアが決めているらしい。
何が怖いって、マリアが私を監禁していることをマリア以外の人間が少なくとも1人は知っていると言うことだ。
前からお金持ちのご令嬢とは知っていたが、家族内ではどういう感じなのだろうか。
少しの嫉妬でここまでしてしまうなら、自分の家族にも何か危害を加えている可能性も考えられる。
そしてその朝食だが内容は様々でトーストや目玉焼きなどの良いものもあれば、生のじゃがいもやコオロギ、泥のついた葉っぱなどがある。
この差はなんだろうか。
そして私は過ごしていく中でここから脱出できる糸口を探した。
私が目をつけたのはこの2点だ。
マリア以外にも少なくとも1人は私の状況を知っている人がいること。
朝食はマリアが決めることもあれば別の人が決めることもあるかもしれないということ。
二つ目は憶測でしかないがコオロギやバッタなどが多い中でたまにくる、目玉焼きやトーストはあまりに不自然だ。
さらにあの飽き性でガサツなマリアが毎日毎日朝食を決めているとも思えない。
今考えている作戦で、もしかしたら脱出することができるかもしれない。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
21時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。

【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯

侯爵令嬢は限界です
まる
恋愛
「グラツィア・レピエトラ侯爵令嬢この場をもって婚約を破棄する!!」
何言ってんだこの馬鹿。
いけない。心の中とはいえ、常に淑女たるに相応しく物事を考え…
「貴女の様な傲慢な女は私に相応しくない!」
はい無理でーす!
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
サラッと読み流して楽しんで頂けたなら幸いです。
※物語の背景はふんわりです。
読んで下さった方、しおり、お気に入り登録本当にありがとうございました!

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる