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12.屋敷のルール
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「今いるこのサロン2は、私たちの居間として使うことにしましょう」
「ならチビたちが座れる椅子も用意しないとな」
床に座り込んでいる子供たちを見ながら言う
今は6月なので問題ないけど冬の寒い時期になったら、カーペットが敷かれてても床は冷えるかもしれない
まだこの世界の事が分からないから何とも言えないけど…
「僕クッションでいいよ?」
ウーが言う
「あー大きめのクッションとかもありかもね。すぐに移動できるし…」
「両方用意すりゃいんじゃん。床に座るの前提ならもう少し厚めのカーペット敷いた方がいいけど」
「そうね。寒い時期は床も冷たくなるだろうしね」
やっぱり寒くなるのね
「ならこの上に小さめのを重ねて敷いたらいいだろう。アクセントにもなって丁度いいんじゃないか?」
「それいいわね。流石全体を見るジョンね」
こうして皆で考えるのは思いのほか楽しくいろんな意見が出てきた
それをメモしながら決めていく
「手前のホールは子供たちの遊び部屋でいいかな」
「「遊び部屋?」」
コルザとロベリが目を輝かせる
「晴れた日は外で遊べばいいけど雨の日は家の中になっちゃうからね。そこら中走り回られるより『ここ』って決めたほうが皆が危なくないでしょう?」
「ホールの広さなら走り回っても問題なさそうだな」
「むしろ十分すぎるかも…」
カメリアが絶句している
「それにホールは両方とも防音効果もしっかりしてそうなのよね」
「防音効果?」
ロベリが首を傾げる
「あなたたちが大きな声を出して騒いでも大丈夫ってことよ」
「ふつうなら近所迷惑になるから静かにしろって怒られるもんなー」
そう言ったのはウーだ
「騒いでも怒られない?」
「勿論よ」
そう答えるとコルザとロベリは顔を見合わせて…何かを企んだように笑った
おそらく後で騒ぎに行くのだろう
カメリアの言うことをよく聞くいい子たちだ
でもそれは色んなことを我慢してるということでもある
思う存分ホールで騒いでくれればいいと思う
「あとはお客様が来た時よね」
「応接室が2つとサロンが1つ?」
「そうなのよね。でもそんなに来客が多いとも思えないから、3つとも常に使える状態にする必要はないと思うのよね」
「その方がカメリアも楽だろうしな」
「私は別に…」
「流石に時間が勿体ないわ。とりあえずエントランスの正面にある応接室2をメインにして、後は住人が増えてきてから考えるってことでどうかな?」
「どうも何も俺らが客を呼ぶことはないだろうしなぁ」
ジョンが言う
「別に友人を呼んでもらっても構わないわよ」
「そうなのか?」
「勿論よ。住んでる以上そんなことに文句言わないって。自分たちの部屋に呼ぶのは勿論、応接室を使うのも自由よ?泊まるなら3階に空き部屋いっぱいあるしね」
「いや、流石に泊りまではないと思うがな…それ以前に普通は自分の部屋でも嫌がられると思うんだが」
「ジョン、オリビエに普通を求めるな」
「え?ちょっと待ってよロキ。それは酷くない?」
「酷くない。お前は充分普通から外れてる」
キッパリ言い切ったロキをジト目で見ると皆が苦笑していた
「ならチビたちが座れる椅子も用意しないとな」
床に座り込んでいる子供たちを見ながら言う
今は6月なので問題ないけど冬の寒い時期になったら、カーペットが敷かれてても床は冷えるかもしれない
まだこの世界の事が分からないから何とも言えないけど…
「僕クッションでいいよ?」
ウーが言う
「あー大きめのクッションとかもありかもね。すぐに移動できるし…」
「両方用意すりゃいんじゃん。床に座るの前提ならもう少し厚めのカーペット敷いた方がいいけど」
「そうね。寒い時期は床も冷たくなるだろうしね」
やっぱり寒くなるのね
「ならこの上に小さめのを重ねて敷いたらいいだろう。アクセントにもなって丁度いいんじゃないか?」
「それいいわね。流石全体を見るジョンね」
こうして皆で考えるのは思いのほか楽しくいろんな意見が出てきた
それをメモしながら決めていく
「手前のホールは子供たちの遊び部屋でいいかな」
「「遊び部屋?」」
コルザとロベリが目を輝かせる
「晴れた日は外で遊べばいいけど雨の日は家の中になっちゃうからね。そこら中走り回られるより『ここ』って決めたほうが皆が危なくないでしょう?」
「ホールの広さなら走り回っても問題なさそうだな」
「むしろ十分すぎるかも…」
カメリアが絶句している
「それにホールは両方とも防音効果もしっかりしてそうなのよね」
「防音効果?」
ロベリが首を傾げる
「あなたたちが大きな声を出して騒いでも大丈夫ってことよ」
「ふつうなら近所迷惑になるから静かにしろって怒られるもんなー」
そう言ったのはウーだ
「騒いでも怒られない?」
「勿論よ」
そう答えるとコルザとロベリは顔を見合わせて…何かを企んだように笑った
おそらく後で騒ぎに行くのだろう
カメリアの言うことをよく聞くいい子たちだ
でもそれは色んなことを我慢してるということでもある
思う存分ホールで騒いでくれればいいと思う
「あとはお客様が来た時よね」
「応接室が2つとサロンが1つ?」
「そうなのよね。でもそんなに来客が多いとも思えないから、3つとも常に使える状態にする必要はないと思うのよね」
「その方がカメリアも楽だろうしな」
「私は別に…」
「流石に時間が勿体ないわ。とりあえずエントランスの正面にある応接室2をメインにして、後は住人が増えてきてから考えるってことでどうかな?」
「どうも何も俺らが客を呼ぶことはないだろうしなぁ」
ジョンが言う
「別に友人を呼んでもらっても構わないわよ」
「そうなのか?」
「勿論よ。住んでる以上そんなことに文句言わないって。自分たちの部屋に呼ぶのは勿論、応接室を使うのも自由よ?泊まるなら3階に空き部屋いっぱいあるしね」
「いや、流石に泊りまではないと思うがな…それ以前に普通は自分の部屋でも嫌がられると思うんだが」
「ジョン、オリビエに普通を求めるな」
「え?ちょっと待ってよロキ。それは酷くない?」
「酷くない。お前は充分普通から外れてる」
キッパリ言い切ったロキをジト目で見ると皆が苦笑していた
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