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120.体験してみた
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レキシーとリリーはすぐに屋敷に馴染んだ
昼間の暖かい時間に魔道具作りをして、夕方から子供達、特にリラと共に過ごす
「リラはすっかり2人に夢中ね」
それに一番驚いていたのはカメリアだった
「今までなら1人だけで行くことは殆どなかったのに…」
少しショックを受けたように言うカメリアに思わず苦笑する
リラは人見知りこそしないものの、慣れた人の元にしか1人では向かわない
ジョンやナハマの元ですら連日甘えに行くことなどなかったのだ
「そろそろ子離れの時期なのかしら…」
「そんなに残念そうに言わなくても…」
「だってねオリビエ、リラだけじゃないのよ?」
「え?」
「コルザとロベリはアントの側に張り付いてるの」
「そういえばよく一緒にいたかしら?」
思い返してみると確かに2人がアントといることは多い
でも…
「2人よりカメリアがアントといる姿の方がよく見かける気もするけどね」
「ちょっと…オリビエ?!」
「ふふ…いいと思うよ?アントは子供達との相性もよさそうだし」
「オリビエ…」
カメリアが大きく息を吐きだした
「私はいいと思うよ?」
「でもアントに悪いじゃない。こっちは3人も子供がいるのに」
「子どもがいるのをいいか悪いか判断するのはカメリアじゃなくアントだよ?」
「それは…」
「それにアントにとっては最初から3人の子供がいるカメリアだもの」
私たちにとってもそれは変わらない
「まぁ、いそいで結論出す必要はないだろうし、ゆっくり考えたらいいんじゃないかな?」
「…そうね。それも楽しいかもしれないわ」
カメリアはつぶやくように言った
旦那さんを亡くしてから、その日その日を生きるのに精一杯だった日々が記憶から消えることは無いだろう
それでもカメリアや子供たちの時間は今も、そしてこれからも続いていく
その未来にカメリアの再婚があってはならないはずがない
「ママ!」
リラがそう呼びながら飛び込んできたのはそんな時だった
「あら、どうしたのリラ?」
「レキシーとリリーが魔道具作り教えてくれるって」
「「え?」」
私たちは思わず顔を見合わせていた
「レキシー!リリー!早くぅ…!」
リラはカメリアにしがみ付いたまま声を張り上げる
その声に従う様にレキシーとリリーが現れた
「リラ、そんなに慌てて行かなくても魔道具は逃げませんよ」
リリーが苦笑交じりに言う
「逃げなくても早く行くの~!」
カメリアから離れたリラは、姿を見せたリリーの手を握りしめる
「ママもオリビエも行こうよ」
「え?でも…」
「よければ一緒にどう?オリビエの気に入ってくれたランプを作るのよ」
レキシーがニコニコ笑いながら言う
「でも魔道具は…」
私もカメリアも戸惑ってしまった
魔道具を作れる人間はこの国に数えるほどしかいない
魔術師と魔道具士の魔力の使い方が全く違うため、と言うのが一番大きな理由
そして2つ目の理由は、その技術が秘匿されていて現役の魔道具師に師事して初めて、その技術を継承することができる仕組みのせいだ
「オリビエ、私もリリーも魔道具を世間に広めたいと思っているの」
「え…?」
「もちろん危険が伴うから、きちんと指導は必要だとは思うのよ?でも、これまでのように秘匿する必要はないと思うの」
ためらう私達にレキシーは言った
昼間の暖かい時間に魔道具作りをして、夕方から子供達、特にリラと共に過ごす
「リラはすっかり2人に夢中ね」
それに一番驚いていたのはカメリアだった
「今までなら1人だけで行くことは殆どなかったのに…」
少しショックを受けたように言うカメリアに思わず苦笑する
リラは人見知りこそしないものの、慣れた人の元にしか1人では向かわない
ジョンやナハマの元ですら連日甘えに行くことなどなかったのだ
「そろそろ子離れの時期なのかしら…」
「そんなに残念そうに言わなくても…」
「だってねオリビエ、リラだけじゃないのよ?」
「え?」
「コルザとロベリはアントの側に張り付いてるの」
「そういえばよく一緒にいたかしら?」
思い返してみると確かに2人がアントといることは多い
でも…
「2人よりカメリアがアントといる姿の方がよく見かける気もするけどね」
「ちょっと…オリビエ?!」
「ふふ…いいと思うよ?アントは子供達との相性もよさそうだし」
「オリビエ…」
カメリアが大きく息を吐きだした
「私はいいと思うよ?」
「でもアントに悪いじゃない。こっちは3人も子供がいるのに」
「子どもがいるのをいいか悪いか判断するのはカメリアじゃなくアントだよ?」
「それは…」
「それにアントにとっては最初から3人の子供がいるカメリアだもの」
私たちにとってもそれは変わらない
「まぁ、いそいで結論出す必要はないだろうし、ゆっくり考えたらいいんじゃないかな?」
「…そうね。それも楽しいかもしれないわ」
カメリアはつぶやくように言った
旦那さんを亡くしてから、その日その日を生きるのに精一杯だった日々が記憶から消えることは無いだろう
それでもカメリアや子供たちの時間は今も、そしてこれからも続いていく
その未来にカメリアの再婚があってはならないはずがない
「ママ!」
リラがそう呼びながら飛び込んできたのはそんな時だった
「あら、どうしたのリラ?」
「レキシーとリリーが魔道具作り教えてくれるって」
「「え?」」
私たちは思わず顔を見合わせていた
「レキシー!リリー!早くぅ…!」
リラはカメリアにしがみ付いたまま声を張り上げる
その声に従う様にレキシーとリリーが現れた
「リラ、そんなに慌てて行かなくても魔道具は逃げませんよ」
リリーが苦笑交じりに言う
「逃げなくても早く行くの~!」
カメリアから離れたリラは、姿を見せたリリーの手を握りしめる
「ママもオリビエも行こうよ」
「え?でも…」
「よければ一緒にどう?オリビエの気に入ってくれたランプを作るのよ」
レキシーがニコニコ笑いながら言う
「でも魔道具は…」
私もカメリアも戸惑ってしまった
魔道具を作れる人間はこの国に数えるほどしかいない
魔術師と魔道具士の魔力の使い方が全く違うため、と言うのが一番大きな理由
そして2つ目の理由は、その技術が秘匿されていて現役の魔道具師に師事して初めて、その技術を継承することができる仕組みのせいだ
「オリビエ、私もリリーも魔道具を世間に広めたいと思っているの」
「え…?」
「もちろん危険が伴うから、きちんと指導は必要だとは思うのよ?でも、これまでのように秘匿する必要はないと思うの」
ためらう私達にレキシーは言った
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