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7.新しい生活
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「アリシャナ、気に入るのは無いか?」
「…このケースの右端のセットを出してくださいます?」
「は…え…?」
アリシャナの言葉に店主がうろたえる
「アリシャナ、それは色が全然違うよ?」
テオがそう言うがアリシャナは真っすぐ店主を見ていた
アリシャナが目をつけたのは銀色の素材に青い石の付いた3点セットだ
「見せていただけないのですか?」
「と、とんでもございません」
店主はかぶりを振って慌ててそのセットを取り出した
「ありがとうございます。手に取ってみても?」
「どうぞご自由に」
その返答に笑みを返し首飾りを手に取った
『cancellation』
「!」
アリシャナの呟くように発せられた言葉に店主が目を見開いた
「え…?」
「何で?」
「…」
オードリーたちも絶句する
皆の前で宝飾品の色がゴールドの素材に緑系の石に変わっていったのだ
「その様子からしてご存知だったのですね?でも対処は出来なかった。だから出そうとして辞められたのですか?」
「…おっしゃる通りです」
店主は諦めたように言う
「どういうことだ?」
「ふふ…このセット、幻影の魔術が施されてました。これが本来の姿です」
「なぜそんなことを?」
「デマントイドガーネット、とても貴重な石ですよね?おそらくそのせいで魔術を施された」
「よくご存じで…前の持ち主が盗難を恐れてと。しかし私共にはそれを解除することができずにおりました。でもなぜお気づきに?」
「魔術師団にいる者なら気付けると思います」
「そういえばそうでしたね…恐れ入りました」
店主は苦笑する
「この宝飾品はどうぞこのままお持ちください」
「え?」
「前の持ち主からの預かり物でしかないのです。見抜くか、解除するか、それが出来た方にお譲りしたいと」
「すごいやアリシャナ」
テオが目を輝かせて言う
「流石にこれをいただくわけには…」
「そうおっしゃらずにどうか…」
店主が頭を下げる
「でも…」
「アリシャナ、お言葉に甘えましょう。その代わり私のものをひと揃え購入させていただくわ」
オードリーがそう言って楽しそうに選び出した
「…いいのでしょうか?」
「いいんじゃないか?母さんも喜んでるし」
エイドリアンがアッサリ頷いた
「そうそう。気にしなくて大丈夫だって」
「テオまで…」
アリシャナは苦笑する
「アリシャナ」
「はい?」
「俺が知る限りあんなに楽しそうに買い物する母さんを見たのは始めてた。ありがとな」
「リアン様…」
「お前が側にいてくれるだけで色んなものがこれまでと違って見える」
「それは…私も同じです。だから…この先も側に置いていただけますか?」
「ふっ…喜んで」
エイドリアンはそう答えてアリシャナに口づけた
「…このケースの右端のセットを出してくださいます?」
「は…え…?」
アリシャナの言葉に店主がうろたえる
「アリシャナ、それは色が全然違うよ?」
テオがそう言うがアリシャナは真っすぐ店主を見ていた
アリシャナが目をつけたのは銀色の素材に青い石の付いた3点セットだ
「見せていただけないのですか?」
「と、とんでもございません」
店主はかぶりを振って慌ててそのセットを取り出した
「ありがとうございます。手に取ってみても?」
「どうぞご自由に」
その返答に笑みを返し首飾りを手に取った
『cancellation』
「!」
アリシャナの呟くように発せられた言葉に店主が目を見開いた
「え…?」
「何で?」
「…」
オードリーたちも絶句する
皆の前で宝飾品の色がゴールドの素材に緑系の石に変わっていったのだ
「その様子からしてご存知だったのですね?でも対処は出来なかった。だから出そうとして辞められたのですか?」
「…おっしゃる通りです」
店主は諦めたように言う
「どういうことだ?」
「ふふ…このセット、幻影の魔術が施されてました。これが本来の姿です」
「なぜそんなことを?」
「デマントイドガーネット、とても貴重な石ですよね?おそらくそのせいで魔術を施された」
「よくご存じで…前の持ち主が盗難を恐れてと。しかし私共にはそれを解除することができずにおりました。でもなぜお気づきに?」
「魔術師団にいる者なら気付けると思います」
「そういえばそうでしたね…恐れ入りました」
店主は苦笑する
「この宝飾品はどうぞこのままお持ちください」
「え?」
「前の持ち主からの預かり物でしかないのです。見抜くか、解除するか、それが出来た方にお譲りしたいと」
「すごいやアリシャナ」
テオが目を輝かせて言う
「流石にこれをいただくわけには…」
「そうおっしゃらずにどうか…」
店主が頭を下げる
「でも…」
「アリシャナ、お言葉に甘えましょう。その代わり私のものをひと揃え購入させていただくわ」
オードリーがそう言って楽しそうに選び出した
「…いいのでしょうか?」
「いいんじゃないか?母さんも喜んでるし」
エイドリアンがアッサリ頷いた
「そうそう。気にしなくて大丈夫だって」
「テオまで…」
アリシャナは苦笑する
「アリシャナ」
「はい?」
「俺が知る限りあんなに楽しそうに買い物する母さんを見たのは始めてた。ありがとな」
「リアン様…」
「お前が側にいてくれるだけで色んなものがこれまでと違って見える」
「それは…私も同じです。だから…この先も側に置いていただけますか?」
「ふっ…喜んで」
エイドリアンはそう答えてアリシャナに口づけた
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