141 / 199
37.遊び心2(輪投げ)
3
しおりを挟む
輪投げはすぐに皆が夢中になった
自由にルールを作って楽しんでいるようだ
「…で、この大量の輪投げセットはどうするの?」
ナターシャさんがため息交じりに言う
その目の前には大量の輪投げの的と輪が山積になっている
「中々の量でしょう?的1つに付き大体輪が10個」
「そのセットがすでに100を超えてるみたいだけど?」
「まあね、とりあえずレイたちが持って帰ってきた部品を全部使ってみようかなって」
私は笑いながら答える
「で、作ったその後は?」
「いろんな場所にばらまくの」
「「ばらまく?」」
バルドまで声を揃えて突っ込んできた
そんなに驚くことなのかな?
「孤児院に5セットずつ、あとはギルドや商会、カフェなんかにも1~2セットずつ置いてこようかなって」
「…なんで?」
「材料の入手ルートがルートなだけにね、売り物にするのはちょっと…だからいっそのこと市場に浸透させちゃおうかと」
そう言うとナターシャさんとバルドが顔を見合わせた
「この世界って娯楽が少ないじゃない?だから誰にでもできるこういう遊びってもっと広まって欲しいんだよね」
「それは理解できるけど…やっぱりサラサちゃんは思ってることの斜め上を行くってことかしらね」
ナターシャさんがため息交じりに言う
「…そんなに?」
正直その辺りがよくわからない
「売ったら凄いお金持ちになれるよ?」
「そうねぇ…確かにお金は大事よね」
バルドに頷いて返す
「なのに売らないの?」
「今回はそうね。バルドも知っての通り私は恵まれてるおかげでお金も充分にあるしね。それ以前にこれ、接着剤でつけてるだけだし」
ぶっちゃけ誰でも作れるものなのだ
自由にルールを作って楽しんでいるようだ
「…で、この大量の輪投げセットはどうするの?」
ナターシャさんがため息交じりに言う
その目の前には大量の輪投げの的と輪が山積になっている
「中々の量でしょう?的1つに付き大体輪が10個」
「そのセットがすでに100を超えてるみたいだけど?」
「まあね、とりあえずレイたちが持って帰ってきた部品を全部使ってみようかなって」
私は笑いながら答える
「で、作ったその後は?」
「いろんな場所にばらまくの」
「「ばらまく?」」
バルドまで声を揃えて突っ込んできた
そんなに驚くことなのかな?
「孤児院に5セットずつ、あとはギルドや商会、カフェなんかにも1~2セットずつ置いてこようかなって」
「…なんで?」
「材料の入手ルートがルートなだけにね、売り物にするのはちょっと…だからいっそのこと市場に浸透させちゃおうかと」
そう言うとナターシャさんとバルドが顔を見合わせた
「この世界って娯楽が少ないじゃない?だから誰にでもできるこういう遊びってもっと広まって欲しいんだよね」
「それは理解できるけど…やっぱりサラサちゃんは思ってることの斜め上を行くってことかしらね」
ナターシャさんがため息交じりに言う
「…そんなに?」
正直その辺りがよくわからない
「売ったら凄いお金持ちになれるよ?」
「そうねぇ…確かにお金は大事よね」
バルドに頷いて返す
「なのに売らないの?」
「今回はそうね。バルドも知っての通り私は恵まれてるおかげでお金も充分にあるしね。それ以前にこれ、接着剤でつけてるだけだし」
ぶっちゃけ誰でも作れるものなのだ
70
お気に入りに追加
856
あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる