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117.妊娠発覚
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「おはよ~オリビエ」
「おはようコルザ。随分早起きね?」
眠そうに目をこすりながらも抱き付いて来るコルザを抱きしめる
「ロキもおはよ」
「ああ、おはよう」
ついでの様に言われるのもいつものことだと、ロキは苦笑しながら答える
「今日の朝ごはん何?」
「まだ決めてないよ。何か希望はある?」
「じゃぁ、おにぎりがいい。色んな具のやつ」
「おにぎり?そうね。具を変えれば楽しめるわね」
コルザと何のおにぎりを作るか話し合っているのを、ロキは本を読みながら聞いている
因みに最近ロキが好んで読むのは私が元の世界から持ってきた本だ
私の元の世界の文字をほぼ完ぺきにマスターしたロキは、大量の本を片っ端から読んでいるせいで元の世界の話を聞きたがることが増えた
「おはよう2人共。いつもコルザの相手をしてくれてありがとう」
カメリアがロベリとリラと一緒に入ってきた
「おはよう。楽しんでるから気にしないで」
「ふふ…そう言ってくれると助かる。で、今日の朝食は?」
「おにぎり!」
コルザがすかさず答えた
「色んな具を入れて作ろうねって言ってたの。今はお米が炊けるのを待ってるところ」
「そうなのね。じゃぁ私は野菜スープを作るわ」
「僕皮むきする」
子供用の小さめの包丁を作ってからコルザはお手伝いが気に入ってるらしい
見てる方はハラハラするけどこればっかりは仕方がない
おにぎりが出来上がるころに皆が順に起きて来る
「実は皆に報告があるの」
私がそう切り出したのは皆の食事が落ち着いた頃
ロキが立ち上がって側に来る
「何だ?」
「何かあったのか?」
「うん。実はね、妊娠したの」
そう告げると一瞬の沈黙の後、皆が興奮したように話し出す
「おめでとう!新しい家族が増えるのね」
「やったなぁクロキュス。ずっと楽しみにしてたもんな」
「え…?」
フロックスの言葉に私は思わずロキを見る
「…」
ロキは無言のまま視線をそらした
「こいつ中々できないって凹んでたんだよ」
「そうそう。魔力多い者同士だから仕方ないって言ってんのにうじうじして鬱陶しかったんだぜ?」
「…お前らちょっと黙ろうか」
からかい交じりに言うフロックスとダビアをロキが睨みつける
魔力が多い者同士は出来にくいなんて初めて聞いたんだけど…?
「照れ隠しに睨まれても怖くはないぞ?」
ダビアの言葉に皆が笑い出す
「まぁ、何にしても目出度いことだ」
「けど当分はいいとしてもカフェはどうするんだ?」
「私が出れない間はカプシーヌ達が交代で入ってくれることになってるの」
「ローズも?」
「ええ。勿論」
マロニエは恋人が手伝いに来ると聞いて喜びを隠そうともしない
「いつ誰が入るかは彼女たちに任せるつもり。彼女達ならカメリアとも気心が知れてるし、スイーツの事も詳しいからね」
「そういやバイキングの時も入ってたか」
「そ。時々料理教室も手伝ってもらってるしサブのスタッフって感じになってる」
「私は彼女たちの作るスイーツをおしえてもらう約束をしてるの」
「いつの間に…」
それは私も知らなかった
カメリアはカフェスタッフをメインにしてから、かなりどん欲にレシピを覚える様になった
とてもいい傾向だと思う
そして何より皆が当然の様に受け入れてくれることが嬉しかった
「おはようコルザ。随分早起きね?」
眠そうに目をこすりながらも抱き付いて来るコルザを抱きしめる
「ロキもおはよ」
「ああ、おはよう」
ついでの様に言われるのもいつものことだと、ロキは苦笑しながら答える
「今日の朝ごはん何?」
「まだ決めてないよ。何か希望はある?」
「じゃぁ、おにぎりがいい。色んな具のやつ」
「おにぎり?そうね。具を変えれば楽しめるわね」
コルザと何のおにぎりを作るか話し合っているのを、ロキは本を読みながら聞いている
因みに最近ロキが好んで読むのは私が元の世界から持ってきた本だ
私の元の世界の文字をほぼ完ぺきにマスターしたロキは、大量の本を片っ端から読んでいるせいで元の世界の話を聞きたがることが増えた
「おはよう2人共。いつもコルザの相手をしてくれてありがとう」
カメリアがロベリとリラと一緒に入ってきた
「おはよう。楽しんでるから気にしないで」
「ふふ…そう言ってくれると助かる。で、今日の朝食は?」
「おにぎり!」
コルザがすかさず答えた
「色んな具を入れて作ろうねって言ってたの。今はお米が炊けるのを待ってるところ」
「そうなのね。じゃぁ私は野菜スープを作るわ」
「僕皮むきする」
子供用の小さめの包丁を作ってからコルザはお手伝いが気に入ってるらしい
見てる方はハラハラするけどこればっかりは仕方がない
おにぎりが出来上がるころに皆が順に起きて来る
「実は皆に報告があるの」
私がそう切り出したのは皆の食事が落ち着いた頃
ロキが立ち上がって側に来る
「何だ?」
「何かあったのか?」
「うん。実はね、妊娠したの」
そう告げると一瞬の沈黙の後、皆が興奮したように話し出す
「おめでとう!新しい家族が増えるのね」
「やったなぁクロキュス。ずっと楽しみにしてたもんな」
「え…?」
フロックスの言葉に私は思わずロキを見る
「…」
ロキは無言のまま視線をそらした
「こいつ中々できないって凹んでたんだよ」
「そうそう。魔力多い者同士だから仕方ないって言ってんのにうじうじして鬱陶しかったんだぜ?」
「…お前らちょっと黙ろうか」
からかい交じりに言うフロックスとダビアをロキが睨みつける
魔力が多い者同士は出来にくいなんて初めて聞いたんだけど…?
「照れ隠しに睨まれても怖くはないぞ?」
ダビアの言葉に皆が笑い出す
「まぁ、何にしても目出度いことだ」
「けど当分はいいとしてもカフェはどうするんだ?」
「私が出れない間はカプシーヌ達が交代で入ってくれることになってるの」
「ローズも?」
「ええ。勿論」
マロニエは恋人が手伝いに来ると聞いて喜びを隠そうともしない
「いつ誰が入るかは彼女たちに任せるつもり。彼女達ならカメリアとも気心が知れてるし、スイーツの事も詳しいからね」
「そういやバイキングの時も入ってたか」
「そ。時々料理教室も手伝ってもらってるしサブのスタッフって感じになってる」
「私は彼女たちの作るスイーツをおしえてもらう約束をしてるの」
「いつの間に…」
それは私も知らなかった
カメリアはカフェスタッフをメインにしてから、かなりどん欲にレシピを覚える様になった
とてもいい傾向だと思う
そして何より皆が当然の様に受け入れてくれることが嬉しかった
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