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3.気になるのは?
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「そういや城陽のどの辺?」
圭希が気を取り直したかのように尋ねた
「え~と東中の学区なんだけど・・・」
「マジで?俺もやって!デイランドのそばってわかる?」
「デイランド?ウチから歩いていけますよ~?バス停のほうに坂下ったとこだから」
「うわ・・・めちゃ近」
「じゃぁどっかで会ってたりして?」
愛里が口を挟んだ
「けどすごいなぁ。こんなとこでそんな近くの人間と会うなんて?」
「言えてる。世間は狭い」
亮介がそう言って笑った
それがきっかけとなりみんな口々に話し始めた
「湊龍君は仕事してるの?」
紫音は尋ねた
「あぁ」
「何の仕事か聞いてもいい?」
「マンションの建設」
そっけないながらもきちんと答えてくれる
「すご・・・じゃぁ高いとことか全然平気?」
「慣れたしな」
「そっかぁ・・・」
紫音は少し羨ましそうな顔をした
「どうしたん紫音ちゃん?」
愛里が尋ねる
「ううん。湊龍君がね高いとこ平気って言うから羨ましいなぁって」
「紫音ちゃんは苦手?」
「昔階段から落ちちゃってそれ以来苦手」
紫音は苦笑する
「そりゃ怖いわ。怪我とか大丈夫やった?」
「ううん。骨折して暫く松葉杖ついてた」
「大変やん?気ぃつけな」
愛里は心底そう思っているようだった
みんなそれぞれに食事を済ませると集合場所で話し始める
そしてバスに乗り込むと運転手さんが驚いていた
「いやぁ、初日からそんな仲良くなるメンバーは珍しい」
「本当ですか?」
「あぁ。最後までバラバラのときもあるしなぁ」
「もったいない。せっかく合宿やのに・・・」
みんな口々に言う
話は尽きない
あっという間に宿についてしまうくらいだった
「ありがとおっちゃん」
「はいよ~」
運転手さんはみんなに見送られて帰っていった
宿で部屋割りを聞いてそれぞれの部屋に入る
女3人は同室だった
「楽しそうなメンバーだね」
愛里が言った
「美咲安心したわ~。いい人ばっかりっぽいし」
「本当にね~」
愛里が頷く
「あ、でも湊龍君は苦手かも・・・」
「それ言えてる」
「そうかなぁ?」
一人違う反応をした紫音に2人は驚いたように顔を見合わせる
「湊龍君、不器用なだけだと思うよ?」
「「不器用?」」
「そ。不器用。こっちから聞いたことはちゃんと答えてくれるよ?ちょとそっけないけど・・・」
紫音はそう言って苦笑する
「紫音ちゃんあーいうタイプが好きなんだ?」
「ばれた?」
「ばればれ」
美咲の言葉に3人は笑い出す
「私は明憲君が言いなぁ」
美咲が言う
「明憲君ってあの金髪の?」
「うん。あーいうやんちゃっぽいのがいい」
「なんか美咲ちゃんらしい」
「チャンいらない。呼び捨てでいいよ?」
「OK」
「あ~でも確かに可愛いなぁ?」
「愛里さんも明憲君狙い?!」
美咲が反射的に尋ねる
「・・・って2人とも彼氏いるんじゃ?」
「「何で分かるん?」」
2人が声をそろえて尋ねた
「あ~何となく?」
紫音は苦笑する
「そういう紫音ちゃんは?」
「私はフリー。それどころじゃなかったから」
「え~どういう意味?」
「私も聞きたい」
「・・・そのうちね」
そういった紫音にそれ以上追求することはできなかった
圭希が気を取り直したかのように尋ねた
「え~と東中の学区なんだけど・・・」
「マジで?俺もやって!デイランドのそばってわかる?」
「デイランド?ウチから歩いていけますよ~?バス停のほうに坂下ったとこだから」
「うわ・・・めちゃ近」
「じゃぁどっかで会ってたりして?」
愛里が口を挟んだ
「けどすごいなぁ。こんなとこでそんな近くの人間と会うなんて?」
「言えてる。世間は狭い」
亮介がそう言って笑った
それがきっかけとなりみんな口々に話し始めた
「湊龍君は仕事してるの?」
紫音は尋ねた
「あぁ」
「何の仕事か聞いてもいい?」
「マンションの建設」
そっけないながらもきちんと答えてくれる
「すご・・・じゃぁ高いとことか全然平気?」
「慣れたしな」
「そっかぁ・・・」
紫音は少し羨ましそうな顔をした
「どうしたん紫音ちゃん?」
愛里が尋ねる
「ううん。湊龍君がね高いとこ平気って言うから羨ましいなぁって」
「紫音ちゃんは苦手?」
「昔階段から落ちちゃってそれ以来苦手」
紫音は苦笑する
「そりゃ怖いわ。怪我とか大丈夫やった?」
「ううん。骨折して暫く松葉杖ついてた」
「大変やん?気ぃつけな」
愛里は心底そう思っているようだった
みんなそれぞれに食事を済ませると集合場所で話し始める
そしてバスに乗り込むと運転手さんが驚いていた
「いやぁ、初日からそんな仲良くなるメンバーは珍しい」
「本当ですか?」
「あぁ。最後までバラバラのときもあるしなぁ」
「もったいない。せっかく合宿やのに・・・」
みんな口々に言う
話は尽きない
あっという間に宿についてしまうくらいだった
「ありがとおっちゃん」
「はいよ~」
運転手さんはみんなに見送られて帰っていった
宿で部屋割りを聞いてそれぞれの部屋に入る
女3人は同室だった
「楽しそうなメンバーだね」
愛里が言った
「美咲安心したわ~。いい人ばっかりっぽいし」
「本当にね~」
愛里が頷く
「あ、でも湊龍君は苦手かも・・・」
「それ言えてる」
「そうかなぁ?」
一人違う反応をした紫音に2人は驚いたように顔を見合わせる
「湊龍君、不器用なだけだと思うよ?」
「「不器用?」」
「そ。不器用。こっちから聞いたことはちゃんと答えてくれるよ?ちょとそっけないけど・・・」
紫音はそう言って苦笑する
「紫音ちゃんあーいうタイプが好きなんだ?」
「ばれた?」
「ばればれ」
美咲の言葉に3人は笑い出す
「私は明憲君が言いなぁ」
美咲が言う
「明憲君ってあの金髪の?」
「うん。あーいうやんちゃっぽいのがいい」
「なんか美咲ちゃんらしい」
「チャンいらない。呼び捨てでいいよ?」
「OK」
「あ~でも確かに可愛いなぁ?」
「愛里さんも明憲君狙い?!」
美咲が反射的に尋ねる
「・・・って2人とも彼氏いるんじゃ?」
「「何で分かるん?」」
2人が声をそろえて尋ねた
「あ~何となく?」
紫音は苦笑する
「そういう紫音ちゃんは?」
「私はフリー。それどころじゃなかったから」
「え~どういう意味?」
「私も聞きたい」
「・・・そのうちね」
そういった紫音にそれ以上追求することはできなかった
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