【完結】悪役令嬢に○されそうです。助けてください。

夢病マッキー

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地獄の始まり

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そして目を開けるとそこは牢獄だった。

あの悪役令嬢マリアの声によって全てを思い出すことが出来た。

ここに閉じ込めたのはマリアだ。

私の中で自然と結論付けられた。

「あら、もうお目覚め?」

「あの、マリアちゃん。ここはどこなのですか?」

私は機嫌を伺いながら優しい口調で聞いてみる。

「フッ、そんなことも分からないのですか?全く貧乏な女は何も知らないのですね。見ての通りここは牢獄よ!あなた専用のね。」

予想通りの返答とセットの罵り言葉。ここで怒りを出してはならないと思いまだ丁寧に聞いてみる。

「どうして私は牢獄の中にいるのですか?」

「なんでかしらね~。あなたが勝手に入ったんじゃないの?」

明らかにあの悪役令嬢が上の立場にいる今、歯向かうこともできず、ただ黙って罵りを聞くしかない。

「まぁどうしても聞きたいのなら、そこにあるきったない水を飲みなさい。」

マリアの目線の先を見る。そこにあったのは紛うことなきトイレだ。

プライバシーなんてあってないような丸見えの位置にあるトイレだ。

トイレの中の水を飲めと、言っているのだろう。

別にここに入れられた理由がそんなに聞きたいわけじゃない。なんなら理由はわかる。きっとマルクのことだろう。

ただ私は何もすることができない。

完全に閉鎖されたこの牢獄の中で、映画のような出れそうな穴もなければ掘れそうな床もない。

今は言いなりにならない限り何も始まらないのだろう。

そう考えてしまっていたのだ。
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